サーバー用途に使っていたIntel SSD (510シリーズ)が故障してサーバー再構築

このspacewalker.jpを管理しているサーバ(Linux, ウェブ・DB・メールサーバー等)は、Intel SSD 510シリーズ(120GB)で運用していました。この度、そのSSDに故障(エラーが多発)し、新しいSSDに入れ替えてサーバーを再構築致しました。

IMG_6810_ssd51o
壊れたSSD : Intel SSD 510 Series SSDSC2MH120A2 : 120GB

IMG_6810_ssds3500
今回新しく採用したSSD : Intel SSD DC S3500 Series SSDSC2BB120G4 :  120GB

このブログの記事「Core i3-2100T + SSD + Scientific Linux6サーバに変更」 @ 2011/5/25に書きましたように、今回故障したSSDは、2011年5月導入ですから、2年5ヶ月(毎日稼働)でエラーを出すようになりました。今回はCentOS 6.4に変更。

/var/log/messageには、大量のREADエラーのログが残っていました。ある一秒の記録を以下のリンクにアップしました。
20130929_message.log

このIntel 510シリーズは、3年保証なので一応修理に出してみようと思います。現行の520/530の新品SSDに交換対応になるのでしょうか。

デスクトップPCなども含め、Intel製のSSDを、12本近く使ってきていますが故障は初めてのケースです。個人的には5年くらい余裕で壊れないだろうと思っていましたので少々意外でした。LinuxのSMARTチェックソフトウェアで調べても明確なエラーは検出されず、テスト(short)も問題なく終了します。しかし上記の通り/var/log/messageには大量のエラーが出ました。。過去記事にも書いたようにRAID1などを組まずに、朝3時にセカンドSSDにバックアップをcronで実行する仕組みにしていましたので、セカンドSSDは無事で、データ欠損なく復旧できました。しかし故障SSDからデータを読んでみると特定の箇所で読込エラーが出てやはりReadに難ありという感じです。

新しく選んだSSDは、DCシリーズ(Data Center)シリーズで、サーバー用途のSSDです。実際には上位モデルのS3700にすべきだったのかもしれませんが、個人サーバですし、同様に二本体制でバックアップを取るので安価なS3500シリーズにしました。どちらにしても消費電力がメインストリームの520, 530, 335シリーズなどに比べて10倍近く大きいSSDです。フラッシュの電圧を上げて閾値を厳しく設定することによりデータの耐久性を上げているのでしょうか?(消費電力も上がる)。少なくとも壊れた510の後継の520/530を選ぶよりは、サーバー用途なのでS3500/S3700を選んだ方が良さそうです。510シリーズは保証3年だったものが、現行530, S3500, S3700などは保証5年なので近年のSSD技術の成熟で更なる耐久性アップになっていると信じたいです。

Windows8導入のススメ

Windows 8 Proを家のデスクトップに導入しました。
結論から言うと、Win8は条件を満たした上で導入すべきオススメのOSです。そして今(特にこの三連休)がオススメです。
この回の記事は、いわゆる”私”の事を書いているのですが、ちょいとそれを客観的にみた感じで紹介。

ネットやアナリストの反応は、私が”ちゃんと”導入する前の中途半端な環境で少し触っただけの感覚と全く同じです。例えば、

・Windows7に満足しているならWindows8にする必要はない
・マウス・キーボードのデスクトップOSに、スマホ的なタッチパネルのインターフェイス?マイクロソフトは何を血迷っているんだ?
・ビジネスにはとても使えない
・今までのスタートメニューが排除され、新インターフェイス(パネル形式)が表示され、とてもウザイ。スタートメニューを復活させろ。
・XP, Win7が成功OS。Vista, Win8が失敗でマイクロソフトOSは飛び飛びで移行すべき
・PCなどを使いこなしているコアユーザー(玄人ユーザー)には、新インターフェイス(タッチなど)は無駄な産物であり、生産性が落ちる。パネルの中のアイコンを探すのが大変

などなど。

今の私から言わせてもらえれば、上のようなリビューを書いている人は全くWin8を分かっていない。とはいえ私も3週間前までは全く同意見だったから気持ちは凄くわかります。おそらく昔からのコアなWindowsユーザーこそ、上記の様なことを言うだろうなと今になっては客観的に思えます。私も保育園年中からパソコンを扱っているのでパソコン歴で言えば今年で30年目。MS-DOS時代からWindowsの変遷を追いかけて来ている人こそ、その歴史と自信から頭が堅い。Windowsはこうあるべきみたいな変な妄想、そして自分が使いやすいようなカスタマイズを重ね、アーキテクチャ、ハードウェア、OS,使い”癖”など身に染みて分かっている。多少仕事が忙しくなってきて細かいCPUの型番など追いかけなくなったけど、Wikipediaでサッと読めばすぐ内容も理解できる。そういう連中こそ、Windows8は頭をまっさらにして、頭ごなしに批判する姿勢ではなく、Windows8の流儀に従って、最新の環境で試すべきだと思います。

更に言わせてもらえば、最新のOSを少し使って、自分の今までのスタイルで使えないから使わないとか、あれはダメだと言っているのは既にオヤジ化の始まりです。私も上述の様な不満を最初に思った時に、あ、自分もこうやってパソコンごときが使えなくなって、若者に聞くようになっていくのかと思った時に、ちゃんと新スタイルに対して文句を言わずに向き合ってみようと思いました(笑)。実際問題として、現在PCを買ってきたらWin8しか買えないわけで、いずれ世の中的にはWin8にシフトしてくるわけで、そういう状況なのに“今までパソコンといったらあなた”と言われていたPCマニア達が、Win8はインターフェイスがダメだ、Win7で十分なんて言っていて良いのかと。結論から言えば、Win8はウチラパソコン好きが久しぶりに新鮮に楽しめるOSだと思います。むしろカスタマイズやショートカットを駆使するので、むしろ玄人向けなOSだと思います。

先にWindows8導入に失敗する例を。

・(上述の通り)Win7までの感覚の古い頭でWin8を理解しようとする←1番の弊害
・Win7以前の型落ちPCにWin8を入れる。
・HDDにWin8を入れる。もしくは旧世代の遅いSSDに入れる。
・BIOS + MBR + 自分でパーティションを分けて入れる
・店頭で低性能PCでWin8を少し触ってみる。

こんな感じでWin8を触った人は、もれなくこの記事上部の”上から目線+オヤジ化”スタイルのWin8批判が出ると思われます。

我々がPC, OSを使う理由はその上で動くアプリケーションの最速生産性であり、今までWin7で100というスピードで走れていたものを、Win8で100未満になってしまったらそれは愚かな話です。恐らくWin8を批判している人は端的に言うと、慣れ親しんだWin7+自己流をそのままWin8で適用しようと試して撃沈し100を達成できずに文句を言っているのだろうと。私もWin8がどう転んでも100を出せないのであれば、いちいちオススメの記事など書きません。Win8はインターフェイスの変化が注目されていますが、OSとしてベースは非常に進化しており、最新のハードウェアに乗っかると極めて高速なOSでWin7より圧倒的に高速です。職場のPCがWin7なのですが、今となっては遅くて話になりません。

では、最初の赤文字で書いた”条件を満たしたWindows8”とは?(つまり自作PCになるわけですが。)

1)最高速級SSDドライブの使用(2013/1月時点ではIntel 520シリーズ、プレクスターM5Pシリーズ(←M5Pは改変により性能が劣化しました)、サムスン840PROシリーズ)。できれば2本以上体制。マザーボード(チップセット)のSATA3のNativeポートに接続(サードパーティーSATA3チップは遅い)
2)インストール+起動方式はUEFI + GPTインストール。クリーンインストール。
3)HDDの撤廃
4)十分に高速なCPU
5)余裕のあるメモリ空間(過剰に積み過ぎない)
おまけ6)良質キーボードとマウス
おまけ7)足をひっぱらない程度のGPU
おまけ8)良質なモニタ

1)、2)、3)で示すように、SATA3の規格限界に近づきつつあるトップ2ブランドの高速SSDを、BIOS + MBRみたいな古い方式ではなく、UEFI + GPTでインストールし、UEFIのウェイトを小さくし、HDDのような遅いデバイスを排除して、Windows8を使うべきです。電源投入から5秒で起動します。スリープ復帰ならスマホと同じように一瞬起動。このスピードを体験するとWin7以前の旧OSなど全く使う気がなくなります。BIOSは知っているけど、UEFIって何?っていう人はちゃんと調査すべきです。BIOSで起動順番をBlu-Rayドライブに変更して、Win8のDVDで起動させてキーボードを連打してインストールなんていう古い方式しか頭に浮かばない方は、既にWin8を批判する立場にありません。もうCUIベースのBIOSでメモリチェックOKなんてやっている時代ではありません。つまり古いPC (UEFI未対応のマザーボード)でHDDにWin8なんて入れても全く面白くもないので、Win7をそのまま使うべきです。

UEFI + GPT Win8チューニング参考(必見)http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/shimizu/20121002_563382.html

今回は私はZ77のチップセットベースなので、SATA3のNativeポートは2本だけです。とりあえずIntel 520シリーズSSDをこの2ポートに指しています。サードパーティチップのSATA3ポートもついていますが、ネットの情報でやはり遅いようなので、そこに旧PCから移行した古いIntel SSDをぶら下げています。SATA3の2ポートをOS用と、ユーザーフォルダ+アプリ用に分け、アプリ起動を高速化を狙っています。家にはWindows ServerのNASが立ち上がっていてストレージ空間は巨大なので、今回のWin8 PCからはHDDは排除しました。OSやアプリにHDDを使っていなくてもぶら下がっているだけでいろいろ遅いので。またGPTでその流儀に従ってインストールすると、OSのパーティション以外にいろいろとパーティションが勝手に作られます。私のような古い人間は全部削除して少しでもSSDの容量を使い切りたいとか考えちゃうものですが、その考えがいかんのです。流儀に従ってパーティションを切ってもらいましょう。調べて頂きたいですが、Win8はリカバリー機能やOS完全初期化機能が実装されました。OSは長い間使っているといろいろ痛んで速度低下がおこりますが、今度はOSの機能として一発でできるので、再インストール作業も高速化されます。

4)に関して。CPUのスピードは普段のPCを使う分には十分成熟しました。今はどんどん消費電力が落ちてマルチコア化している時代です。マルチコアを全部使い切るのは動画エンコード、RAW現像、3DCGレンダリングくらいしか用途がありません。そういう意味で体感に聞くのは、やはりCPUのコアなクロック周波数。それなりの物を買えば遅いと感じることはないでしょうね。凄い時代になりました(おっとオヤジ発言が)。今回はRAW現像にHTが効くのは知っていますが、そもそも多量一括RAW現像なんてしませんので、4コアでクロックが高く比較的安価なCore i5 3570にしました。

5)に関して。メモリも安い時代になりましたが無駄に積み過ぎる必要はないです。電力も喰いますし。1.35Vの低電圧版(メモリ供給電圧を下げるため)で4GB x 2 = 8GBにしました。

6)、7)、8)はお好きにどうぞ。ちなみにキーボードとマウスとモニタをケチるのは、個人的には頂けません。人間とのインターフェイスですから、最高の生産性を叩き出すものを選ぶべきです。私はキーボードにfilcoのMajestouch2 茶軸、マウスはこのブログで何度も示す1000円の有線レーザーマウス(生産中止なので8個ストック済み)。モニタはNECのLCD-PA271WとPA241Wのデュアル(サイズが違うけど)。GPUは古くて電力食い虫ですがQuadro FX 4800です。Quadro 2000くらいにして商品電力を下げたいのだけど。

*追記:GPUボードもUEFI対応・未対応あるようですね。対応品だと起動が更に速いようです。そういう意味ではヘタなビデオカードをつけるくらいならCPU内のGPUを使った方が速いかもしれません(最近結構GPU速度自体も結構はやいそうですし)

◆家のデスクトップ構成
・CPU : Intel Core i5 3570
・Mem : SanMax DDR3L (1.35V) 4GB x 2
・SSD : Intel SSD 520シリーズ(240GB + 180GB), 古いIntel SSD X-25M (80GB x 3)
・M/B : Asus Z77チップセット ATX P8Z77シリーズ
・OS : Windows8 Pro
・GPU : Nvidia Quadro FX 4800 : CAD用。普通はこんなもの不要。

以下、パフォーマンス情報やらCPU-Z,  GPU-Zなど。

20130111_win8_1

Intel 520 SSD 240GBでプライマリハードディスクは8.1。これって最大は9.9まで行くのかな?CPUなどは’K’型番でもないですしデフォルトです(オーバークロックはしない=体感に効かないので)

以上がWin8を導入する上で条件となるハードウェアです。少なくとも高速SSDにUEFI + GPTで入れるのは必須だと思います。

さて、

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Microsoft Windows 8 Pro 発売記念優待版 (XP・Vista・7からのアップグレード専用:2013年1月31日まで)

2013年1月末まで、Win8 Proが5000円ちょっとなのをご存知ですか?

2月になってしまうと新規パッケージで25000円。DSP版で15000円程度になってしまいます。今月末まで5000円で買えるのは非常に魅力的です。むしろPCを後で買うにしても、このキャンペーンパッケージは1本くらいは買っておけと個人的には思います。新規クリーンインストールする方法がありますので、検索してみてください。

実は、このキャンペーンはネットからダウンロード版もあり、3000円台だったかと思います。しかしダウンロード版(.isoで自分で焼く版)は致命的欠陥があり、UEFIインストールができないことが報告されています。その理由で発売記念優待版パッケージ版を購入することをお勧めします。32bitと64bit両方入っていますし(win8を32bitで使う人はいないと思うけど)。

2013/1/14追記:コメントにもあるように、ダウンロード版のUSBメモリ版(4GB以上のUSBメモリが必要)はUEFIインストールが可能です。確かにCD/DVD/Blu-rayの様な回転円盤メディアはフラッシュメモリ全盛の時代を考えると古くさい感じもしますので、方式的には一番スマートかもしれませんね(USBメモリからOSをインストールできるのもUEFIの特徴ですし)。すぐ購入できますし、PCからBlu-ray(DVD/CD)ドライブを排除することもできると思います。私は、4GB以上のUSB空メモリが手元になかったこと、いずれ再利用する際にそのUSBメモリを紛失する可能性が高いことなどから今回はパッケージ版にしました。

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上記までで圧倒的に起動などが速いOSとしてWin8環境が構築されています。OSのベースが相当進化しているのと古今の最新ハードウェアやブートローダを素性良く、流儀に沿うことで実現した速さと言えます。最速生産性をOSは目指すべきですから、これだけでも十分にWin7なんか使う気にならなくなりますが、Win8の新インターフェイスは、ちゃんとショートカットを覚えれば更にOSの動きとしてもWin7より速くなります。

Win7までは、ログイン後デスクトップが表示され、スタート>全てのプログラム>アプリケーションのフォルダ>アプリケーションという4アクションをしてアプリを立ち上げていました。プププ・・・遅っ!という感じです。Win8に旧スタートメニューを復活させるアプリケーションをしかも有償バージョンなぞ購入し導入している人がいるようですが、完全にナンセンスです。Win8のスタートボタンを押したタイル型の新インターフェイスによく使うアプリを整理して入れる or Windows + Qという新しいショートカットでアプリはサッと起動します。全アプリをスタート>アプリ起動の2アクション。Win8は使いこなせば殆どの2アクション程度で実現できます。その新しいスタイルの流儀に沿って最短でアプリを起動させるカスタマイズに”コアなWinユーザー”は頭を使うべきで、自分の持っている古い癖を無理矢理Win8で使おうとして破綻することに頭を使ってはいけません。

例えば小さいアイコンが並んだランチャーアプリを使っているユーザーが居ますよね(私は使っていませんが)ああいう人なんぞWin8の格好の的です。デスクトップに自分がよく使うアプリのショートカットを綺麗に並べている人も同じく。Win8の新UIをアプリランチャーだと思えば圧倒的に高速です。

Win8のコツは、

・Windows + X : コンパネなどへのアクセス(=画面左下での右クリックと同機能)
・Windows + Q : アプリへアクセス
・Windows + C : アプリ固有設定、電源On/Offなどへのアクセス(マウスを画面右上に持っていった時と同様)

このWin8から始まった新しいショートカットをマスターし(もちろんメニューはちゃんと自分スタイルにカスタマイズした上で使う)

・Windows + D : デスクトップ表示
・Windows + E : エクスプローラ起動
・Windows + F : 検索:マウスでダブルクリックして奥深く辿るのではなく、検索して一発で見つけるという思想。
・Windows + R : コマンドプロンプトなりコマンド実行

などの今まで散々使ってきたと思われるショートカットはそのままに、Alt + F4なども多用する。また、旧デスクトップ→マイコンピューター→Dドライブ→AAAフォルダ→BBBフォルダ・・・なんていう辿っていくというような文化や古い考えを捨てて、とにかくパネルのカスタマイズやショートカットや検索を使いこなし”2発”でたどり着く感覚にシフトするのがポイントの様です。(ただこの検索に関してはやや改善の余地ありかな。きっと英語圏の人は問題になっていない日本語特有の問題がある気がする。)

ショートカットに関してはWikipediaが割と良い感じにまとまっている:http://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_8

更にWindows 8に標準搭載された新インターフェイスのアプリである、”メール”、”カレンダー”などはLive, Hotmail, Outlookなどのマイクロソフトアカウントだけではなく、Gmailアカウントも対応しているので、Gmailのメールやカレンダーも使えます。よってWin8起動時に今日の予定が右上にさっとでたり、メールが裏で届いて音がしたり(これは大したことないか(笑))、動画再生や音楽、写真再生なども実に格好良いですよ。あ、bingのマップはダメですね。あれはだめだ。やっぱりマップはGoogleには現時点では勝てない様です。

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まとめると、

新ハードウェアや新方式に従ってWin8を構成すると圧倒的に速い。起動数秒の環境に慣れるとWin7以前の環境は遅すぎて使えない。
・叩かれているWin8の新インターフェイスは、カスタマイズとショートカットにより殆どの目的が”2発=2ステップ”でたどり着ことができ、Win7の旧スタートメニューの辿っていく方式よりもよっぽど速い。
・上記の2点はPCに得意だと思っているコアな老舗ユーザーほど頭が固くて導入が遅れる可能性があるので、ゼロベースで新鮮な気持ちで向かうべき。私も久しぶりにアキバで最新のPCパーツを買って、自分の知識が細かいところで最新技術に追いついていないことに気づき、ちょっと楽しかったですな。昔PC好きだったころを思い出しました。
・円安になりつつあり、PCパーツがどんどん値上げが始まっています。またWin8 Proは今月末まで5000円なのも含め、この3連休はWin8導入に一日使ってみては?(笑)

・(留意)この記事は、Windows 8 Pro (Professional)で紹介しており、下位のWin8 スタンダードでは搭載されていない機能を紹介しちゃっているかもしれません。よくエディッションの比較をしてみてください。少なくとも今月末までの5000円のキャンペーンはWin8 Proなので問題はないと思いますが。

・(留意)今回の記事は家のデスクトップとしてのWin8導入なので、ウリの一つであるタッチパネルは一切使っていません。モニタも対応していませんし。マイクロソフトもWin8はタッチパネルで・・みたいな宣伝にしちゃうから、コアなデスクトップ最速生産性ユーザーを無視しちゃっているんですよね。タッチパネルがあればまた違った使い方ができるとは思いますが、無くてもなんら問題ありません。最速に仕事をするならキーボードのショートカットでしょうし。

・(留意)業務用のソフトウェアなどWindows8にそもそも対応していないなどがあるかもしれませんので、その辺は事前調査を。win7で動いていればまず動くとは思いますが。

・(留意)win7のXPModeは削除されたので注意。Win8 ProにはHyper-Vが搭載されていますので、より強力な仮想環境は備えています。しかしWin7にあったXPModeのWinXPのライセンスはなくなりますのでここは留意です。

・(Tips)Win8の新しいインターフェイスのアプリ(スタートボタンで表示されるパネルから起動されるアプリ=Modern UIアプリという名前らしい。いままでのアプリはそれに対してデスクトップアプリと呼ぶらしい)は、ソフトの終了の仕方がやや特殊です。画面上部をマウスで掴んで下に投げて終了。このあたりは新しい方式なのでよく調査ください。マウスを画面左上にもっていけば重なって起動しているアプリを確認できます。この辺りは慣れの話。

・(追記)SSDに関しては、個人的にIntel SSDが好きなので使っています。Intel SSD Toolboxで(効くかどうかしらんのですが)書き込み速度劣化を定期的にメンテできるのは精神的に気持ち良いです。Win8はTRIMがちゃんと効くようですが、こういった専用ツールがあるとより安心かなと。520シリーズより若干安価な335シリーズも魅力ではありますね。RAID0構成のSSDはナンセンスなのでやめるべきです。体感速度はシーケンス速度ではないですし、上記TRIMがRAIDでは発行できないなどデメリットが多いです。SSDは現在スピードと容量がどんどん伸びていますので、少なくとも2世代前のものはWin8には使わない方がいいと思います。とにかく最新の環境で最速を目指すOSだと思うので。

・(留意)文中の頭の固いユーザーとは、他でも無い3週間前の私の事ですのでアシカラズ。

 

CUDAが使えるそれなりにサイズが小さく、それなりに消費電力が小さいPC

タイトルに目的が全て含まれています。
ちょっとした用途で、GPU並列計算を使いたくて、(つまりCUDAが使えて)、それなりにサイズが小さくて、それなりに消費電力が小さいPCを組みました。

M/B: Zotac Z68 GT430 ITX-WiFi Supreme (Intel Z68 Express + Nvidia GeForce GT430)
CPU: Intel Core i5 2405S (LGA1155)
Mem: DDR3 S.O.DIMM (PC3-10600) 8Gx2 = 16GB
CPU FAN : リテール
Case: ANTEC Mini-ITX ISK-100
SSD: Intel 320 SSDSA2CW080G3K5 (80GB)
OS : Win7 Pro 64bit SP1 (DSP) – DVD <- 外付けDVDドライブでインストール


MiniITX規格で、”それなり”に小さいです。奥に見えるのはWi-Fiアンテナ。無線LANも使えます。
前面のUSBコネクタは使えません。M/Bと干渉し外さざる得ませんでした。(努力すれば何とかなるかもしれませんが)


背面パネル。DVIが二つあるのは1つは、NVIDIA Geforce GT 430に繋がっているポートで、もう一つは、CPUに内蔵しているIntel HD Graphics 3000へ繋がっています。
HDMIもDPもUSB3.0もありますからテンコ盛りですな。


消費電力です。起動時は瞬間56Wを記録しました。平穏時は写真のとおり26W程度。それなりに消費電力も小さいです。


CPU-Z, GPU-Z, Win7システム、タスクマネージャーの各様子。8GBのモジュール(x2)を初めて使ったのですが、普通に認識されますね。それなりに小さいPCですが16GB搭載です。
まだあまり試していませんが、主目的であるCUDAも使えるはずです。

というわけで、それなりにサイズも消費電力も小さいCUDA対応のPCの紹介でした。研究ベースで使う人がいるのかなと思い紹介。もっと良い構成はあると思いますが。

 

Windows 8 Developer Previewを早速試してみた。

************** 記事の最後の方に追記を随時加えて行きます***********************

 

Windows8 (Windows8はまだ仮名の様です)の開発者プレビュー版(Developer Preview)が発表されましたね。
Google, Appleなんぞより、よっぽど応援しているMicrosoftの新OSってことで、早速試して見ました。
私が試したのは64bit版。ちなみに、Win8を入れて、古いWin7に戻すとかできなそうなので、使わないPCなどでクリーンインストールが良いと思います。実務で使っているPCで試すことなきよう。

貧弱NotePC Lenovo G560eにすんなり入っちゃいました。全ドライバ自動認識。Wirelessが基本という感じで、インストール途中にWireless設定を聞かれました。
予想通りlive.jp (hotmailなどもOK)アカウントでログインできます。http://live.jp 今ならアカウント取り放題なので早めに抑えちゃうのがおすすめです。


スタートボタンを押すと出てくる(むしろ起動時に表示される)新インターフェイス”メトロ”。動きは軽快ですしかっこいいです。スマホみたいな感じですな。
私のは普通のNotePCですが、タッチパネル液晶だとより生きてくるのでしょうね。

画面左側の”Desktop”を押せば、いつものWin7のような普通のデスクトップが表示されます。動作はWin7などに比べてもほとんど同じです。
このデスクトップ表示は、ウインドウズキー+Eのショートカットも健在(笑


Weatherを押してみたところ。こういうアプリが最初からいろいろ入っています。極めてデザインはかっこよく、良い感じです。上の背景の雲は動画でうごいているんですよ。


RSSリーダーアプリ。良い感じです。こういうデザインだと大画面TVに繋いでリビングで見るようなスタイルがいいのかもしれませんね。


このComing Soonは、Windows Storeボタンを押した時にでました。live.jpアカウントとも結合しているわけですし、オンラインアプリの購入、音楽、書籍などどの会社も考えていることをWin8も考えているのでしょう。

他にも、Twitterアプリ、Facebookアプリなども同じようなかっこいいデザインで揃っています。英語版ではありますが、日本語表示・漢字入力、キーボードは問題ないですし、簡単なオフィスワーク(ウェブ、メール、文書)あたりならあこのPreview版でも結構いけるかもしれません(リスクはりますので、自己責任で)。

私は、Kinectの技術力なども含め、Microsoftに大いに期待しております。Win8もデザイン的な面で良い感じになり、少しワクワクしました(笑)。Windows Live Meshも強烈ですし、製品版が楽しみです。

*追記1):Visual Studio 2010でC++ (MFCスタティックライブラリ)開発したアプリは、普通に動きました。
* 追記2) : Daemon Tools liteは、互換性がないと怒られますが、続行すれば問題なく使えました。

* 追記3)Visual Studio 11 Express for Windows Develper Previewを使ってメトロインターフェイス対応のアプリを作ってみました。


開発環境が付属しています。メトロスタイルというアプリケーションテンプレートが用意されていて、Visual Basic, C#, C++, Java Scriptでメトロスタイルのアプリを開発可能な様です。
今回は、C#ベースでHello Worldを試して見ました。Windows Formベースアプリはなく、メトロスタイルアプリは、XAMLベースです。
個人的にはXAMLは遅いので慣れていないのですが、バイナリよりテキストベースのGUIインターフェースの方が、スマホなどを考えたときに良いのでしょうね。
そういえば、Javaってどっかいきましたね(笑


で、作った雑アプリ(笑)背景をグラデーションなどはもちろんできまして、ボタンとTextboxを配置して、Hello worldテスト。
このアプリが開く時もメトロ的なスライドが表示され起動します。このスライド時(アプリ起動時)の待っている間に、自分で何か絵でも貼れるようです。このテストアプリでは時計マークが表示されました。

というわけで、XAMLベースで、メトロアプリも作れる見通しが立ちました。

追記4)タスクマネージャーとメモリ使用容量


久し振りにタスクマネージャーが一新しています。
起動時、ほとんどアプリが立ち上がっていない状態で、0.7GB位使っているようです(64bit版です)

追記5)既存アプリ対応状況
◆問題なしアプリ
・Google Chrome
・Google Earth
・Firefox (対応していないとでるが、強行すれば問題なし)
・Thunderbird (対応していないとでるが、強行すれば問題なし)
・iTunes + Quicktime
・ESET NOD32 アンチウイルス V4.2

◆問題アリアプリ
・現在のところ特になし

追記6)ウリの1つであるWindows Live Meshがどうやって設定するかわからない。

Windows8の主力機能であるLive Meshがどうやって使うかわからない。今まで役に立ったことがないF1のヘルプでliveなりmeshなりskydriveなり検索したがひっかからず。相変わらず底辺ヘルプ。
liveアカウントでログインしているので、既にどこかのフォルダとskydriveが同期していても良さそうなのにいまいち見つからない。
うーむ。微妙すぎる。もう少し調べてみるけど。まさかwin7でも使っているエッセンシャル2011をインストールするわけないよなぁ・・。それならダサすぎる。

http://www.youtube.com/watch?v=kkkhfgnfpmY

このあたりの動画を見るとやはり勝手に同期されている様です。でも今回のプレビュー版には、動画で解説しているようなフォトビューワーアプリがメトロに無いんですよね・・・。

 

Core i3-2100T + SSD + Scientific Linux6サーバに変更

このブログなどを管理しているサーバのハードウェアを更新しました。

更新理由は2つ
1)熱い:部屋の中で24時間稼働なのですが、何せ旧サーバーは電力食い虫で、電気代的にも節電的にも部屋の温度上昇面でも問題がありました。
2)うるさい:旧サーバーのストレージがHDDでしたので、24時間カラカラ言っていました。おかげさまで結構なアクセス数がある関係で部屋に居るとき常時カラカラ。この音をなくしたいなと。

そこで新サーバー構成は以下の通り。

CPU: Intel Core i3-2100T (Sandybridge)
M/B : GIGABYTE GA-H67MA-SUB3-B3 (rev.1.0) : H67チップセット
Mem : CORSAIR CMX8GX3M2A1600C9 : PC3-12800(DDR3-1600MHz) 4G x2枚セットを1枚だけ使用。1枚は不使用。
SSD (Main): Intel SSDSC2MH120A2K5 : 510シリーズ 6Gb/s MLC 120GB 2.5インチ @ EXT4 (discard)
SSD (Sub) : Intel SSDSA2MH080G2K5 : X-25M G2 3Gb/s MLC 80GB 2.5インチ @ EXT4 (discard)
DVD/CDドライブ:なし。USBドライブをインストール時のみ利用
CPUクーラー:XIGMATEK GAIA SD1283 : ファンは、Scythe 鎌FLOW2 12cm SP1225FDB12Lに換装。
ケース(超格安ケース・・・):GIGABYTE GZ-X1SPD-100
ケースファン:フロント、リア共に、Scythe 鎌FLOW2 12cm SP1225FDB12L
電源:Huntkey 絢風(AYAKAZE300) : 300W 80Plus GOLD
NIC : Intel PRO/1000 PT Server Adapter (EXPI9400PT)
OS : SL6 = Scientific Linux6 (RHEL6クローン) : 現状カーネル 2.6.32-71.29.1.el6.x86_64

消費電力測定(CPU, PCH, MEMあたり約0.1V程度電圧を下げるようにBIOSで設定。あまりちゃんと追い込んでいない)
1)SL6(Run mode3 : CUI))ログイン+アイドル時:28W (httpd,mysqld, qmail, 最低限必要なデーモン)
2)While(1)ループ1個:34W
3)While(1)ループ2個(Core i3-2100Tは2コアであるため2つループを回せばCPUは100%テンぱる):38W

というわけでアイドルは20W前後かなと予想しておりましたが意外と高かったです・・・。

雑感は、
・CPU/ケースファンは800rpmの物ですし、SSDになりましたので音はほぼ無音になりました。相当耳を近づけないとわかりませんので相当快適です。
・SandyBridgeはやはり良いチップセットですね。30W弱なので少し高めではありますが、もう少しCPUの電圧下げるなり(サーバとしての安定度とのトレードオフ)工夫してみようかなと。
・最大でも38W(電源ロス込み)なわけですから、もう少し低容量高効率の電源が出てくれば良いのですが・・。
・目につかないところに置くので格安のケースを用いましたが、やはり雑な作りでした。一方でHDDもないので多少雑なケースでも共振することはありませんし、問題ないでしょう。
・SSDを用いますので、WindowsでいうTrim機能を使うためにEXT4ファイルシステムは必須でした。そのためにもCentOS6がいつまで経ってもでない現状ではSL6の選択となりました。SL6で全く問題ありません。fstabにdiscardを指定。ちゃんと機能しているかはわからんのですが・・・。
・SSD mainとsubはsoftware raid0などを組んでいるわけではありません。SSDにraidはなんか違和感があるので。独立してマウントさせており、mainの重要なファイルをsubにsyncさせるバックアップ方式を取りました。その為、mainが故障した際に、前回syncまでの情報が失われる可能性と、復旧までにサーバーはダウンタイムがあることになりますが、個人サーバーですし、そもそもSSDが壊れる気がしませんし、良いのかなと。
・メモリは、4GBx2を買いましたが消費電力を下げる為、そもそもそんなにメモリは必要ない為1枚だけさしてあります。
・オンボードのわけわからんNICは使わずに、ここはちゃんとIntelのサーバー用Gigabit Ether (PCIx1)を使っています。

<SSDに関して>
・hdparmにてデバイス情報を取得しました。
SSD(Main):20110520_ssd510_hdparm : Intel 510 120G
SSD(Sub):20110520_ssdx25mg2_hdparm : Intel X-25M G2 80G

SSD(Main)がSATA3.0対応ですし、Windows下でのベンチマークも優れているはずです。
そこで、ベンチマークを計測してみました。

SSD(Main) 510シリーズ
# hdparm -ft /dev/sda

/dev/sda:
 Timing buffered disk reads:  558 MB in  3.01 seconds = 185.43 MB/sec

SSD(Sub) X-25G2シリーズ
# hdparm -ft /dev/sdb

/dev/sdb:
 Timing buffered disk reads:  798 MB in  3.00 seconds = 265.88 MB/sec

結果としては、SSD(Main)の方が遅い・・・。この点今調査中です。なんでだろう・・。何か情報をお持ちの方は教えて下さい。
* 参考:http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/02/28/ssd510/index.html このあたりをみてもウチの510シリーズは遅すぎる・・・。

追記:CPU/Memのパワーまで加味されちゃうみたいですが、Bonnie++で計測したところ、いろいろな点で510シリーズの方が上回っていました。
まぁ、とりあえずこれで使ってみよう。

Lenovo G560eにLinux(Scientific Linux6)を入れて低消費電力GPS+センサーロガーを構築。

2011/06/13追記:このシステムを使って、福島まで放射線を計測に言ってきました→”東京日本橋から福島第一原発周辺まで車で放射線計測をしてきた(その1)”

************ 以下本分 *************

ちょっとした計測実験を予定しています。車にGPSを載せて走った位置のロギング(logging = 保存)+あるセンサーの値をその時間・位置をタグつけて保存する実験です。
ある程度長時間実験が想定されるため、車のシガーライターからDC/ACインバーターを介してACにして、そのACからその実験装置を動かさなければなりません。
そうなると、システム全体の消費電力を極力下げる必要があります。(使用予定のDC/ACインバーターは最大200W, 定格100W)。持っているSony Vaio Type Zは強烈なCPUのため、ノートの癖に最大100W越えという大電力でこれはパス。そこで、低消費電力ノートパソコン+計測システムを構築することにしました。

GPSは、秋月のGPSモジュールを購入。便利な時代になりました。
・GPSモジュール:RS232Cレベルコンバータ内蔵GPSモジュールGT-720F | 3200円
・RS232C – USBコンバータ:GPS用USB変換ケーブル | 1200円

4400円でGPS位置計測が出来てしまうという恐ろしい時代。USB変換ケーブルを通して、Baudrate 9600bpsで接続すれば、NMEAフォーマットで吐き出します。なんて簡単。
上記のGPSセットのUSBコンバータは、内部チップがProlific PL2303なのでLinuxでも認識可能だと判断し、計測PCは、Linuxにすることにしました。

さて、Linuxが動きそうなノートPCで消費電力が少ない物・・。とういうことでIntel Atom搭載のネットブックを探し始めました。
ネットブック向けのAtomも、N550というデュアルコア(TDP 8.5W)がリリースされているのでそれが搭載されているネットブックを物色。
一番安くて35000円位。価格コムで値段の安い順でソートを掛けると、その隣にLenovo G560eというノートPCを発見。

公式サイト:Lenovo エッセンシャルノートパソコン G560e

Thinkpadという名前は付けてもらえなかった格安シリーズのGシリーズ。その中でも最も安いノートPC

CPU : Intel Celeron T3500 2.1GHz (2Core/HTなし)
Mem : 2GB(PC3-8500 DDR2 SDRAM) : 最大8GB, 1スロット空き
HDD : 320GB(5400rpm) @ 2.5inch
DVD : DVDスーパーマルチドライブ
OS : Win7 Home Premium (6t4bit)
Video : GM45 統合4500MHD : 1366×768 px
Wireless 802.11b/g/n
Wired Ethernet : Atheros AR81 : 10BASE-T / 100BASE-T (Gigabitに対応していないのに注意)
内蔵カメラ:30万画素
カードスロット:5 in 1
質量:2.6kg
寸法:376x249x17.3-34.9mm

という仕様で34000円。同価格のAtom N550機よりも圧倒的に魅力でした。
といういわけでノートPCは、このLenovo G560eに決定。即納で次の日到着@NTT-X購入


こんな外装。


うん。安っぽい。がまぁ十分でしょう。ACアダプタも小さい!


なんとテンキー付き。Atom機ネットブックに比べたらかなりデカイです。


Windows7がプリインストールされています。最初で最後の起動なので記念撮影(笑
リカバリー領域(専用パーティション)にこのWin7が入っていて、メディアによるリカバリーDVDなどは付属していません。
付属ソフトにてこのリカバリー領域をDVDブランクメディアに落とせますが、2~3時間掛かりそうだったので面倒なので却下。
というわけでこのPCに付属していたWin7のライセンスはなくなりました・・。


Linuxは、RHEL6 (RedHat Enterprise Linux6)クローンのScientific Linux6(以下SL6)です。今注目のディストリビューションですね。
Centos6がいつまで経っても出ないので、私はこの2ヶ月くらい前からこのSL6に移行しています。使い勝手はCentosと一緒(当たり前か・・・)

・Win7などの最初のパーティションは全て破棄してフォーマット
・Ext4パーティションとswapを切り出してBase + Development Toolインストール(X環境は入れず:消費電力低減の為)
・つまりCUIベースLinuxとして使います。起動プロセスが少なくて極めて快適です。Celeronでも全く問題なし。


消費電力を測って見ました。

・起動中22W (最大ピーク27W)
・ログイン画面待機:17W (ランモード3 : X/GNOMEなど起動なし。CUIベース)
・While(1) :デッドロックプログラムを実行:1個 : 21W
・While(1) : デッドロックプログラムを実行:2個 : 26W *Dual Core CPUなので2つ実行させればCPUが完全テンパっている状態です。
*留意:バッテリー満タンのため、バッテリー充電は止まっています。よって充電中であればもっと上がるでしょう。

なかなか低消費電力でした。

あとは色々な雑感を。

・GPSセットのUSB変換(Prolific PL2303)は、何のドライバも入れずにそのまま認識(デバイスファイル/dev/ttyUSB0に現れる)。
・uucpパッケージに入っているはずのシリアルターミナルソフトcuがなぜかuucpを入れてもインストールされない。その為、cuをソースコードで拾ってきて手動インストールした。# cu -l /dev/ttyUSB0 -s 9600で、GPSは取得可能。なんて簡単。
・今回の計測システムは、cuで取得される全GPSログをまずファイルにそのままダンプ保存。そのファイルに対してtailとgrepを使って最新のGAGGA列を抜き出す。phpのスクリプトでGAGGA列カンマ区切り取得をして、経度・緯度・高度・時間を取得。その数値をSL6内に立ちあげたmysqlサーバにinsert。このPHPスクリプトをcron + sleepを使って約15秒に1回立ちあげてGPSデータをmysqlサーバに保存してゆきます。なんて簡単。phpのコードを書いただけなので、ここまで作業時間約1時間。なんて単純なGPSロギングシステム。自転車で使っているGarminとか使えば良いじゃんとかのツッコミはなしで(Mysqlに入っていないと、もう一つのセンサーとの時間同期処理が後で面倒なので)
・Scientifix Linux6インストーラーは無駄にマウスを使うのですが、付属のトラックパッドマウスはドライバーがなく動きませんでした。USBの普通のマウスをさして対応可能です。もともとCUIインストールなので、インストール終了後は不要ですし。
・デフォルト起動状態では、NIC Atheros AR81は認識しません。moogme開発記録さんのブログ:Atherosのネットワークドライバをインストールなどを参考に(ドライババージョンが上がっているので適時読み替えて)対応。インストールはすんなり行ったけど認識しない。あれれ?と思ったけど、ifcfg-eth0のスクリプトが無かった。適当に書いて/etc/init.d/network restartで認識。Ethernetも問題なし。
・XウィンドウなしのCUIモード(ランモード:3)は不便と思われるかもしれませんが、ALT+F1,F2,F3でターミナルも切り替えられるのでマルチタスクも可能です。データのロギング程度はこれで十分かなと。

というわけで、GPSなどのセンサーを併せて常時約20W程度のロギングシステムが出来ました。なかなか良い感じです。

* /proc/cpuinfoを一応アップしておきました。興味があれば。cpuinfo

追記:こんなの組み込みでやれば10W以下は余裕とツッコミを受けましたが、もちろんそれはその通りですが、まぁ使い勝手や開発のし易さから今回はPC + Linuxベースで。