抹茶:園 松雲の昔(雲鶴相当?)@扇
御菓子:赤坂青野 萩
茶碗:昭楽(黒)
茶入:定一 肩衝茶入(伊予すだれ緞子)、赤柳中棗
茶杓:常使い
蓋置:竹
水差:峡月作 染付山水
建水:青磁
釜:佐藤浄清作 風炉釜 尾張筒釜 観世水地紋
点前:濃茶(一人)、平点前。水次なし、拝見あり。
点前:薄茶、平手前、一服、拝見あり、水次あり
某茶室を一日借りて初茶事を催しました。茶の湯を初めて今月でちょうど1年。このような未熟な状態で茶事など論外ではございますが、今自分が出来るレベルでやってみるという茶事という趣旨で行いました。客は同世代で茶の湯(流派も違う)を嗜むお友達を呼んで。
この一年、茶の湯の稽古はもちろんですが、全国中の茶の湯に関する場所、寺、塔頭、窯元、各美術館などに足を運んでみると、調べれば調べるほど新しい事柄がでてきてしまい、まさに英英辞典を引いて出てきた単語がまた分からず引き直すみたいな状態です。そのため`ここまで出来たら茶事をやってみよう`と思っているといつまで経ってもできなそうなので、その時点できるレベルでと考えた次第です。
当日は天気もよく秋晴れ。茶事のテーマは月見と初秋に関わるものにしましたので、まさに秋らしい気候で素晴らしい天気でした。茶室を予約し道具組などの準備を始めたのがちょうど二ヶ月前くらい。茶道具なんてほとんど稽古用の物しか持っていないので、素敵な道具組にはなりませんでしたが、それでもテーマに沿って(理由をこじつけ)、道具組した経験はとても勉強になりました。
軸の長さが長すぎて下に付いてしまっていたり(笑)、いろいろな失敗も重ね、全てが勉強になりました。それこそツッコミ所満載だと思いますが、少しずつ精錬してゆきたいと思います。
借りた茶室なので、茶懐石を作ることはかなわず、懐石弁当を出前で取りました。量が多くて失敗(笑)。それだけでは買ってきただけになるため、母親自家製の漬け物(きゃらぶき、ししとう、梅、奈良漬け)を送って貰いました。弁当も素敵ではありましたが、やはり買ってきた物なので何も語れません。一方で実家の漬け物だと、小さい頃から食べて育っているのと、母親が畑から採ってきて毎年漬けているものなので、そのことに関して語ることができますよね。やはりできるだけ自分でつくったものを今後増やして行きたいです。
御菓子は、いつもお世話になっている御菓子処`さゝま`さんの主菓子と干菓子。事前に注文しておいて、当日朝に受け取って茶室に向かいました(茶道具と供に)。
ちなみに柿の方(求肥)が`秋日和`でまさに色が変わりつつある初秋といった趣で当日にぴったりでした。楓の方も色が変わりつつある練切です。
つくばいで清めて席入り。袴の着付け等も何度も練習したので慣れてきました。露地草履ではないのですが・・・。
正式な茶事とはとても言えるレベルではありませんが、今回の経験を通して道具組、各種予約などの準備、当日の道具運び、茶事次第、点前、片付け等何から何まで初めてでとても勉強になりました。先生の茶事・茶会では行けばほとんどが終わっているのですが、やはり早くからご準備されてそういった環境になっているわけで、自分でやってみると勉強になりますし先生の大変さもわかりました。今回の反省点・失敗点も多いので次に同じ事を繰り返さないように洗練させて行きたいです。
今回来て頂いたお友達も皆さん準備・片づけなどにお手伝い頂き、そしてお点前も交代でして頂いたりと実に楽しい時間となりました。薄暗い茶室で、湯気が立った釜、音(釜の音だけではなく、近所の小学校の合唱まで)、紅葉がわずかに始まった日本庭園、そして濃茶を皆で頂くなど、全てが美しい世界で茶の湯の魅力をまた感じる事ができました。
第二十三回目稽古2013/09/29
茶事事前準備:
・荷物確認
・茶花準備
・点前確認
・各種、知識整理
・手順確認
・客に情報周知
第二十二回目稽古2013/09/22