2011/04/25追記:本記事の一番したのまとめで少し解説を追記しました。
2011/04/25追記:大変基本的なレベルのミスをしてしまいました。一般の年間被爆限界は、バックグランドを除いた値で評価しなければなりません。よって事故前の測定点のバックグランドが”わからないため”、厳密な値を評価できません。よって、結果よりもやや低いと考えるべきと思われます。その関連で後半の内容を修正致しました。
2011/04/26追記:今回は以下の条件の下、”バックグラウンドを含めたデータ”を淡々と公開しているものです。この数値に関してどう考えるべきか?などの判断はこの記事では致しません。多くの情報がネットに溢れておりますので、その情報などを併せてご自身で判断頂ければと思います。
*************** 以下本分 *****************
先日行ったのと同様に、今日は港区の公園の地表・土の上などでの放射線を計測してきました。
参考(前回の計測@東京都中央区日本橋のデータ:道路、地表、砂場、歩行時などの高さの違いによる放射線量調査@東京都中央区日本橋)
今回も先日購入した米国Black Cat System GM-45ガイガーカウンターを用いて計測しました。主にお子様が遊ぶと思われる砂場、土の上、草の上、滑り台の上などで計測してきました。昨日は一日大雨でしたので、それも一応ご留意ください。
その前に、私のブログでも紹介しているように放射線に関する情報をまとめたページがございますので、併せてご覧下さい。
https://www.spacewalker.jp/rad | 放射線関連のトップページ
◆測定条件◆
日時:2011/04/24 朝7~11時頃
場所:東京都港区界隈の公園など
測定装置:Black Cat System GM-45 Geiger Counter Radiation Detector
放射線単位・概算:GM-45から取得されるCPM(Counts per Minute)を、Cs137にてキャリブレーションした参考サイトを元に換算する。0.00333 x CPM = μSv/h @ GM-45固有換算式。よってあくまで概算値であることに留意。
測定条件:1Hzサンプリング、5分間(場所固定)=300サンプルを単純算術平均。レート量を単純算術平均で評価することには一考の余地がある。一方で明らかな増大などがあるか確認する調査であるためこの方法で代用した。
場所決定指針:全箇所、上に屋根はなく雨などが降れば直接ぬれる場所を選定。
留意:原発事故前の各点のバックグランドは計測できておりません(当然だけど)。その為、バックグランドも含めた値であることをご承知置きください。
◆測定場所◆*後半のグラフの1~19の番号に対応
●港区立白台児童遊園:地図→http://goo.gl/maps/ZuL9
●白金台どんぐり児童遊園:地図→http://goo.gl/maps/Iw6j
●港区立有栖川宮記念公園:地図→http://goo.gl/maps/ikPp
(10)有栖川公園前から公園にはいって直ぐの土の上(池のまわり)
(17)有栖川公園の一番上の、弁当を食べる用の草の上(花見をやるところ)
●愛育幼稚園:地図→http://goo.gl/maps/MCfG
(18)愛育幼稚園入り口
●港区芝公園(日本で最も古い公園の一つ:豆知識):地図→http://goo.gl/maps/D1cW
(19)芝公園
◆測定結果◆(バックグランドは、事故前を計測できていないため、引いておりません。バックグランドを含んだ値であることに留意)
●港区立白台児童遊園
(1)砂場 : 0.154μSv/h
(2)滑り台の上 : 0.170μSv/h
(3)滑り台の下 : 0.164μSv/h
(4)ベンチの上 : 0.212μSv/h
●白金台どんぐり児童遊園
(5)ベンチの上 : 0.175μSv/h
(6)土の上 : 0.131μSv/h
(7)草の上 : 0.206μSv/h
(8)公園の土の道の上 : 0.194μSv/h
●港区立有栖川宮記念公園
(9)ベンチの上 : 0.185μSv/h
(10)直ぐの土の上(池のまわり) : 0.191μSv/h
(11)途中の道(土の上) : 0.208μSv/h
(12)銅像の前の広場(土の上) : 0.179μSv/h
(13)砂場 : 0.144μSv/h
(14)滑り台 : 0.177μSv/h
(15)シーソー : 0.160μSv/h
(16)噴水まわり : 0.228μSv/h
(17)弁当を食べる用の草の上 : 0.210μSv/h
●愛育幼稚園
(18)愛育幼稚園入り口 : 0.205μSv/h
●港区芝公園
(19)芝公園 : 0.198μSv/h
◆測定結果グラフ◆
各点における放射線量平均:場所は上記の場所番号と対応している。縦軸は、μSv/h。
◆まとめ◆
・今回の調査で、各点における(地表に対する相対高さの違う測定点)明確な違いは見られなかった。つまり、一部の動画サイトなどであった、高い位置の値が、地表につけたら数十倍になったとか、そういう明確な(数倍の)差は見受けられませんでした。
・安価なガイガーカウンターの算術平均(300サンプル)であり、シンチレータ+フォトマルなどをもちいた厳密な測定値でないことにご留意頂きたいです。
・一般の方の年間照射量は、1mSv/year 以下(1年間で1ミリシーベルト以下)とされています。つまり、約0.114μSv/h。しかしこれは、バックグランド(その場での自然からもともと受けている放射線量)を引いた分で評価しなければなりません。今回の測定結果は、バックグランドを含んでいるため注意が必要です。バックグランドを引いた上で0.114μSv/hと比較しなければなりません。しかし残念ながら各測定点の原発事故前のバックグランドは計測できていないため、厳密な評価はできません。一方で#19のコメントで、日本各地の自然放射線量マップが提示されておりますので、参考になさってください。ただし単位がGyなので留意が必要です。