EOS-5D MarkII導入。夜景+物撮り。

2008年11月29日に発売のCanonの新しいディジタル一眼レフEOS-5D Mark IIを購入しました。
予約していたので、発売日に買えることはわかっていましたが、ビックカメラ開店10分前に行ってしまいました(笑)
並んでいる人がいるかな?と期待しましたが、一人もいませんでした(あたりまえ)
大方使い方はマスターしました。今のところ軽くて扱いやすく、とても高画質という印象です。一方で露出計算にやや難アリな感じで、大きく露出を外すときと、マイナス補正を掛けてもマイナス側に行かないケースが多々ありました。私の扱い方が悪い可能性があるのでこの辺は少し調査が必要です。

さて、カメラですので映像に関してですが、以下に紹介しているように2110万画素という多画素だけあってさすがにすごい解像力です。
以下の写真は、クリックするとJPEGですが非縮小の画像にリンクしてありますので、このカメラの導入を検討している方はご参照ください。
フルサイズとはいえ2110万画素ともなると1ピクセルあたりのサイズは小さく、S/N比の低下は免れません。以下の写真も基本的にISO100の画像が多くなっていますが、ISO100でも等倍で見れば結構ノイズ(偽色など)が発生しています。縮小すればこのノイズは気がつきませんので全く実用的には問題ありませんが、多画素になってメーカーが苦労しているのがわかります。2110万画素は全く必要ないので、縮小サイズ設定での利用になりそうな様相です。

さて、操作性ですが、EOS-1D系列からの移行ですので、操作系が大きく変わっていて今のところ大変使いにくいです。特にモードA,T,M,Pダイヤルがいつの間にか回っていることが昨日のウチだけでも2回ありました。1D系列では2つボタンを押さないと変更できないため、このような事はありえず、少し戸惑いました。また、AFポイントが中央に寄った位置で9点しかないのは苦痛です。ファインダー一杯に45点あったAFポイントに慣れているとこの少なさと中央への寄りっぷりはかなり苦労しそうです。

少し不満を書きましたが、それ以外は大変優秀なカメラで大変満足です。液晶は大変明るく綺麗ですし、ボディ剛性もそれほど弱くなく、何よりも軽いのが魅力です。このカメラに50mmの単焦点を1本付けて町歩きが楽しくなりそうな感じです。FullHDの動画も撮れますし、面白いカメラだと思います。

クリックすると生の画像(非縮小)画像が表示されます。大変巨大ですのでお気を付けください。

20081129_eos5d2_no1.JPG
EF50mm F1.4 USM, F=4, S=1/30, RAW, AWB, ISO800
手持ちです。Christian Lacroixのショーウィンドウ。高感度がISO25600まで上がるので
かなり暗くても手持ちで行けそうですね。

20081129_eos5d2_no2.JPG
EF24-70mm F2.8L USM, F=8, S=6s, RAW, AWB, ISO100 + Cross Filter
毛利庭園にNTT Docomoスポンサーのイリュミネーションがありました。

20081129_eos5d2_no3.JPG
EF24-70mm F2.8L USM
六本木ヒルズ森タワー。もうこの建物も5年ですね。いつか老朽化して取り壊す日が来るのでしょうね。(と後ろ向きのことを書いてみる)
このレンズは定番レンズですが、やはりすごく良く写っています。画面端までくっきりですね。
このカメラとこのレンズのセットはオールラウンドという意味ではかなり使えそうなセットだと思います。

20081129_eos5d2_no4.JPG
EF17-40mm F4L USM + Cross Filter
このレンズは人気でお持ちの方も多いので、一応掲載しておきます。サイドもあまり流れず良く解像しています。

20081129_eos5d2_no41.JPG
EF24-70mm F2.8L USM
写真がへぼすぎて拡大画像の掲載はなし。
過去にもこの場面の写真を掲載したことがありますが、この場所で写真を撮るのは2ヶ月早いかもしれません。
葉っぱがもう少し経つと落ちてLEDが良く見えるようになりますので、それ以降に撮るのが良いと思います。

20081129_eos5d2_no49.JPG
EF100mm F2.8 Macro USM + 2灯
2灯+ディフューザのテキトーなライティングのセッティングによる物撮りです。
最近またフィルム写真も撮るようになりました。これはハッセルブラッドという中判フィルムカメラです。
三脚+レリーズ+ミラーアップ撮影

20081129_eos5d2_no5.JPG
EF100mm F2.8 Macro USM + 2灯

20081129_eos5d2_no6.JPG
EF100mm F2.8 Macro USM + 2灯
被写体を解説すると
奥がHasselblad 501C/M + Carl Zeiss Planar 80mm C T* f/2.8 + A12
手前がHasselblad 500C + Carl Zeiss Sonnar 150mm C T* f/4 + A12
です。 かっこいいカメラです。

20081129_eos5d2_no7.JPG
EF50mm F1.4 USM, RAW, F7.1, ISO100
手撮りです。拡大してもらえればわかるように、てっぺんのアンテナのビラビラまでがっつり解像しています。
このあたりは2110万画素の実力ですね。

20081129_eos5d2_no8.JPG
EF50mm F1.4 USM

有栖川宮記念公園の紅葉ですね。色は綺麗でした。写真は下手でした。

実家で大豆の脱穀を手伝ってきました(超アナログ)

この三連休は実家に帰っていました。
宮下家では、週末必ず何らかの農作業があるわけですが、今週は大豆、小豆などの豆類の脱穀でした。
全部は手伝えませんでしたが、主に大豆の脱穀を手伝ってきました。
その方法がもう超アナログでとっても素敵なので少し紹介します。

20081123_soy1.jpg

上の写真の様に、畑には土から抜いた状態で干してあります。
枝の先に豆が付いています。イメージとしては、居酒屋でよく見かける枝豆みたいな感じで、1つの殻に2,3個の大豆などが入っている状態です。
要するにこの枝の先にたくさん付いている豆殻を割って、最終的に中の豆を取り出すことが今回のミッションです。

脱穀はその名の通り、枝から豆殻を引き離す作業です。
小学校あたりの社会の授業にお米の脱穀する道具として、
”千歯扱(せんばこき)”を教わったかと思いますが、さすがにそれよりも進化した道具を使います。

20081123_soy2.jpg
これです。足漕ぎ式超高速脱穀機です(正式な名前じゃないけど)

真ん中の部分を、足漕ぎで回すことができます。その高速な回転しているところで豆枝を近づけることで、豆殻を前に吹っ飛ばすという超アナログな仕様です。
前に吹っ飛ばすと遠くに飛んでいってしまうので、

20081123_soy3.jpg
このようにビニールシートでテントを作ります。
この状態で豆殻をどんどん飛ばす(脱穀)していきます。

脱穀の様子です。
右下で青いのが私の右足です。漕いでいます。
回転しているところに父親が枝を近づけ、豆殻が脱穀されているのがわかりますね。

今回持って帰ったのが例のゴルフ・スイング解析用のハイスピードカメラだったので、とりあえずハイスピード撮影。
(かなりどうでも良い動画ですね・・・)

20081123_soy4.jpg
吹っ飛ばした豆殻です。右で豆を食っているのがララ(ラブラドール純血)で、左で同じく豆を食っているのが
リリー(ララと雑種のハーフ)です。リリーは、以前このブログで紹介した子犬が大きくなりました。

さて、こんな感じで吹っ飛ばした豆殻を、”豆”と”殻”に分けないといけません。
あれだけの勢いで吹っ飛ばしているので、豆と殻だけではなく、小枝もたくさん落っこちているので

こんな感じでふわふわして殻と小枝だけ外に出してしまいます。これを繰り返すことで、

こんな感じで豆と少しの殻だけになってきます。これは大豆ではなく、青大豆(あおばつ)ですね。
これだけでは完全に豆だけではないので、この後に唐箕(とうみ)と呼ばれるすばらしい道具で殻と豆を完全に分けることができます。
今回私の上京後に家族が唐箕で分別したそうです。唐箕の仕組みも極めて美しく、豆殻を含む豆(つまり上記の最後の動画のような状態)を風で吹き飛ばし、軽い豆殻は遠くに飛び、重い豆は下に落ちて、豆と豆殻を分ける機械です。

こんな感じで、宮下家の豆の脱穀は終わりました。私も高3までは毎年やっていた作業ですが、今年久しぶりにやりました。
大豆は、同じく宮下家で採れるお米と塩を使って自家製味噌になります。小豆はお正月のおしるこなどになります。

今回の足漕ぎ式脱穀機はギアによって直線運動を回転運動に変えるという機械的な要素はありますが、動力は足です。そういう意味では極めてエコですね。豆がとれた枝や豆殻はとても良く火がつくので、薪ストーブなどに使われます。農業をやっているとほとんど無駄がないことに気付かされます。リサイクルなんていう言葉をいちいち使わなくても自然とあらゆる物に利用して循環しています。米のとれた藁も同じ田んぼにまいて田耕しすることで次の年のための肥料にもなり、家畜のえさにもなり、しめ縄にも、縄にも茣蓙にもなります。

タイトルにもあるように超アナログな作業ではありますが、豆をとるというミッションはちゃんと達成していますし、CO2も出ていないですし、やはり農業は良いなぁと改めて感じました。

ロンハワードのアポロ計画の新フィルム”IN THE SHADOW OF THE MOON”がまもなく公開。

我々宇宙関係で働いている人々、宇宙好きの人々に好きな映画は?という愚問をしてはいけません。それは答えがかなりの確率で一致するからです。その映画は、ロンハワード監督の”アポロ13”です。少なくとも私の出身のラボでは、ほとんどの人がDVDを所有していました。内容も大変忠実で、宇宙工学・技術的に他のヘボ映画とは違いしっかり扱っており、何しろアポロ13号という”未曾有”の出来事を大変すばらしい脚本で表現したすばらしい映画です。そのハワード監督が昨年に、アポロの宇宙飛行士達を実際に出演させたアポロ計画のドキュメンタリー映画を作りました。その映画が”IN THE SHADOW OF THE MOON“です(邦題:The Moon)。

themoon.jpg

日本のサイト:http://themoon.asmik-ace.co.jp/

海外のサイト:http://www.intheshadowofthemoon.com/

予告編を見る限り、これは見ざるを得ないですね。

公開は2009年1月16日からです。興味のある人、”何度でも”行きますのでご連絡を(笑

この映画でまた人生を奮い起こしてくれそうです。米国ではDVDが既に発売されていますが、これはやはり劇場で見てからにします。

以下に有名なケネディの演説を貼っておきます。月に人類が向かうのは、簡単だから行くわけではありません。難しいから行くのです。

こんな素敵なトップが居るとやる気がでますね。経済効果のない今の日本の政策を見ているととても萎えてきます。

人類が滅亡したら地球はどうなるか?

久しぶりに「世界まる見え!テレビ特捜部」を見ていたところ、人類が滅亡したら地球はどうなるか、生物学などの研究者がシミュレーションをしたものを放送していました。しかもYoutubeに上がっていたので掲載します。超面白いので是非見てみてください。

実はこの内容に極めて近いことを、以前私のブログで述べております。

人類は前進しているのか?

このブログを参照頂ければ幸いですが、”宇宙人が地球に遊びに来たときに現代のTOKYOとピラミッドを見てどちらが最先端の技術と思うか?”という命題から話しを進めています。結論はタラタラ書いていますが、その中で、ブルーレイなどの最新技術からフィルムなどの少し前の記録メディアは100年もすれば再生できなくなり、パピルスの方が情報を長い間残すという観点で現代が先端とは言えないと述べています。この内容と全く同じ事が、先述の「人類滅亡シミュレーション」で指摘されています。フィルムはもって100年、DVDなどは20~30年しか持たないのではないかとのことです。もちろんこれは人間が滅亡して全く管理しなくなった最悪ケースですが、あながち間違ってはいないと思います。

このシミュレーションを見て、私は結構ホッとしました。最近のエコ活動は少し勘違いが多く、エコバッグを大量生産しすぎてお店に余りまくっているような意味の無い活動が多く存在しています。以前のブログに書きましたが、地球環境を救う最善の方法は人類全員が今自殺することです(究極ですが)。仮にその行動を起こしたときに200年もすれば地球は元通りという結果にホッとしたわけです。

ただ、地球としては元通りになりますが、人類としてはそれでは思考停止なのでやはりもう少し思考しなければなりませんね。今後、エコ・環境活動をキーワードに(種に)で世界経済がドライブされる可能性が極めて高く、排出権ビジネスなんていうものが始まった時点で非常に残念な結果になりそうで大変心配です。我々の子孫達に素敵な地球をバトンタッチしたいわけですが、そのためには何をすれば良いか、私の中では全くわかりませんが、諦めたらそこで試合終了なので、無駄だと分かっていても何かもがきたいものです。

プロゴルフツアー”Canon Open”に行き石川遼くんを見てきました。

 まず、本題に入る前に昨日衝撃的なメールが届きました。東京マラソン落選(3年連続・・・・)。毎年倍率が上がっていますから一生走れないのではないかと思いはじめています。毎朝出勤前に5~10キロ走り込んで準備しているにも関わらず、こうも落とされると萎えてきます。当日勝手に走りたい気分です・・・。ホノルルとかにいってみようかなと思い始めました。

さて、随分前のことなのですが、日本のプロゴルフツアーのCanon Open(キヤノン・オープン)の決勝(4日目)を見に行ってきました。キヤノンオープンは今年から始まった試合で、賞金総額も日本のツアーでは1番の大きな大会です。その前に、少しカミングアウトになるのですが、昨年の9月頃からゴルフを始めています。ちょうど1年を過ぎたあたりです。以前、長崎出張の際に飛行機から見えた富士山麓のゴルフコースに対して、’自然破壊だの’、’クダらんスポーツ’などと突っ込みを入れておりましたが、サクっと、見事にゴルフにハマってしまいました(その節は失礼しました(笑))。10月でちょうど初めて1年くらいになります。ゴルフをやってきて思うことは、バスケなどのスポーツとは違った楽しみがある素敵な遊びだと思っています。今でもバスケは港区の体育館で嗜んでいるため、変わらず好きなスポーツですが、それとは違った楽しさがゴルフにはあります。ありきたりな理由としては、人工的とはいえ山の中・高原の中を歩けるのは大変気持ちよいということです。やはりこれはゴルフ好きの知人だれもが言うことで私もそう思いました。もう一つは、やはり体力だけでなく、精神的な面、戦略的な面があるところですね。ドライバーがどんなに飛んでも、パターが下手であれば、成績が同じであったり、ミスやダフった時に如何にいつも通りのスイングに落ち着いて修正できるかなど、バスケのような肉弾的なスポーツとは違う面白い側面がある点も魅力だと思います。もう一つの魅力は、やはりボールをクラブで遠くに飛ばすという力学ですね。理系としては、この力学・運動は大変面白い側面だと思います。またその力学の理論通りに体が動かないのも面白い点ですね。

さて、Canonオープンですが、テレビでみるゴルフツアーと生では全然違いました。考えてみるとは、私はプロスポーツを生で見るのは、野球にしろサッカーにしろ初めてで、そういう意味でも非常に生のおもしろさとプロの技術力に感動しました。テレビでは普通映さない、スタート前に練習風景などは大変興味深く、各プロのスイングや練習方法などを十分に勉強できました。石川遼くんを始め、片山晋呉さん、谷原秀人さんなど有名な選手のスイングを目の前で見て、更にコーチとどんな話をしているか聞けるのは大変参考になりました。

過去のエントリーで”EX-F1″というハイスピードカメラを購入した旨を紹介したかと思います。あのエントリーでは、カメラの機能を紹介して用途を先述の理由で伏せておりましたが、完全にゴルフスイング解析の為だけに導入したカメラです。はる・るるる。親友は、ゴルフが気持ち悪いほどに上手く、余裕で70台で回ってしまう実力の持ち主なのですが、彼と練習に行く際は、常にこのカメラでハイスピード撮影し(1秒間300コマ)、スイングの細かいチェックをしています。スイングの理論は1,2冊本を読みましたが、基本的には自分の力学の理論を取り入れて、その理論通りに体が動いているか、また例えばスライスなどが出たときに、なぜ出たのかなどを確認しています。ゴルフを始めて、しかも撮影しながらやってわかったことは、人間は体の動きの自由度が想像以上に広いことと、自分ではどういう形になっているかをほとんど把握できないことがわかりました。私なんぞまだ1年なので論外のレベルですが、おそらく何十年やっても上手くならない人は、1人で練習に行って感覚で打っているからだと思います。想像以上に自分の感覚とは違った動きをしているので、ハイスピードカメラの導入や、プロによるレッスンなどは上達には必須かと思います。

さて、練習場などで皆さんのスイングを見てると、全体的にスライス軌道の方が多いようですね。それに対して、電車の中吊りでゴルフ雑誌の特集を見ると、スライスを直し、ドローボール(Draw)にするみたいな内容が多い気がします(あくまで主観ですが)。実際に今回のプロ達のスイング、弾道を見ると8割方はドローボールでまとめていました。プロのスイングは圧倒で、本当に見る価値があると思います。球筋も皆さん綺麗でしたが、インパクトの時の音は素人とは全然違うソリッドな音でした。ズキュンというようなはじける音というよりは、コツ、ザグというような堅い音です。アマチュアに多い、全力で振ってフラフラという感じはなく、80%くらいの力でさっと振り抜くような印象でした。芝から打っていることもありましたが、やはりインパクトのスイートスポットへの投入精度はかなり正確だったと思います。

ほとんどのプロが、先述の通りドローボールでまとめている中、異色の球筋で、且つスイングなどもすばらしかったのは谷原さんでした。彼は基本的にフェード(Fade)ボールでまとめていました。彼のスイングを見ると、とてもゆっくりでありながらも大変力感があり、ドローでまとめている他のプロ選手に比べて、フェードでまとめることの”自然”さを感じました。私がちょうどスライスの修正が終わり、ドローで調整していたのですが、フェードベースのスイングも自然で良いなぁと感銘を受けました。とにかく体全体の動きが柔らかくで無駄がなく、私が何となく理想かなと思っていたスイングにとても近いイメージでした(完全に素人の勘違いと妄想です(笑))

隣では石川遼選手がアイアンを中心に練習していました。大変さわやかで、もう1000人以上は軽くいるのではないかという大ギャラリーを引き連れていました。練習中も人で埋め尽くされて、ラウンド中もほとんどの7割のギャラリーが石川選手を追いかけていた感じでした。女子プロ人気に続き、男子プロでもこうやって人気選手が出たことは良いことですね。スイングもとても綺麗で”若い”力強いゴルフでした。ドライバーが注目されていますが、中番手のアイアンあたりの球筋も大変綺麗でした。高校生であの落ち着きと技術はすごいですね。石川くんは、先日池越えを狙って優勝しましたよね。あの場面での池越えの選択は若々しくすばらしいですし、(池には落ちましたが)あの経験が今後の勝負すべき場面で良い自信になるのではないでしょうか。マスコミが騒ぎすぎていて実力は?と思っていましたが、生で見てきた印象と、先日の優勝の試合を見て私も素直にファンになりました。世界のメジャーで優勝できる位の実力をつけてほしいですね。

最後は片山選手の練習を最初から全て見てきました。ウェッジからアイアン、ドライバーの順番に調整していましたが、他の選手と違っていろいろな道具(超でかいヘッドが付いたウェッジ型のクラブ、テイクバックの角度を確認するための棒、両腕の平行度を確認するボールなど)を使って調整していました。片山選手は練習当初スライス球が連発しており、コーチと体・手首の入り(返し)に関して議論しながら調整していました。その会話が、(本当に素人の勘違いと妄想ですが)、私と親友がいつもハイスピードカメラで撮りながらあーでもない、こーでもないと言っている内容と同じような内容でした。コーチもすぐにカメラで撮影して片山選手にその部分を指摘していました。その後ラウンドではキッチリと調整していたので、プロとはいえど毎日朝には調整が必要で、それを約1時間程度の練習でキッチリと調整をしてラウンド入りしていることがわかりました。

さて素人の解釈と妄想をつらつらと書きましたが、私の実力はまだまだこれからといった感じです。去年10月頃から初めて、今年の3月にコースデビューして既に8回くらいラウンドしてきました。90台には乗りましたので、パターの精度とアプローチの精度を上げてとりあえず来年のこの時期までには80台が出るようにがんばる予定です。直すべき課題が多くて大変ですが、コースにでるのは超気持ちよくて楽しいので、時間を見つけては練習しようかと思っています。

2008.10上旬現在のスイング@六郷土手ゴルフ練習場です。EX-F1ではこのように毎秒300コマで撮影ができるので、スイングの確認には最適です。
(全力で打っている映像ではないですが)現時点で下半身の使い方がヘボすぎて残念ながらヘッドスピードがあがりません(笑 とにかく体が硬いのも大きな問題の1つです。

アンパンマンは教育的アニメなのでしょうか?

この三連休は実家に帰ってきています。朝5:30にアンパンマンがやっていたので、久しぶりに(むしろ初めて)真剣に見てみました。従兄弟の子育て話や、知人の子供事情から、今でも子供たちに大人気のアニメということで、今の感性でもう一度見てみようと思ったからでした。

 今回見た話のあらすじは、以下の様な流れでした。

1)特別なステッキを振りかざすことで、そこに迷路を作れるキャラAが登場
2)キャラAが友達の為に迷路を作り、迷路で遊んでいる。
3)バイキンマン+どきんちゃんが登場し、その迷路を作るステッキを奪う
4)そのステッキを使ってキャラAおよび友達を巨大迷路に閉じ込める。
5)アンパンマンが助けにくる。
6)ドキンちゃんのUFOには、顔に水を掛けるホースとマントを切る巨大はさみがついており、アンパンマンの顔をふやけさせて、マントを切り、地上に落ちたところを巨大迷路に閉じ込める
7)ジャムおじさん+バタコさん登場。新しい顔にチェンジし、アンパンチでバイキンマン+どきんちゃんを地面にたたきつける。
8)ステッキを使って今までで最も巨大な迷路に閉じ込めて、助かったキャラAと友達は笑顔でその話が終了

という流れでした。私自身、小さい頃にアンパンマンを見て育ったわけではないので、この影響を受けていませんが、今回の話を冷静に見てみると割と残酷な内容なのかなと思いました。

いたずらっ子という位置づけのバイキンマンですが、今回のUFOの仕様を見ても、アンパンマンの弱点にピンポイントに攻めるもので、大変インテリジェンスと言えます。これだけ高度な頭脳とエンジニアリングセンス(そもそもUFOを作っている)を考えると、いたずらに対して、それを止めさせに行くという話し合いでの交渉の余地はなかったのでしょうか。ただのいたずらにしてはやり過ぎという意見もあるかと思いますが、バタコさん、ジャムおじさんが”パン職人”でも無いにも関わらず半永久的に顔を焼いてきて体力の回復を謀ることを知っている上で、下半身攻撃をしていません(少なくとも私は見たことがありません)。あれだけの技術力を持った明晰なバイキンマンでしたら、弱点は顔ではなく、下半身であることは、過去の数百回の戦いの上で学んでいるはずです。それを致命傷ではない顔に攻撃を集中し、回復のスキを与えていることからして、ただ仲間に入れて欲しいという寂しがり屋ではないかと判断すべきではないでしょうか。

顔をチェンジされたアンパンマンは、ドラえもんでいえばジャイアン的であり、とりあえずアンパンチでぶっ飛ばします。バイキンマンのような急所を外すといった考慮や、交渉などの余地はなく、とりあえずぶっ飛ばします。ここまで圧倒的ですと、アンパンチは、のび太のくせに生意気だ的なそれをいったら何でも正当化してしまうような無謀な制裁と言えます。

こう考えてみるとアンパンマンとはいったい何なのか?どういう意図があるのかよく分からなくなってきます。制作者側もウルトラマンなどと同等のとりあえず正義と悪というテキトーな構図でやっていて何にも考えていないのかもしれません。しかし、もう何十年も子供達に圧倒的な影響力があることを考えると、制作者側の意図(どこかに公開されているのかもしれませんが)や教育的要素を聞いてみたいところです。また子供達にアンパンマンを語らせた時に、”バイキンマンは悪だから正義がやっつけなければならない”と答えるのでしょうか。一方で大人向けの水戸黄門や東山の金さんが素敵な番組かというと、話のレベルは全く持って同じレベルな気もしてきます。たぶん、何にも考えていないのでしょうね。

私としてはピタゴラスイッチなどのような想像力をかき立てる番組をもっともっと増やしてほしいですし、理系離れが進む現状を考えると、”エンジニア魂バイキンマン”などのアニメも作って欲しいです(全然面白くなさそうですが・・)