茶道・茶の湯に関わる都内の美術館といえば、東京急行電鉄(東急)創業者の五島慶太の個人コレクションを元に作った五島美術館です。”です”とか断言しておりますが私も最近知ったのですが。
公式サイト:五島美術館 (ごとうびじゅつかん)
楽家初代長次郎の楽茶碗(と言われている)も所蔵しているということで、是非行きたいと思っておりました。ちなみに五島氏は私の実家(長野県上田市)の隣の青木村出身らしく、昔から東急といえば、何となく身近に感じていたような。まさか茶道具を通して五島美術館に訪れることになるとは。東急上野毛駅から徒歩5分なのですが、なにせ私の地元出身の親友の家から同じく徒歩5分。何度も通っていた場所なのに興味がなければ通過してしまうのですから、人生は常にアンテナを貼っていなければ機会損失ですね。茶道に限らず、いろいろなものに興味を持ってこれからも生きてゆきたいです。あっというまに終わってしまうのでね。
(撮影ミスです)TS-E 24mm F3.5L IIのシフト・チルトレンズで行ったのですが、レンズがチルトしていたようです。五島美術館の文字が少しぼけているのはその為です。
さて、長次郎の楽茶碗を見られるのかと、早歩きで入場。(1000円)
結果として、全くお茶の道具は見られませんでした・・・・。どうも五島さんの個人コレクションはあまりに数が多いのと、最近までこの美術館は改築していたとのことで、そのコレクションを時代別に分けて展示しているとのことでした。茶の湯が利休によって大成を迎えた安土桃山時代ではなく、その前の鎌倉・室町時代の展示展であり、掛け軸や書が中心の展示内容でした。国宝の紫式部日記絵巻など、貴重な展示物はたくさんあったのでもちろん素晴らしかったのですが残念です!
(現在の展示):時代の美 第2部 鎌倉・室町編 (2012年11月23日(金)―12月24日(月))
つまり次回の2013年1月5日からの第3部 桃山・江戸編 で茶道具が一気に展示されるとのこと。というわけで年明けにもう一度行こうかと思います。
それにしてもこの五島美術館の近所のセレブな住宅っぷりが素敵でした。素敵なお屋敷ばかり。
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さて、帰りには銀座の三越B2に行き、その日の夕飯の食材と、お抹茶と和菓子コーナーへ。
お抹茶は2週間前に2種買いましたが、7割程度終わっていたので、今度は茶舗を替えた抹茶を買ってみました。
宇治の茶舗”松北園”の”口切り抹茶”。
”口切り”とは、5月中旬頃に摘み取られた葉茶を茶壺に詰め、蓋を封紙で留めて保管するそうです。そうすることで味が良くなるとのこと。だいたい半年経った今の時期にその茶壺の口の封を切って開けた抹茶が”口切り抹茶”ということです。普通の抹茶に比べるとちょいと高めですが、味は絶対に自信があると説明を受けました。とうことで、これを選択しました。
さて、茶菓子は、裏千家で長年茶道をやっているお友達に”たねや”の和菓子は何でもおいしいよ!と教えて頂き、さっそくたねやさんに。
今回は、たねやさんの代表的なお菓子である”栗月下(くりげっか)”の一番小さいサイズを。立てて写真を撮ろうとしたけど立たないので横にして。
包み紙も素敵ですね。フォトジェニックです!
(い草の上敷が、ただの敷物なので写真の様に波打ってしまい大変です)
(黒文字要らないですが)栗月下とはこんな感じのお菓子。昔食べたこともある気がしますが、ザ・定番なんでしょうね。きっと。
とても美味しかったです。お抹茶の前に頂くと、和菓子は本当に美味しいです。
とりあえず、家での(合っているかわからない(笑))薄茶の点前自己練習で”口切り抹茶”と”栗月下”を頂きました。
お菓子もお抹茶も私のようなテキトーな点前でも十分に美味しく。せっかくなので、前回購入した一保堂茶舗の”月影”と”今昔”を3つの茶碗に同時に点てて飲み比べてみました。なかなか面白いですね。抹茶の違いはもちろん、茶碗に対して思わぬ発見がありとても興味深く。その発見はまた書きたいと思いますが、家で(あっているか分かりませんが)いろいろやってみると、発見があって実に面白いです。
抹茶を飲み過ぎましたが、眠気に全然関係のないタイプなので夜はぐっすり。最近、寝る前にお抹茶を頂くのが楽しみになりました。
お久しぶりです。娘よりお茶まで始めたから見てと。いいですよね。総合芸術ですから。
前から娘夫婦にも始めるよう言ってるのですが、まだです。いい刺激です。
着物も自分で着れてご立派。自宅練習も本格的で。また楽しみに見せていただきます。
ご無沙汰しております!コメントありがとうございます。
お元気でお過ごしでしょうか?
やはり茶道をなされているのですね。私なぞまだまだ何もわからない状況ではございますが、その素敵な世界の片鱗に触れただけでもとても興味深く、いろいろ調べるのがとても楽しいです。(もちろんお抹茶も美味しいですし)
まさに総合芸術ですよね!
部屋の一角にい草のマットを引いてやっておりますが、めちゃくちゃでございまして(笑)少しずつ先生に教えていただきながら進めてゆきたいと思います!
まゆさん、お着物をぱっと着られますよね。是非、ご夫婦で茶の湯を楽しんで頂きたいですね!
私は茶道を通して考えさせられることがおおく、普段の生活でも、世の中の見え方が変わってきました(というより一つの尺度をもって見えるようになってきました)。私は知人の大叔母の先生をご紹介頂いて通っておりますが、東京だと良い先生を探すのも大変そうですね・・・。ビジネスビジネスしている先生もいらっしゃるでしょうし・・。そういう意味では私はとても良い先生に巡り会いました。
久谷の抹茶茶碗も是非いろいろ見てみたいので、近々また訪れたいと思います!