iPhone 3G(s), iPhone4, iPad, iPad2用Eメール(i)をパソコンのメールソフトで送受信する方法(SSL対応版)

2009.09.06追記:あくまでPCからのi.softbank.jpへのアクセスはsoftbankサポート外ですから自己責任で行ってください。多少トラブっている方がいるようです。
2010.02.17追記:Thunderbird 3.0を追記。
2010.05.28追記:iPadのi.softbank.jpでも行けるはずです。
2010.06.24追記:iPhone4ももちろん対応。
2011.04追記:iPad2でも対応なはず。

******* 以下より本文 *********

iPhone 3G (s)およびiPhone 4, iPadを日本で契約する際、softbankより、”hogehogebaka@i.softbank.jp”というメールアカウントを1つ与えられます。

参考:Eメール(i) | Softbank  iPhone専用の@i.softbank.jpメールアカウント

このメールは、iPhone専用と書いてありますが、実は、普通のIMAP4形式でアクセスできるメールアカウントであり、iPhone 3G/3GSはもちろん、Outlook, Becky, Thunderbirdなどのパソコン(PC)用メールソフトで、送受信が可能です。そのようなメールソフトでEメール(i) @i.softbank.jpのメールを送受信する為の設定方法は、このブログの過去の記事(iPhone 3G(s), iPhone4, iPad用Eメール(i)をパソコンのメールソフトで送受信する方法)で紹介したところ、結構評判が良い様で、最近久しぶりにブログのアクセス解析をしてみたところ、この記事だけぶっちぎりに検索されて参照されていることが分かりました。

今回の記事は、上記で紹介したメールの送受信に関して、メールを暗号化(SSL利用)して、よりセキュアに送受信する方法を”追加”で紹介致します。つまり、上記の記事で既にメールの送受信が行えていることが前提です。その設定からまた少し変化させることにより対応できますので、まだ設定が終わっていない方は、まず上記の記事で送受信設定の確認をしてください。上記の記事でSSLによる暗号化を紹介しなかったのは、最近になってsoftbankのサーバーがSSLに対応したからです。

補足ですが、SSLに関しては、wikipediaなどをご覧ください。とにかく、メールの送受信時には、メールの件名、本文はもちろん、パスワードなども全てそのまま暗号化もされずパケットとして流れています。少しネットワークに詳しい方なら盗聴(とでもいうのでしょうか)することが可能です。たとえば、ネットカフェや、公衆無線LANなどは気をつけないとクラッカー達が、あなたの送受信するタイミングを見計らってパスワードなどを抜き取るかもしれません。今回SSLによって暗号化すれば、そのリスクが激減します。簡単な設定で対応可能なので是非お試しください。

■前提条件(前記事と同等)
・メールアドレス : hogehogebaka@i.softbank.jp
・パスワード : abcdefg123
・名前(届いた時に相手に表示される) : iPhone Taro
・パソコンはインターネットに繋がっている。ここで会社内のLANなどは外部のメールサーバーにアクセスをFirewallで禁止しているケースもあるかと思います。もし管理者に聞く際には、TCP 993(IMAP4S), 465(SMTPS)で外部に出られるか問い合わせてください。
・前回の記事で送受信が正常に行えている。

上記はこの記事用の例ですので、皆様のアカウント情報に置き換えてご参照ください。

設定0)わかっている人向け。詳しい方向け。
・送信:smtpサーバ: smtp.softbank.jp
 TCP465のSSL通信(StartTLSではない)です。送信の際には、SMTP-Auth認証で、アカウント名(hogehogebaka)・パスワード(abcdefg123)で認証が必要です。*認証方式にもよるのですが、なくても通る時があります。試行錯誤してみてください。
・受信:IMAPサーバ: imap.softbank.jp
 TCP 993のSSL通信のIMAPです。アカウント名(hogehogebaka)・パスワード(abcdefg123)で認証できます。アカウント名に@i.softbank.jpのドメイン名は必要ありません。
・受信箱だけではなく、送信済みメール、ゴミ箱、下書きなども同期させられます。iPhone 3G / 3GSがデフォルトで設定されるサーバー上のディレクトリ(フォルダ)名前は以下の通り。
*送信済みメッセージ: “Sent Messages”
*ゴミ箱: “Deleted Messages”
*下書き: “Drafts”

設定1)Becky!  (今回は、Version 2.50.05 [ja]で確認)

* 前回の記事で設定が全部終わっている前提での変更箇所は

20090730_becky_ssl1
IMAPS, SMTPSのボタンを押します。何かダイアログが出ると思いますが、”はい”を選択してください。

20090730_becky_ssl2
一つ前のIMAPS, SMTPSのチェックボックスを入れて、”はい”を選択すれば、自動で、465, 993に設定されるはずですが、
変更されていなかったら図のように修正してください。

これで送受信ができれば、SSLによる暗号化のメール送受信が確立しています。

設定2)Outlook 2007

* 前回の記事で設定が全部終わっている前提での変更箇所は

上記”ツール(T)” > ”アカウント設定(A)” > iPhoneのアカウントをダブルクリック > 
”電子メールアカウントの変更”ダイアログの”詳細設定(M)”ボタンを押して、下のダイアログを表示させます。

20090730_outlook2007_1

”OK”ボタンを押して、メールが送受信できればOKです。

設定3)Mozilla Thunderbird 2 (バージョン 2.0.0.22 (20090605)で確認):Ver3.0は、下の設定4を参照

* 前回の記事で設定が全部終わっている前提での変更箇所は

上記メニューの”ツール(T)” > アカウント設定(C) > で以下のダイアログを表示させます。

20090730_thunderbird2_no1

SSLを使用する(L)にチェックボックスを入れます。

20090730_thunderbird2_no2

送信(SMTP)サーバーも同様に、SSLにチェックを入れます。

以上で送受信ができれば、SSLによる暗号化されたメールの送受信が可能です。

設定3)Mozilla Thunderbird 3 (Version 3.0.1)

* 前回の記事で設定が全部終わっている前提での変更箇所は

上記メニューの”ツール(T)” > アカウント設定(C) > で以下のダイアログ

・送信(SMTP)サーバを選択し>iPhone用SMTP(smtp.softbank.jp)を選択し>”編集(E)”ボタンを押す。


・ポートを465
・”保護された認証を使用する”のチェックをはずす(入れてあると送信できませんでした・・・なぜ??)
・”接続の保護(N)”をSSL/TLSに設定し、OKを押す。

以上で、送信側の暗号化(SSL化)は完了です。

次に受信側です。


・サーバー設定:”接続の保護”を”SSL/TLS”に設定し、ポートを993にする。

以上で、送受信共に暗号化(途中でメールの内容が盗聴されることが格段に減る)が完了です。

コンパクトデジカメ(LUMIX DMC-LX3)で、夜景(レインボーブリッジ)を撮ってみるテスト。

以前、このブログでも紹介したように(コンパクトデジカメの選び方について(Panasonic DMC-LX3を買ってみた))、コンパクトデジカメ(Panasonic LUMIX DMC-LX3)を買いました。先のブログでも紹介しているように、このコンパクトデジカメは、最近、”高級コンパクトデジカメ”と呼ばれる、普通のコンデジよりは画質が上、ディジタル一眼レフよりは、コンパクトというレンジのカメラです。実際、結構役に立っていて、最近のコンデジはすごいなぁと思うばかりです。注目のオリンパスE-P1が発表されて、私も店頭で触ってきましたが、思いの外大きく、あれはコンパクトではないなという印象です。とはいえ、画質はこのLX3よりはおそらく良いでしょうな。ま、さておき、LX3でレインボーブリッジを撮ってきました。撮ってきましたというより、移動中に近くを通ったのでささっと撮りました。しかも、たまたまEOS-5D Mark IIも持っていたので(笑)、それとも比較しています。

20090725_RainbowBridge_Lx3_No1
Panasonic LUMIX DMC-LX3 f=5mm, ISO80, F=5.6, 6sec, RAW
三脚 + セルフタイマー
クリックすると拡大(非縮小画像にリンクします)

20090725_RainbowBridge_Lx3_No2
Panasonic LUMIX DMC-LX3 f=13mm, ISO80, F=5.6, 6sec, RAW
三脚 + セルフタイマー
クリックすると拡大(非縮小画像にリンクします)

20090725_RainbowBridge_EOS5DMK2_No1
Canon EOS 5D Mark II + EF24-70 F2.8L USM f=70mm, ISO200, F=8, 10sec, RAW
三脚+レリーズ+ミラーアップ
クリックすると拡大(非縮小画像にリンクします)
*夜遅かったので、EOSに切り替えた頃は、ブリッジの照明が落とされちゃいました・・・(涙

結論:
・上に表示した横幅700px位の大きさなら、一眼レフとほとんど変わらんですな。LX3は大変優秀です。オススメのコンパクトデジカメです。ただ、ちゃんと三脚を使う必要はあります。
・拡大すれば、EOS 5D Mark IIの解像度の高さが分かるかと思いますが、実際にはあまりに強い風でかなりぶれています。あと、フルサイズとはいえ高画素化が進みすぎてISO200でもノイズ感ありますね。そろそろ高解像度化ではなく、S/N比を向上させてもらいたいものです。
・レインボーブリッジなんぞ撮りすぎて飽きたので、明石海峡大橋なり、フランスのミヨー橋(Viaduc de Millau)などの素敵な巨大橋でも写真を撮りたいです。

avexの”microSD”による楽曲販売について、ナウイのか考える。

エイベックス・マーケティングが、”ケータイ音楽”向けとして、フラッシュメモリーカード(microSD)による楽曲(映像+音楽)の提供(販売)を開始するようです。

参考:第一弾として、THE REBOOTというアーチストが出すようです。

上記ウェブから引用させていただきます。

携帯電話ですぐに視聴できる音楽コンテンツ入り「microSDメモリーカード」を発売!
~アーティスト作品としては、日本初~

エイベックス・マーケティング株式会社は、音楽・映像・歌詞・画像などの携帯電話向けの音楽コンテンツなどを「microSDメモリーカード」に収録して、発売することを決定しましたので、下記のとおりお知らせいたします。本商品は、3キャリア(NTT DoCoMo ・au ・SoftBank)の携帯電話(ワンセグ録画機能を搭載した対応機種)に挿入するだけで、携帯電話をプレイヤーとして音楽や映像を楽しむことができ、歌詞データもPDF対応機種で閲覧が可能になる新しいメディアとして注目されております。当初は携帯電話取扱店にて販売を行い、それ以降順次販路拡大を行っていく予定です。

引用おわり。

つまり、今やiPhone以外の携帯ではあたりまえの外部メモリストレージであるmicroSDに、携帯で見られる・聞ける音楽コンテンツを詰め込んで販売するってことですね。浜崎あゆみが、確かUSBメモリーでアルバムを発表していましたから、エイベックスとしては、フラッシュメモリでの楽曲提供の第2弾といったところでしょうか。

この販売形態は、ある意味ナウく、ある意味ちょっと時代遅れかなと思っています。私は、SDカードの1Gbytesが1000円以下で購入できるようになった数年前の時点で、音楽提供・販売は、SDカードなどのフラッシュメモリーで音楽を提供すれば良いのにと考えていました。というのは、CDは革命的に音楽供給を進歩させたデジタル技術ではありますが、モーターで回転させてレーザーで読むという方式が、今となっては超アナクロです。このアナログレコードと同じのような、”アナログ”要素を含んでいた挙げ句、

84万円もする残念なCDプレーヤー(DENON DCD-SX)などの高級CDプレーヤーが開発され、流されやすいマニアが翻弄される結果となってしまいました。

さらに、

・高音質CD(SHM-CD, HQCD, Blu-spec CD, ガラス製のK2HD MASTERING + CRYSTALなど)の登場で、その”アナログ”要素から発生しうると言われる読み込みエラーを少しでも軽減するために素材の良いCDの開発という、無駄な難しい課題に対して努力に時間と技術を注いでいる訳です。

 確かに前者のCDプレーヤーは、D/Aコンバーターおよび、電源回路周りなどで究極のS/N比、低ひずみなどを実現しているわけで、単純にモーターや防振などの機械的要素だけで高価格になっているわけではありません。D/Aコンバーターとして見れば、人間がそこまで検知できるかはおいといて、数値の上で究極とも言えるクオリティまで追求されています。

しかし、後者の高品質CD化は進む方向が完全に間違っています。読み込みエラーの可能性があるというのが問題であるなら、解決策はこの方向じゃないだろうと思うわけです。
1)50倍速などの読み込みができるわけですから、リアルタイム再生(1倍再生)をやめてエラー率を考慮した上で先読みしてバッファリング
2)回転方式のエラーなのだから、安価になったフラッシュメモリ、ROMなどで読み込みエラーがより少ないメディア・方式に方向転換

などの方向に進めば良いと思うわけです。今回、このブログを取り上げたのは、エイベックスの商品が2)のアプローチと”なりうる”からです。
1)の技術なんてとても簡単です。今やPCについているCDドライブ(DVDなども兼用)なんぞ、50倍速再生は当たり前で、こんな時代になにもリアルタイムの1倍速再生をする必要はありません。実際には、1000円で売っているCD-ROMドライブでも懸念されるほど、エラーは起きていないでしょう。その前にその数ビットのエラーを拾えるほど、後段のD/A, アンプ、スピーカー+優秀な耳を揃えている人がメジャーだとは思えません(そのCDプレーヤーおよび高音質CDを買う人は十分マイナーですが)。上記の84万円のCDプレーヤーになぜこの機能が付かないか意味がわかりません。再生ボタンを押して、数秒間音が出ないくらい大したストレスではないと思うのですが・・・。採用しないのは、そもそも読み込みエラーなんぞほとんど起きていないってことでしょうね。高音質CDの存在理由がほとんどなくなってしまいます。

高音質CDを販売する際には、おそらく音源(マスターアナログレコードや、DATかなぁ?)あたりから、再マスタリングして販売されることが多いかと思います。そうなれば、そもそもソースからCDの規格(44.1kHz, 16bit)に変換する方法や録音レベルなども変更される可能性があり、同じアルバムタイトルでも、普通のCDと高音質CDの音楽データ自体が同じ保証はありません。ぶっちゃけ言えば、高音質CD作成時に音量をちょっと上げておけば、”音が良くなった”と感じる方は大多数だと思います(笑)

 最新のBlu-rayですら、この回転円盤非接触読み込み方式を採用しているので、集積度が高いのは証明されているのですが、CDの集積度(12cmで700Mbytes)レベルであれば、もうこの怪しい製品が多発するのを押さえるためにも、確実にリードできるメディアに置き換えるべきだと思っています。

そういう意味で、今回のエイベックスのメモリーカードによる楽曲提供は面白いはずでした。(もともとそんなには起こりませんが)CDの読み込みエラーという見えない敵との戦いは皆無となりますし、モーターが必要ないのでそのアナログ的なノイズが、D/A回りに波及するなどの面でも優位でしょう。上の84万円のCDプレーヤーはD/Aなどの部分は最高でしょうから、同じ筐体でメモリーカード差し込み口がある製品を出して貰えれば、素敵かもしれません。しかし、今回のエイベックスの企画は少し趣旨が違うのかもしれません。今回はケータイがターゲットであるため、1)音源の記録フォーマットが圧縮フォーマット(MP3 ? AAC?)でありケータイの再生能力からビットレートも低い可能性がある、2)そもそも携帯のD/Aおよび本体スピーカー or ヘッドフォンに再生能力を期待できない などの点で、高音質ピュアオーディオ用の配信・販売ターゲットではありません。CDの読み込みにおけるビットエラーを解決するべく販売されたものでは無いようです。しかし、今回の企画がある程度浸透すれば、ピュアオーディオ用のメモリーカードの規格が決まり、販売が始まるかもしれません。仮に始まった場合、普通のSDカードに対して、高音質SDカードという怪しい商品などが出てくるのが、ピュアオーディオの怪しいマーケットです(笑)

またナウさからいっても、これだけブロードバンド全盛の時代で、1曲切り売りが当たり前の時代に、物理的なメディアで配信するというのは、少し時代おくれかもしれません。ネットで非圧縮音源または、Apple Losslessなり、Dolby HDなり可逆の圧縮方式で送れば、ネット配信は簡単だと思います。そういう意味で、今回のエイベックスの企画がもう5年くらい早ければ面白かったかもしれません。

私としては、CDやアナログレコードのジャケットに魅力を感じています。ジャケットにもちゃんとアーチストがついているでしょうし、歌詞カードなど綺麗なものが多くて、素敵な物は部屋のインテリアにもなりますよね。そういう意味でエコではないですが、ジャケット+非圧縮音源のメモリーカード楽曲配信というのは、あっても良いのかなと思っています。実際にネット配信は、パソコンなりで受信するケースが多く、せっかく非圧縮音源データであっても、十分にクオリティが高くアンプまで持って行くのが大変です。PCのD/Aなんぞ全く酷いもので使い物にならないですし、デジタル転送でAVアンプあたりに渡したとしても、PCのファンの音がうるさかったりと悩ましい問題は多いです。流れとしては、ネット配信側にシフトするかと思いますが、この辺、何か良い方法で解決していきたいものです。現状最も現実的なのは、iPhone + iTunes Storeによる非圧縮音源配信をして、iPhone -> 高音質D/Aにデジタル転送というのが一番良いラインだと思います。DenonのSACD / CDプレーヤー+外部ディジタル入力(iPodなどのUSB経由を含む)搭載DCD-1650SEなどは、ピュアオーディオ屋たちが進むべき道なのでしょうね。

話は変わりますが、アメトークが最近やり過ぎ感たっぷりであまり面白くなくなってきました。一方でシルシルミシルはめちゃめちゃ面白いですね。

Sonyの新製品のジュークボックス的400枚入るBDプレーヤーが素敵。

一時、個人的に関係を断絶していたソニー製品ですが、この1~2年前からまた買い始めました。大学院(修士時代)に2世代連続でVAIOノートのあり得ないヘボさに閉口し(ソニーショックの頃の病んでいた時代)、一生ソニーは買うか!と考えていましたが、最近は、また良い製品が増えてきて、部屋にソニー製品が増えてきました。VAIOノートのACアダプターの手抜きっぷりは相変わらずダメですが、ソニーらしく新技術とデザインを投入してがんばってもらいたいものです。。

で、今日発表された新製品が面白いです。

20090724_sony_bdjuke
CX7000ESなど。
プレスリリース(英語):http://news.sel.sony.com/en/press_room/consumer/home_video/blu-ray_disc/release/41055.html

記事:http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090724_304741.html?ref=rss

Blu-ray, DVD, CDが400枚ジュークボックス的に入るプレーヤーです。なんか、素敵です。
Blu-rayは画質も音質も大変すばらしいコンテンツを収録できますので、それが400枚入るのはヘビーコレクターには魅力的です。
実際、私もTBS世界遺産なり紀行系のBDが既に60枚近くあるのですが、ラックに閉まっておくとなかなか出して見ることが疎くなってしまいます。また場所も取ります。今回素敵だなぁって思ったのは、おそらく400枚のカタログも勝手に作ってくれるだろうし(予想)、散在しがちなBDを少なくとも400枚収納しておけるという意味でも魅力かなぁと思いました。おそらくヘビーコレクターでさらにお金持ちの人は、仮に800枚持っていたら、同じ理由で2台買っちゃうような人も居るのではないでしょうか?

あと、レコードのジュークボックスが、アメリカ系のカフェなどにあるとすごく古めかしくて素敵ですよね。レコード、カセットテープ、CD,DVD, Blu-rayと人類は記録メディアを進化させてきました。もちろんBlu-rayの何倍も入るメディアがまもなく開発されるでしょうが、逆にそろそろ”物理的なメディア”もネットワークの発展で無くなっていくかと思います。物理的メディアは、コピーされるので、コンテンツ屋が全く儲からなくなりました。ネットベースの配信課金モデルにシフトしていくと思うので、このジュークボックススタイルというのは、この製品が最後になるかもしれません。そういう意味でも今回の新製品は、”最後のジュークボックス”ということで何か魅力的でした。

人類として最も進化した”住み方”を考える。完全自家発電自給自足ハウスモデルの提案。

・世界中でエコが叫ばれる今
・(日本において)店頭販売よりネット通販の売り上げが上回った今
・食料自給率が限りなく落ち込んでいるにも関わらず、コンビニなどで賞味期限を越えた瞬間に廃棄している今
・中央、地方との格差が広がる一方の今
・核家族化が進み、いろいろな弊害が出ている今
・GDPにおける製造業が10%程度になり、サービス業がほとんどの業種になった今
・インターネットの普及により、単純情報伝達に物理的な距離が皆無になった今

こんな今だからこそ、人類として最も進化した”住み方”を考えてみました。具体的には、太陽電池セルと二次バッテリ、およびエネルギーの効率的な使い方(DC電源化など)を提案して、完全に自家発電、食料自給自足の1世帯モデルハウスを検討・算出し実現性を考えてみます。

大変な長文となりますので、このエントリーのきっかけの命題と結論を先に書いておきます。この結論に興味があれば結論の導出過程を読み進めていただければと思います。

命題:地球表面全体に太陽電池パネルを覆ったら、全エネルギーはまかなえるのか?1世帯に必要な電力を発生させるのに必要な太陽電池セル面積と、必要な農作物が採れる田畑の面積で日本の土地を再配分したらどうなるか?
結論:人類は、東京などの都会を離れ、お隣さんとの距離を52m離れたところに住めば、電力・食料を自給自足自家発電できる(日本の場合)

以下からその結論に達するまでの導入過程です。長いです。

今回は、日本の事例で考えます。環境問題は惑星単位(地球)で起こっていますから、本来は世界全体・人類全体で検討すべきですが、科学技術、経済状態、風土など私の知識が届く日本での事例で検討することにしました。検討項目の内容は下記の表で記載されておりますが、”左端列の番号”に従って解説していきます。

20090716_blog_eco1

(1)EDMC/エネルギー・経済統計要覧の2006年度版より、日本の1世帯あたりの年間平均消費エネルギーは45.3GJ(ギガジュール) / 年ということです。これは、電気利用だけではなく、ガス・灯油を含む全エネルギーです。

(2)(1)が年間のエネルギーですから、これを”1秒”にすれば毎秒の1世帯あたりの消費エネルギーが算出できます。J/秒=W(ワット)ですから、随分感覚的に扱いやすい単位になりますね。これによると1世帯は平均で(毎秒)1436W消費しているようですね。ドライヤー1個が1500Wですから何となく少ない気がしますが、平均となるとこの位なのかもしれないですね。

(3)日本の世帯数は、4906万世帯あるようです(2005年度)。一人暮らしの世帯が増えている様です。

(4)太陽から地球に垂直に入射する太陽エネルギーです。1平方メートルあたり1366Wとなっており、非常に重要な値です。興味があれば、太陽定数 – wikipediaをご覧ください。
でん

(5)太陽定数ですが、このエネルギーは地球の大気の外のエネルギーであり、実際に地上まで到達するには、大気・天気などの影響で40%程度減衰してしまう様です。

(6)地球の半径です。6400km位です。

(7)日本の陸地の面積です。今回のブログでは、この日本の陸地全体に太陽電池セルを配備したらどうなるか?という命題から始まっています。

(8)太陽からのエネルギーがそのまま全て電気に変換できるわけではありません。太陽電池セルもその種類により変換効率が異なり、安価な民生用の太陽電池は効率10%程度です(つまり太陽光が100W入射したら10%の10W分だけ電力として取り出せる。残り90%は熱になる)。一方で私が人工衛星開発で使っている最先端の太陽電池セルは、変換効率30%強あります。しかし非常に高くてとても家庭の屋根には使えません。表では、以下、(左側)10%の民生用セルと、(右側)30%の人工衛星用(宇宙用)セルで比較してゆきます。

(9)仮に日本の全陸地(7)に太陽電池セルをびっしり配置したときの発生電力を計算してみます。莫大なエネルギーです。

(10)(9)の全日本の陸地から発生できる電気エネルギーを(3)の全世帯数で割ると、民生用セルで1世帯あたり631175Wで、(2)で求めた1世帯あたりの消費エネルギーの約500倍です。つまり、日本全土に太陽電池セルを配備すれば余るほど電力が発生し、電力の数値だけでみれば、発電所は必要ありません。

(11)太陽電池は太陽光で発電するため、夜では電力を取り出せません。完全に太陽光だけで家庭の電力を回そうとすると、昼間にバッテリの電力を蓄え、夜はそのバッテリから放電することを考えます。ここでは、24時間のうち太陽光が当たっている時間と、当たらない時間の比を求めています。24時間の内、8時間は日照、16時間は夜として概算しました。8:16 = 1:2。

(12)8時間の日照時間の内に、夜の16時間分の電力をバッテリに蓄えるわけですが、バッテリに蓄えて、また取り出すときにどうしてもロスがあり、100蓄えたら、100取り出せる分けではありません。バッテリはどんどん劣化しますのが、とりあえず60%くらいの効率としておきます。

(13)(2)、(11)、(12)を踏まえ、日照8時間で、日照時の消費電力はもちろん、夜の16時間分の電力をバッテリーで蓄える場合の必要電力を見積もりました。これにより、1世帯あたり、7182W発生できる太陽電池を用意し、昼間の8時間発電させれば、1日分(24時間)回せることがわかります。これは発電所からの送電はなく、完全に太陽電池セルだけで電力をまかなうものです。

(14)(13)で求めた電力を得るために必要な太陽電池セルの面積を、民生用、宇宙用セルで求めています。民生用セルですと87.63平方メートル。東京で考えると広めのマンションという感じの広さですね。

(15)(14)で求めた面積を、仮に正方形だと仮定した場合の1辺の長さです。民生用セルですと9.36mですので、約10m x 10mの太陽電池セルを用意すれば、家庭の電力はまかなえる様です。私としては意外と小さいなという印象です。このブログを書く前は、おそらく100m x 100mくらいの大きさが必要か?と予想していましたが、意外と現実的な(?)面積で驚きました(何か計算が間違っているかもしれませんが)

(16)以上で太陽エネルギーだけで、1世帯が消費するエネルギーを回せる”目処”はたちました。せっかくですので、エネルギーだけではない理想的な世帯モデルを検討してみます。ここでは、食料の自給自足を目指し、農業を考えます。宮下家の実家は米・野菜を田畑で作っており、肉・卵・牛乳・魚を除けばかなりの部分で自給自足はできています。電力も自家発電、食料も(できるだけ)自作すれば、エネルギーとともに食料問題(食料自給率の低下、フードマイレージ、多量廃棄、農薬・保存料問題など)を抜本的に解決できます。今回は宮下家の田畑の面積を参考に、とても概算ではありますが、必要な面積を算出し、2650平方メートルとしました。(おそらく平均4人程度の1世帯であればもっと小さな面積で十分なはずです)

(17)(16)で求めた田畑の面積と、(14)で求めた太陽電池セルの面積の和を求めています。太陽電池セルに比べて圧倒的に田畑が大きいので、民生用セルと宇宙用セルの面積差はほとんど関係なくなっています(笑)

(18)(17)で求めた面積が仮に正方形とした場合の一辺の長さです。これより1世帯あたり、52m x 52m程度の面積が必要で、その中に10m x 10m程度の太陽電池セルを屋根に備えた家屋とそれ以外は田畑という構成にすれば、電力・食料ともに1世帯が完全自給自足自家発電で生活できるようになります(肉・魚・牛乳などを除く)。まさに現代考えられる理想的な生活と言えます。このブログの最初で求めた結論の、”お隣さんとの距離は51m”というのはここから求められています。この結論に対して、さらに考察があるので後述します。

(19)概算ですが、現代の太陽電池セルの価格です。太陽電池セルの最近の需要拡大からますます低価格化が進むでしょう。宇宙用太陽電池セルは私がちょうど使っている人工衛星用の物で算出してみましたが、1kWあたり1500万円ですので、論外ですね・・。

(20)(14)で求めた1世帯あたりに必要な太陽電池セルの面積の太陽電池セルの価格を(19)を使って求めてみました。民生用が287万円で現実的な価格と言えます。宇宙用は1億円ですので、大変ですね・・。

(21)(20)で求めた太陽電池セルの価格は1世帯あたりのものです。これを日本の全世帯に作った場合の値段を計算しています。民生用セルで141兆円となります。この数値が日本の国家予算で何年間かに分けてでも払えますでしょうか?政治に詳しい人に考えてもらいたいです。リソース(原油・天然ガスなどの資源)が0に近い日本において、電力が各家庭の自家発電になったときのメリットは大変なものです。電力・ガス会社は倒産しますが、全世帯への設置となれば、その関係の仕事は多分にあると思います。

(22)、(23)、(24):(13)で求めた様に、太陽の当たらない夜間をバッテリでまかなうということでしたが、家庭の電力の夜間分(16時間分)のバッテリは大変に大容量の物になります。充電ができる二次バッテリとしては、リチウムイオン、エネループ、カーバッテリ用鉛蓄電池の値段を算出しています。しかしバッテリーには劣化があり、ハイブリッドカーが実はCO2削減になっていない要因の一つです。しかし日本には、スーパーキャパシタ、リチウムイオンキャパシタみたいな世界のトップを走っている蓄電技術があるのでこのあたりの高容量化が進めば劣化もなく世界が変わってくるでしょう。

(25)、(26)、(27):実際に必要な容量をリチウムイオン、エネループ、カーバッテリで価格比較をしました。小型・高性能のリチウムイオンやエネループですと、やはり高価となり1000万円をオーバーで、太陽電池よりも高くなっています。一方で、性能はイマイチですがカーバッテリー程度ですと、280万円と割と現実的な値ではあります。民生用太陽電池セルと、カーバッテリーの組み合わせだと、約580万円で完全自家発電が実現できそうですね。

(28)太陽電池セルが電力に変換できなかった部分は”熱”となります。民生用は10%の変換効率とすると、90%は熱になるわけで、その熱量を計算しています。この”熱”に関しては後述します。

 

■考察です。

このブログでは、過去に何度も”おかしなエコ”に関して述べています。基本的に今の地球環境問題に対して、人類が取っている行動は怪しいものが多く、本当にエコになっているのか疑問を持っています。今回、”1世帯あたりの消費エネルギー”から必要な発生電力量を算出し、その電力量を発生させるのに必要な太陽電池セルと、夜間を動作させるためのバッテリの見積もりを行いました。技術的・コスト的には可能な見通しが立ちますが、日本全体の世帯で行うためには、超大量な太陽電池セルとバッテリの製造が必要なり、材料が確保できるか、また、その製造から発生する温室効果ガスを考慮しなければなりません。仮に材料が確保でき、ガス発生に関しても、セルに切り替えた事で数年で回収できる見通しが立つなら、この完全自家発電に補助金でもつけてどんどん移行できればおもしろいと思います。他に優良な電源ソース・技術が見つかるかもしれませんが、ぼけっとしていても太陽からはこれだけエネルギーが注がれているわけですし、使わない手はないでしょう。発電所が将来撤廃できればおもしろいですね。

今回の見積もりはかなりワーストケース(過剰な)見積もりと言えます。今回の前提条件は、1世帯あたりの複合的な消費エネルギー(電力・燃料・ガスなど)を全て電力でまかなっている点でかなりワースト条件からスタートしています。今回の完全自家発電を目指す際に更に省エネ・小規模システムになる方法を何点か考えてみます。

(A)家庭の電化製品を直流電源にする
これは完全に素敵な方法です。そもそも、パソコン、テレビ、AV家電などはDC(直流)で動いています。家庭用コンセントから取り出せる電力はAC(交流)なので、いわゆるACアダプターなどを使ってAC -> DCの変換をほとんどの機器で行っています。変換はとにかくロス(電力欠損)が出ます(ACアダプターが熱いのは変換ロスして熱に変わってしまっているからです)。太陽電池セルから取り出せる電力は当然DCですので、そのDCのまま家電を動かせば非常に効率が良いわけです。不安定な太陽電池セルの発生DC電源で家電を安定化して動かす技術は、それこそ人工衛星の電源回路はそのあたりでノウハウがあります(大したことやっていないけど)。そういう意味で、家電をDCで動かせるDC入力を付けるべきだと思います。シャープは、DCエコハウスと題して、DC駆動による省電力を掲げたモデルハウスを発表しています。液晶テレビ”アクオス”もDCで動くモデルが存在しているようです。そもそも、なぜAC(交流)なのでしょうか?私が大好きなニコラテスラがそれこそAC(交流電源)の父となるわけですが、彼はエジソンの会社で働いていた時に、エジソンが当時こだわっていたDC駆動の物を全てACにしてしまい、エジソンに反感を買い解雇されています。当時の技術レベルを考えれば、電圧をトランスで簡単に変換できる交流は便利であったでしょうし、直流はトラブル時に完全遮断するのが難しい様ですし、ただエジソンが嫌いだったからACにこだわったのかもしれませんし、コンセントの形状で(アースを無視すれば)逆差しでも動作する安全性などを考えて、ACを推したのかもしれませんね。しかし時代は流れ、今や高性能のDC/DCコンバーターなどが発明されDCの電圧変換なんぞ簡単になってしまいました。また、発電所からの長距離伝送でも、直流の方が電圧が上げられる分(ルート2倍分)、効率は良さそうです。今更難しいかもしれませんが、世界がACからDCに切り替われば随分電力効率は上がります。DCコンセントの逆差しは即ショートですから危険ですが、それはコンセント形状を考えれば誤差しは簡単に防げそうです。現代の家庭用太陽電池では、発電したDCをACに変換して、コンセント形状を介して、またACからDCに変換して家電を動かしています。このDC -> AC -> DCで半分くらいロスしています。無駄です。

(B)太陽電池セルの”電力で取り出せなかった熱”を利用する
上記(28)でも計算しましたが、太陽電池セルが電力に変換しなかった分は全て熱になります。民生用セルの場合、提案した理想的モデルハウス1世帯あたり64000Wです。これはかなり強烈な熱量です。ドライヤーが1500Wですから、常にドライヤーを40台動作できる位、”余り熱”が出ています。熱は電気に比べ扱いが難しいですが、例えば太陽電池セルの裏面に水を通しておけば、水を暖めることは簡単にできます。その配管を床にもつなげておけば、床暖房になりますし、風呂を沸かしたり、夜入るように水をある程度まで温めておいたり、給湯に使ったりとかなり用途は多いはずです。

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このグラフは、上記(1)の1世帯あたりのエネルギーの用途分布です。今回の計算は、これを全て含めたエネルギー量を”電力”でまかなうという計算をしましたが、実は電化製品は37%程度しかなく、給油・暖房で55%の割合を占めています。この2つは、わざわざ電気エネルギーを熱に変えてから扱う必要はなく、太陽電池セルの余り熱を使えば良いわけです。これで、上記(13)の必要な消費エネルギが劇的に減ります。そうなると太陽電池セルの必要面積も必要バッテリーも減るため、より今回のプロジェクトが現実味を帯びてきます。

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上記の表は、電化製品37%の部分だけを必要エネルギーとして再計算したものです。太陽電池セル面積、バッテリー容量が減少し、値段が100万円台と一気に安くなってきています。さらに(A)のDC家電を充実させれば、もっと下がると思います。

(C)気化熱冷却をなんか考える
この辺は専門ではないので見通しが立ちませんが、太陽電池の電気を取り出せなかった余分熱で何かを蒸発させて一部の部屋を気化熱で冷やすとかできないでしょうか。余り”熱”なので暖房・給湯には使いやすいですがやはり冷やすのはなかなか難しいので良い方法を見つけたいものです。(とっくに良い物があるかもしれませんが)

(D)24時間営業を減らす。
夜活動するから24時間コンビニがあるわけで、24時間コンビニがあるから、夜出歩くわけです。夜は太陽電池が動きませんから、夜は寝ましょう(笑)
■まとめ

今回のブログでは、太陽電池セルと二次電池を用いて完全自家発電一世帯モデルが既に現実的であることを示しています。おそらくもう実践している人はいると思うくらい現実的なレベルです。さらに田畑も含め食料も自給自足を目指すことで、1世帯の中で電力も食料も外に頼らない理想的な生活ができそうです。この理想的な家は、現在の日本のリソース不足(原油問題)を根本から解決し、しかも電力発生に置ける温室効果ガスの発生は0です。太陽電池セルとバッテリの製造時の温室効果ガスのオーダー感がわかりませんが、おそらく数年で挽回できるなら”エコ”になりうる可能性があり、高度経済成長前レベルに抑えられる”かも”しれません。

算出された太陽電池セルの面積と、田畑の面積を考えると東京などの大都会では全く実現できません。東京はまもなく大地震も起きることも分かっています。というわけで、現実には難しいですが、人類として進化した生活を進むのであれば、東京から地方へ人を移動させるべきです。動物的勘で地震を予知することは人類にはできないわけですから、学術的に過去の地震を調べ地殻を調べて、同じ過ちをしないのが人類の進化です。私も含め地震が起こると分かっている東京に住むのはスマートではありません。今回の算出では1世帯あたり3000平米という膨大な土地が必要なので、全員がこの土地を持っているとはとても思えません。資本主義の現在、今更土地の所有をリセットして再分配は不可能でしょうから困りものです。土地はあの世に持って行けませんから、返してもらうとかできないですかね(笑)もともと地球のものですし。では次の戦争が起こったときに強制的にリセットでしょうか・・。どれも現実的はありません。人類として本当に進化を目指すなら、土地の利権よりも自家発電・自給自足ができる豊かな生活です。

仮に土地をお持ちのお金持ちが、どんどんこのモデルハウスを進めて頂ければ面白いと思います。お金持ちさんは次に名誉や子孫の事を考えるでしょうから、未来の人類の指針になるナウいモデルハウスをその資金力を持って示して頂きたいです(私の仕事ではおそらく無理です(笑))。現代の太陽電池はあくまで昼間だけ、そしてDC->AC->DCというロスが多いので、直流電源ベースの家・家電および、大容量バッテリーを導入した完全自家発電ハウスに挑戦していただきたいです。国はそのあたりには是非補助を付けて欲しいものです(既にあるのかな?)。

日本の茶番な政治を見て(私ももちろん含め)よく暴動が起きないなぁと思います。甘くて優しい国です。早くて10年後にはこの国の経済は破綻しているでしょうから、このままぐたぐたやっても、落ちるだけで上がりません。星レベルで考えたときに日本がどうこうという考え方も古いのですが、とりあえず日本をもう一度持ち上げるなら、今回の様な理想的なモデルハウスに全世帯がなるように挑戦すべきです。太陽電池セル技術、大容量で安価なバッテリ技術、DCコンセント規格の提案、土地分配(固定資産税・相続税まわり)など、政治が重点課題として動くべきです。仮のこのモデルで日本全世帯が実現できたら、もう一度最先端の本物のエコの国となり、注目されるでしょう。

地方格差が広がっていますが、今回のモデルでは、地方の方が圧倒的に有利です。昨年から今年に掛けて、遂にネット通販が店頭販売を超えたようです。つまり店頭で手にとっての買い物より、Amazonに代表されるネット通販の方が主流になってきました。というわけで、地方生活でも大丈夫です。どんなに僻地でも、家には米と野菜がありますし、Amazon先生が次の日に届けてくれます。

日本の資源(原油・天然ガス)は枯渇寸前ではなく、もともとありません。世界にそっぽ向かれて明日から原油輸出禁止となったら1ヶ月でこの国は終わります。というわけで、幸い日本の領土に降り注ぐ太陽エネルギーでなんとかまかなえそうなのでうまく利用したいものです。

私の実家は農家でして、18歳で大学の為に上京するまで、週末と言えば農業を手伝っていました。今はなかなか帰って手伝えていませんが農業は素敵だと思います。自分の食べるものを作っているわけですから、本来真っ先にしなければならないことで、その片鱗かもしれませんが18歳まで一通り経験できたことは、私の人生にとても役立つことが多いです。日本の農業は、米国などに比べて非合理的なものが多く、いわゆる無駄な動きや古い手法が多く、大幅に”手間”を軽減することができるとエンジニア的な観点では思います。一方で、その”無駄な手間”が”人生の無駄”になっていないのが、農業の魅力です。実際の私の親父も楽しそうにゆっくりと”手間を掛けて”農業をしています。大変ではありますが1年に1回米を収穫すれば良いわけで、その目標に向けて急がず、雨を降ったら本を読み、晴れたら農業というようなゆったりな生活でも全く問題ないわけです。もちろん出荷を目的としたビジネス農業の場合、そんな余裕な事は行っておられず、機械を導入して合理化を目指す必要があるかと思いますが、このブログの自給自足な1世帯モデルでは、ゆっくりやる農業で良いと思います。暑い日に塩だけもって畑に行き、その場でトマトを食べるのはおいしいですよ。私は宇宙工学に見切りを付けたら、農業に進もうとこの1,2年で思い始めました。このブログの自家発電・自給自足1世帯ハウスは、月・火星・木星の衛星など、将来人類が移り住む時の良いモデルとなるはずです。

核家族化は、世の中にいろいろな弊害を起こしている1つの要因だと思っています。共働きの親が、家を空けている時におじいさん、おばあさんに孫を預けられますし、何せ1回子育てをしているので、やはり何よりも子育ての先生です。兄夫婦は実家の隣に住んでいるので毎日甥っ子が実家に遊びに来ています。両親は孫が来るのが嬉しそうですし、兄の奥さんはその時だけでも少し休めたりと、いろいろメリットは多そうです。我々のおじいさん、おばあさん世代は本当に貴重な存在です。戦争を知っていますし、何よりもWord / Excelが無かった世代ですから、情報を残すツールは充実していなかった世代です(参考:人類は前進しているのか?)。つまり”伝え聞き”です。あの世代まで、日本古来の知恵・知識を伝え聞いてきているはずなので、話せば話すほど面白い話を聞けると思います。私も祖父に戦争の話を聞いたことがありますが、いわゆる戦争に一般人が巻き込まれる感覚など、歴史の結果しか書いていない教科書で得られない情報です。今回の自給自足の農業に関しては非常に知識・知恵が豊富な大先輩なのでいろいろ教えて頂きたいものです。

今回、日本国内だけで検討しましたが、本来は地球の”陸地”レベルの視点で考えるべき内容です。一方で、世界レベルのロジスティクスの過度な発達はいろいろ弊害を含んでいます。地産地消という様に、食料はその場で取れた物を、その旬の時に食べるのが無駄もなく、おいしくて、新鮮で安全です。電力も安価な常温超伝導でもできない限りあまり長距離を運ぶべきではありません。超伝導ができても、電柱・電線は地球の景観に美しくないのでやめるべきです。そういう意味で、まず日本のレベルでこの自給自足自家発電モデルが実現できれば世界に広めていけば良いと思います。

このブログを書いている内に、あまりに当たり前の事を書いている気がしてきました。上記に示した計算もエコの専門家はとっくに計算しているでしょうし、既に行動に動いていると思います。地球を1つの閉鎖系と考えたときにエントロピー増大の法則に従えば、人間が何もしない(もしくは全員が、今自殺する)のが最もエコなはずですが、動かない(自殺する)わけにも行かないので、どうせ動くなら一気に抜本的に動くべきだと思います。エコバッグと称して大量に店にあまっている無駄なバッグはエコではありません。人類として、持っている・考えられる最先端の技術を使った生活を目指したいものです。

marantzから素敵な(背の低い)AVアンプが発売:NR1501

マランツ(Marantz)からすごく素敵なAVアンプが発表されました。

nr1501

http://www.marantz.jp/ce/news/press/2009/nr1501.html
http://www.marantz.jp/arch/news/20090715-nr1501.pdf

エコポイントなどで大型テレビなどの購入が進んでいるのではないでしょうか?
その次に興味が沸くのはホームシアター用のマルチチャネルスピーカー環境かなと思います。

その為に必須なのがAVアンプとなるわけですが、今までのAVアンプは、背が高く(最低でも15cm位はあった)、専用のAVラックでも無い限り置く場所に困る方もいらっしゃるのではないかと思います。実際に私もそうで、素敵なAVボードを使っているのですが(自分で言うのもなんですが)そこのAV機器を置く場所の高さ制限が14cm位でBDレコーダーやPS3などは置けるのですが、AVアンプは全く入らず、結局AVラックを購入してしまいました。私はもう必要ありませんが、これからAVアンプをお探しの人はこの製品は良いかもしれません。背を低くできたのは、レガシーポート(アナログ系)を大幅に撤廃したことです。これは、HDMIの台頭でケーブル・配線が1本で済むようになった恩恵ですね。

このAVアンプを回し者の様に紹介しているのは、結構パワーアンプ回りが良さげだからです。上記のプレスリリースにも書いてありますが、アナログ入力のS/N比が105dB確保されているので、これは普通に使う分には十分な性能と言えます。HDMI経由で音声を拾うため、このアナログ入力の数値は意味をなしませんが、この数値は歴史的にAVアンプの性能の1基準として評価しやすい数値であり6万円台のAVアンプとしては十分過ぎるほど及第点です。

・HDMI入力:4系統
・FM/AMラジオチューナー付き(これは宮下的には魅力だと思いますが・・あまりラジオは聞かない人もいるのかな?)
・S/N (line-A) : 105dB
・パワーアンプ:各チャネル50W
・もちろんHD Audioの各規格対応(HDMI経由)
・f-res : 8Hz – 100kHz (+/- 3dB)
・440(W) x 367(D) x 105(H) mm
・実売5万円台(??)

これからAVアンプを気軽に(安価に)導入したい方はオススメの一台と言えます。実はデノンも同じ様な背の低いAVアンプ(DHT-S500HD)というのを発表しましたが、7.1chに対応していないこと、例のS/N比が95dB(まぁ、十分だけど)など、完全に残念なスペックとなっていますので、このNR1501とでは相手になりません。

安価なホームシアターとして、このAVアンプに
・Monitor Audio RS, GSシリーズ
・Focal JM labのChorusシリーズ
・B&Wの805とか、
・または宮下へ自作依頼
この辺あわせてくると一気に良いホームシアター環境になりますね。

LOUIS VUITTONと3人の宇宙飛行士のコラボ

有名ブランドのLOUIS VUITTONが、LOUIS VUITTON JOURNEYSという広告キャンペーンを掲げ、3人の宇宙飛行士(サニーライド、バズ・オルドリン、ジム・ラヴェル)にその素敵な経験を語らせています。
異色のコラボですが、なかなかウェブも良くできていておもしろいです。LVは、私も何点か使っていますが、ミーハーと言われようとも品質は素晴らしいです。財布の頑丈っぷりはさすがで、華やかなブランドの陰に確たる品質・技術という感じで好きな企業・ブランドの1社です。それにしても、ジム・ラヴェルさんは本当に優しそうな顔をしていますね。

inthete

louisvuitton_journeys

LOUIS VUITTON Journeys サイト

今回、このサイト・キャンペーンは、LVからのダイレクトメール(HTML形式の派手なメール)から知りました。HTMLメールなんぞSPAMに近いという意見は私も同じですが、素晴らしいHTMLメールもたまにあります。LVの他にTiffany(私には縁がありませんが)のダイレクトHTMLメールは本当に美しく、買わないけどメールが届くのがちょっと楽しみだったりします。

さらに、今日は私の大好きなニコラ・テスラの誕生日の様ですね。Googleのトップアイコンがニコラテスラの実験風景の様なアイコンに変わっていました。世界を変えた発明家ですから、こうやって取り上げられるのは嬉しいですね。

予想通りGoogle OSが発表されました

過去のブログ(2005年10月14日の記事Google OS)で予想しておりましたが、Googleがオープンソースの軽量OSを発表しました。

Google公式ブログ:Google Chrome OS のご紹介

Engadged : Google、独自デスクトップOS Google Chrome OSを発表

過去のブログの予想通り、軽量でウェブブラウザだけ立ち上がるOSの様ですね。

・ネットブックなどでも動く軽量なオープンソースOS
・Google Chromeのウェブブラウザが起動する(基本それだけですが、Googleサービスで何でもウェブ上でできますよね)

Vistaで大コケをしたMicrosoftですが、OSおよびオフィススイート、ブラウザ全て重い方向にしか進んでいません。その意味で、ブラウザだけ起動するOSですから激軽なOSになりそうですね。結構期待できますね。Netbookなどが安くて大流行なので、このOSもはやるかもしれないですね。

チャリンコのライトが駐輪場で盗まれました。

つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅に新オフィスを構えまして早2ヶ月立ちました。柏の葉キャンパスからオフィスまでは割と距離があるのでチャリンコを買って利用していたわけですが、本日有料の駐輪場に留めておいたチャリンコのライトが盗まれていました。サドルだけ盗まれるのも萎えるかと思いますが、ライトも萎えますね。取り外しができるライトだったのですが、その取り外しの台座まで丁寧に盗まれていたので、サドルなどのいたずらではなく、実用的な盗人の様です。5月にオフィスを引っ越して、柏の葉キャンパス駅前のららぽーとのインチキ自転車屋で買った自転車なのですが、本当にインチキであらゆる点がへぼいものを買ってしまいました。ライトも例外に漏れずへぼく、夜付けていても全く明るくなく、前が見えません。せっかく盗んでいったのなら、そのライトで幸せになってほしいものですが、おそらく実用面で却下されていると思うので、私の損害と盗人の労力が人類全体として無駄になってしまいました。自転車は安かろう悪かろうで、やはり良いものを使いたいですね。

そういえばM1グランプリでチュートリアルが決勝で”ちりんちりん”というネタをやっていましたが、あれは良いネタでしたね。(M1のはyoutubeから削除されていました。同等のネタです)