札幌出張と謎の宮下について

学会発表の為に札幌に出張に行ってきた。新千歳空港から札幌方面に向かう電車で、隣に座っていた二人組のサラリーマン風の男性が話していた話が極めて興味深いものだった。

盗み聞きした内容(覚えているものの抜粋)

サラリーマンA(以下A。おそらくBの上司):最近宮下に会った?
サラリーマンB(以下B):何かまた問題おこしたんですか?

・・

A:あいつに何言ってもダメなのかな?
B:直接言っても聞かないんですよ。

・・

A:いやー今度、酒に誘って飲みながら宮下に話してみるよ。
A:飲んで話した方が良いと思う。

・・

B:宮下みたいな若手は会話ができないからダメですよ。

・・

A:地方に行ってもらうしかないかな。こうなったら。
A:本当にもう宮下は・・・。

以上のような会話が新千歳から札幌の約20分位の間延々と続いていた。少なくとも宮下という単語は数十回は飛んでいた。同じ名字の私としては妙に気になってしまい、上記のような断片トークが聞こえてきたが、宮下はどれだけダメな男なんだと疑問に思った。さしあたり今日あたり地方転勤の辞令でも出ているのだろうか。

さて、空いた時間に札幌時計台に行ってきた。天気が悪く写真を撮る気も起きなかったがカメラを持っていたのでテキトーに。(テキトーな写真は写真が小さい)

20071030_sapporo0.JPG

時計台は何度も来たことがあるが、中の資料館に入ったことがなかった。中の資料館では、時計台の歴史を学ぶ事ができる。歴史はご存じの方が多いと思うので、私が資料で初めて知った3つの事を紹介する。

・クラークさんは、有名だけどたった1年しか居なかった。
・時計台の現在の位置は昔と違う
・時計台の塗装は現在ので3代目で、昔は外観が青緑っぽい色の時もあった(その頃のほうが西洋っぽくおしゃれな感じがした)

などである。どうでも良い情報ばかりだ。

20071030_sapporo1.JPG

さて2階には、時計台を動かしている機械時計を作った会社の、別モデルの時計機械が置いてあった。
重りの重力によって回ろうとする歯車を、振り子の等時性を用いてギアで少しずつ進めるという仕組みの様だ。とにかく美しい。この原理は時計台の機械時計と同じ方式らしく、どのように時計が進むのかよく分かった。今は100%コンピューターを搭載して、しかも圧倒的に高精度な時計が作れるわけだが、重力と振り子の等時性だけを用いて動く機械時計は本当に美しい。機械系出身としては、最近マイコンばかり使ってしまう自分の物作りに背筋を伸ばされる思いだった。マイコンによる時計はエンジニアなら誰でも作れるけど、機械式時計は天才の物作りだなぁと思った。

宇宙ステーションとスペースシャトルが同時に見えます!!

17:08追記:

東京の最終予報です。シャトルが8分、ステーションよりも遅く飛んでいます。

国際宇宙ステーション

昇り始め:17:28:32 方位角314 (北西)
最高仰角:17:33:17 方位角37(北東   仰角62.2*
沈み終わり:17:38:13 方位角127 (南東)

スペースシャトル(STS-120)
昇り始め:17:36:49 方位角313(北西)
最高仰角:17:41:24 方位角43(北東) 仰角79.6*
沈み終わり:17:46:07 方位角131 (南東)

* 2007.10.24 10:58追記:スペースシャトルがステーションとドッキングするために軌道変換(具体的には軌道高度の上昇)をしました。その関係で、今数分、シャトルが遅れて飛んでいます。もう一回軌道変換しないと、ステーションとシャトルが連続して飛んでいくのは見えないかもしれません!現在の状況のままですと、ステーションが通過した後、数分後にシャトルが同じ軌道を追いかけていく感じです。

本日2007.10.24(水)は、国際宇宙ステーションと、スペースシャトル(STS-120)が同時に肉眼でご覧になれます。

ご覧になれる地方は、関東、東北、中部、北陸、(少し)関西、(少し)北海道です。

関東地方は、

東京近辺(関東)は、

見え始め 17:28:31 方位角314(北西)
最も高い 17:33:16 方位角37(北東)  仰角62.2度
見え終わり 17:38:12 方位角127 (南西)

方位角:北を0度、時計回りに360度。つまり北0度、東90度、南180度、西270度
仰角:水平0度、真上90度

地図(Google Maps)などでどちらが北か?を確認してその時間が晴れていたら是非ご覧ください。

その他、各地の見える方向は

*パソコン用
JAXAの国際宇宙ステーションを見てみようのページ
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

*携帯用
http://mobile.jaxa.jp/

から各地の計算ができますので、ご確認ください。

昨日、打ち上がったスペースシャトルは、3日目に宇宙ステーションとドッキングします。今は宇宙ステーションに少しずつ近づいている段階で、その時に日本上空を通過しますので、二つの光が追いかけっこしているのが見えると思います。晴れていないと見えませんが、今のところ予報は晴れのようです。珍しい機会なので是非、手を止めて空を見上げてください。宇宙ステーションとシャトルですから、10人近い人間が、あの星(人工衛星)の中で勤務しています。

本日、シャトルと宇宙ステーションの軌道を計算し、Google Earth用KMLにしました。Google Earthがインストールされているかたは、ご覧ください。

https://www.spacewalker.jp/kml/20071024_171500_iss.kml

Google Earth表示例:
20071024_171500_iss0.jpg

20071024_171500_iss1.jpg

20071024_171500_iss2.jpg

最後に、見える時間になったら携帯電話で

https://www.spacewalker.jp/iss/

にアクセスすれば、リアルタイムでどちらの方向に飛んでいるか計算・確認することができます。

世界遺産になったワイン “ピコ島ワイン”

半年近く探していたワインがやっと家に到着した。2004年にUNESCOの世界遺産に登録された”Landscape of the Pico Island Vineyard Culture”(ピコ島の葡萄園文化の景観)のピコ島ワインである。ピコ島のワインは、今まで日本には輸入販売されていなかった(個人輸入などはあるかもしれない)。私は、このピコ島を、毎週欠かさずに録画までして見ているTBS世界遺産で知った(”TBS世界遺産 第544回2007年05月20日ピコ島のブドウ園文化の景観(ポルトガル) “)。ピコワインは、過去にロシア皇帝も好みわざわざ取り寄せていたらしい。その情報をしってから、ウェブを中心に調べていたところ、ピコ島のワイナリーのウェブにたどり着いた(Cooperativa Vitivinicola da Ilha do Pico)。実はこのサイトをご覧になれば分かることであるが、Flashを多用しておりSEO対策を全くしていないため、検索にほとんど引っかからなかった。そのため、最初は政府観光局、ポルトガル大使館など問い合わせをしたのだが有用な回答を得られなかった。そんな折り、このpicoワインのワイナリーのウェブを見つけた。直接電話をして問い合わせところ日本に出荷の実績がないと言われ、いろいろ交渉を続けていたところ、ちょうど同時期に大阪のワイン商社が同じようなコンタクトをとっていたらしく、その商社を通して買えということになった。そんな紆余曲折もあり、その出荷第一号を購入させてもらった。そのワインがついに今日家に届いたという経緯である。

ちなみに大阪の商社は、木下インターナショナル株式会社であり、今週あたりから誰でも注文ができるようになるのではないかと思う。初期出荷分がどのくらい輸入できているかわからないので、興味のある方は急いだ方が良いだろう。

ピコ島は、リスボンから西へ1500キロの大西洋に浮かぶアゾレス諸島(Azores islands)の1つ島である。この諸島は、火山によって形成された島群であり、基本的に火山岩で満たされた島である。大航海時代に、ピコ島に入植したカトリックの修道士は、島を覆う溶岩を砕き、不毛の大地をブドウ畑と変えていった。吹き付ける潮風からブドウを守るために石垣を築いたらしい。その石垣は、地球2周分にも及ぶらしい。先人たちの苦労と努力によって作られたブドウ園からできるワインは、糖度が高く、高級なデザートワイン種 ヴェルデーリョを生んだ。このワインは、歴代のロシア皇帝や英国宮廷に愛され続けてきたらしい。このピコ島のワインは後継者不足などに悩まされていたが、2004年UNESCO世界遺産に認定され、また活気を取り戻しているようだ。ピコ島の情報はwikipediaにも掲載されていた(ピコ島 – wikipedia)

ワインに大して詳しいわけではないが、世界遺産ということと、歴代のロシア皇帝がわざわざ取り寄せていたという情報からミーハーにも直接購入しようと試み、今回届いたという経緯である。

ピコ島の拡大図をGoogle Mapsで表示すると
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&time=&date=&ttype=&q=&ie=UTF8&ll=38.55661,-28.427703&spn=0.003205,0.004989&t=k&z=18&om=1

このあたりのようである。縞々になっている部分がブドウ畑になるのだろうか?

さて、早速家で試飲。まずは、ロシア皇帝も愛したというLajido(ラジド)と呼ばれるデザートワイン。デザートワインというと貴腐ワインなどの濃厚な甘さの予想であったが、むしろ少しドライ気味の白ワインに薄く甘みがついた味であった。家でワインを空けるとそれほど酒に強くないため、1週間くらいかけてチビチビ飲むことが多い。他のデザートワインは甘すぎて1週間チビチビ飲むのが大変なのだが、このくらいの甘さはちょうど良いかもしれない。取り寄せに苦労した、日本初出荷、世界遺産に認定、およびテレビの世界遺産でみた現地の人々が手摘みをし足で踏んで作っている姿をみているという先入観からとてもおいしく感じた(プラセボ効果(笑))。今回届いたのは、1998年の物で、1本3500円程度である。

木下インターナショナルの説明書きを引用させていただくと


ワイン名:ラジド Lajido
葡萄品種:ヴェルデーリョ・アリント・テランテス
収穫方法:手摘み
醸造・熟成:「クラウ」と呼ばれる溶岩石に囲まれて栽培された葡萄は、収穫後、伝統的に足踏みで搾汁され、木樽で発酵させる。発酵終了直前にグレープスピリッツが添加され、アルコール分は16%となる。熟成はアメリカンオーク樽で3年間。
コメント:世界文化遺産に登録された畑で栽培された葡萄を使用。夏の暑さと火山岩質土壌の水はけの良さで葡萄は糖度を増し、土壌に含まれるミネラルと3年間の樽熟成による熟成が、ワインに複雑さを与えている。味わいはセミドライタイプ。食前酒として、また香辛料の効いた料理などと楽しめる。

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Lajidoは色が黄金色でとても綺麗です!

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さて、もう一本は白ワインの”Frei Gigante 2005″(フレイ ジガンテ 2005)。Frei Giganteとは、偉大なる修道士という意味らしく、ピコ島に葡萄畑を開いた修道士たちを讃えているようだ。実は、昨日lajidoで酔っぱらってしまったので、白ワインの感想は後日報告する予定である。

木下インターナショナルの説明書きを引用させていただくと

ワイン名:フレイ ジガンテ Frei Gigante
葡萄品種:ヴェルデーリョ・アリント・テランテス
収穫方法:手摘み
醸造・熟成:「クラル」と呼ばれる溶岩石に囲まれて栽培された葡萄は、収穫後、伝統的に足踏みで搾汁され、一部は木樽で、残りはステンレスタンクで発酵を行う。熟成はステンレスタンクで6ヶ月間。
コメント:トロピカルフルーツの香りに、樽熟成による少しトーストしたような香りが織り重なる。ミネラル分、酸もしっかりとあり、爽やかな余韻を楽しめる。魚介類はもちろん、鶏や豚の料理とも楽しめる。

興味のある方、世界遺産好きの方などは是非ご賞味くだされ。

科学未来館”地下展”とレインボーブリッジの夕焼け写真

お台場の日本科学未来館でやっている

企画展 『地下展 UNDERGROUND-空想と科学がもたらす闇の冒険

に行ってきた。日の出桟橋までチャリンコで出かけ、そこからチャリンコごと水上バスに乗り、船の科学館まで乗船。その後科学未来館で”地下展”を見て、今度は海浜公園から水上バスに乗り日の出桟橋に戻ってきたコースである。ちなみに水上バスは、荷物券という260円(たぶん)の券を払えばチャリンコを乗船できる。

今日は気候がとても良く、風も気持ちよくて絶好の水上バス日和である。何度も水上バスを利用している私であっても、今日の往復の水上バスは気持ちよかった。

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私は既に見慣れているが、真下の写真は珍しいかなと思い撮ってみた。

20071007_odaiba

レインボーブリッジを正面に見るためには、日の出桟橋からお台場行きではなく、船の科学館行きに乗ると良い(が、その後お台場の移動は大変である)

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未来科学館と覚えている人が多いが、科学未来館である。極めてどうでもよい。
午後5時閉館なので、CoConutsBoysバリにロマンチックにいく場合は注意が必要である。

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とにかく宇宙、空、海ではなく、地下に関わる特別展。妙に行ってみたかった。

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”我々はどのくらい地下をしっているだろうか?”という問いかけからはじまる。

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全部写真で見せては意味がないので、何個か紹介。
ノアの方舟というプロジェクト。永久凍土の下に、多くの種を残しておこうというもの。

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その種たち。

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地下といえば原油。原油もたくさんあるらしい。昔から変わらない”30年後に枯渇”するがいつまでたっても30年後である謎について紹介している(たいしたことではないけどね)

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写真の下に書いてあるとおり。

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誰も見たことのない湖。人工衛星の観測で、南極の地下3700mに地底湖が存在しているらしい。
地底湖というだけでバンホーさんを思い出してしまうのだが、なかなか魅力的な話である。
今は地上150m(だったかな?)で切削を止めているらしい。

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地球100億年を表す時計。これはかなりおもしろかった。
天井、側面の壁にプロジェクターで100億年を刻める時計が映し出されている。
今46億年目。この天井の下にはその時計のインターフェイスがあり、それをいじると、
上のスクリーンが変化し、また音も変わる。かなりおもしろい演出だった。必見。

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他の場面。

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さて、地下展を見終わったあと、お台場を散歩(チャリンコだけど)。だんだん焼けてきた。

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ちょうど焼けることを見計らって水上バスに乗る。
写真は、追っかけることよりも、焼けるまで待つなどシャッターチャンスを待つ方がおもしろいし。優雅である。

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そういえば、東京タワーの照明が変わった。
是非興味があれば、”メガスターII“のプラネタリウムと地下展へ。

東京タワーからの夜景写真

さて、空気がわりと綺麗だったので東京タワーに上ることにした。東京タワーブームなのか、平日にもかかわらず混んでいた。日本人はカップル、それ以外は外国人という客が多かった気がする。重たい写真機材を汗をかきながら持ち込んでいる人は少なかった。写真を撮っていると実によく話しかけられた。やはり地方から来た人が多かった。東京に住んでいて東京タワーに一度も行ったことがないひとも多いらしい。話しかけられる理由は簡単で、写真を撮る際に内部の光反射を防ぐため黒布でカメラを覆って撮っているからである。詳しくは、過去のエントリー”夜景写真の撮り方“で紹介している。しかし今回、あまりに人が多く、黒布を張って撮影するのは明らかに邪魔で気まずかった(笑)。そのプレッシャーに押され完全に遮蔽できていない写真が多く、少し変な光が入ってしまったのがある。またレンズと汚いガラス窓に距離ができてしまい解像度があまり良くなく、眠い写真が多くなってしまった。まだまだ修行が足りない。

ちなみに東京タワーは工事中で、網などが張ってありその網に照明が反射して少し幻想的な感じだった。

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六本木ヒルズ&ミッドタウン。少し遠くに新宿副都心。

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三田の方向。道がヒトデに見える。

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お台場方面。画面反射が酷い・・。

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銀座方面。

解像度が出ていない写真であるがクリックすると縮小前の画像が見られる。

シンガポールの歌姫 Corrinne May (コリン・メイ)

最近、家で聴くことが多いのは歌唱力のある女性Vocalの曲である。クラシックはちょっと前のエントリーで書いたようにこの数年は随分聴かなくなってしまった。クラシックの曲はほとんどの曲は聴いたし、好きなマエストロほど録音数が少なく、聴く数も有限でとりあえずの目処は付いてしまった。そこで最近はもっぱらJazz Vocalをはじめとした歌唱力があり、録音が良いCDばかり聴いている。

この半年は基本的にSACD(Super Audio CD)のソフトのみ購入してきた。SACDはWikipediaのリンク先などでも紹介されているように、100kHzを超える周波数領域、120dBを理論上超えるダイナミックレンジで録音できるフォーマットである。このSACDを再生するにはSACDプレーヤーが必要なのであるが、所有しているPlayStation3が再生できるため、最近はSACDを中心に購入している。

SACDに記録されている周波数領域は人間が聞こえる可聴領域を裕に超えており本当にここまでのスペックが必要であるか議論が分かれているが、私もCDとの違いを”希”に感じることはある。SACDは、CDとの互換を保つために同じディスクにSACD層とCD層をハイブリッドで構成されていることが多く、SACDとCDとの差を同じデータソースで比較することができる。世の中のブログでSACDの音質は明確に違いがあり圧倒的という記事をよく見かけるが、本音を言って私はそれほど違いを明確に聞き分けることはできないようだ。私が違いを感じるのは、可聴域以外に大幅に伸びた周波数領域よりも、ダイナミックレンジの広さで少し違うかなと思う事がある。歌唱力のあるVocalの延ばす部分などでCDでは破綻気味の部分も、SACDでは持ちこたえるような場合がたまにある。このあたりでSACDはまぁ良いかなという印象である。私がSACDを中心に購入しているのは、そのダイナミックレンジの拡大もそうなのであるが、一番には”SACDで出すアーチストはそれなりに歌唱力(録音)に自信がある”ということである。私の耳はともかく、徹底的に微細な変化を聞き分けられるオーディオマニアに対してSACD録音でヘボイ録音なぞ厳禁である。そういう意味でSACDで収録されたCDは概して良い録音が多い。

ここまで書いて今回のエントリーはSACDではなく、Corrinne Mayのタイトルにしたことを思い出した。女性Jazz Vocalを中心にSACDの録音を探し歩いている時に、シンガポールの歌姫と呼ばれているOlivia Ongという女性Vocalistを知った。ヴォサノヴァを中心に歌っている女性であり、とてもハスキーヴォイスですばらしい歌唱力である。そのOliviaを調べていたところ、多くのコメントで、”Corrinne Mayと同じレーヴェルに所属し・・”という文章を見かけた。Oliviaもすばらしいが同じレーヴェルのCorrinne Mayという女性Vocalistがとても素晴らしいということだった。

SACDの話をこれだけ解説しておきながら、Corrinne MayはSACDでの録音は発表していない。一方でiTunes Storeで公開されているので気軽に試聴することができる。

Corrinne May @ iTunes Store ←iTunesをインストールしている方はクリックすると勝手に立ち上がります。

Fly Awayなどの曲を中心に人気があるようだ。興味があればクリックして聴いてみてください。私もとても歌唱力があり綺麗な歌声であるため、最近良く聴いている。外国人Vocalistを聴くと思うのが、日本人は女性も含めてなんであんなに音程が狭くて低いのかが疑問に思う。圧倒的な歌唱力の差を聞かされると日本人という人種が問題じゃなくて、母音が5つしかない日本語に問題があるのではと勝手に思ってしまう。最近は海外育ちの日本人アーチストが多いので少し調べてみればわかるかもしれないなと思った。ちなみにCorrinne Mayは土曜日に渋谷のタワレコでライヴを行っている。

さて、Corrinne Mayの他には、先ほどのOlivia Ong, Diana Krall, Jennifer Warnes, Eden Atwood, Shirley Horn, Natalie Cole, Tierney Sutton, Ella Fitzgerald, Dianne Reeves, TiffanyなどをSACDで聴いている。同じような歌唱力が高い女性Vocalistをご存じでしたら是非ご紹介ください。