30歳のおっさんが初めて東京ディズニーシーに行ってみるテスト。

表題のとおり、30歳になって初めて東京ディズニーシーに行ってきました。ヤホーで調べるとTDSと略す様です(笑)
ここで今更TDSの解説をしてもあまりに痛いので割愛し、少年の心を持っていないおっさんが初めてTDSを訪れた感想と、むしろこのエントリーの趣旨ともいえるハイクオリティ動画を紹介します。

アトラクションはどれもスピードなどヌルいものでしたが、そのアトラクションに至るまでの演出などは凝っていて素敵でした。話には聞いていましたが、TDS全体でゴミなどがなく景観も綺麗で、アトラクションのおにーさん・おねーさんの笑顔っぷりが良いのでしょうね。少年の心を持っていなくても十分に楽しめました。ファストパスなどのトラフィックコントロールも、あれだけ人が集まる施設ではうまく考えていますね。きっとあのパスをスマートに取る方法があるのでしょうね。私なんぞ当日知った言葉ですからパスの発券場所にいっても全て閉鎖していました・・・・。戦略が必要だということだけはわかりました。その戦略を練るのも楽しいのでしょうね(たぶん)。TDSに入ったすぐのところにミッキーがいてみんなで写真を撮っていたので、こんな感じでそこら中にウロウロしていると思っていましたが、たまにしかいないのですね。それ以降見あたりませんでした。行った記念になるので写真を撮っておけば良かったです。

そんな感じで、大変すばらしい経験をしました。30歳になって初めてでしたので、同じ周期でいくとなると次は還暦です(笑)。どうなることやら。

さて、もちろんディジタル一眼レフを持っていきましたので、がっつり写真と動画を撮ってきました。TDSは三脚が禁止ということで、しかも夜となると被写体としてはかなり難易度が高いです。この条件でいえば、携帯電話や、コンパクトデジカメのような、イメージセンサーが小さく(=S/Nが悪い)、レンズが暗いカメラでは、撮れている写真は期待できません。こういう場面ではやはりディジタル一眼レフは有利ですね。持って行ったEOS 5D Mark IIはディジタル一眼レフとして世界初のフル・ハイヴィジョン動画を、しかも最高のクオリティで撮影可能ですので、その動画もちょいと紹介。弟分のEOS Kiss Digital X3が先週発表されました。X3もハイヴィジョン動画機能が搭載されることが発表されましたので、一眼レフで動画を撮る文化が増えそうですね。まずは、写真を何枚か。夜のTDSは本当に綺麗でした。

写真はクリックすると拡大されます。

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さて、注目の動画です。5D Mark IIは、1920 x 1080のFullHD解像度で、H.264の45Mbpsというとても高ビットレートで撮影が可能です。地上デジタル放送がMPEG2で17Mbps。BSディジタルがMPEG2で25Mbps。H.264は、MPEG2の約2倍程度画質が良いのため、H.264で45Mbpsはやり過ぎの圧倒的な性能です。下に紹介する動画はFullではないHD動画(1280 x 720)にサイズを下げ、さらにビットレートをH.264の24Mbpsに落とした動画です(Youtube内で再エンコードが掛かっているので、更にクオリティが落ちています)。とはいえ、手持ちのディジタル一眼レフでもこれだけ綺麗に撮れるのが確認できると思います。家では、この動画をBlu-rayに焼き込み、PS3でFullHDのまま再生しましたが、強烈にクオリティが高く驚きました。一眼レフの動画撮影は、AF(オートフォーカス)にまだまだ改善点はありますが、画質という意味ではかなり将来性があると思います。

おそらく、TDSのパレードを高画質なんぞと語っている時点でわかっていないんだろうなぁとこのブログを書いていて思いました(笑)。生にはかないませんね。シルク・ドゥ・ソレイユも動画でみても全くあのすばらしさは伝わないと思います。

YoutubeのHD(ハイヴィジョン)再生は、解像度が大きいので、Youtubeに移動してご覧いただけます。
下の写真をクリックしてごらん下さい。
または直接リンクへ。https://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=mMCmET8csfM&fmt=22

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Youtubeアップ前の動画ファイルは、https://www.spacewalker.jp/hdmovies/200902_TDS_FullHD.mp4に置いてあります
(1280×720, H.264 Main 4.1, 24Mbps, 1.3GB)。

Focal Chorus 826V (仏製スピーカー)との出会いと自作スピーカー熱再燃。

新宿のビックカメラのPure Audioコーナーをたまたま覗いたところ、フランス製のスピーカーメーカーFocalChorus 826Vというスピーカーが置いてありました。Focalは、30周年記念スピーカーを開発するときに、スピーカーユニットの候補に挙がったフランスのメーカーであり、ユニットだけではなく、スピーカーシステムも開発しています。Focalは、過去に日本に輸入されましたが、一度輸入停止になり、去年あたりからまた復活した様です。ユニットの性能を見る限り極めて優秀な会社なので、スピーカーシステムとしてくみ上げた際の音質は大変興味がありました(実際には聞いたことがなかったので)

さて、ビックカメラで視聴できたのは、FocalのChorus 826Vというトールボーイ型のスピーカーです。
ビックカメラ価格で1本12万円(そこから10%ポイント還元)位だったかと思います。

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Chorus 826V

音質は極めて良かったです。自作スピーカー家が、敢えてブログに完成既製品スピーカーを取り上げるわけですから、おすすめの製品と言えます。
クラシックと女性VocalのCDを掛けてもらいましたが、低音部を中型のミッドウーファーで構成されているので、ボスボスした重さはないし、女声の高音もきれいに抜け切れて素晴らしい音質でした。
私自身、お店で既製品のスピーカーを視聴したのは久しぶりでした。その時に気がついたのですが、昨年の30周年記念スピーカー作りはいつの間にか耳力(そんな言葉はないですが)を向上させていました。音を聞けば、ユニット間のクロスオーバーの周波数とバスレフポートの周波数(バスレフポート=低音を拡大させる穴)がだいたいわかるようになっていました。私が思った周波数を店員に聞いたところ、カタログを確認し、その値がドンピシャだったのでびびっていました(私もびびりましたが)
いつの間にか身についていたこの”効き耳”は、ちょうど悟空とクリリンが長い間背負っていた甲羅を外してジャンプした時の様な感覚と、ムスカがラピュタに到着して黒い石版の文字が読めたときのような感想です。

話が反れましたが、この効き耳はいわゆる絶対音感のような”才能”ではなく、このくらいの周波数に設定すれば人の声はこんな感じで伸びる(or 分断される)などの”経験”と言えます。30周年記念スピーカーでは、フィルタをFIRのディジタルフィルタで構成していたため、クロスオーバー周波数は任意に設定が可能でした。周波数を変えては聞くという開発の追い込み経験が、この”効き耳”を得る結果となりました。この効き耳による定量的な評価により、自分自身も好きな音の傾向があることに気がつきました。

そういう経験と個人的な好みから、今回のFocalのChorus 826Vというのはとても気持ちが良く素敵なスピーカーでした。1本12万円という値段を一般の人は高いと思うかと思います。一方でFocalのユニットの値段、MDFとはいえ綺麗なエンクロージャー(箱)、心地よくセッティングされた音質など、そして何よりも人件費を考えると、1本12万円は驚異的に安いと思います。30周年記念スピーカーは4ヶ月掛かっていまので、時給で換算すればかなり高額です(笑)円高・ユーロ安の影響もありますが、このスピーカーはかなりおすすめだと思いました。Bose, JBL, Tannoy, B&Wに比べると日本では若干マイナーで、視聴できるお店も少ないですが、ピュア・オーディオ、またはホームシアターのフロントスピーカーに高音質を求めるなら良いスピーカーだと思います。秋葉のヨドバシ、新宿のビックなどで聞けますので、お暇なら聞いてみてください。

さて、今回ふと出会ったFocalのスピーカーで、また自作スピーカー熱が再燃してきました。30.5年記念として、小型のスピーカーをまた作ることを決めました。

(祝) WBC日本2連覇と雑感

WBCで日本が2連覇を達成しましたね。私は仕事中だったのでリアルタイムでは見られませんでしたが、ドキドキして結果を期待しておりました。帰ってから映像を見ましたが、本当にすばらしい活躍で、心底感動いたしました。私は、ナショナリズムをぶつけるなら、戦争ではなく、スポーツでと考えていますので、野球にしろ、サッカーにしろ、オリンピックにしろ日本代表はあらゆるスポーツでモーレツに応援しています。そういう意味でも今回の優勝は大変嬉しく、こんな末端のブログではありますが、選手たちに賛辞を贈りたいと思います。

ぶっちゃけ、今回のWBCは、前回の北京オリンピックの結果も含め、決勝ラウンドにも進めないだろうと思っていました。ちょうど野村監督と同じような印象を持っていました。WBC前にさんざんメディアで放送されていた各国のチーム(特に、キューブ、プエルトリコ、ドミニカなど)の怪力っぷり、体のでかさなどを見て、こりゃだめだろうと思っていたわけです。しかし結果的には日本が優勝しました。この結果などを踏まえて私が感じた今回のWBCに関する雑感を書いておきたいと思います。

まず、今日の日経(朝刊)の1面は、小沢一郎の政治献金の記事でした。朝ズバで、野球のイチローと小沢一郎で両方イチロウというような話題をしていましたが、はっきりいって日経の一面がWBC優勝の記事じゃなかったことが非常に残念でした。日経は東スポとは違うぜ、経済新聞だぜとでも言いたかったのでしょうか。日本の経済を考える新聞ですよね。野党代表の政治献金のネガティブな記事と、WBC優勝はどちらが”経済的”なのでしょうか?WBCの記事としても、ただ優勝だと述べなくても、その経済効果なり、これだけ不景気でテレビ離れ、熱狂離れしている時代に、多くの人が応援していることを”経済的”に書けば良いと思うのです。もちろん賛否両論あるとは思いますが、今日の一面にWBCの記事を大きく取り上げられなかった日経のナンセンスっぷりにビビりました。逆に優勝の記事の陰で、政治献金問題を静かに通すのが問題と考えたのでしょうが・・。

次に日本の”コンパクト野球”という言葉に関してです。実況がよく”日本のコンパクト野球が世界に通用する”みたいな話をしていました。今回世界一になったわけですが、日本チームはほとんどホームランを打っていません。4番に稲葉を置くあたりを見ても、とにかく繋いで1点1点ジワジワ野球がキーワードでした。野球をエンターテイメントと見た場合、日本の野球は見ていて面白くないと思います。決勝が日本・韓国のアジア対戦でしたから、(もともと人気がない)アメリカ、キューバあたりはおそらく決勝なんてまったく注目されていなかったでしょう。全力のストレートで勝負し、フル・スイングでホームランをかっ飛ばすキューバなどのチームからすれば日本の小憎らしいコンパクト野球は、おそらく”みみっちく”見えるのではないでしょうか。
私は、コンパクト野球には基本的に反対で、それこそキューバみたいな野球の方が見ていて楽しいのですが、今回の1点の攻防の場面が多かったWBC全体を通して、この野球は本当に日本らしいと思いました。フェラーリやポルシェのスピード(見た目)重視に対して、日本の低燃費車文化。平らなヨーロッパの大地を力任せで走る世界最高速重視のTGVと、起伏、カーブの多い中で紙コップのコーヒーをこぼさないで走れる新幹線。体格の小さい日本人が、体の大きな怪力外国人に野球というルール内で勝つ方法として、みみっちくても”コンパクト野球”というアプローチは素晴らしいと思いました。

このコンパクト野球ですが、ホームランを狙わずとにかく塁に出て、バントで繋いでゆく野球というもの”だけではない”というのが今回WBCを通して気づいたことです。日本選手は、圧倒的に”基礎技術”が安定していました。日本のプロ野球は歴史が長く、その世界に憧れリトルリーグ、部活、高校野球と巨大なヒエラルキー構造が歴史を持って構築されています。その中で土壌として身についている一つ一つの基礎技術は本当に安定していて、その安定感が今回の結果を生んでいると思いました。やはり、キューバやアメリカ、韓国も含め大事な場面でエラーが多く、そのエラー後に精神的ダメージで更にミスを誘発する機会がありました。このエラーの少なさは、このコンパクト野球という大量得点を生まないアプローチの地を固めているものだと思います。日本のサッカー代表を見ていて、気になるのはこの点です。ヨーロッパや南米サッカーに比べて日本代表のプレーはトラップ・パス・シュートなどの基礎技術が不安定な気がします。枠に飛ばない、トラップが足元に確実に落ちないなど、そのあたりの基礎技術が日本サッカーにはなく、世界トップで争えない壁である気がしました。

10回表のイチローは、やはり賛辞をおくらざるを得ません。不調とマスコミに連日叩かれていましたが、あの場面で打席に回ってくるタイミングと、そこで結果を残せるイチローは、実力+スター性がありますね。失礼にもあの場面を仮に自分が立っていたらと想像するだけでも緊張しますし楽しそうだなと感じました。

今回のWBCの日本の優勝を通して、日本の文化や、経済・技術に関しても日本の立ち位置などをいろいろ考えさせられました。日本は、体が小さくても(資源がなくても)、やるべきアプローチがあるなという感想を改めて感じました。

シルク・ドゥ・ソレイユの”コルテオ”を観てきました。

原宿でやっているカナダのサーカス(シルク・ドゥ・ソレイユ)の”コルテオ”を観てきました。

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コルテオ・日本公演の公式サイト

シルク・ドゥ・ソレイユは、太陽(Soleil)のサーカス(Cirque)を意味し、カナダの本拠地を置くサーカス集団です。
シルクには多くの演目があり、今回見たコルテオや、サルティンバンコ、アレグリアなど世界中を回っている演目と、先日紹介した(シルク・ドゥ・ソレイユの”ZED”を見てきました。)東京ディズニーリゾートにオープンした”ZED“などは常設として開催されています。ZEDは数年は見られると思いますが、コルテオは今年いっぱい日本各地で開催した後、またどこかの国にいってしまいます。

ZEDを2回も見て、大変感動していたため、今回のコルテオも楽しみで見に行ってきました。ZEDなどの常設に比べると、移動型のコルテオの演目は、セットも簡易的であり、いわゆる世界中に旅してまわる昔ながらのサーカスという感じでした。”コルテオ”は、イタリア語で行列という意味らしく、ZEDに比べ、ストーリー性があり、アクロバティックな演技だけではなく、観客と一体になって楽しんだり、ストーリーを展開させる様々な演出がありました。コルテオは、肉体の限界への追及というよりは、楽しくワイワイのミュージカルタッチのサーカスという印象です。シルクらしく、人間技とは思えない素晴らしいパフォーマンスで、大変感動しました。セットや衣装なども中世ヨーロッパで統一されていてとても綺麗でした。

さて、比較する必要もないのですが、ZEDとコルテオはどちらが良かったか?という意味では、個人的にはZEDです。どちらが良かったというよりは、好みの話です。
ZEDは、はっきりいってあまりストーリー性はなく、各パフォーマーたちが、強烈なパフォーマンスを個別に見せてくれる感じですが、私のようなアクロバティックなり、人間の限界に挑戦みたいなものを観るのが好きな人間にとっては、ZEDの方が良いのかもしれません。常設ですので、演出も大変練られていて、セットも豪華で(特にスタートの時の幕引きが素晴らしすぎる)、音響も(生バンド演奏)すばらしく、しかも1列目で見てきたのもあり、強烈な印象を残してくれました。

これからコルテオをご覧になるかたもいらっしゃるので、フォローしておくと、コルテオもとても楽しく素晴らしいサーカスだと思います。もちろん感動できると思います!二つに興味があるならコルテオ→ZEDの順番で見た方がいいかもしれません(フォローになってない)。