M-Vロケット8号機打上成功!!!

本日6:28 JAXA M-V-8ロケットは打上に成功しました.

メインペイロードASTRO-F(あかり)は分離に成功しました.
我々の衛星Cute-1.7 + APDの分離も成功し,世界中で電波の受信を確認しました.
どういうことかといいますと,人工衛星は地上にデータを送る際,電波を用います.今回,その周波数としてアマチュア無線周波数を用いています.そのため,世界中のアマチュア無線愛好家がCute-1.7 + APDの電波を受信してくれました.東京は午後3時ごろ通過予定で,東工大の地上局で受信を試みる予定です.

これから数日かけて衛星の状態をチェックしていきます.

ロケットの打上は成功しましたが,Cute-1.7 + APDにとってはこれから勝負です.

*午後3時50分補足:午後3:30の東京通過で電波の受信に成功しました.手作りで作った人工衛星から宇宙に移動して,大学に電波を送ってきたかんじです.まず第1歩です.

ロケット打上(6/22 6:28AM)

打上延期になりましたM-Vロケット8号機は,明日6/22の朝6:28に打ち上げられる予定です.

ロケット:JAXA M-Vロケット8号機
メインペイロード:ASTRO-F(赤外線天文衛星)
サブペイロード:Cute-1.7 + APD,ソーラーセール膜展開

インターネットライブ映像(生中継)
■中継時間■2月22日(水)5:30〜6:50(予定)

あくまでロケットの目的はメインペイロードを宇宙に運ぶことです.ロケットが正常に飛んでいく1つの要素として,ロケットの重量バランスがあります.ロケットの先についている人工衛星が重量的に端のほうに偏っていたりするとロケットは上手く飛んでいくことが難しくなります.円筒形のロケットに比べ人工衛星はその展開パドルが非対称形であるなど,完全に重量バランスが良い衛星はなかなかありません.そこでロケット全体の重量バランスを取るためにバランスウエイトと呼ばれる重りを敢えて載せています.
我々のサブペイロードは,元々そのバランスウエイトの場所に載せて頂いています.つまりロケットからみたら我々の小さな衛星はバランス用の重りなのです.

さて,打上はどんな感じなのか,あるサイトにその打上動画がありましたので,お時間があればご覧下さい.かなり一般の方の歓声もあがっており,打上に感動されているようです.私も前回の打上(M-Vロケット6号機)を見てきましたが,その振動,地響き,音などすごいものでした.宇宙に行くのはこんな感じなんだと実感しました.

内之浦・ロケット観光ガイド – M-Vの打ち上げを見に行こう!(MYCOM PC WEB)
ページ中間に動画があります.

作った人工衛星が宇宙に飛び立ちます(2/21 6:28AM)→延期!

***以下の日記ですが,打上が延期になりました!!***

手作りしましたとても小さな人工衛星Cute-1.7 + APDが,日本のロケットを用いて宇宙に打ち上げられます.

打上時間:日本時間2006/02/21 6:28 (AM)
打上ロケット:JAXA M-Vロケット8号機
打上場所:鹿児島県内之浦

開発に約2年.数々の苦労を乗り越え,遂に宇宙に飛び立ちます.私としては,CUTE-Iの打上を2003年6月にロシアから上げていて,2度目の経験となるのですが,やはりドキドキです.

打上は,インターネットのライブ中継でご覧になれます.

是非早起きしてご覧になってください!

JAXA M-Vロケット8号機カウントダウンページ(ライブ中継あり)

cute17_fm_1.jpg
Cute-1.7 + APD フライトモデル(これが宇宙に飛んでいきます)

20cm x 10cm x 10cm,重さ3キロ強の超小型衛星.

与野党とは?

政治に関してはこのブログで扱わないことにしていたのだが,一言だけ書かせて頂く.近日の予算委員会の内容が極めて遺憾である.ただでさえ,憲法86条(内閣は、毎会計年度の予算を作成し、国会に提出して、その審議を受け議決を経なければならない)を踏むための形式的なものになっているにもかかわらず,その野党質問のほとんどが堀江氏メールの信憑性問題である.与党の議員を引きずり降ろすことに精一杯の努力をしているようだが,国民からしてみたら,関心はあるかもしれないが,生活には寄与しない.ちゃんと予算の事を討論してほしい.GDPと国債という誰でもわかる簡単なパラメータを見ただけでも,一部の人間の利権,地位を突っ込むことよりやることがあるはずだ.限られた質疑の時間で野党がやることがあるはずである.これほどまで,予算のことをないがしろにしているのを見ると,野党も”支援与党”である.

2億画素カメラによる横浜夜景写真

近頃急速に高画素化が進んでいるディジタルカメラ業界.1,2年前までは,ディジタルカメラの性能評価のパラメータとして高画素化が宣伝文句として掲げられ,各社多少他の点を犠牲にしてまで高画素化が進んだ.ほとんどの方が,コンパクトディジカメで300~500万画素程度,携帯でも100万画素以上のカメラをお持ちではないだろうか.画素は,被写体を写しこむイメージセンサーの要素であるから,高画素化が進めば一般的には細かいところまで写っている写真になる.しかし,実際にはレンズ性能や,高画素化によるノイズ・ダイナミックレンジの低下などの要素が加わり,高画素化には限界もある.
高画素化には限界があるとは言いながら,ある1カ所からの撮影で何処まで高解像度で写真を撮れるかというのは,単純に興味がある.先日,横浜ランドマークタワーでの夜景の写真を公開したが,あの写真はディジタル一眼レフ(840万画素)による写真であった.実はその時に大判のフィルムカメラも同時に持ち込んでおり,その現像が上がってきたので,早速フィルムスキャナで取り込んでみた.私の使っている大判カメラはフィルムサイズが4インチX5インチ(通称4x5とかいてシノゴと呼ぶ)である.私のフィルムスキャナが3200dpiなので,ざっと計算すると204,800,000 = 約2億画素相当のカメラとなる.今回,その2億画素の写真を公開するので,是非”等倍”でみて,その解像力を見て欲しい(笑).もう完全に趣味の話であり,写真の話をしていないのが残念であるが,興味のある方は是非ご覧いただきたい.

下の最初の写真は,Photoshopで縮小したもの(600 x 492 pixel = 30万画素程度)である.
当初,この写真をクリックすると2億画素の写真へリンクする予定であったが,2億画素の画像ファイルはJPEG高画質で160Mバイト.なんとWindowsのInternet Explorerでは”表示できません”となってしまった.そこで,Photoshopなどで閲覧できる方には,そのファイルを公開しつつ,画面をInternet Explorerでもそのまま表示できるサイズに分割することにした.4分割写真は,そのまま写真をクリックするとその画像ファイルにリンクするので,気軽にご覧頂ければと思う.

カメラ:TOYO FIELD 45AII
レンズ:Fuji Fujinon-W 250mm f/6.3
フィルム:Fuji Fujichrome Velvia 100 (RVP100)
スキャナ:Epson F-3200

20060217_yokohama_45s.jpg
横浜みなとみらい21 横浜ランドマークタワーから
TOYO Field 45AII + Fuji FUJINON-W 250mm f/6.3 + Fuji RVP100
*600×492(30万画素程度)に縮小した画像(クリックしてもリンクなし)

*Photoshopなど大型ファイルを開ける人用リンク(JPEG : 39MByte) * 大きいので注意!

↓↓↓分割画像はこちら↓↓↓

20060217_yokohama_45_1s.jpg 20060217_yokohama_45_2s.jpg

20060217_yokohama_45_3s.jpg 20060217_yokohama_45_4s.jpg
4分割写真:わかりにくいですが上下左右で4つに分割されています.
(それぞれクリックすると拡大:リンク先のファイル=JPEG 4MByte)

使用したレンズが若干望遠側のレンズであるため,写真としては全くおもしろみがない.大判カメラはこの解像度があるからこそ,超広角レンズなどで観覧車から遠くベイブリッジまでしっかりと写っているような写真を是非撮ってみたい.今回の撮影条件は,絞り22位,撮影25秒くらい.焦点コントロールに前面のティルト(tilt)をやや用いている.
今回,2億画素という値になったのは,フィルムの大きさとスキャナの解像度である.実は原理的には,フィルムにはもっと解像感があり,スキャナの性能を上げればより高解像度は狙える.しかし今回の写真をみても,1ピクセルレベルで解像しているようにはさすがに思えず,レンズ性能も含め,スキャニングの解像度的にはこの位が限界かなと思っている.全く必要は無いが,これ以上の高解像度を目指すのであれば,より大きなフィルムを使うことだ.今回はシノゴ(4x5インチ)であるが,大判カメラの世界には11x14インチなんていう化け物フィルムがある.これを先程のスキャニングをすれば,約16億画素の写真ができる.JPEGサイズで1G Bytesを越える可能性がありかなり危険な領域だ.きっと出版,印刷業種,デザイナーさん達はこの位の画像を扱っているのかもしれないが,何せ素人の私のPCでは無理であろう.
今回の高画素の話を通して,高画素の追求は”写真”として見たときにはどうでも良いことが分かる.やはり写真だ.良い写真を撮るようにしよう.

*注意:一般にフィルムのスキャニングにおいて画素という表現は用いない.しかしあくまで同じ感覚の使い方として2億画素という表現を用いた.

ロケット収納過程ムービー

先日のJAXA M-Vロケット報道公開の時に,外に出されていたロケットがロケット整備塔に収納された.その過程を約15秒間隔で撮影した写真のパラパラムービー.

内之浦湾

ロケット打ち上げ場がある肝付町は,以前内之浦町という名前だった.
内之浦というだけあって,湾になっており,内之浦湾のパノラマ写真.

近くの宿に泊まっているので,毎日の食事は海の幸が多く(なく)とてもおいしい.

20050108_uchiuras.jpg
内之浦湾(パノラマ撮影*つなぎ目が怪しいが・・・)
クリックすると拡大.

ロケット登場(写真)

本日は,JAXA M-Vロケット8号機がランチャー(打ち上げ台)に設置され,外にその姿を現しました.
その状態で報道公開でしたので,報道陣に混じって写真撮影.

20060210_mv8_press1s.jpg
JAXA M-Vロケット8号機
EF24-70mm F2.8L USM

ロケット発射場に到着

手作りで開発した人工衛星が2月21日に日本のロケットによって打ち上げられる.
そのための準備として,現在ロケット発射場に出張している.

開発した人工衛星は,Cute-1.7 + APD(きゅーと・いってんなな・ぷらす・えーぴーでぃー)と言い,私の所属する研究室で約10数人の学生だけで作り上げた人工衛星である.Cute-1.7 + APDは,既に同じく学生手作りで開発し,宇宙を飛んでいるCUTE-Iに続く,本研究室2機目の衛星となる.打ち上げが21日に迫ったこれから,Cute-1.7 + APDの衛星に関してはこのブログで少しずつ紹介していきたいと思う.

今回はロケットのお話.ロケットは,人工衛星を宇宙に運んでいって,切り離してくる乗り物.人工衛星を切り離したあとロケットは海に落ちる.つまり,ロケットには必ずその先っぽに人工衛星が載せてある.今回我々の人工衛星がお世話になるのは,日本の宇宙機関である宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発したM-V(エムファイブ or ミューファイブ)ロケット8号機.

日本のロケット(つまりJAXAのロケット)は,大型なものは,H2a(種子島が発射場),M-V(内之浦が発射場)の2つがあり,今回は後者のM-Vロケットによって打ち上げられる.とはいっても,我々の手作りの衛星をあげるためのロケットではなく,赤外線天文衛星ASTRO-Fという大きな人工衛星をあげるついでに,コバンザメのようにロケットの先のそのまた端っこに取り付けられて一緒にあげてもらえる.

今回,この打ち上げ準備のために,打ち上げ発射場があるJAXA内之浦宇宙空間観測所と呼ばれる場所にきている.内之浦の場所は下の地図を参照


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少しだけ写真を公開.

20060207_USC1.jpg
M-Vロケット整備塔:ここでロケットを縦につなげて最終組み立て・調整を行います.

20060207_USC2.jpg
M-Vロケット1号機のモックアップ

20060207_USC3.jpg
整備塔の裏側にはMロケットランチャーという発射台があります.打ち上げ時には,この写真の建物が開きまして中にあるロケットがでてきます.

20060207_USC4.jpg
今日は,時々太陽の光が差し込みますが,きわめて風が強いです.

現在,このエントリーを書いているときも,放送でカウントダウンの練習などが流れていて,いよいよ打ち上げに向けて関係者も緊張感が高まってきました.

今週は人工衛星,ロケットのエントリーが多くなるかと思います.