セピア色の薔薇(写真)

宮下家はその時の旬の花を常に飾るように心がけている。母親がとても花が好きで、小さい頃、庭に花が咲いては見せてもらっていた。しかし、昨年、花の名前をまともに知らないことに気がついた。旬の花、つまり地球の公転のリズムに同期したこの星の花を名前も知らずに死んでいくのは、あまりになさけない。そういう理由で、昨年から旬の花を家に飾り、どんな季節に何という花が咲くのかを少しずつ覚えるようにしている。

近くにAND ONEという素敵な花屋さんがある。毎週通っているから店員さんに花の名前も含めとてもお世話になっている。今日買った花は、”薔薇・セピア”。そのままの名前であるが、セピア色のとても落ち着いた色の薔薇である。薔薇は高いことが多いので買うときに躊躇するが、旬の時期らしくとても安かった。6本のセピアは、部屋をとても良い雰囲気にしている。あまりに綺麗な色なので写真を撮ることにした。夜、部屋の電灯で撮ったのでホワイトバランスが少し不安で、真の色が表現できているか少し心配であるが、撮った写真の一部を公開する。

いずれの写真もクリックすると拡大します。

20070730_rose_sepia_0.JPG

20070730_rose_sepia_1.JPG

20070730_rose_sepia_2.JPG

20070730_rose_sepia_3.JPG

20070730_rose_sepia_4.JPG

20070730_rose_sepia_5.JPG

薔薇・セピア

Canon EF100mm Macro USM F/2.8

Fazil Sayのコンサート@紀尾井ホール

叔母から誘われFazil Say(ファジル・サイ)というピアニストのコンサートに行ってきた。

ファジル・サイ fazil say
「シャコンヌ」~サイ・プレイズ・クラシック~
7月9日(月)19時開演 紀尾井ホール
J.S. バッハ・ブゾーニ編曲:シャコンヌ BWV1004
ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI-35
モーツァルト:「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲ハ長調 K.265(きらきら星変奏曲)
ベートーヴェン:
・ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2 テンペスト
・ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57 熱情
アンコール:
ファジル・サイ:Black Earth
他・・・

http://www.avexnet.or.jp/classics/artist/fazil/

私の好きなバッハ作曲・ブゾーニ編曲のシャコンヌを演奏するということで、とても楽しみにしていた。ファジル・サイというピアニストは、トルコ出身で、いわゆるクラシックピアノだけでなく、Jazz風に弾いてみたり、自身の曲を演奏するなり、いってみれば現代風(?)の演奏家のようである。Avexがエージェントになっているらしく、MAX松浦氏の花束が置いてあり、マークパンサー氏を始め芸能人も何人か聴いていたようだ。

さて、演奏の感想であるが、このブログでも紹介しているようにアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリのシャコンヌを聴きまくっているため、どうしてもシャコンヌに関しては比較して聴いてしまう傾向が自分の中にある。しかし今回の演奏は何とも比較が難しかった。1曲目のためかミスタッチがかなり目立ち、それが解釈なのかミスタッチなのかどうにも判断が難しくなんとも言えない感想というのが本音のところである。アルフレッド・コルトーディヌ・リパッティなどをこよなく愛しているため、ミスタッチはあまり気にしない性格なのだが、今回のシャコンヌばかりはどうしても気になってしまった。2曲目以降、特に公演後半では極めてテクニックフルな演奏だったので、最後の方でシャコンヌを是非聴きたかった。

さてアンコールに、ファジル・サイ自身の作曲した[Black Earth]という曲が演奏された。ピアノの弦を手で押さえて打鍵することで、トルコ音楽風?の楽器のような音を出したり、いろいろ独創的な曲であった。

Black Earth @ Youtube.

本当に久しぶりの紀尾井ホールでのコンサートだった。昔はすばらしいホールだなぁ・・・と思った記憶があるが、昨日はあまり良いホールだと感じなかった。ピアノの正面に座っているにも関わらずあまり響きが良くない。海外の歴史のあるコンサートホールなどと比べると何とも現代建築技術を使って作ったという感じでエレガントさを感じない。休憩中のカフェも2Fで足の悪い叔母には結構つらい構造で、その辺もイマイチという感じであった。

平日2時間くらいこうやってクラシックを聴きに行くのはとても気分が良いもので、リラックスした良い時間を過ごせた。