ゆったりとした日曜日と茶の湯の稽古。

久しぶりのゆったりとした日曜日で朝から掃除をして、ゆっくりと茶の湯の家稽古をしています。今年はなんだかんだと土日の仕事も多かったしバタバタだったなぁと。

今日は、桑子卓の炉の濃茶・薄茶の棚飾りの確認(の稽古)。

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`禿`(写し)。濃茶を練るにはとても扱いやすく、利休が好んだといわれるのも少し分かってきました。

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御菓子処ささまの`豊年`。雪の多い冬を表したもの。雪が多かった翌年は豊作になるとのことで`豊年(豊年)`とのことです。ささまさんには、茶事も含め今年随分お世話になりました。会社から近くてこういった御菓子司があるのはとても便利です。

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干菓子もささまの`松葉`と`梅`。師走+新年といった感じですね。綺麗です。

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今日の桑子卓にも、蓋置きは、`巳`を使いました。名残惜しく。

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`巳`もあと三日。来年は午年で年男です。

棚飾りを一つ一つ確認できるくらいゆっくりと家稽古ができたのは良かったです。来月の稽古あたりから、炉の桑子の復習が入りそうなので、言ってみれば予習の稽古になるわけですが。

アジサイ←「あづさい(集真藍)」

東京も梅雨入り致しました。梅雨入りを決めるのは気象庁の職員が何人か集まって梅雨っぽいと思ったら梅雨入り宣言をするらしいです。

梅雨といえばアジサイ。本当に色が多彩で綺麗です。

参考:アジサイ | Wikipedia

Wikipediaよると、一般的に使われる`紫陽花`という漢字は若干勘違いから来ている様です。諸説あるようですが、最も有力とされているのは「藍色が集まったもの=あづさい(集真藍)」がなまったとのこと。確かに藍色綺麗ですものね。他にも花の色がよく変わることから「七変化」「八仙花」と呼ばれることも。確かに自然の花でもここまで色豊かな花も少ないかもしれませんね。

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梅雨時期は気が滅入りますが、集真藍でも見て過ごしますかね。

雨の六義園へ。

雨の中、六義園へ。桜も終わっているし、つつじの時期もちょいとずれていて、そして雨だと六義園は静かでした。相変わらず素敵な庭園。茶の湯を始めてからは最初の訪れ。

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さて、六義園には借りられる茶室が。(写真の通り近づけませんでした)

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宣春亭という茶室で5人までとのこと。畠山記念館などとは違い都営(?)なので、レンタル代はかなり安かったです。六義園の庭園を見ると、ここを借りるのも素敵かなと思いました。

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雨でも実に美しく。

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途中抹茶を頂きました。

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写真の通り、お裏のお点前。こういう庭園でのお点前では殆どが裏千家ですね。

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実に若緑が美しく。

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六義園相変わらず素敵な庭園でした。もちろん、桜・楓の紅葉の季節は美しいのは間違いありませんが、こうやって空いている六義園はゆっくりできて素晴らしかったです。

単衣の着物、千奈利のどらやき`三瓢子`、丸久小山園の抹茶と。

六月にお茶会があり、薄茶のお点前(+板東、および雑用)をすることになりました。六月といえば、春単衣の季節なのですが単衣の着物は持っていませんでした。そこで、(少し前の記事でも書きましたが)、北千住の長期閉店セール中の呉服屋で格安反物を買ってきて、単衣の着物を仕立ててもらいました。

今回は、茶の湯の先生のお知り合いの方に仕立てていただきました。しかも茶会が近いということで一週間で上がり。素晴らしい。稽古の日に先生のご自宅まで来て頂いて、先生も含めお点前がしやすさも考慮して採寸し(どこがどーなのかよく分かりませんが・・(苦笑))仕立てて頂きました。せっかく作りましたので、積極的に六月、九月はこの着物で過ごそうと思います。

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こんな感じ。六月のお茶会では、半襦袢を中に着て、紺の袴を付ける予定です。

少し着てみた感じだと、さすがに半襦袢に単衣だと軽いですし涼しくて良い感じです。お茶会で緊張して汗もかくと思いますので、少しでも涼しい方が助かるかなと。今から楽しみです。

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どら焼きマニアのお友達に埼玉県川口の千奈利の`三瓢子`というどら焼きを頂きました。これが実に美味しくて、最近の家の茶の湯の稽古で毎日頂いています。いわゆる上品狙いのどら焼きではなく、シンプルで素朴で(+大きい)どら焼きでまろやかな甘みがとても良い感じです。

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男性の懐紙を広げないとはみ出るほど大きいどら焼きです。オススメです!

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いろいろな茶舗の抹茶を買ってきては飲み比べをしておりますが、だいぶ私の好みなども分かってきました。今週は、近所の日本橋高島屋に販売スペースを昨年より設置した京都宇治の`丸久`小山園の抹茶。

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丸久 小山園 八重の寿(日本橋高島屋厳選)

日本橋高島屋厳選・限定ものらしいです。小山園は、東京の茶道具屋さんなども含め`山政`小山園の方を良く見かけますが、`丸久`小山園も有名な様です(抹茶の品評会で上位独占したりと)。東京駅前の京都府アンテナショップでも売っていて、最近はそれなりに東京でも入手しやすくなっているようです。

さて、この抹茶はなかなか美味しくて、今週は上記のどら焼きも含め実に”美味しい”家稽古になっています。今まで試した中では、通圓の抹茶とこの`丸久`小山園の抹茶がなかなか好みかなと思っています。通圓は少しグレードの高い抹茶を、京都で買ってこようかなと思っています。

第二回:続”茶の湯”を辿りに京都へ赴く(二日目)

”茶の湯”に関する京都への旅に再び行ってきました。その二日目の記事です。

参考(一日目の記事:この記事の前編):第二回:続”茶の湯”を辿りに京都へ赴く(一日目)
参考(前回の京都の旅「一泊二日」):”茶の起源”を辿りに京都へ赴く(一日目)

さて、ビジネスホテルの朝食をできるだけ早く食べて出発。今回もAPAホテルを利用しましたが、さすがは京都・・・。ビジネスホテルとはいえ高いです。京都の宿は、こういったビジネスホテル以外の選択を考えないと。

本当は、東山区鷲尾の西行庵の朝茶(朝5時 or 6時)に行ってみたかったのですが、一人では予約も出来ず。京懐石などもそうですが、やはり京都は一人で行くのはいろいろ不利ですな(笑)門前払いとはこのこと。

さて、京都駅(JR)→向日町駅→(バス)→南春日町バス停という移動・・・。遠い・・。
大原野神社に向かいます。

今回の写真も全てクリックすると拡大します。細部をご覧になりたい方は。

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周辺地図を一応掲載(クリックすると拡大)

◆其之九:大原野神社(おおはらのじんじゃ)

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大原野神社(おおはらのじんじゃ)の解説板。クリックすると拡大。

大原野神社公式サイト:http://oharano-jinja.jp/

この神社の由来は公式サイトなどをご覧頂きたいですが、784年に平城京→長岡京に遷都の際に、春日大社の分霊を遷し祀ることにしたのが起こりとのこと。1200年以上の歴史があります。

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大原野神社 一の鳥居

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(酷い写真ですが)鯉沢の池

この時期は何もないですが、かきつばた、水蓮の花が綺麗とのこと。

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千里桜 : 春に来れば綺麗でしょう。

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本殿 ちょうど朝9時で祈祷(?)されていました。

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本殿。

さて、これだけですと歴史のある神社の紹介で、一見`茶の湯`に関わりがないようですが・・。

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なんと、茶筅形。おみくじをくくりつける竹の置き物。

どうやら、ある茶の流派の方達が、茶会や茶筅供養などこの神社で以前やっていたことから来ているようです。

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春日乃茶屋

神社内に春日乃茶屋というのがあります。ここで薄茶でも頂きたかったのですが、営業していませんでした。

さて、大原野に来たのは、この大原野神社だけではなく、勝持寺を見たかったからです。大原野神社からすぐ近くなので歩いて向かいます。その道が実に素晴らしく。

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素晴らしい太さの竹が生える竹林

野上彌生子の小説『秀吉と利休』をベースとした映画「利休」で、利休役の三國連太郎が竹林に入って、”竹を一本貰うよ・・”というシーンがあるですが、あんな太い竹林なんぞ京都には普通にあるのかな?(あのシーンは小田原界隈かもしれませんが)と思っていましたが、やはりあるのですね。正月に実家に返った際に、茶杓用に実家の竹林を見に行きましたが、とても細くて茶杓にはむきませんでした。こうやって、写真の様なガッツリ太い竹を見ると、確かにの花入れを作りたくなりますね。一本持って帰りたかったです(もちろんダメ)

◆其之十:勝持寺(しょうじじ):花の寺

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勝持寺に到着したとおもったら、あれれ門が閉まってる。どうやら2月は一般拝観はしていないようで、拝観したい場合はインターフォンで呼び出して門を開けて貰う必要があるとのこと。勝持寺は、”花の寺”として知られ桜が極めて有名なお寺です。きっとこの2月に来る方は少ないのでしょうね。季節外れに勝持寺を訪れる際には、事前に問い合わせください。

勝持寺公式サイト:http://www.shoujiji.jp/

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西行桜

西行さんが植えたと伝わるこの”西行桜”が有名で花の寺と呼ばれるようになったとのこと。

お寺の由来を公式サイトより引用。

当山は、京の西山連峯の麓にあって、小塩山大原院勝持寺と呼ぶ古刹であります。白鳳8年(西暦679年)天武天皇の勅によって神変大菩薩役の行者が創建したのが始まりで、延暦10年(西暦791年)に伝教大師が桓武天皇の勅を奉じて堂塔伽羅を再建され、薬師瑠璃光如来を一刀三礼をもって刻まれて本尊とされました。

このお寺も非常に歴史があるのですが、1140年にこの寺で出家して”西行”と名乗ったことで有名なお寺でもあります。西行さんが出家したのがこの勝持寺で、朝茶に”行けなかった”西行庵が、西行さん最後の地とのことです。さて、この勝持寺を訪れたのは、このお寺で”闘茶”を行っていたという記録があるため。

前回の京都の茶の起源を訪ねる旅(二日目)で、高山寺の栂尾茶の茶畑を見てきました。栂尾茶は本茶と呼ばれ、それ以外と区別されていたようです。”闘茶”は、その茶が本茶か否かを当てるゲームであり、一時流行ったとのこと。このお寺は花が綺麗なので、花見をしながら闘茶がとても盛り上がったようです。今は闘茶にかかわらず茶事などの行事もないようです。

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解説板。クリックすると拡大

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2月は拝観者が少ないとのことですが、椿が庭中に。むしろ茶の湯の方達は2月頃来て、静かに見て回るのも良いかもしれません(おそらく桜の季節にきたら意見がかわる来もしますが(笑))

(*さてこの記事を書くのが遅くなってしまい、今はもう3月も下旬。京も東京と同様に桜の開花が今年は早いようですので、今頃勝持寺は桜満開かもしれません)

さて、ここでもバスの時間を調べておいたので、南春日町バス停にダッシュで戻ります。バスで向日町駅に戻り、JRで京都駅に戻ります。そして、京阪電車で八幡市駅に向かいます。

◆其之十一:松花堂 庭園・美術館(しょうかどう)

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松花堂美術館(どうでもよい写真ですが・・・)

松花堂庭園・美術館公式サイト:http://www.yawata-bunka.jp/syokado/

さて、前日に本阿弥光悦の光悦寺に行って参りましたが、光悦と共に寛永の三筆として、書の達人であり、茶人としても名高い松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)の邸宅があった松花堂庭園、および美術館に向かいました。はっきり言って勝持寺あたりからだと公共の交通の便が悪くかなり時間がかかりました。車があればだいぶ違ったかもしれませんが、観光シーズンだと車は渋滞の可能性もあり難しいところです。

写真の美術館は庭園を見た後に見に行ってきました。松花堂昭乗の生い立ち・文化人との交流など歴史を学べます。利休の時代よりも新しく、小堀遠州との交流が深かったため、少し茶風も変わってきていたのでしょうね。そういえば、美術館の内容を含めどんな茶風であったのかは、あまり書かれていなかったような・・(気が付かなかっただけかな)

庭園とこの美術館の間に、「きっちょう」松花堂店があります。松花堂といえば松花堂弁当を思い浮かべる方もいるかと思いますが、その松花堂弁当の発祥はもちろんココ。そこでここの「吉兆」では元祖松花堂弁当のランチを頂けます。今回は時間がなかったので頂けませんでしたが。

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数寄屋”梅隠”(再現したもの)

松花堂庭園は数寄屋(茶室)がたくさんあります。一般でも予約すれば使えるようで茶事などに使われている様ですね。この”梅隠”は、利休の孫”千宗旦”好みの四畳半の数寄屋を再現したもの。という様に私が解説するよりは・・・

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茶室「梅隠」の解説板。クリックすると拡大。

このようにそれぞれの茶室に間取りも含め解説されています。

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蹲(つくばい)も。

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数寄屋「松隠」

小堀遠州の数寄屋「閑雲軒」を数寄屋研究の第一人者中村昌生先生が再現された茶室とのこと。4畳台目。数寄屋を学ぶときに中村先生の本は避けては通れないですね。家にも数冊あります。数寄屋の研究とはなんと優雅な。

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「松隠」の蹲。こんなに高い位置に。元々床の高い建築の様で。どうやって手を清めるかこの高さだと分かりません(・・・と外からやるわけではないのかな??)

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さて、「梅隠」「松隠」と来て、

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数寄屋「竹隠」

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この「竹隠」は、千宗旦・小堀遠州などの再現ではなく、現代の数寄屋大工(茶室専門の大工)が現代の技術を使って作った茶室とのこと。右奥には金色の竹が見えますでしょうか?

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「竹隠」から見える金明孟宗竹

竹の中で最も美しいと言われる金色の竹「金明孟宗竹」が「竹隠」からは見え、借景としています。素敵です。

ちなみに松竹梅の茶室。それぞれの茶室は一般人でも利用できるようですね。
http://www.yawata-bunka.jp/syokado/shiyou/index.htm
これによると竹隠で15000円。意外と安い??

さて、いよいよ松花堂昭乗の草庵茶室「松花堂」に向かいます。しかし写真禁制でした。しかも茶室「松花堂」自体も工事中で外観が見えないという・・・。少し遠くから覗きましたが小さな草庵で、晩年多くの昭乗の友達(超一流文化人達)が気楽に遊びに来ていた雰囲気が出ておりました。昭乗が寛永14年(1637)に建てたもので(復元ではない)、京都の有形文化財となっています。

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とにかく松花堂庭園は綺麗でした。ちょいと京都市内から遠いですが、数寄屋(茶室)にご興味があれば是非に。

◆其之十二:朝日焼窯元@宇治(あさひやき)

さて、宇治にやってきました。

京都の焼き物といえば、樂焼、京焼、清水焼、御室焼と・・・・朝日焼。

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朝日焼(窯元)

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朝日焼(窯元)

宇治の窯元 ”朝日焼” 公式サイト:http://asahiyaki.com/

茶の湯と共に400年の歴史のある窯元。宇治に訪れた際に是非足を運ぼうと思っていました。現15世にはお二人の男性のお子様がいて、お二人とも陶芸をされているとのこと。弟さんは、今までの朝日焼とは違うテイスト(というより全然違った)で作品を作り、兄弟でコラボしたりいろいろ試しているようですね。長男さん(次期16世の方)の作品を拝見しましたが、素敵でした。買うなら値段の安い今のうちですかね(笑)先日の多治見に行った際にも同世代の`次`代が活躍していましたが、こうやって家を繋いでいくのも大変ですが素敵な文化ですね。(当たり前ですが)茶の湯もされているとのこと。

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福寿園の宇治工房が朝日焼窯元の隣にありました。とりあえず、家稽古用の抹茶を買ってきました。

◆其之十三:通圓(つうえん)

さて、宇治と言えば、宇治橋のたもとにある通圓。

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通圓(つうえん)

通圓公式サイト:http://www.tsuentea.com/

もともと武家であり、宇治の橋の橋守などから商売をはじめ、橋を渡る人々にお茶を配り(売り)売り続けて853年。すごい歴史です。実際には前回の京都の旅の記事でも書いたように、栄西さんが茶の種を持ってきて建仁寺を建立したのは、1202年ですから通圓創業(1160年)より後です。その旨を通圓のご主人に質問したところ、最初は上記の様に、橋守などから始めたようです。茶の起源を自分の足で歩いておきますと、こういう無駄な知識が付きますね(笑)

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さて遅いお昼。茶そば。

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続けて、薄茶と茶だんご。

さて、お土産に”橋守の昔”という抹茶を買ってきました。家稽古に使いましたが、とても美味しかったです。少なくとも今までの家稽古(ウチの水、釜などの環境を含めた)では一番美味しく。また通販で取り寄せようかと。

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宇治橋

さて、通圓では、秀頼から茶会用の水を汲んでくる仕事を頼まれたらしく(第10代、第11代)、今でも10月に宇治橋三の間から水汲をくむ茶祭りをされているとのことです。素敵ですね。一度見てみたいです。

さて、もう新幹線の時間が近く、上林春松本店で徳川家康が愛した”祖母昔(ばばのむかし)”の濃茶用抹茶を速攻で買って京都駅に戻り新幹線に飛び乗りました。

今回の2回目の京都の旅も実に素敵な旅となりました。1回目が茶の起源+利休に関する旅、今回は利休より少し新しい時代の茶人などや、広義な意味で茶に関する場所・寺院を訪ねました。京懐石も実に美味しく、やはり素敵な町ですね。また近々、今度は誰か茶の湯好きな人を誘って、二人以上から予約できる各所を訪ねたいと思います。

第二回:続”茶の湯”を辿りに京都へ赴く(一日目)

去年(2012)12月に”茶の起源”を訪ねて京都に行ってきましたが、再度行ってきました。一泊二日で。

前回の旅の記事(参考):”茶の起源”を辿りに京都へ赴く(一日目)

前回の旅では、千利休とその関係者にスポットを当て、また茶の種を日本に持ち帰ってきた栄西さん関連の茶の種の流れを中心に京都を回りました。大方そのテーマでは回り終わってしまったので、今回はもうちょっと時代をずらして、茶の湯に関わりのある人・場所を巡ってきました。さすがに京都の交通機関も慣れてきましたが、結果としては、Google Maps(スマホのGoogle Mapsアプリで現在値から行き先で検索)で検索する方法が、ほぼ正確で最短・最速だと思いました。偉大です。

*写真は全てクリックすると拡大。文字など見えにくい際には。

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朝9時に京都に到着。まずは大原に向かいます。京都駅からバスで向かうと時間がかかるので、地下鉄も併用。京都駅周辺は曇りでしたが、山の方は雪の予報。

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京都タワーはなにやら工事中で先端に網が掛かっていました。

 ◆其之一:三千院(さんぜんいん)

三千院最寄りの”大原バス停”で下りたら帰りのバスの時間をチェックすべきです。当たり前の事ですが、大原くらい京都中心地から離れてしまうと、効率良く観光するには、計画通りに進まないとあっと言う間に時間が過ぎてしまいます。まぁ京都に来ているのですから時間を気にせず見るべきとも思いますが・・・。

さて、大原は雪景色でした!

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大原のバス停から三千院までの参道も雪景色。綺麗でした。

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三千院門跡。雪で綺麗でした。

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三千院の説明は、看板にお任せしましょう。クリックすると拡大。

参考:三千院公式サイト
参考:三千院 | Wikipedia

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雪の大原三千院は本当に素敵でした。

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宸殿

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中には、国宝の阿弥陀三尊坐像が。

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わらべ地蔵も雪を被っていました。

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さて、この日は、”初午大根炊き”の日でした。ラッキーでした。
幸せを呼ぶといわれているそうです。無料で大根を配っていました。2つ頂いたり。寒かったので体もあたたまり。

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本日一服目の薄茶。

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三千院は、直接茶の湯に関わりのあるお寺ではございません。しかし薄茶を頂けますし、この大原という地域が綺麗ですし、お寺全体の雰囲気が山の中で静かで素晴らしかったです。

さて、直ぐにバスに飛び乗り大原を離れます。大原は、その地域で取れた野菜・野花などが豊富で、その市場もあるようです。茶人達は茶事の日の早朝に、大原を訪れて季節の物を買っていくとか・・・。とにかくのどかな大原の地域で最初から癒されました。

 ◆其之二:通圓寺(ついえんじ)

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さて、圓通寺にやってきました。

公式サイト:円通寺 (京都市) – Wikipedia

圓通寺は素晴らしすぎて腰が抜けるかと。

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さて、圓通寺の沿革は看板で(手抜き)。クリックすると拡大。

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枯山水式の圓通寺庭園。日本の名勝。素晴らしき事限りなし。

この庭園は”借景”(しゃくけい)を使っています。つまり、写真にも写っている毎日姿を変える(一日として同じ姿のない)比叡山の姿を”借”りて完成させる庭の風”景”。それで借景。しかもこの庭園には、今の時代では奇跡的に電柱などの人工物が一切入り込まず、その景観を維持しています。庭の石は、ほんの一部だけを覗かしているだけで、下に深く沈み込み(遠くから持ってきた)、植えてある花も非常に多数に及び。圓通寺の庭園は本当に素晴らしかったです。また、霊元天皇宸翰消息という重要文化財も見られます。写真は最近になって、庭園側のみ撮影可能ですが、借景ですから、カメラで残しても意味がありません。

ここでも薄茶を頂きました。(室内なので写真撮影は禁止)。二服目。

さて、圓通寺を出て、どんどん京都市内に向かって移動します。

◆其之三:光悦寺(こうえつじ)

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さて、書でも、茶碗でも有名な多才な茶人”本阿弥光悦”の光悦寺にやってきました。

八つもの数寄屋(茶室)があるお寺として有名です。

参考:光悦寺 | Wikipedia

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光悦寺内は素敵な景観が続いていました。静かで綺麗です。

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数寄屋:”三巴亭”

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数寄屋:”大虚庵”と、竹の垣根の”光悦垣”

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数寄屋:”了寂軒”

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数寄屋:”本阿弥庵”

近づけない数寄屋(茶室)も多く、そもそも中も覗けないので庭や外観しか楽しめず・・・。天気が悪かったので写真はありませんが、光悦寺から見える3つの山(鷹峰三山=鷹ヶ峯、鷲ヶ峰、天ヶ峰)の山並みはとても静けさがあり素敵でした。

数寄屋に関しては、普段から内覧などで解放されることはなく、私の様な一般人が入れる可能性があれば、年に1回行われる光悦会という茶会しか方法は無いようです。しかし、光悦会は正に本阿弥光悦にちなんだ茶会・茶事なので、家元クラスの人々が行うもので格式が高すぎて行くのは相当困難とのこと。最終日だけは、それでも少し一般人側の枠があるようですが、それでも東京在住で茶の湯の”いろは”も分かっておらず、そもそも光悦会に`つて`も無い私では実質参加は不可能に近い様です。いつか行かれると良いですが、客の作法も含め中途半端な状況ではいけないなと。

光悦の茶碗は私も結構好きなので、おそらく光悦作の樂も出ると思うので、いつかは・・なんていう気持ちも。京の方がこのブログを読んだら論外過ぎて鼻で笑ってそうですが・・(笑)

また、昭和40年くらいまでは数寄屋の中も自由に見ることが出来たようです。近所のやんちゃ坊主がボール遊びなどをして痛むので内覧禁止になったという話が・・・(ホントかな?)

上の光悦会などの話は、光悦寺の近くにある”光悦茶屋”のご主人に薄茶を頂きながら、お話しを伺いました。本日三服目。是非、光悦寺に行く際にはお寄りください。せっかく茶人で有名な光悦寺に来たのに抹茶を頂かないわけにはいかず!

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参考:光悦茶屋(食べログ)

さて、光悦寺から歩いて鹿苑寺へ。20~30分歩いたかな。

 ◆其之四:鹿苑寺(舎利殿`金閣`が有名な):夕佳亭(ろくおんじ・きんかくじ・せっかてい)

京都と言えば金色の舎利殿`金閣`が有名な鹿苑寺。今回は舎利殿を見たかったわけではなく、裏にある茶室:夕佳亭(せっかてい)を見るために。

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舎利殿。中学校の修学旅行以来ですが、やはり大人気で多くの観光客が居ました。個人的に、この舎利殿はセンスレスな建物だなぁと・・。放火焼失前の写真などを見ると、金箔が剥げているだけらしいですが、何となく趣があって良いかなと。さて、さっさと先に進んで夕佳亭へ向かいます。

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夕佳亭

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茶室ではなく、”茶席”と書いてありますね。クリックすると拡大。

その名の通り、夕方に金閣が誠に美しく見えることから名付けられた茶席の様です。荒廃が激しく、野ざらしの為、状態はかなり良くないです。大徳寺で禅を学んだ金森宗和の設計の様です。

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とりあえず、観光客がものすごい中、一応鹿苑寺でも薄茶を。四服目。

さて、仁和寺に向かいます(近いので)

 ◆其之五:仁和寺(にんなじ)

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仁和寺の二王門。”仁”王門じゃないですよ。こだわって”二”王門。タクシーがなかなか動かず、日も落ちてきたのでフレームアウトできず。北野天満宮などもそうでしたが、山門前にタクシー乗り付けはなんとかならないものか・・・。

仁和寺公式サイト:http://www.ninnaji.or.jp

さて、仁和寺に来たのは、金堂、五重塔などもありますが、尾形光琳の数寄屋”遼廓亭(りょうかくてい)”が目的です。しかし全くの調査不足で突然行って拝観はできませんでした・・。二畳半台目の小さな数寄屋ということで、是非見たかったのですが残念です。拝観するには、事前予約が必要とのことでした。準備不足でした。仕方がないので金堂などを拝観。

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仁和寺 金堂(国宝)

完璧すぎて説明する必要もなく。仁和寺は、国宝と重要文化財だらけです。

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仁和寺の後に、銀閣に向かう予定でしたが、拝観時間を考えると寺院拝観はこの日は仁和寺で最後。とりあえず夜の京懐石の予約時間までまだあったので、市内を少し。

 ◆其之六:表千家不審庵(おもてせんけ・ふしんあん)

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おきまりの表千家不審庵も。ただ、私は川上不白を祖とする表千家なので厳密にはここは家元の家元なのですが(上層のことはよくわからん)。
その後対面にある茶道具やましたさんにも寄り、稽古帛紗を購入。

◆其之七:裏千家今日庵(うらせんけ・きょうあん)

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不審庵のお隣(お裏と表現すべきか)にある裏千家今日庵。5時過ぎていたので門が閉まっています。お友達はお裏の方が多いので、今日庵写真も紹介。

今日庵の対面にある本法寺もふらっと見てきました。本法寺は”利休居士像”で有名で且つ、利休とも親交の深かった長谷川等伯が一時寝泊まりしていた寺です。その為、等伯の資料などいろいろ残っているようですが、5時過ぎているため中には入れず。また庭園のプロデュースは、本阿弥光悦が行っており、それもまた茶の湯・利休に近いお寺でもあります。さて、時間も遅くなってきたので、京懐石を食べに祇園に向かいます。

◆其之八:京懐石 さくら

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今回は、京懐石「石塀小路さくら」で食事。菊乃井などにも連絡をいれたのですが、やはり一人では予約できず・・・。この辺が京懐石は難しいところです。とりあえず、一人でも受け入れてくれた石塀小路さくらさんで。おいしかったですね。お店の雰囲気もよく、お皿などを置く手つきなど料理人としての所作も綺麗でした。

さて、ほどよく酔っ払って京都駅前のビジネスホテルで一泊。一日目から非常に素晴らしい京都を巡ることができました。

二日目の記事に続きます

 

2013年正月。実家での母親の茶道具での茶の湯。

あけましておめでとうございます。今年も今までどおり、食わず嫌いにならずあらゆる分野に興味深く関心を持ち、広くアンテナを張って過ごしてゆきたいと思います。今年もよろしくお願いします。

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年賀状””写真。蓋置が干支になっているのに加えて、柄杓と蓋置の影で”琵琶”を表現したかったのですが、どうもうまくいかず。これでは瓢箪に見えますよね。瓢箪でも縁起が良いので良いかなと思いましたが、やはり蛇+琵琶にしたかったので、年賀状は巳だけの違う構図の写真にしました。

さて、年末に実家の長野に帰省致しました。ウクライナで既に極寒を経験しているからか、毎年新幹線を降りる時に感じる”つーんとする寒さ”を感じず。両親に言わせればこの2,3日暖かいと言っていましたが。

さて、母親は20代の頃に少し裏千家で稽古をしていた事があるとのことでした。通っている内にお腹が大きくなってきて(兄)、やめてしまったそうですが、将来また稽古を再開するということで、先生に頼んで茶道具一式を揃えたそうです。その茶道具を使って実家で薄茶を点ててみることにしました。そういえば大学で上京するまでの18年間床の間に風炉釜(当時は風炉という言葉も知りませんでしたが)が飾ってあって完全に風景と化していましたが、今回その風炉釜が40年ぶりに再稼働させました(つまり、結局母親は稽古を再開しなかった)

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さて、40年ぶりなので内部が埃っぽいのと、風炉の灰を少し減らすために外に持ってきていろいろ掃除。風炉に灰が入っていたってことは少し使ったのかな?と母親に質問するも、まったく記憶がないとのこと。そこらじゅう拭いて、釜の部分は何度も水で流して清掃。炭での風炉点前なんぞ、なかなか練習できないので良いきっかけとなりました。

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”炭”自体は、当時買ってあったものがそのまま残っており良質な炭が大量にありました。ガスコンロで火をつけて、炭を配置。何度か試行錯誤を繰り返すことで火力や加減などがわかってきました。そもそも、農家の出身なので昔から野焼や山焼で炭はよく扱ってきました。この綺麗な炭がなくなっても、実家には炭がたくさんあるので扱いなどは大丈夫そうです(東京でやるには少し考慮が必要ですが)。あと炭が定期的に火花を飛ばしますが、そのために風炉の前にガード(名前がわからん)があるのも経験的に分かりました。東京の自宅で使っている電気式の風炉釜も見た目をそろえるために前にガードがありますが、これも実際に炭を使って火花が四方八方に飛ぶのを見ると見方が変わりますね。

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先日のブログで紹介したように、風炉先屏風を東京の家で購入頂きましたが、実家には無いようで、写真のように奥に父親の碁盤が写ってしまっています(笑)。風炉先重要ですね。また長野県ですので、やはり畳は江戸間。いつもより狭くて少し感覚が違いました。

さて両親、兄夫婦、姉夫婦に下手な点前ではありますが、薄茶を点てました。あと兄夫婦の甥っ子たちにも。彼らは走り回っていましたが(笑)。やはり炭の風炉は見た目貫禄あって良いですね。火力のコントロールは止められないので難しいのですが、水差しで調整するなどだいぶ慣れてきました。それにしてもこの風炉釜が沸騰温度近くになったときに”鳴き”は本当に良い音です。水を差すとまたすっと収まるのも良い音ですし。

さて、建水が抹茶色なのは理由がありまして後述。

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新幹線で上田駅に帰ってきた時、迎えに来てくれた母親に”お菓子屋さんないの?お茶の前に食べる主菓子を買いたい”と聞いたところ、家にお菓子があるよとのこと。そこで出てきたのが写真の主菓子。見た目はちょいと悪いですが、実家でとれたサツマイモと小豆(あんこ)で作った母親手作りのお菓子。とても素敵でした。東京ではそれこそ一個数百円もする主菓子を御菓子司から買ったりするのが当たり前でしたが、こうやって実家の自家製でさっと出されると、東京の生活をちょっと考えてしまいますね。これには少し感動しました。母親からすれば(正月だし)あんこもいくらでもあるのに、お菓子位さっと・・という感覚の様でしたが、”わび茶”なりいろいろ歴史を調べているにも関わらず、なんでも買って揃えている感覚が少しずれているなと。

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今回の抹茶は、(記事の公開が遅れていますが)先日行ってきた京都の醍醐寺で買ってきた金粉入りの抹茶。醍醐寺ですから、秀吉がモーレツに豪華な茶会を開いた記録が残っています。それに合わせて、金粉入りの抹茶が売っていました。正月にはちょうど良いかなと思ってその抹茶で点てました。写真で金粉見えるかな?

さて、金粉はめでたいので良いのですが、どうもこの抹茶があまりおいしくない・・・・・。いろいろ抹茶の量や、別に買ってきた一保堂茶舗の抹茶と比べてもやはり味が劣る・・・。一連の点前の後にいろいろ試行錯誤して抹茶を捨てたりしていたので前の写真の建水が緑になっているのでした。結果的にはやはり観光地で売っていた抹茶で金箔のみが売りの抹茶という結論になりそうですが、その前に釜の白湯の味が良くない。姉夫婦が昼に実家に来て、私は待せまいと、ガスの瞬間湯沸かし器で中途半端に温めたお湯を釜で加熱したのですが、やはりお茶に限らず経験的に瞬間湯沸かし器のお湯ってまずいですよね。その白湯のまずさが直接お茶にも出てしまっていました。感覚的にはそう思っていたのですが、今回金粉の不味の抹茶で”おかしいなー”と思った為にいろいろ試行錯誤をして、この白湯の味にも気が付きました。やはり水を一気に釜で沸かしたほうが白湯の味が良いですね。プラセボかな?(笑)

そういえば、帛紗さばきで”ちりうち”をしたところ、母親も稽古でちりうちをしたとのこと。そして茶道具と伴に出てきた教則本に”表千家”と。というわけで母親も表千家でした(笑)勘違いしていたようですが、40年前ですからそんなものかなと。私は一緒に稽古に行っているお友達以外表千家の方を見たことがないので、珍しいなと。

まだまだお点前が下手すぎて話にならないのですが、家族に薄茶を点てられたのはとても良い経験とお稽古になりました。特に炭を扱えたのが大きかったですし、先述の自家製菓子や、白湯の味などいろいろ学ぶことは多く楽しい”茶の湯”の帰省になりました。茶杓作りに挑戦しようと実家の山の畑から竹を持って帰ろうとしましたが、細い竹しかなくどうも作れそうにありませんでした。またそれは別途考えます。あと、先日、記事を書いた上田紬の反物も見てきました(参考:地元の伝統工芸”上田紬”と”真田紐”)。男性の反物は数が少なかったのですが、女性物の反物はかわいいものが多く素敵でした。いずれ上田紬の着物もほしいなと(聞くと、東京よりも仕立て代が安いみたいですし)

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さて・・。正月なので、ウチの檀家のお寺さんと、近くの神社に初詣に行ってきました。

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お世話になっているお寺の観音堂。激傾斜の石の階段が右側に。昔、この階段上るの怖かったなぁと思い出しました。ちなみに観音堂は年々傾いているそうです。怖い・・・。

天気も良く、茶の湯も楽しみ、兄弟の甥っ子・姪っ子にも会えた良い正月となりました。

 

 

******* 2013/01/02 追記 *************

さて、1月2日の午後に上京予定だったのですが、早朝に朝ランニングして、出発までにまた薄茶を点てました。

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そもそも表千家のお点前は、薄茶を点てるのにこれ以上省略できないところまで最適化されている訳ですが、今回また一つ良い経験がありました。湯を茶碗に入れ、茶筅通しをする訳ですが、四〇年間使われていなかった茶筅だからでしょうか?、この三日の点前で茶筅の先の一本がポキッと割れました(茶筅通しの時に)。茶筅通しは、茶筅の先の痛みを確認する意味があるのですが、こうやって古い道具で実際に茶筅から先が折れるとこの茶筅通しを省略せずにお点前に残っている理由が分かりますね。茶碗に1cm程度の竹片が入ったのはわかったのですが、そのまま点前をしたところ、茶巾で茶碗を拭く時点で回収できました。これが抹茶に入ってしまったら客の口に入ってしまう可能性がありますものね(もちろん水屋で仕組む時点で確認する必要があるとは思いますが)。やはりいろいろな環境で点前をするといろいろ経験することができますね。

茶の湯のお稽古(六回目)

今日は、茶の湯のお稽古の第六回目でした。

前回のお稽古から約一ヶ月経っているので、教えて頂いたことの記憶の多くが飛んでおり心配でした。まだ始めたばかりということで、お点前が混乱するのを避けるために、時節的には炉の季節ですが、お風炉の薄茶のお点前を教えて頂きました。家でそれなりに練習を重ねて行きましたが、何せ記憶が曖昧でしたので、随時直して頂き、記憶を定着させて行きました。流れとしては大方覚えて来ましたが、細かい所作がとても雑であることが今回のお稽古で客観的に分かりました。私のお点前の時のご指摘もそうですし、一緒に通っているお友達の綺麗なお点前を見ると、いろいろ気づかされることがあって勉強になりますね。今日ご指摘頂いた点をちゃんと覚えておいて、次までには少しでも改善するように心がけたいです。あとは、流れるような所作ですね。今は緊張していてカクカクなので(笑)

普段、人工衛星の設計なり開発をしていると、意識して記憶するということが殆どありません。PCに向かって設計し、実際に衛星を組み立てる際にはクリーンルームにクリーンウェアの格好で作業をしています。その過程で記憶するということが殆どないのですよね。そういう意味でお点前を覚える(記録)するというのは、久しぶりの感覚です。一方でお点前は連続動作ですから、あまり記憶頼りにしていると動きがぎこちなくなってしまいます。やはり体で自然に出来るように練習あるのみですね。お点前が少しずつ早くなってきたのもありますが、正座もだいぶ慣れてきました。

さて、今日の先生の茶室の床は本当に素敵でした。先生のご自宅のお庭で咲いていた”紅葉の楓”と”ホトトギス”が茶花として飾られていました。真行草でいえば”草”の茶花でした。フラワーアレンジメントは少しレッスンに通っていましたが、この茶道の茶花というのはまた違った世界で、シンプルの中に凜とした美しさがあります。許可をもらって写真を撮らせて頂きましたが、先生の床ですのでブログには掲載せず。今日の綺麗な茶花を記憶の片隅に置いておきたいと思います。

一ヶ月ぶりでしたのでお点前以外のいろいろ質問したいことが溜まっていました。昨日、銀座のもとじさんに行って、お茶席では必須である袴についていろいろ教えてもらってきました(呉服屋からのご意見を)。流派・流儀があるとのことで、袴をつくる際に何か留意点がないかを先生と確認しました(高い物はとても買えませんが、それでも安くもないので変な物をつくらないように)。これで大方方向性が決まったので、今お仕立てに出している着物があがってきましたら、また少し時を置いて袴もお願いしようかなと思っています。

復習もしておかないと。

五島美術館とお抹茶と茶菓子と。

茶道・茶の湯に関わる都内の美術館といえば、東京急行電鉄(東急)創業者の五島慶太の個人コレクションを元に作った五島美術館です。”です”とか断言しておりますが私も最近知ったのですが。

公式サイト:五島美術館 (ごとうびじゅつかん)

楽家初代長次郎の楽茶碗(と言われている)も所蔵しているということで、是非行きたいと思っておりました。ちなみに五島氏は私の実家(長野県上田市)の隣の青木村出身らしく、昔から東急といえば、何となく身近に感じていたような。まさか茶道具を通して五島美術館に訪れることになるとは。東急上野毛駅から徒歩5分なのですが、なにせ私の地元出身の親友の家から同じく徒歩5分。何度も通っていた場所なのに興味がなければ通過してしまうのですから、人生は常にアンテナを貼っていなければ機会損失ですね。茶道に限らず、いろいろなものに興味を持ってこれからも生きてゆきたいです。あっというまに終わってしまうのでね。


(撮影ミスです)TS-E 24mm F3.5L IIのシフト・チルトレンズで行ったのですが、レンズがチルトしていたようです。五島美術館の文字が少しぼけているのはその為です。


さて、長次郎の楽茶碗を見られるのかと、早歩きで入場。(1000円)

結果として、全くお茶の道具は見られませんでした・・・・。どうも五島さんの個人コレクションはあまりに数が多いのと、最近までこの美術館は改築していたとのことで、そのコレクションを時代別に分けて展示しているとのことでした。茶の湯が利休によって大成を迎えた安土桃山時代ではなく、その前の鎌倉・室町時代の展示展であり、掛け軸や書が中心の展示内容でした。国宝の紫式部日記絵巻など、貴重な展示物はたくさんあったのでもちろん素晴らしかったのですが残念です!

(現在の展示):時代の美 第2部 鎌倉・室町編 (2012年11月23日(金)―12月24日(月))

つまり次回の2013年1月5日からの第3部 桃山・江戸編 で茶道具が一気に展示されるとのこと。というわけで年明けにもう一度行こうかと思います。

それにしてもこの五島美術館の近所のセレブな住宅っぷりが素敵でした。素敵なお屋敷ばかり。

 

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さて、帰りには銀座の三越B2に行き、その日の夕飯の食材と、お抹茶と和菓子コーナーへ。


お抹茶は2週間前に2種買いましたが、7割程度終わっていたので、今度は茶舗を替えた抹茶を買ってみました。
宇治の茶舗”松北園”の”口切り抹茶”。

”口切り”とは、5月中旬頃に摘み取られた葉茶を茶壺に詰め、蓋を封紙で留めて保管するそうです。そうすることで味が良くなるとのこと。だいたい半年経った今の時期にその茶壺の口の封を切って開けた抹茶が”口切り抹茶”ということです。普通の抹茶に比べるとちょいと高めですが、味は絶対に自信があると説明を受けました。とうことで、これを選択しました。

さて、茶菓子は、裏千家で長年茶道をやっているお友達に”たねや”の和菓子は何でもおいしいよ!と教えて頂き、さっそくたねやさんに。

今回は、たねやさんの代表的なお菓子である”栗月下(くりげっか)”の一番小さいサイズを。立てて写真を撮ろうとしたけど立たないので横にして。
包み紙も素敵ですね。フォトジェニックです!

(い草の上敷が、ただの敷物なので写真の様に波打ってしまい大変です)

 

(黒文字要らないですが)栗月下とはこんな感じのお菓子。昔食べたこともある気がしますが、ザ・定番なんでしょうね。きっと。
とても美味しかったです。お抹茶の前に頂くと、和菓子は本当に美味しいです。

 


とりあえず、家での(合っているかわからない(笑))薄茶の点前自己練習で”口切り抹茶”と”栗月下”を頂きました。

お菓子もお抹茶も私のようなテキトーな点前でも十分に美味しく。せっかくなので、前回購入した一保堂茶舗の”月影”と”今昔”を3つの茶碗に同時に点てて飲み比べてみました。なかなか面白いですね。抹茶の違いはもちろん、茶碗に対して思わぬ発見がありとても興味深く。その発見はまた書きたいと思いますが、家で(あっているか分かりませんが)いろいろやってみると、発見があって実に面白いです。

抹茶を飲み過ぎましたが、眠気に全然関係のないタイプなので夜はぐっすり。最近、寝る前にお抹茶を頂くのが楽しみになりました。

新しい着物と羽織の仕立てを注文してきました。

(記事とは関係ないけど)今日部屋に飾っているバラ。茶花も自然で素朴で美しいですが、やはりバラも綺麗です。この位涼しくなってくると、生花も持ちが良いですね。

さて、今日はお友達と着物で出かけてきました。有楽町で待ち合わせし帝国ホテルへ。帝国ホテルですとやはり着物の方が多くつい目が行きますね。ランチを頂いて、日比谷公園を散歩。天気がとても良かったので気持ち良かったです。日比谷公園にもベンチ・芝生に腰掛けて読書をする人が多数いました。NYのセントラルパークくらい大きければ良いのですが、今更しょうがないですね。

さて、その後は北千住にある創業126年の呉服屋さんへ着物などを探しに移動しました。四代目のご主人がとても素敵な呉服屋さんですが、ご主人がやや体調が悪く来年の三月頃に閉店とのこと。その為、お店のあらゆる物が半額以上の大特価中でした。いろいろ反物を見せて頂き、良い感じの物が見つかり、新しい着物と羽織を仕立ててもらうことにしました。反物は、両方とも米澤織の東匠猪俣製とのこと(よく分からないのですけども・・)

(ご主人の手が写っているだけども)左が着物用、右が羽織用の反物です。とても良い感じ。
お仕立てに1ヶ月ちょい掛かるようなので出来上がりがとても楽しみです。

最近随分着ていませんでしたが、やはり定期的に着物を着て出かけるようにしてゆきたいと思います。背筋がぴっとして良いものですね。