なんと村田製作所がスピーカーを作った。

恋する部品製作所の村田製作所がなんとスピーカーを発表しました。

ハーモニックエンハンサー同軸搭載 新スピーカーシステム
『ES701 Suono 京 (すおーのきょう)』 発売のお知らせ

プレスリリースによると、今回の”ハーモニックエンハンサー”は、以前から提案していたスピーカーだったようですね。13cmの同軸フルレンジでバスレフですから、私の好み”サイズ”です。今回、村田製作所が今まで別の用途で培ってきた圧電セラミックス技術を使ったということで、どんな音がでるのか非常に楽しみです。何せこれだけスピーカーの技術が進むと各社同じようなユニットばかりで、だいたい音は予想できちゃったりします。村田の圧電セラミックスは、センサーなどで使ったことがありますし、愛着があります。音にどう影響するか、楽しみなところです。能率が85dBってことで思ったより重い可能性がありますが、能率だけで音は判断できないですから、早く視聴してみたいです。いわゆるオーディオ屋に村田のスピーカーが置かれるのか?どこで視聴できるかわかりませんが、聞いてみたいと思っています。

今日はシャープも新アクオスでLED液晶出してきましたし、日本メーカーは続いてどんどん良い製品を発表してもらいたいです。

ヤマハ(YAMAHA)の歴史がおもしろい。

コピペ新聞で見かけた、以下のヤマハの歴史を見てとても興味が沸きました。

ヤマハの歴史
・最初は輸入ピアノの修理→楽器関係作る
・楽器やってた流れで電子楽器も作る→DSPも作る
・DSPを他に利用しようとして→ルータ作る
という流れで、楽器、電子機器、ネットワーク関係の製品を作るようになった。

じゃ、なんで発動機や家具とかも作ってるかというと、

・ピアノの修理で木工のノウハウが溜まる→家具を作る→住宅設備も作る
・戦時中に軍から「家具作ってるんだから木製のプロペラ作れるだろ」といわれて戦闘機のプロペラ作る→ついでにエンジンも作る
・エンジン作ったから→バイクも作る
・エンジン作ったから→船も作る→船体作るのにFRPを作る
・FRPを利用して→ウォータスライダー→ついでにプールも作る
・プールの水濁ったんで→浄水器作る
・失敗作の浄水器で藻が大繁殖→藻の養殖始める→バイオ事業化

以上、ヤマハの歴史  – コピペ新聞より引用。

実際にwikipediaでヤマハ株式会社を調べると、概ね上記の内容の歴史に合う所があるようです。富士フイルムも化粧品を開発していますし、このご時世、1つの強みとそこから派生する技術で事業を広げていく必要もあるのでしょうね。

お彼岸帰省(実家の庭の花 by DMC-GF1)

お彼岸でしたので、長野の実家に帰省してきました。母親が庭に色々な花を育てているのと、せっかく購入したデジカメ(Panasonic LUMIX DMC-GF1)の実写テストもかねてパシャパシャとってみました。全て20mm f/1.7のパンケーキレンズでRAW, Photoshop CS4現像です。

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LUMIX DMC-GF1のススメ。

1つ前のブログでも書きましたが、2009/09/18発売のパナソニックの新”ファッション”デジタル一眼カメラである、LUMIX DMC-GF1を買ってきました。

購入日の昨日は帰宅が遅かったので、昼間の撮影はほとんどできませんでしたので、深夜に近所を散歩がてらパシャパシャとってきました。

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大した写真ではないのですが、とりあえず、手持ちでパシャパシャとってもこれだけ綺麗に撮れます。ISO400位で撮っていますが、ほとんどノイズは気にならないですね。F1.7のレンズは極めて明るく、またAFも早いため、大変使いやすく、スナップ写真用カメラとしては最適です。

普段はEOS 5D Mark II + EF50mm F1.4 USMをスナップカメラとして持ち歩いていましたが、その領域をかなり浸食しそうなカメラです。
オリンパスのE-P1に比べると、両方で良い点・悪い点があると思いますが、私は、小ささ・軽さ・デジタル処理の速さの3点でE-P1よりもGF1の方が良いのではないかと確信しています。
もちろんE-P1は宮崎あおいちゃんのCMもあってとてもおしゃれなカメラという印象ですが、私には、どうにもあのデザインが”古ダサく”好めませんでしたので、デザイン面でもGF1で良かったのかなと思っています(GF1のデザインは格別かっこいいわけではありませんが)

携帯電話カメラや普通のコンパクトデジタルカメラをお使いの方で、ちょっと”背景ばぼけたような写真を撮ってみたい”、”自分の料理を綺麗に撮ってブログに載せたい”など、デジタル一眼レフになると大きくて持てない!という方に凄くおすすめのカメラだと思います。

私としては、大きなデジタル一眼レフカメラのサブカメラとしての用途がメインですが、それ以上にこのカメラには期待しているところがあります。上の写真もそうですが、私は1:1の正方形写真(スクエアフォーマット)の写真が好きで、今回のGF1には1:1の撮影モードがあり、いちいち正方形にトリミングする必要がありません。正方形写真は、ポラロイドで有名ですし、私の大好きなハッセルブラッド(参考:記事:ハッセルブラッドの魅力)も正方形フォーマットです。正方形フォーマットは人を撮る際にもしっくりと座りますし、何か写したい物をそのまま配置できるという感じで好きなんです。しかも今回GF1とセットで買った20mm f/1.7は、35mm換算で40mm程度の画角です。これは、ハッセルでいう80mm(35mm換算で40mm)と同じ画角であり、そういう意味でもハッセルらしいフォーマットでお気軽なカメラという位置づけかなと思っています。1日使ってみただけでもかなり出番が多そうなカメラです。

Panasonic LUMIX DMC-GF1を買ってみました。

予定どおり、本日発売(9/18)のパナソニックのデジタル一眼カメラ LUMIX DMC-GF1を買ってきました。

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とりあえず、ボケっぷり確認ということで、サンプルをアップしてみました。

撮影サンプル:2009.09.18 DMC-GF1サンプル

ファーストインプレッションです。

1)素晴らしいカメラです。普通のコンパクトデジカメからジャンプアップしたい方、ディジタル一眼レフを使っている方のサブカメラとして、とても良いカメラだと思います。
2)弟分のDMC-LX3から一回り大きくなった程度でバックに投げ込んでおける大きさです。オリンパスのE-P1よりも一回り小さい感じです。
3)AF, 撮影処理、シャッター後に次ぎの撮影ができるまでの時間などとても軽く(早く)使える感じです。オリンパスのE-P1より確実に処理は速いです。

またこの週末をかけてちゃんと紹介したいと思いますが、とても良い感じのカメラなので、電気屋に行った際には是非チェックしてみてください。

献血のススメ。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私は献血マニアで、規定限界のペースで献血を続けております。献血には、規定がありまして、詳しくは

日本赤十字社:献血基準

を参考にしてください。400ccの全献血ですと、12週間(3ヶ月)に1回、1年間の合計献血量が1200cc以下(つまり、400ccの全献血ですと1年間3回がMAXです)。
私は、3ヶ月目を超えた週末に必ず行くようにしておりまして、1年間1200cc以下の規定に引っかかると、それが解除されるまで待って献血に行っています。つまり、規定限界の血のだしっぷりという状態です。マイ献血ルームは、有楽町駅前にある有楽町献血ルームです。銀座に来て、ビックカメラ有楽町店ショッピングに来たときにも寄れますし便利な立地です。カップルで献血をしている姿を見かけます。献血デートとでも言うのでしょうか?有楽町献血ルームでは、本当に女性が多く、私見ですが6割以上女性なんじゃないかと思います。これは男女張り合うつもりがありませんが、男性陣、負けていられませんよ。がっつり出しに行きましょう(笑)。

献血は、400cc(または200cc)をどばっと出す全献血と、片手から血液を出して、血液内の成分を取りだして、また逆の手に戻す成分献血があります。成分献血ですと、体内の血液量はほとんど減らないため、貧血の方には有効です。女性は成分献血が多い様ですね(普段出血することが多いので)。私はがっつり全献血です(献血の種類に優劣はありません(笑))

献血を行うメリットは、
・ジュースとお菓子が食べ放題。更に、有楽町ルームでは、ハーゲンダッツも無料!
・世の中の役に立っている気になる(笑
・400cc血液を抜くと、400gダイエット・・・これは冗談です。この目的は危険です。
・(それを絶対に目的にしてはいけませんが)血液検査(コレステロールなど)のはがきを頂ける。簡易血液検査になります。
表彰制度があり、ガラス器などをもらえる。100回献血を目指してがんばります!(年3回MAXですから、最短34年掛かりますね・・・)

未経験の方も多いかと思いますが、人助けかと思って献血いかがでしょうか?

シンドラー社製エレベーター事故の報告書を読んで考える。

平成18年6月3日に東京都港区シティハイツ竹芝において起こってしまったエレベータ事故に関して、社会資本整備審議会建築分科会建築物等事故・災害対策部会昇降機等事故対策委員会(長い・・・・)が、事故調査報告書を公表致しました。

国土交通省:報道発表資料:「シティハイツ竹芝エレベーター事故調査報告書」の公表について
また、報告書PDFは、シティハイツ竹芝エレベーター事故調査報告書
にて参照できます。55頁の報告書で詳細に調査してありました。

まず、この悲しいエレベータ事故で亡くなられた方(高校生)にお悔やみ申し上げます。日常的に使われており、技術もこなれているエレベータでこのような事故が起こってしまったのは本当に悲しいことです。彼の死を無駄にしないためにも、事故の再発が無いように努めなければなりません。まず、あらゆる業種のエンジニアの皆さん(ソフトウェア・エンジニアも含む)は、上記の報告書を是非読んで頂きたいと思います。報告書後半の付録では、エレベータのブレーキの原理も図示されよく分かりますし、今回の事故が複合的に起こっているのもよく分かります。設計に関する不具合、安全性(フェイルセーフ)の考え方、メンテナンス・保守の方法、実施体制などあらゆる面で勉強になりますし、皆さんの業種・ジャンルでも学ぶべき所がきっとあるかと思います。エレベータ業界の事故と客観視せず、同じ様な視点で自分の業種を見たときに、同じ様な事故・不具合に繋がらないか再考して頂きたいです。もちろん私の人工衛星開発の分野でも学ぶ的ところは多いと思いました。また、マンション・ビルなどの管理者の方でエレベータを設置している方も参考にされると良いかと思います。メンテ業者に依頼されているかと思いますが、今回はそのメンテ業者が直接的な原因となっている箇所を”チェックしていなかった”ので、お金を払ってメンテをしていても事故は起こりうることを認識された方が良いかと思います。

さて、今回の事故の原因ですが、詳しくは報告書をご覧頂きたいですが、複合的な理由で起こっています。簡単に述べてしまうと

■エレベータのカゴが各階に停止する際に掛ける電磁ブレーキがあり、この電磁ブレーキが摩耗によって効かなくなり、扉が空いた状態でカゴが昇降を始めた。

これが原因となっていますが、この事故に至るまでは複合的な要因があります。

1)電磁ブレーキは、ブレーキドラムをブレーキライニングを介して、ブレーキアームで挟み込むことで摩擦力を発生させてブレーキとする。ブレーキアームは、バネを用いて”何もしなければブレーキが掛かる”様にドラムをデフォルトで挟む仕組みである。ソレノイド(ブレーキコイル)に電流を流す事によって、ブレーキアームをドラムから引き離しブレーキを解放する仕組みである。今回、このブレーキコイルの抵抗値が、規定より半減していた(コイルの途中が振動などの摩耗で端子と接触してしまい、抵抗値が半減した)。そのため、ソレノイドの電磁力が低下し、アームを十分にドラムから引き離すことができず、事故前まで”常に半ブレーキが掛かりながら運用していた”。その為、ブレーキライニングが大きくすり減っていた。その為、バネを用いてデフォルトで制動される(効く)はずのブレーキが効かなくなった(つまり階に停止中にカゴをしっかりと固定ができない)=摩擦する部分がすり減ってなくなっていたため。エレベータはカウンターウエイトによりバランスを取っているため、このブレーキが効かないことで動き出して事故に繋がった。

2)ブレーキコイルは、コイルですので導電線が何回も巻いてあります。その導線の末端と末端に電流を加えないといけないのですが、振動など?の影響でコイルの途中と末端がショートして繋がってしまったようです。コイルの途中でショートしないように一般的な絶縁対策は取られていたようですが、結果的にはショートしたわけですから、根源的な原因はこの部分の設計ミス(またはショートしない対策方法が甘かった)と言えます。

3)直接的な原因は1)、2)で述べたものですが、エレベータは人の命を運ぶものですし、長期間に渡って使われるものですから、メンテナンス・保守が必須のエンジニアリングです。設計ミス要因は確かにありましたが、壊れないものなど世の中には存在しないので、壊れそうな部分を定期的にメンテナンスする必要があります。今回、マンション管理者(公団)からエレベータの保守業務を受けた業者は、この”ブレーキライニング”の摩耗に関しては、”検査していない”とのことでした。

4)シンドラーの専用メンテナンスマニュアルがなかった:マンション管理者(公団)も、エレベータ保守業者も、今回事故が起こったエレベータ専用の保守マニュアルを持っていませんでした。事故前にメンテを行った業者は、マニュアルがなかったため、東京都が定める”東京都昇降機等定期検査報告実務マニュアル(発行:東京都昇降機安全協議会)”をベースにメンテを行っていたとのこと。そのマニュアルには、今回の直接的原因となったブレーキの摩耗をチェックする項目がなかったかは不明ですが、メンテをした業者の定期検査成績書(上記PDF報告書の付表2)を見る限り、ブレーキの摩耗量を”定量的”に評価する項目は、そもそも”チェック欄”がないことがわかりました。このあたりが上記で複合的に起こった事故と述べた理由です。シンドラーとしては、エレベータ設計がどうなっている(このブレーキライニングが摩耗したら危ないという情報)情報を、メンテ業者に示すためにも、メンテマニュアルは必ず発行すべきですし、マンション管理者も設置エレベータのマニュアルを取り寄せるべきですし、メンテ業者もメンテを引き受けるなら一般マニュアルじゃなく、エレベータの個体マニュアルを取り寄せるべきだと思います。各プレーヤーがそれぞれ曖昧にやってしまったため、直接的な原因である摩耗をチェックするというメンテが”行えなかった”ことになります。つまり問題なのは、直接的原因に対して、”注目していなかった”ことです。

さて、原因は上記に述べたとおりですが、人が一人亡くなっているわけですから、同じ事を繰り返さないように我々も努力しなければなりません。我々エンジニアとしては、やはり設計技術を高めていかなければなりません。今回は、コイルの途中部分が剥げて短絡したという原因ですが、報告書から判断するにシンドラーの設計者の考え方が、”全系が全て正常に動作して成立する”設計思想と見受けられます。つまり、エレベータ全体のシステムを考えたときに、1つ故障箇所が起こっても他の部分でカバーする、サポートするという(いわゆる冗長系)が全く考慮されていないように思われます。今回のコイルの問題に置いても、短絡だけが問題ではなく、仮に短絡した際にアームが正常位置まで開いていないのを”検知”せずに、無理矢理動き出しているのが問題です。コイルにしろ、ソレノイドにしろ、コイルに投入する電力にしろ、アームが正常に広がらない要因は何個も思いつきます。複数の要因が考えられるわけですから、アームが規定位置まで正常に開いたかを検知するセンサーを搭載し、そのセンサーが作動しない限り昇降ロックを解除しないなり、いろいろ方法はあるはずです。報告書の説明は簡易的であるかもしれませんが、シンドラーエレベータ(事故機)のシステムは全体的に”全部がちゃんと動いている”のを前提とした設計であり、客観的に状態を把握するセンシング機能などが明らかに不足している印象を持ちました。

 報告書:40頁付録3の事故発生前に発生した不具合報告において、”C:着床位置ずれ・目的階不停止・閉じ込め”に注目してください。床の位置ずれ、目的の階に止まらないという現象が数十回起こっています。これは、インバーターからのノイズで位置制御がずれるという原因の様ですが、ノイズ対策をしていないのがもちろん論外ですし、床の位置ずれを検知するセンシングができていないのが大問題です。おそらくこの設計思想ですと、どの部分が壊れるとどのような事故が起こるという想像力がエンジニアに欠けていると言わざるを得ません。故障が予想される箇所を想像できていれば、センサーなどを設置すると思いますし、この部分の点検をするように、メンテナンス業者にマニュアルを供給すると思われます。メンテ業者・管理会社が提出を求めなかったのも問題ですが、現実問題として、メンテ担当者はマニュアルを持っていなかったため、今回の事故を事前に防ぐことができませんでした。

私が行っている人工衛星開発では、打ち上げてしまったら修理ができないので、信頼性の確保はいろいろな方法で行っています。FMECA (Failure Mode Effect and Criticality Analysis)と呼ばれる手法で、衛星システム全体で、どういった故障モードが想定され、どのようにシステム全体に影響を与えるかを徹底的に解析します。その解析で、この部分が1つ壊れたら衛星全体が停止するような単一故障点になる箇所は、設計を変更したり、冗長系を組んだりして、信頼性を確保して行きます。ここはエンジニアと宇宙環境との想定される故障を事前に想像できるかの知恵比べです。そういったスタイルで設計して行きますので、基本的には”あらゆるところで故障が起こるのではないか?”という設計思想になり、上のシンドラーの思想(勝手に決めつけていますが)とは全く逆であると今回の報告書を読んで感じました。逆に宇宙開発では、ここが神経質になりすぎて、冗長構成を採用しすぎるあまりシステムが複雑化し、逆に故障モードが増えてしまったり、地上試験の項目が増えすぎて開発期間が延び、コストが指数関数的に増大しているという現実もあります。前回のブログで宇宙開発はほとんど世の中の役に立っていないと自分の首を絞めるような事を書きましたが、この辺の信頼性の考え方は少し技術転用できるかもしれませんね。(と、書きましたが、おそらくそれも自動車業界のブレーキなどの安全審査にはかなわないでしょう)

エンジニアとしては、とにかく想像力を働かせて、1)故障点を減らす設計を検討する、2)長期使用に耐えうる設計を検討、3)何か部分的な不具合が生じたときにセンサーなど客観的に状態を判断して停止するような機能を導入する、4)長期的に摩耗などが起こり得る箇所を全て洗い出し、メンテ業者に正確に伝える、などが今回の事故から改めて重要だと感じました。(物作りの正に基本ですが・・・)

ビル・マンションの管理者は、結局事故が起きれば入居者も去って行き不動産収入が減ることになるので、エレベータなどの設置インフラに対して、製品のマニュアルを取り寄せ、確実にメンテ業者に渡す姿勢が必要です。メンテ業者も、安易に入札して安いけど信用がおけない業者ではなく、誠実に仕事をしてもらうところを選ぶべきです。今回のシンドラー社を見ていると、やはり日本では国内メーカーおよび、そのメーカーがメンテをしているようなエレベーターが良いかもしれませんね。やはり設計者とメンテは同じ会社であるべきということが今回の事故からも良いことは明白です。エンジニアは私も含め、概してマニュアル作りが下手であり、摩耗などが起こり得る箇所を提示するメンテマニュアルがちゃんとできあがるか不安です。さらに会社がまたぐと、特許云々でより伝達精度が落ちる気がします。

メンテ業者は、基本的には”正常であることが多い”お仕事ですから、仕事が単調になり、問題箇所を見落としてしまう可能性は否定できません。更に、マニュアルもない状態で、東京都が作ったような汎用マニュアルでは、個別の故障点をメンテできるわけもないので、今回の様な事故は今後も起こる気がします。やはりマニュアルだけではなく、プロ意識を持って、故障しやすい箇所を想像して、自発的に検査する姿勢になって頂きたいと思います。

そして、今回のニュースを読んだ別業種の方(エスカレーター、プールの監視員、自動車、飛行機、自転車、電車、子供の遊具・・・・)は、ご自身の業種で事故が起こることを想像し、全ての物は”必ず壊れる”ことを前提に、それを適切な方法で検査しているかをもう一度検討して頂きたいと思います。

今回の一番の教訓は、設計の甘さの指摘ももちろんそうですが、”検査を実施していても、故障が起こりうる箇所を気付かず検査になっていないことがあり得る”ことだと思います。

最後に、普段お使いのエレベータで”床がずれる”、”異常な振動がある”、”望みの階に止まらなかった”、”突然急上昇・急降下を始めた”など、1回でもあった場合は、必ずメンテ業者および、エレベータの管理人に連絡すべきです。いつも確実に動いてあたりまえのエレベーターシステムにおいて、1回でもエラーがあった場合は、故障の前兆です。そのメッセージを見逃してはいけません。ちなみに私は、このブログでも以前紹介しましたが、六本木ヒルズ森タワーのエレベーターの異常振動に気づいていながらも森ビルに連絡しませんでした。その数ヶ月後にワイヤーが切れる事故がありました。起こらないならそれはむしろ良いことなので、世の中のシステムで何か異常に気付いたら大事をとって連絡するべきです。

インフルエンザワクチンの接種の優先順位

未だに勢いが衰えない新型インフルエンザですが、9/4に厚生労働省が、ワクチンの接種優先順位の”方針”を公開しました。その方針に関して、厚生労働省のサイトではプレスリリースを発見できませんでしたので、財経新聞の記事を引用しますと

引用元:厚生労働省、5,400万人のワクチン接種対象の優先順位を発表 (平成21年9月4日財経新聞)

厚生労働省、5,400万人のワクチン接種対象の優先順位を発表
 厚生労働省は4日、患者の治療にあたる医療従事者を最優先とするなど、5,400万人を対象にした優先順位を発表した。厚生労働省は「新型インフルエンザに対する予防接種が死亡者や重症者の発生をできる限り減らすことを目的とし、そのために必要な医療を確保する」ことを表明した。

 厚生労働省はインフルエンザ患者を診る医療従事者(約100万人)を最優先とする同省案を発表し、第2位以下は妊婦(100万人)と基礎疾患(持病)のある人(約900万人)、1歳から就学前の幼児(約600万人)、1歳未満の乳児の両親(約200万人)の順となり、小中高校生(約1,400万人)と65歳以上の高齢者(2,100万人)も接種対象となっているが原則として輸入ワクチンを使う方針となった。

 年内に新型インフルエンザワクチンを国内製造メーカーが生産できる量として1,700万人-1,800万人分になる見通しとしているが生産効率が下がればさらに生産量が減少するとみられ、厚生労働省は不足分を海外メーカーを輸入して接種することを想定している。

以上の様な順位となっています。国内メーカーのワクチンは1800万人分は用意できるとのこと。上記で示した優先順位の高い5400万人の残りの方は輸入ワクチンで確保する様です。また輸入ワクチンは副作用が発生する可能性があり、ややリスクが高い様です。厚生労働省が最新の情報を公開していないため、より詳しい情報が無いのですが、平成19年3月26日”新型インフルエンザワクチン接種に関するガイドライン”@厚生労働省に、少しその考え方が示されています。ただし、2年前の記事ですし、またインフルエンザの状況、ワクチンの取得量などがこの時期とは違うため、あくまで参考程度にとどめるべきかと思います。

私としては、ちゃんと説明と考え方を示した上で、このような優先順位を規定することは、パニックを避ける為にも必要な事だと思います。ワクチンが人口よりも少ないのですから仕方ありません。医療従事者や妊婦、基礎疾患をお持ちの方、そして子供達を優先するのも良いと思います。問題は上記で規定されない人々(私も含む)を、どう扱うかです。仮にワクチンが国内製造、輸入で遅れて少しずつ届く場合、残りの7000万人相当をどの順番に接種していくかに関しては多いに揉めそうな気がします。今回のインフルエンザで国内含め多くの方がなくなっていますからもちろん油断はできませんが、将来ヒトーヒトの鳥インフルなどが来たときに、町中でバタバタ倒れていく様なケースでは、このワクチンの接種順序は死活問題ですし、大変難しい問題だと思います。

仮にそのような状況になった場合、私はまず第一に辞退しようと思っています。私の従事している仕事は、世の中に(世の中の人に)ほとんど役に立っていないので、ウイルスが収まった後の社会を立て直す上では優先度の低い職種だと思っています(あくまで個人的な意見ですので同業種の方ごめんなさい)。私の職種は、また国を立て直した後に暇ができたらやれば良いと思います。私の職種はおいておいて、その他をどう規定するかは難しいですよね。医療・農業従事者は優先すべきだと思いますし、金融系やコンサル系もそのロジック・地頭の高さから多少分野が変わっても活躍してくれそうですから優先すべきでしょうか。教育者・アカデミック系・法律系・報道(TV,ラジオ)系も必要な気がします。こうなると完全に職業差別問題が発生しそうで、多いに揉めそうですね。最後は他人から推薦で決めるような人柄推薦選挙みたいなものも始まるのでしょうか。20世紀少年のともだちではないですが、次々に町中で人が倒れていく様なウイルスだった場合、ワクチンを死にものぐるいの奪い合いなど始まりそうですね。想像するだけで恐ろしいです。

これだけ気軽に世界中を旅することができるようになったため、ウイルスも簡単に世界に頒布してしまいます。今回のウイルスも北半球が夏の時点で死滅かと思われましたが、南米に渡り、南米の冬で増幅し、そろそろ北半球が冬を迎えるため、また戻ってきそうです(+夏でも死滅していませんね)。人類がウイルスの都合の良い環境を整えているのも確かです。しかも飛行機は何百人もの人が、何時間も閉鎖空間に閉じ込められるため大変都合良く増大してゆきます。こんな状態が続くと、いつまで経ってもウイルスは死滅せずに亜種が発生し、より殺傷力の高いものに変化するかもしれません。相手が見えないだけに追い込むことが難しく、やっかいな話になりそうですね。早く収まって欲しいものです。

ところで、厚生労働省のサイトを見てみるとやはり仕事が多すぎる省庁かもしれませんね。報道発表のページを見ていて、今回のインフルエンザの記事の合間に失業率(労働関係)の記事もどんどんアップされています。年金の問題もあります。桝添さんが忙しすぎるといっていましたが、確かに医療、労働関係、年金関係くらいで大きくわけるべきなのかなと思いました。

ドラえもん工学その2:(祝)過去の誕生日

9/3はドラえもんの”過去”の誕生日でした(まだ生まれていないので)。Googleのトップでもドラえもんバージョンになっていました。私が小さい頃にドラえもんが大好きだったこともあり、このブログでもドラえもんはよく取り出しています。今回は、過去の記事”ドラえもん工学”の続編を述べたいと思います。

ドラえもん工学”では、ドラえもんを具現化する為に必要な技術を洗い出し、何点かの”道具”を実現するための応用例を示しています。
また”どこでもドア”があるのに、なぜ”どこでも窓”があるかについても述べています。その理由は”メーカーが違うから”という仮定を導き出しているのですが、そのような内容に興味がありましたら過去の記事を参照頂ければと思います。

今回の記事では、過去の記事と多くの部分で同じ内容になるのですが、ドラえもん実現に向けて、必要な技術に対してもう少し考えて見ることにします。

ドラえもん具現化に向けた必要要素技術は
1)3次元原子レベルスキャナー(またはもっとミクロレベル)
2)原子レベル物質構成・生成機
3)原子レベルデータ送受信機
4)脳波(意志)読み取り技術およびデジタル化
5)脳(脳波)へ書き込み技術
6)タイムトラベル技術(未来行き)
7)タイムトラベル技術(過去行き)
*)および以上を超小型で実現する必要がある。

この技術があればドラえもんの道具のほとんどは実現化が可能です。

そういえば、先日ドラえもんを将来作りたいと言っていたベンチャー企業の社長に会いましたが、その方に”ドラえもんを実現するのに一番難しい点はどこですか?”という質問に、”ドラえもんを動かす人工知能”と言っていました。ドラえもんはロボットですので、歩行はもちろん、会話を行うなどの人工知能が必要です。しかしこの辺りの進歩は日進月歩でまもなく完成するでしょう。人工知能は、ドラえもんの具現化の上で、モーターなどのメカ部分の次に簡単な(見通しの立つ)技術と言えます。このブログでは、そういった現代のロボット工学の延長ではない、ドラえもんに必要な技術について扱ってゆきます。

1)3次元原子レベルスキャナー(またはもっとミクロレベル)
 ドラえもんの道具の実現に向けて大変重要な位置を占めている技術です。あらゆる物質の原子構造を3次元的にスキャンし、デジタルデータ化する技術です。原子よりちいさいものはどんどん見つかっていて解明が進んでいますが、とりあえず”物質”という意味では原子レベルとしておきます。電子顕微鏡などで原子レベルまで見えてきていますので、3次元スキャン方法(透過スキャン技術など)に課題がありそうですが、何となく実現できそうな技術だと思います。後述しますがこれを”超小型”で行う必要があります。超小型化が難しそうです。

2)原子レベル物質構成・生成機
 1)でスキャンされた物質の3次元原子レベルデジタルデータに従って原子レベルで組み上げ、物質を生成する技術です。とにかく任意の原子をどこから持ってくるのか、その原子をどうやって組み上げるのかにかなり技術的な難しさがあります。もちろん専門ではないので最先端レベルでは近いことが行われているのかもしれませんが、エンジニア一般感覚でかなり難しそうな技術です。ドラえもん実現に向けた大きな障害になっている技術ですね。

3)原子レベルデータ送受信機
 1)で取得された原子レベルの膨大なデジタルデータを遠隔地に転送・送受信する機能です。今のネットワーク技術、Internetの延長ですのでこれは簡単です。ただ原子レベルをデジタル化したときにどの位の膨大なデータになるのか?(意外と小さいのか)その辺りの懸念はありますが、まず大丈夫でしょう。

さて、1)~3)を使えば、ドラえもんの道具の多くのものは実現できます。

■どこでもドア:ドアをくぐる瞬間に人間のデータを3元スキャン+デジタル化、そのデジタルデータを遠隔地に転送、遠隔地でそのデータを元に物質を生成すれば、実現可能
■どこでも窓:同様
■ガリバートンネル、スモールライト、ビックライト:物質生成時にデータを相似縮小・拡大加工し生成すれば、実現可能
■タケコプター:スキャンし、少し先の地点で生成を繰り返す事で、竹とんぼというレトロなデザインで飛んでいるように実現できる。
■通り抜けフープ:技術的にはどこでもドアと同様ですが、大長編ドラえもん(映画)では、敵の城などに入る際に使っています。敵の城内部に物質生成機を置いておく必要がありますので、未来の世界では物質生成機はあらゆる場所、家庭、敵の城に置かれネットワーク化されている必要があります。敵の城内に置いてある物質生成をクラッキング(ハッキング)してその場で生成する必要があります。そういう意味で、通り抜けフープはどこでもドアよりも高額になります(想像)。現代では、情報流出などのITハザードが頻発していますが、未来では物質生成機がクラッキングされてそこら中に泥棒が入られる可能性があるので大変です。
■グルメテーブル掛け:言わずもがなですが簡単な製品です。未来の世界では安い道具の一つだと思います(笑)。一方でそうなればいくらでもレシピ(3次元原子スキャンデータ)があれば、食料を作れてしまうので、2)の生成機の課題の一つである、”原子をどこから持ってくるのか?”がやはり難しそうな話ですね。ゴミみたいなところから原子を引っ張ってきて再生成するみたいな技術になれば究極のエコになるのかもしれませんね(ただ熱は出そうですね)

4)脳波(意志)読み取り技術およびデジタル化
 今人間が考えている事を確実に読み取り、それをデジタルデータ化する技術です。昨年発表されて、ほとんど使えないことが分かった(笑) OCZ社のNIAですが、こういった民生用デバイスでも発売されつつあるようですし、今後もっと研究が進めば割と目処が立ちそうな分野ですね。

5)脳(脳波)へ書き込み技術
 脳波(意志・思考など)を脳へ直接書き込む(感じさせる)技術です。脳波はちょっと調べた限りuV程度の電圧ということで、それを脳に流し込む技術ですね。脳波解析と供に進みそうな技術ですね。ただ、大変危険な分野なのでこれは生命倫理にかなり抵触しそうですね。麻薬や性的な快楽などを与えるなどが始まるとかなり危険です(少子化が進みそうですし(笑))

さて、4)、5)を使えばいろいろドラえもんの道具に応用できます。

■四次元ポケットの”読み取り部”:手を突っ込んだ時に任意の道具を引っ張れるわけですが、この部分はこの脳波読み取り機能を使って実現しています。ドラえもんが焦って変な道具を出してしまうのも脳波の乱れなどと考えられ説明がつきますね。
■もしもボックス:何度も登場するもしもボックスですが、のび太のあり得ない要求を本当に実現していたらドラゴンボールより地球は危険です。ドラえもんはのび太には内緒にしていますが、もしもボックスは本当に世界を変えているわけではなく、脳波にその世界になったことを書き込んで仮想的に行っています。
■どこでもドアの行き先”読み取り部”:どこでもドアも、どこに行くかを入力するインターフェイスが外観には見受けられないため、ノブを触ったときに行き先を脳波から読み取っていると考えられます。のび太が静香ちゃん風呂への到達回数が異常に多いのも、確信犯であることがわかりますね。

さて、ここで1)~5)に関して少し考えるべき内容があります。1)の原子レベルでのスキャンによって、人間の人格、記憶、意志、経験などはちゃんとデジタル化できるか?という内容です。1)、2)を使えばチョコレートは問題なく作れる見通しは立ちます。一方で、人間の情報を正確に原子レベルでスキャンしたときに、人格・記録というのは”原子”で表現されているのか?原子間力みたいな力で保存されているのか難しいところですね。脳の専門家はこのあたり見通しが立っているのかもしれませんが、この辺が私の知識では少し疑問なところです。1)~3)の応用である物質転送は、スタートレックの転送装置としても提案されており、スタートレックではちゃんと記憶も人格も記憶も含めて完全に転送できています。仮に記憶・人格まで1)の技術でスキャンできれば、4)の脳波だけ特化した読み取り技術は必要なく、同じ技術で脳の状態をスキャンしてしまえば、意志も読み取れるわけですから、結局1)~3)の技術だけで事が済んでしまいます。この辺り現代の研究がどこまで進んでいるか、今度論文でも読んでみたいと思います。

補足ですが、物質転送する際に転送先で3次元スキャンデータを元に物質生成するわけですから、言ってみればコピーを生成しているわけです。そうなるとコピー元(元居た場所)を転送後、ちゃんと消さないといけません。クローン人間ができるとそれこそ映画”アイランド”みたいな状態になってしまい、どちらか本物かクリーンかで揉めそうです。この技術ができたらこの辺りの国際的な法の取り扱いは超大変になりそうですね。アイドルヲタクがアイドルのクローンを自宅で生成みたいな事件が起こったら大変です。とはいえこの技術で少子化対策にとなるのも恐ろしい話です。三次元スキャンはともかく、2)の原子レベル物質生成機がかなり難しそうですから、しばらくは大丈夫だと思いますが・・・。

6)タイムトラベル技術(未来行き)
 これは簡単ですね。2)と3)の技術の応用です。今スキャニングして例えば100年後に物質生成すれば未来に行けます。ただし100年後に生成ボタンを押してくれる人がいないとダメなのですが・・。ただ、実際には地球時間において100年待たないと行けないので、オリジナルは死んでいますね。この考え方は、既に地球に多く存在しています。デジカメで撮った過去の写真を今見ているのも、”昔のある時間・空間の映像情報”を”デジタル化”し、パソコンで”見る”(復元・再生する)訳ですから、その写真を撮った時から考えれば未来にその風景・空間がジャンプしています。今のデジタルカメラの例は、可視波長域の話ですが、たとえばフルトヴェングラーのベルリンフィルの演奏を今聴けるのも、可聴域において同じ未来へのジャンプといえます。また、最近話題になっている遠隔地へ香りを送る(香りネットワーク:香り発生器を置いておいて、例えば恋人の部屋に好きな香りを届ける)MIRAPRO アロマジュールなどは、”臭い”の分野の応用ですよね。料理のレシピも考えようによってはそうです。過去に考えたレシピを、未来で作るのは未来へのジャンプとも広義には考えられます。そういう意味でかなり分野でデジタルデータ化し、遠隔地、または未来で発生することによる、未来へのタイムトラベルは頻繁に行われています。あとは、1)~5)の物質レベル・記憶・人格レベルのデジタル化を待つのみですね。

7)タイムトラベル技術(過去行き)
 さて、この技術だけは見通しが立ちません。おそらく無理なのではないか?と思うわけですが、誰も宇宙遊泳をするなんて思っていなかった時代もあるわけですし、この技術が実現できるかは楽しみですね。ただ、相対論を考えれば、”過去には戻れなくとも”、”浦島太郎”的タイムトラベルは不可能ではありません。つまり、”他の人よりも時間を経たせない”方法はあります。これはロケット技術がもっと発展してもっともっと加速し続けられれば理論的には他の人よりは時間が経つのを遅くできるわけですが、数秒はともかく数十年レベルとなるとしばらくはなさそうですね。ただ仮に実現できたとして、自分だけ時間が進んでいないというのが幸せなのかは疑問なところです。
 ちなみに私は中学生の時に未来の自分に向けて過去へタイムトラベルをするように指示を出した(勉強机に彫り込んだ)のですが、結果は来ませんでした。時間と場所を彫り込み終わった瞬間に後ろに現れる予定でしたが(笑)、現れませんでしたので、
A)その机のメッセージが未来に伝わらなかった
B)過去へのタイムトラベル技術が実現できなかった
C)過去へのタイムトラベルは法律で禁止されている
D)我々の宇宙は常に膨張を続けているため、地球のその時の位置は宇宙の絶対位置から見ればどんどんずれています。未来の自分が過去に戻ろうとしてもその時の地球の位置が絶対的にずれすぎていて断念せざるを得なかった・・。
 などいろいろな理由が考えられますが、少なくともその実験は失敗に終わりました(笑

さて、ほとんど過去の記事と同じ内容の塗り替えしとなっていますが、1)~7)の技術が仮に実現できればドラえもんの実現は可能です。7)はおそらく無理だと思うので、タイムマシンが無いドラえもんになるかもしれませんね。

さて、敢えて説明する必要もありませんが、四次元ポケットへの応用です。

■四次元ポケット:
・デザインはポケット型であるが、形は何でも良い。
・手を入れた瞬間に脳波を読み取り欲しいものを読み取る。
・読み込まれた内容に従って、未来のamazon.comの様な通販センターへ情報が伝わる。
・amazonみたいな通販センターは、それに該当する商品(道具)をポケット内に転送(ポケット内に原子レベル生成機がが内在)
・道具を取り出せる
補足:iPodとSonyウォークマンがあるように、どこでもドアとどこでも窓があるのは、メーカーが違う。

いつかドラえもんが実現できれば良いですね。エンジニアとしてはドラえもんの道具にはとても参考になるものが多いです。特にその恐ろしいまでのシンプルなインターフェイス(宇宙究明ボード:他の星に移住するボートがボタン1つしかない)など多くの点で勉強になることが多いです。

ソニーのiPodドック型、目覚まし+ラジオ+フォトフレームが超素敵。

海外では、ソニーがiPod対応アクセサリを販売しているようです(日本ではさすがにライバルなので販売していないようです)

で、今回の新製品がengadgetに載っていました。

製品名:ICF-CL75iP

sony-icfcl751p-rm-eng

元記事:http://japanese.engadget.com/2009/09/04/ipod-icf-cl75ip

・目覚まし時計
・iPodからの音楽を(どうせ音質はへぼいけど)再生できる
・FM/AMのラジオが聴ける
・iPod内の写真をデジタルフォトフレームとして表示できる。

という製品の様です。すごく素敵じゃないですか??職場の机において、時間として、家族の写真がでるフォトフレームとして、ちゃっかりiPodなどの充電として、すごく素敵だと思います。

これは一発e-bay経由とかで買ってみようかな・・。誕生日プレゼント、結婚式の2次会のプレゼントなど、プレゼント用途としてもかなり素敵ですよね。

ちなみに150ドル(16000円程度)らしいですよ。一緒に買う人は送料抑えたいのでご連絡ください(笑