Sony Handycamの大変素晴らしい”子育て動画撮影シミュレーション”サイト[Cam with me]の紹介と動画の素敵さを改めて考える。

SonyのHandycamのCMをご覧になったことがございますか?竹内さんの音楽に載せてのキーワードは、”毎日がスペシャル”です。普段、何気ない日と思うかもしれませんが、未来から見れば、やはり毎日がスペシャルだなぁと否応なく思わされる素晴らしいHandycamのサイトを見つけました。

Cam with me (カム ウィズ ミー)” @ Sony Handycam

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Handycamの販売促進のサイトですが、とにかく素晴らしいです。
一人の女の子が0歳の誕生から成人するまで時系列で成長していきます。
サイト閲覧者は、マウスでクリックすることでその場面場面を疑似ハンディカムで記録していきます。
最後に自分が撮った映像がまとめられて再生させられます。

成長の過程の映像は”何気ない日々”です。しかしそれを自分のクリックのタイミングで切り抜いておいて、
後から見てみると、つい”ほっ”としてしまう素晴らしいクリップになっています。やはり”毎日がスペシャル”だなぁと(笑)
完全にsonyの戦略にハマっておりますが、やっぱりお子様の成長を綺麗にハイヴィジョンでしかも動画で”遺して”あげることは素敵だなぁと改めて思いました。
大変ほっこりしてしまうので、是非遊んでみてください。

我々の世代の結婚式では、必ずと言って良いほど、新郎・新婦の成長の過程の”写真”をスライドで公開されます。
確かに素敵ですが、我々の”子供の世代”はやはり高画質ハイヴィジョンで遺し、短い動画のスライドショーを20年後に作れるように準備をしましょう(笑)

このサイトで何度か紹介しておりますが、やはり15秒程度の短い動画というあたらしい映像表現は”名前”でも作って広めたいものです。
コンパクトデジカメではほぼ100%動画が撮れるようになりましたし、最新の機種では、コンパクトデジカメでハイヴィジョン動画が撮れます。
ディジタル一眼レフでも、Canon EOS-5D Mark IIを先頭に、Canon EOS Kiss Dx3, Nikon D90, Panasonic GH1などハイヴィジョン動画機能が付き始めました。
こういう流れですので、写真だけではなく、”短い動画”を遺す文化を一般化させたいものです。

お子様がいらっしゃる方は”毎日がスペシャル”なので是非、何気ない日々を短い動画で遺してあげてください。

SMAPの草彅剛氏の逮捕について考える。

昨日、国民的アイドルグループ(こんな表現は古いですが・・)SMAPの草彅氏が、ミッドタウン近くの公園で公然わいせつの容疑で逮捕された様です。
トップアイドルとなるとストレスも一般人とは比較にならないですし、大変なことかと思いますが、公然わいせつは犯罪と決められているわけですから、さすがに擁護はするわけではありません。今回のブログでは草彅氏の日頃のストレスや酒癖などを書くつもりはありません。

私が注目すべき問題は、草彅氏逮捕により、降板が決まった総務省の”地デジ普及推進メインキャラクター”問題です。世界一早くアナログ放送をやめる日本において、地デジの早い認知と普及に掛けていた総務省は、今回の問題で”キャラとして不適切”とすぐに降板を決めました。鳩山大臣は、”最低の人間だ”まで述べています。世界恐慌のこの時代に地球のエコ問題を利用して、エコポイントによる消費の拡大を謀っている政府にとって、今回の逮捕は黙認できないと判断したのでしょう。事情はわかります。逮捕された人物で地デジを宣伝するのは、教育的にも良くないですし、仕方ない判断でしょう。

 しかし、問題は既に何万枚も刷ってしまった草彅氏の地デジ普及ポスターです。2万枚近いポスターを廃棄するということですが、この破棄する人件費、焼却費、その前にこのポスターを作った制作費、紙代、印刷代、諸経費はそれなりに掛かっている(掛かってくる)わけです。鳩山大臣は怒り心頭で、”降板だ、破棄だ”といっていましたが、ここは刷ってしまったものを単純に捨てない方法を考えるべきだと思います。

そうです。国民的アイドルなのですから、そのファンに貴重なポスターということで、”町中のポスターを持っていっていいよ”作戦です。ポスター制作費は返ってきませんが(もともと事件を起こさなくても返ってこないですし)、廃棄費はこれで掛かりません。ファンも降板になったことで希少価値があがったポスターですから、WINWINの関係と言えます。ここで、そのポスターを政府公認のオークションなどとしてはいけません。その宣伝費、担当者の人件費でその売り上げはマイナスでしょう。何もしないで事が済むことが”低コスト”で”エコ”なのです。

このブログでさんざん述べていますが、”動けばエコにならない”ことが多いです。エコポイントも、消費刺激(買い控えでむしろマイナス方向?)策とはいえますが、エコにはおそらくつながらないでしょう。政府が発行する電子マネーというのも筋が悪い話です。では、今の硬貨や幻の政府紙幣はなんなのでしょうか?エコポイントなど使わずにそのまま政府発行のお金で減額なり減税なりすればいいと思います。エコポイント導入によって相当人が動いてコストが掛かると思いますし。

漫画”ブラックジャックによろしく”の佐藤秀峰氏の公式サイトが凄すぎる。

幼少期にドラゴンボールやスラムダンクなどの漫画をよく読んでおりましたが、大学進学後にはほとんど読まなくなってしまいました。他に楽しみが増えてきたこと、単純に面白そうな漫画がなかったことなどの理由からですが、それでも何作か漫画は不定期(または漫画喫茶で一気読み)に読んでおります。その中で佐藤秀峰氏の”ブラックジャックによろしく”という漫画を見たときに、凄い内容の漫画だなぁと感心したものです。その”ブラックジャックによろしく”の漫画が、ネットで1巻30円で読めるサービスが始まるようです。500円出して単行本を買う気にはなれないですが、30円だったらと考えてしまう値段設定ですね。その記事を読んだ折りに、佐藤氏の公式サイトを覗いてみることにしました。

佐藤秀峰 on Web

このサイトでの注目は”プロフィール”のページです。佐藤氏の漫画家を目指してから、現在に至るまでの過程が非常にリアルに”漫画形式”で公開されており、その内容にびっくりしました。漫画家に本当になれるのか?という苦悩と苦心、漫画家の過酷な労働環境、出版社の傍若無人ぷり、その全てが大変リアルに描かれており、驚くとともに、あれを公開する佐藤氏が凄いと思いました。もし”ブラックジャックによろしく”の漫画をご存じなくても、あのプロフィールは大変興味深いので、是非ご覧になって頂ければと思います。漫画家の苦労がよくわかります。私もいろいろ考えさせられました。

ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち@国立新美術館

国立新美術館で開催されている、”ルーブル美術館展 美の宮殿の子供たち”を見てきました。

展覧会概要
 
「美術のなかの子ども」をテーマに、ルーヴル美術館の7つの部門(古代エジプト美術、古代オリエント美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画)から、名品約200点が一堂に会します。
ルーヴルが所蔵する唯一の子どものミイラから、古代ギリシャの優美な彫刻、古代オリエントのかわいらしい玩具、ティツィアーノやシャルダンの絵画、ルーベンスらの素描まで、時代・地域・分野を横断するさまざまな美術作品を通じて、子どもとそれを取り巻く世界がどのように表現されてきたかをたどります。

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ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《聖母子と聖ステパノ、聖ヒエロニムス、聖マウリティウス》
1517年頃 油彩、カンヴァス
©RMN /René-Gabriel Ojéda/distributed by DNPartcom

概要にも書いてありますが、テーマが子供・家族・教育という内容でした。
過去のブログ”人類は前進しているのか?”でも述べましたが、エジプトの記憶・記録を残す高度な技術に大変感銘を受けており、よっぽど21世紀の我々よりも進化していたと思っています。今回、人体を5000年も遺しているミイラ、パピルス、石に彫られたエジプトの文字を見て、改めて保存技術の高さを魅せられました。彼らの太陽信仰(沈んでもまた上がってくるので復活の象徴だったらしい)は、未来に復活するときに人体が残っていないと復活できないということでミイラ化する技術を身につけたわけですが、その強い信仰が結局は5000年もの間、人体を遺すことに成功しています。ツタンカーメンの髪の毛も残っていますし、DNAも採取できていますし、血液型もわかっています。DNAで仮にクローン人間を作れる技術が将来できてしまったら本当に”人体”としては復活してしまうわけで、あながち彼らの信仰は間違っていなかったとも言えます。

今回のルーブル展では、子供のミイラが展示されていました。もちろん当時の人々全員がミイラ化されていないので、おそらく王族?の子供かと思いますが、子供が何らかの病気で亡くなったときに、復活を祈って遺したのだろうなぁと5000年後のしかも東の果ての国の人間(私)が見ている感覚が不思議でした。

エジプト系以外にも、”教育”のコーナーがおもしろかったです。紀元前や紀元後(早いころ)の子供のおもちゃが数多く展示されていました。2000年以上前のものもありましたが、”車のおもちゃ”(現代でいうミニカー的な車輪付きのおもちゃ)が多かったことに興味を持ちました。積み木みたいなものは、ばらばらになってしまうと発見しづらいと思うので、こういった車輪のついたものはおもちゃと判定しやすい理由から残っているのかもしれませんが、現代と変わらず”車”は当時の子供にも受けたのでしょうね。

絵画、彫刻などの美術面では評価できないですが、こういった展示会で過去の技術などを見るのは本当におもしろいです。私もエンジニアとして何千年も変わらないすてきなものを作ってみたいものです。

高画質・高音質ベルリンフィルハーモニー[Digital Concert Hall]演奏インターネット配信

久しぶりに感銘を受けるインターネットサービスを見つけました。
世界最高と名高いドイツのベルリンフィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)の生演奏を、インターネットのライブ配信で見ることができます。(恥ずかしながら最近知りました)。サービス名は、そのまんまですがDigital Concert Hallです。

・映像はHDクオリティで大変美しい。H.264のHD映像です。
音声はPCM (非圧縮)で大変すばらしい。訂正:320kbps AACとのことです。とはいえ十分すばらしい音質です。
・再生はFlash Playerベースなので気軽に見られる(フルスクリーンも可能)
・生演奏は、演奏開始数時間前から会場をみていられて、臨場感もある。
・時差があるので、生で見るのは少々大変ですが、アーカイブで過去の映像も見られる。
スペックに関しては、http://www.berliner-philharmoniker.de/fileadmin/pressematerial/DCH/Flyer_DCH_09-10_ENG.pdf の14ページを参照とのこと。
・もちろん有償ですが、年チケット(シーズンチケット)が89EURで、1年間全演奏+アーカイブが見放題です。

Berliner Philharmoniker Digital Concert Hall

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ウェブのインターフェイスも極めてかっこよく、素晴らしいネットサービスだと思います。
インターネットを使って映像・音声のリアルタイム配信なんて、もう何年前からのベタなサービスですが、
やはりコンテンツの質、最新のブロードバンドを使った高音質・高画質映像があると違いますね。普通に感動致しました。

家では、ほとんど騒音がしないデスクトップPCがありまして、そのPCはHDMI経由でハイヴィジョンテレビに接続されています。
このDigital Concert Hallにアクセスし、テレビにフルスクリーンで映像を出し、音声は、光ディジタルで、AVアンプに送り、
AVアンプからプリアウト経由でパワーアンプに接続して、音を鳴らしています。もちろん生演奏にはかないませんが、
大変素晴らしい環境で、家に居ながら大満足です。サンプルで少し見られますので、まずは雰囲気を味わってみてください。かなり引き込まれると思います。