“能”を見に行ってきました。喜多流職分会の自主公演能

先日、池尻にある大変おいしくて、素敵な寿司屋をdairaさんに紹介して頂きました。とても素敵なお店には、とても素敵なお客さんが付きもので、私の隣にいらっしゃった方も、例外に漏れず能楽師の名家の方でした。

能ももちろん流派があり、お会いした方は、喜多流職分会の”粟谷能の会”の粟谷明生氏でした。

参考:
粟谷能の会公式Webサイト
粟谷明生氏の公式ブログ

その際に名刺を交換することができまして、本日、その粟谷さんがシテ(主役)を務める”能”を見て参りました(ご招待頂きました)。芸術に疎い私にとって、能は初めての体験であり、多くの感動がありました。

演目は”雲雀山(ひばりやま)”、前シテ・後シテを粟谷さんが演じていらっしゃいました。

まず、”能”に関してですが、歴史の授業で、世阿弥・観阿弥くらいの人物名が浮かぶ位で、時代背景はもちろん、能の演じ方、どういうシステムなのか?なども全く無知でありました。とりあえず、wikipediaの能のページで最低限の知識だけは付けて臨んできました(もちろんwikipediaの記述がどこまで正しいか疑問ですが)

能を見た感想ですが、全体を通してのトータルな表現は難しいため、とりあえず感じたことを箇条書きで述べたいと思います。

・まず入ったところで思うのは能舞台の綺麗さです。歌舞伎が前に向かって演じているのに対して、能舞台は正方形の舞台であり、横からの角度からも見られるという特徴があります。後ろに松の絵が描いてあり、まさに日本の古典・伝統芸能という感じでした。

・お客さんの客層ですが、やはりご年配の方が多く、私の世代(もう一回り上を含め)少ない印象でした。

・私も以前のブログで書いたように着物(といっても安いもの)を着るのですが、そんなものと比較にならないほど、綺麗な着物で輝いていました。ただ派手というのではなく、奥ゆかしい煌びやかさとでも言うのでしょうか、着物好きならあの着物を見るだけでも価値があるかと思いました。

・”話し方”とでもいうのでしょうか、もちろん日本語ではありますが、あの独特のしゃべり方は、最初の内なかなか聞き取れず話の展開がよく分かりませんでした。しかし不思議なもので、少し聞いていれば割と聞き取れるようになってきたので、こればっかりは慣れなのかもしれません。

・ぶっちゃけ途中ウトウトしてしまいました。理由としては、能楽師たちの声の美しさ・心地よさです。すっと通る声なのですが、うるさくはない、なんとも言えない心地よい声でした。そういえばお寿司やさんでも、声の事をおっしゃっていたので、やはり声には相当のこだわりがあるようですね。

・摺り足(wikipediaによるとハコビというらしい)による独特の歩き方、少し腰を落とした姿勢など、まさに能とも呼べる姿勢とでも言うのでしょうか、とても印象的でした。

・小鼓・大鼓の、ポン・カンという音が、TVなどで和を表す時にBGMと使われるものですが、生で聞くと能舞台との反響もありとても綺麗な音でした。表現が難しいのですが、鼓の”ピアニッシシシモ”とでもいうのでしょうが、どこまでも小さな音が”通る”感じがすごく良い感じでした。祭りなどの和太鼓は全力なので、”小さい鼓の音”というのはすごく良いものでした。

・wikipediaによると、基本的には能は即興芸術らしく、リハーサルは行わないとのことです。見終わった後に考えると凄いの一言です。

あまりに知識が少なく、”間”、”声の張り”など役者さんの表現に関しての感想を言うことはできません。ただただ新しいものに感動したという印象です。今回、ひょんな出会いから能の世界に触れられることができて本当に良かったと思っています。能のシステム・用語は基礎的なレベルは分かってきたので、次回行くときは、表現・内容に目を向けられるようにしたいと思います。鎌倉時代から続く日本の伝統芸能に30歳になってやって触れられたわけですが、なぜこの芸能が数百年も残っているのか、そのあたりの観点からも興味を持って勉強していきたいと思いました。興味のある方、一緒に能を見に行きましょう。

31周年記念スピーカー開発(その2)

懲りずにまた開発している31周年記念スピーカー開発の続報です。
今回のスピーカーコンセプトに関しては、最初の記事(31周年記念スピーカー(ナウい女性用インテリアスピーカー)開発開始。)をご覧頂きたいのですが、
部屋の照明用のレール(ライティングレール)規格に取り付けられる、無線型インテリアスピーカーです。
ライティングレールから電力を取得し、音声自体はBluetoothでパソコン、iPhoneなどから無線で転送します。
スピーカー内部にBluetoothの受信機および、パワーアンプも詰め込んでいるため、スピーカーケーブルの引き回しの煩わしさがなく、
取り付けが簡単で、スピーカー用に床面積が必要ないというコンセプトです。

 1)スピーカーユニット選定
あたりまえの事ですが、スピーカーの音質は、スピーカーユニットの性能に大きく左右されます。30周年記念スピーカーの時は、ノルウェー、デンマークからユニットを個人輸入するほど高性能のユニットを選択しましたが、今回のスピーカーは、上記のコンセプトをまず満たすことが前提で、その中で音質の良い物という選び方になります。照明レールに設置することの一番の問題点は、質量です。照明レールは、複数の照明を付けることが前提となってはおりますが、耐荷重には限界があります。スピーカーは、内部の磁石の部分が非常に重いので、まず大きな高性能ユニットは選択できないことがわかりました。軽量・小型で高性能なフルレンジユニット(=人間が聞き取れる可聴域20Hz – 20000Hzのレンジを1本でカバーするもの:もちろん現実的には全部はカバーできない)を選択しなければなりません。最初の記事では、お世話になっているDream CreationのParc Audioのウッドコーン・8cmフルレンジスピーカーを採用する予定でいました。Parc Audioは以前私も使わせていただきましたが大変高音質のユニットです。実際にそのユニットを、自作スピーカーの殿堂コイズミ無線@秋葉原に買いに行ったところ、質量的にはOKだったのですが、8cmという小型のウッドコーンは能率が低く、また密閉型のスピーカーでは、少し厳しい感じでした。そこで、ある8cmのフルレンジユニットを店員さんと選び出し、店頭で密閉型の箱に入れて視聴を繰り返し、なかなか良いユニットにたどり着きました。

* 密閉型スピーカー: スピーカーの箱には、完全に密閉されている密閉型スピーカー(学校の音楽室にあるようなスピーカーとかで多いですね)と、裏面などにがっつりと穴が開いたスピーカー(位相反転型スピーカー=バスレフ型スピーカー)など多くの種類があります。現代のスピーカーはほとんどが穴(ダクト)の開いた位相反転型で、その穴でうまく低音を共鳴させて、密閉型よりも低音を拡大する方法をとっています。今回のスピーカーでは、内部が狭くて、そのダクトがうまく使えないため密閉型にならざるを得ません。低音の音圧だけ見れば密閉型は不利ではありますが、逆に低音側が自然に音圧が下がるというなめらかさもあります(説明が難しいですが)

2)Bluetooth受信機は外に出さざるを得ない?
今回のスピーカーは、照明レールに取り付けるため、照明ライトの様な外観をしています(実際に照明用のケースをライト部分をとりはずしてスピーカー部品を取り付ける)。中身にスピーカーユニット、AC/DCコンバーター、Bluetooth受信機、パワーアンプ基板を詰め込む訳ですが、どうやら金属ケースにBluetooth受信機を入れてしまうとうまく電波が届かない様です。(空間なら公称10m程度は飛ぶ)。そのため、Bluetoothの受信機だけもしかしたら外に出す可能性があります。若干外観が損なわれますが、しょうがないですね・・・・。

3)フロントバッフルの設計
ユニットを取り付けるスピーカー前面の板をフロントバッフルと言いますが、それを今回は木材のMDFで作ります。今回はそんなにこだわるわけでもなく、設計とも言える物ではありませんが、スピーカーユニットがはまって、さらに照明の金属ケースにはまるバッフルをCADで設計しました。その様子が下の図です(スピーカーユニット周りの黄色い部分がMDFのフロントバッフルです)。この設計図どおりにMDFを加工します。

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31周年記念スピーカーのCAD図

とりあえず、こんな感じでほぼ設計は終わりました。部品もほぼ揃っているので週末にコツコツ組み立てです。内部があまりに狭いので全部入るか心配になってきました(そういう意味でBluetooth受信機を外に出すには少し嬉しかったりしています)

かなり魅力のコンパクトデジカメOlympus Pen E-P1

予定通りオリンパスから、ハイスペックのコンパクトデジタルカメラ Olympus Pen E-P1が発表されました。

公式サイト:http://olympus-imaging.jp/pen/index.html#/products/index

値段がビックカメラで89800円(10%還元)ですので、発売日頃(7月上旬)には、7万円中盤~後半の値段設定です。予想よりちょっと高めの設定ですね。

おおむねスペックを見る限り良い感じのカメラです。

・マイクロフォーサーズによる(コンパクトデジカメに比べて)、S/N比がよく、高画質、低ノイズを狙える
・マイクロフォーサーズレンズ・フォーサーズレンズはもちろん、ライカLマウント、Mマウントをマウントアダプターを介して使える(これは大変すばらしい)
・つまりレンズ交換式です。イメージセンサーのダストクリーニング機能も付いているようです。
・ハイヴィジョン動画(Fullではなく720p)がとれるので、大満足です。が、動画がH.264ではなく、Motion JPEGなので画質悪そうですね・・(もったいない・・・)
・デザインはフィルムカメラとして有名なPenを思い出せるようなレトロな感じで、個人的にはかっこ悪いと思います。

性能的には十分魅力的だと思います。なにせライカのレンズや、Mマウントのカールツァイスを使えるのはマニア大受けのカメラであることは間違いありません。
Leica M8.2のかっこよさには全くかないませんが、大きさもLX3のほんの一回り大きな程度ですからすばらしいカメラだと思います。

宮下が買い換えるかは発売まで十分に情報を得てから考えますが、かなり魅力的なカメラだと思います。画質的には、LX3, GR digital IIなどは凌駕してくると思われるのでサンプル画像に期待しています。
一眼レフのクイックリターンミラーの必要性が最近問われています。その意味で、このカメラは一石を投じるカメラといえるかもしれませんね。

私ならCarl Zeiss Biogon T* 2/35 ZMとか付けて町に繰り出したいですね。(最近LX3も撮るばかりで全然アップできていませんが)

追記:おもしろいのは、Olympus自身がこのカメラを”マイクロ一眼”と名付けていますね。確かに一眼”レフ”ではありません。一眼レフは、一眼リフレックス(Reflex)カメラで、中のクイックリターンミラーなどを等してまさに”リフレックス”していたのですが、その構造がこのカメラにはありません。入ってきた像をそのままイメージセンサーで撮像しているのですから、たしかに1眼ではありますが、”レフ”ではありません。というわけで新しい領域のカメラになりますね(panaのGH1も同じ方式ですが・・)。と思ったら、普通のデジカメはみんなレフじゃないですね(笑)

オリンパスから明日(6/16)面白そうなコンパクトデジカメラ(Olympus Pen E-P1)がでますよ

明日(2009.06.16)にオリンパスから注目のコンパクトデジカメが発表されます。仮称Olympus Pen E-P1

http://www.olympus.co.jp/jp/info/2009a/if090615imagingj.cfm

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PIE2009でモックアップとして公開された新製品

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リークされた画像

分かっていることは
・コンパクトデジカメである。高級・高性能レンジの製品なのでおそらく4~8万くらいの価格帯で出てくると思います。(追記:と思っていましたが本体だけで10万近くいきそうです)
・レンズ交換ができます。
・イメージフォーマットはマイクロ・フォーサーズです。
マイクロフォーサーズは、ライカMマウントレンズがアダプターを通して使える。つまり往年のライカMシステムのレンズが使えます。とはいえ、イメージセンサーが小さいので画角にして1/2程度に狭くなるので、広角レンズ→標準レンズとしてしか使えないですが・・・(例f=25mmが50mm相当)。たとえば、Carl Zeiss + CosinaのBiogon T* 2.8/25 ZMとか、VoigtlanderのULTRON 28mm F2とか、NOKTON classic 35mm F1.4とか、Leica Summicron M f2/28mm ASPH.とか、コンパクトカメラで使えるのはわくわくしますね。
・噂:1230万画素(4032×3024)。720pのHD動画機能, ISO 200-3200, 手ぶれ補正, 120.5 x 70.0 x35.0 mm, 335g, 3インチ液晶(23万画素), SD. SDHC

私は先日、鞄に忍ばせておく高性能コンパクトデジカメということで、PanasonicのDMC-LX3を選択しました。
実は、明日発表のこのカメラの存在は当時も知っており、待とうかなって思ったのですが、近々に使う予定があったのでLX3にしてしまいました。

参考:コンパクトデジカメの選び方について(Panasonic DMC-LX3を買ってみた)

明日のこのカメラは、高級コンパクトデジカメの人気機種達、Panasonic DMC-LX3, Leica D-LUX4, Ricoh GR-Digital II, Sigma DP2に肩を並べてくることは間違いありません。DP2のイメージセンサーサイズ(APS-C)には及びませんが、レンズ交換ができるという点でかなり注目のカメラです。(もちろんLeica M8.2を使えば超したことはないのですが) 

コンパクトデジカメの買い換えを検討している方はこのカメラはかなり注目です。

宝塚歌劇団の観劇デビュー。

劇団四季のウィキッドにハマリまくりで、サントラまで買ってしまったのですが、その勢いで宝塚歌劇団にもデビューしてきました。
今日はチャリンコで、31周年記念スピーカーの部品を秋葉原に買いに行きまして、その帰りにふと思い立って日比谷にある東京宝塚劇場に立ち寄り運良く当日券で入ることができました。
秋葉原で電子パーツを買ってから1時間後に宝塚というのは、休日の過ごし方として、ダイナミックレンジが高すぎてびびりました。あまりこのラインをはしごする人はいないだろうと感じます。おそらく秋月の袋を劇場に持ち込んだのも少ないのではないかと予想されます。

さて見た演目は、

20090614_takara

宙組(そらぐみ)のミュージカル・ロマン”薔薇に降る雨”でした。”宙組”とかの詳しい説明は、wikipediaの宝塚歌劇団が鬼詳しいので、ご参照ください。

前半の”薔薇に降る雨”は、ストーリーとしては(読んだことはないですが)少女漫画に出てきそうな、ラブストーリーのミュージカルで内容は大変わかりやすかったです。
後半のロマンチック・レビューは、タカラジェンヌのルーキーたちも有名なラインダンスを魅せてくれて、歌いまくり、踊りまくりのショーみたいな感じでした。

さて感想ですが、”きらびやか”に尽きます。本当に始終キラキラで、衣装も歌もダンスも最後まできらびやかでした。
宝塚の特有のダンスというのでしょうか、姿勢というのか決めポーズというのか、とにかく皆さん綺麗に揃っていてすばらしかったです。
衣装が本当にカラフルで美しく、劇団四季とはちがった何か少し古い和風で豪華な歌劇という印象です。
男性役も女性が演じているため、違和感があるかな?と思いましたが、少し見ていると普通に男性に見えてくるもので不思議なものでした。
宝塚の魅力は、ブログでは全く表現できません。もう見に行ってもらうしかありませんが、私としてはとても興味深く、始終笑顔ですごいなぁと思いながら見ることができました(拍手のタイミングもわかったし)

あと強力なのはコアなファン達です。出待ちはもちろんですが、どうやらなんか私設のファンクラブみたいなまとまりがあって、その集団は同じジャケットを着て席も一部に固まっていました。拍手のタイミングも完璧で(笑)、拍手が終わるのもすっと終わって、もう長年ご覧になっていることがすぐにわかりました(そういうファンはもちろん四季にもいました)。

あのきらびやかさに憧れて宝塚を目指す子供達は確かに多い気がしました。トップスターはもちろんですが、舞台の隅の方もまったく手抜きはありませんし、すばらしい演出と歌唱力とダンスで普通の人なら相当感動すると思います。最近は、宝塚を退団して芸能界に入る人も多いですし、人気はありそうですね。

今日は当日券だったので、2階席の一番後ろだったため、ほとんど表情までは見えませんでした。どうやら1ヶ月くらいで演目・組が変わっていくみたいなので、次回は事前予約してもうちょっと前で見てみようかと思います。また1つ楽しみが増えました。人生初めての体験って面白いですね。来週は”能”を見に行くのでそちらも楽しみです。

追記:確かに男性1人で見に来ている人はまれでした。私の右の方もたまたま男性1人だったのですが、全く拍手もせずに娘役のトップスターをオペラグラスでずっと追いかけていたので、普通に追っかけな感じの人でした。あとは男性何人かで来ている人とか、カップル、ご夫婦という形は多かったですが、やはり女性が圧倒的でした。そういう意味では場違い感バッチリでしたが、あらゆるジャンルで人を魅了するコンテンツを調べている段階なので大変勉強になりました。

31周年記念スピーカー(ナウい女性用インテリアスピーカー)開発開始。

31歳の誕生日がそろそろ迫ってきました。自分への誕生日プレゼントとして、自らスピーカーを自作開発するというXX記念スピーカープロジェクトですが、今年もやりたいと思います。
昨年の30周年記念スピーカーは、完成が結局誕生日を3ヶ月も過ぎてしまいました! 参考:https://www.spacewalker.jp/archives/category/nikolateslaproject

昨年は、SonusFaberの数百万円のスピーカーであるAmatiを自作スピーカーで迫ろうというコンセプトのまま始まりました。ユニットはデンマーク、ノルウェーから個人輸入し、エンクロージャー(外箱)も密度が高いフィンランドのバーチ材を使い、コリコリのスピーカーとなりました。重さも1本35キロを超え、巨大なスピーカー過ぎて、ちょっとやりすぎました。それなりに素敵な音は出ましたので、今年はコンセプトをがらっと変えて、ナウい女の子も使えるような素敵なスピーカーにしたいと思います。

昨年は、ニコラテスラというスピーカー名にしましたが、今年はナウい女の子も使えるということで、名前も素敵なものにしなければなりません。まだ開発中なので素敵な名前が思いついたら、また公開したいと思います。

さて、31周年記念スピーカーは、もうコンセプトは決まっておりまして既に開発に入っています。

・室内の電灯を付けるライティングレールをご存じでしょうか?そのライティングレールにワンタッチで取り付けられるスピーカー。外観はスポットライトのような形でおしゃれに。
・普通の電灯・ライトと同様にレールに付けるだけで、簡単に取り付けられる
・PC・iPod、iPhone 3GsなどからBluetoothでスピーカー内部のBluetooth受信機に音声を飛ばし、同じくスピーカー内部に入っているパワーアンプで増幅し、スピーカーを鳴らす。つまり配線はなしです。ライティングレールから電気だけ取り出して、スピーカーケーブルなどはBluetooth経由で無線で飛ばすので、配線作業が苦手な人でもばっちり!
・ライティングレールは普通天井に近いので、音響的にも部屋を包み込むような配置にできる。またスピーカーを床に置かないのでフロアを有効活用できる。
・スピーカーの音質はスポットライト型なのであまり大きくできないが、できるだけ高音質を狙う。
・もちろん2つ作って、L,Rのステレオには対応する(あたりまえ)

spotlight

いわゆるこんな感じのライトの外観で、ライトではなく、スピーカーになる感じです。音声は、無線で飛ばすので配線はなし!

既に開発はスタートしており、
・Bluetoothモジュールによる音声の送受信:完了
・小型デジタルアンプ部:完了
・ライティングレール:部屋のレールを使う
・ライトの外側部:本当に偶然ですがお知り合いに2つ譲ってもらいました(ほぼ奇跡)
・スピーカーユニット:とっても素敵なDream Creationのウッドコーン・フルレンジスピーカーを使います。

誕生日に間に合うように急ピッチで開発中です!
結構素敵だと思うのですが、皆様いかがでしょうか?

試作品ができて音が良かったら、ご希望の方にクローンを開発します。欲しかったら言ってくださいね。

追記:コメントなどで、iPhone 3G (3GSではない)、iTouchなどでBluetooth A2DPに対応していないと書きましたが、iPhone OS 3.0でサポートする様ですね。少し前はハードウェアの関係で難しいみたいな情報があった気がしますが・・・。まだ私が実際には試していませんので、確かめてみます。

新iPhone 3Gs発表で思うこと。

iphone3gs

http://www.apple.com/jp/iphone/

ぽつぽつとリークされていたように次世代iPhoneがApple WWDC 2009基調講演で発表されました。名前はiPhone 3Gsの様です。またもマッシュアップ記事(=人類として前進しない記事)ではありますが、現iPhoneユーザーとして少し思ったことを書きたいと思います。

新iPhoneでは、
・iPhone OS 3.0のネイティブサポート(現iPhone 3GでもiPhone OS 3.0はもちろん対応していますが、Bluetoothなどハードウェアに起因する部分で違いも多いようです)
・CPUの速度向上
・メモリの容量倍増(日本の慢性的なメモリ不足での動作遅延に対してこれで大きく改善されるでしょう)
・バッテリーの増量(噂では増量はなしということでしたが、やはり世論を考慮したのでしょうか、増えるようです)。これも日本ユーザーの不満の大きいところですから少し期待できますね。
・磁気センサー搭載で、どちらを向いているかわかる。Mapsとの連動もあり、地図上でどの方向を向いているかわかります。先日のNTT DocomoのGoogleアンドロイド端末にも搭載されていたので、追いついた形ですね。
・テザリング対応(iPhoneの通信ラインをつかってPCでネットをつなぐ):おそらくsoftbankは対応しないでしょうね。
・動画撮影対応
・音声制御(何かをしゃべって操作したり、チャットしたり)。音声でチャットなら、電話しろよという感じですが。

まだまだありますが、こんな感じなようです。iPhone SDKを使ってアプリを開発している関係で、OS 3.0に関してはbetaで使っています。そのAPIのドキュメントを読んでいても今回の機能はある程度予想できていました。さて、発売ですが米国などの早い国では6月19日にも発売開始の様です。日本は6/26になるようです。とはいえ、SIMを持っている現iPhoneユーザーは、外国で買ってくるなり、Apple Storeなどで端末だけ買えば使えるのでしょうね。このあたり今日にも詳細が分かってくるのではないでしょうか。

さて、今まで新機種の情報ですが、この情報に対して私が思うことは

・現iPhoneを落っことしすぎて(保護カバーなどは付けていない)、最近調子が悪いので買い換えても良いかなとは思っています。
・softbankキャリアが酷く、話にならないのでdocomo版iPhoneを期待していましたが、docomoからGoogle端末(アンドロイド)が発表されたので、しばらくないでしょう。ちなみにDocomoのGoogle端末は日本メーカー製ではなく、台湾(?)メーカーなので、iPhoneと同様に日本人的にはあたりまえの機能がないなど、KY感たっぷりな機種になりそうです。(そのくらい日本の携帯は機能が多い)。Google端末は魅力な面ももちろんありますが、最近のgmailのトラブル多発っぷりを見ると少し心配です。全盛期のgoogleならgmailのトラブルなんて考えられなかった気がします。サーバーなどのインフラにお金が回らなくなったのか、優秀なエンジニアが他に移ったのかわかりませんが、gmailの安定化だけは優先的に行ってほしいものです。
・バッテリーの弱さは、iPhone搭載のバッテリー問題だけではありません。softbankのキャリアが弱く、すぐに圏外になり、サーチが多いのでバッテリーの減少が激しい気がしています。ずっとdocomoを使ってきてsoftbankに移ったものとしては、softbankの貧弱なキャリアっぷりに驚愕しています。iPhoneをどうしてもなどの理由でないかぎりsoftbankを私なら選びません。そんなに安いわけでもないですし。
・現iPhoneは本当に遅く(メモリ不足でスワップに入り遅い)、iPhoneでメールを打つことは全くありませんが、新機種ではやっと改善されそうなので、この点だけでも良いかもしれません。
・日本の高度な携帯を見ていると、iPhoneをこだわって使う必要はない気もしていましたが、マルチアカウントを扱えるPOP3ベース, IMAPベースの普通のメーラーが入っているのは便利かなとおもっています。何個もメールアカウントを持っていますので、非常に助かっています。
・GPS + Google Mapsはやはり便利です。先日、銀座で”ちくしろう”とひらがなで検索したら、”もしかしたら筑紫楼 ?”とでて、場所・電話番号がわかったのは驚きました。まぁぶっちゃけ、ちくしろうの日本語変換が遅すぎてひらがなで検索しただけなんですけど(笑)
・(アンドロイドをはじめ、日本の携帯でももちろんできると思いますが)Googleカレンダーとスケジューラーが連動するのは便利です。
・通話などは、いつのまにかタッチパネルを押して人に電話をかけていたり、通話中に突然切れたりするので、普通の通話用携帯としての機能は落第です。Docomoを1機種もって通話用に、iphoneはモバイル端末として使うのが良いのかもしれないですね(昔そうだったのですが、もったいないのでdocomoは解約してしまいました)
・iPod機能ですが、これは普通に使えるので利用しています。とはいえ内蔵のDACかヘッドフォンアンプが問題なのでしょうか?1kHzを超えたあたり、または800Hz付近の音が非常に悪いです。AAC 320kbpsでの音源でも量子化誤差っ”ぽい”モサモサ音が聞こえて大変不快です。またメモリ不足のスワップ問題はiPod機能にも波及し、他の処理が発生したときに音楽再生が不安定になります。私が気にしすぎだと思いますので、普通は問題ないと思います。(この問題は音源がRAWではない時点でデータソース側にも問題があるかもしれませんので何とも言えません)

こんな感じで不満な点もありますが、今となっては無いのも困るという状況です。softbankキャリア問題は全く解決されていませんが、メモリ増大、バッテリー増量でだいぶ操作性が改善されそうなので、とりあえず新iPhone 3Gsには移行しようかなと思っています。発売日に買ったiPhone 3Gですが、今度はどうなることやら。

参考:速報:アップルWWDC 2009 基調講演 (第2部 iPhone 3G S編) @ Engadget japan

参考:アップル、通信/動作を高速化した「iPhone 3GS」6月26日発売 @ av watch

ミュージカルWicked (ウィキッド)に今更ハマる。

N.Y.のブロードウェイで人気を博し、日本では劇団四季がカバーしているミュージカル”Wicked”(日本名:ウィキッド)に、今更ながらハマっております。先日も4回目を見てきました。

wicked

劇団四季:ウィキッド

ミュージカル自体、見始めたのかほんの1年くらい前というスロースタートでして、詳しい方からしたら何を今更という感じではありますが、典型的にハマりミュージカル好きになりました。
大学のラボの先輩Uさんがミュージカル好きで、2人で遊びにN.Y. やボストンに学生時代に行ったのですが、先輩がモーレツにブロードウェイのミュージカルに通っていた意味が今になってわかりました(当時は別行動で、私はBlue Note N.Y.とかに行っていた)。私がミュージカルを避けていたのは、Björk 主演のミュージカル映画ダンサーインザダークによる悪影響だと思います。まずミュージカルは映画で見てはいけないことが、今となっては思いますし、あの映画は暗すぎました(笑)。今見ればいわゆるミュージカル映画として見られますし、見方が変わるかもしれません。演技の途中に歌が入るというミュージカルというスタイルに食わず嫌いを起こしていたのでしょうね。しかし、こっちの世界に来ると(笑)、歌が入ってくる感じが素敵で、むしろ歌を聴きたいという感じです。

さて、ウィキッドに関してですが、N.Y. ブロードウェイ(Wicked The New Broadway Musical)でもロングランを重ねて、とてもチケットが取りにくいミュージカルの様です。オズの魔法使いの”裏ストーリー”となっており、オズの魔法使いの話を知っていると5%くらい更に楽しめますが、別に内容を忘れていても全く問題ありません(リンク先のwikipediaでも一読すれば十分です)。ストーリーはわかりやすいですし、セットは照明なども含めとても豪華だと思います。そしてなによりもウィキッドの魅力は音楽・曲です。アメリカのトニー賞も受賞しているようですが、とても素敵でふとしたときにメロディーが頭に流れます。私が何度も足を運んでいるのは、音楽かなと思います。1回目はストーリーを追うために少しおろそかになってしまいますが、2回以上行くと、知っているメロディーが次々流れるので本当に感動するミュージカルだと思います。日本では、東京の電通前にある電通四季劇場「海」で行われています。9月6日が東京の千秋楽でその後は大阪に行ってしまうので、私はもう何回か足を運んで見ようと思います。東京公演が9月に千秋楽を迎えるというCMが流れているにも関わらず、当日券も結構取りやすいので、四季としては人気が無いのでしょうか???私としては、今四季でやっているライオンキング、キャッツよりも音楽・歌・曲・舞台セットを含め一番だと思うのですが・・・。私のようなミュージカル新参者が語るのも恥ずかしいのですが、”ウィキッド”、とても素敵なので是非足をお運びください。私のように30年近くミュージカルに縁が無かった人も楽しめると思いますよ。

大学近くのイタリア料理店(ヴィータ)に素敵な奥様がいらっしゃいました。奥様が若い頃バーンスタインのブロードウェイビュージカル(ウエストサイドストーリー)をみて、感動の余り腰を抜かしたという話を聞いたことがあります(数年前)。バーンスタインの生の演奏を見るのはかないませんが、本場N.Y.へミュージカルを見に行ってみようと思います。

ぜんぜん話は変わりますが、Sonyのブルーレイレコーダーのページで公開されているスクリーンセーバー(<おまかせ・まる録>スクリーンセーバー)は超おもしろいです。

Microsoft XBOX360 Project Natal @ E3など、ゲーム業界はクリエイティブですね。

ゲームは全くやらないのですが、過去にMicrosoft xbox360, Nintendo Wii, Sony PS3を購入し、PS3だけ残してあります。E3というゲーム業界の大きなイベントが、ちょうど今開催されているらしく、各社新しいゲーム機・周辺機器、ゲームソフトを発表しているようです。車でいうと東京モーターショーみたいな感じなのでしょうか?映像を見ている限り、かなり各社金を掛けているようで、大きなイベントの様です。

さて、Microsoft, Nintendo, Sonyの3大ゲーム機会社ですが、今回のE3では、人間のモーションキャプチャー関係のコントローラーで熾烈な戦いをしています。Nintendo WiiのWiiリモコンが話題を呼び、ゲーマー以外の顧客(女性まで)を取り込んだ事、また近未来的な観点からハヤりの様ですね。その中でもXBOX360用のProject Natalというのは面白そうです。

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Project Natal image courtesy from Engadget Japanese

参考:Microsoft Xbox360のページ プレスリリース Project Natal @ microsoft xbox 360

参考:動画:Xbox 360のモーション操作アクセサリ「Project Natal」発表 @ Engadget

後者の方は実際に動いている動画が見られます。つまり、Wiiリモコンなどのコントローラーを持たずに、テレビの下にあるセンサー(カメラの様です)だけで人間の動きを三次元的に検出するというものです。センサーを見る限り複数チャネルでセンシング(画像処理)をしているので奥行きなどはとれそうな気がしますが、良くできていますね。ゴルフスイングなんか、詳細に解析してくれるソフトがでそうです(すぐに買います)。Xbox用だけではなく、Nintendoも脈拍が測れるWiiバイタリティセンサーの発表や、SonyのPS3 モーションコントローラーなど各社がんばっているようです。PS3のモーションセンサーはXboxに比べて、コントローラーを使うようですが、ゴルフクラブのグリップだと思えば違和感がありません(そればっかり)。

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Sonyのモーションセンサー image courtesy from Engadget Japanese

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Wii バイタリティ・センサー image courtesy from Engadget Japanese

人間の複雑な動きを取り込めるのはゲームだけではなく多くの応用が利きますね。ゴルフスイングはもちろん、より高度なダイエット・エクササイズ、能・歌舞伎などの動き、ダンスなどのレッスン、いろいろ可能性がありますね。今まで体に何点ものセンサーを付けて大規模なシステムを使ったモーションキャプチャーが家庭用ゲーム機でできるわけですから、素敵な進歩だと思います。

それにしても、ゲーム業界はこんな不況の時代でもクリエイティブですね。ポリフォニーデジタルのグラン・ツーリスモなどのゲームを始め、CMでやっているPS3版のファイナルファンタジーなど、内容が面白いかは私にはわかりませんが、クリエイティブパワーを感じる業界だと思います。テレビ各局が不況で厳しく、視聴率モデルが既に限界であることから、テレビ番組のクリエイティブ面のクオリティは残念ながら落ちる一方です。インターネットに関してもblog / アフィリエート、adwordsなどの台頭で本当に素敵な記事が埋もれてしまうことも多く、マッシュアップばかりで、新規の記事が少ない気がします(今回の私のブログの様に、素敵な新製品を貼り付けて突っ込むだけの前進しない記事達です。基本的には避けたいところです)。インターネットなどを通して、情報を得やすくなったのは間違いないですが、この便利さは、新しい物・コンテンツ作りには少し弊害になっているかもしれませんね。私もこのようなマッシュアップ記事は避けて、負けじと新しい物を想像していきたいものです。