Russia Moscow w/ Fujifilm X-T3

前の記事に書いたように新しいカメラX-T3が来たのでモスクワ出張の移動日にパシャパシャ撮ってきました。

この15年で何度もモスクワには行っていますが、毎年毎年街が良くなっています。
まず、空気が実に綺麗になりました。昔は街中でエンストしていた自動車もほぼ見かけなくなりました。(ただし渋滞は相変わらず)
地下鉄もWorld Cupを受けて、最新型の車両も多く、車内にUSB充電ポートやタッチパネルによる多言語対応案内図など日本より進んでいます。
地下鉄の駅は変わらず芸術的に美しく良い感じです。地下鉄の車内放送に英語アナウンスが入るのも感動的です。

またモスクワ中心部は食事が実に美味しくなり、東京の下手なお店よりも数倍美味しい食事が頂けます。
今年はモスクワも暖冬の様で、氷点下に入る時期なのに過ごしやすい気温でした。


*モアレが発生していますが、窓があるからです。

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FUJIFILM X-T3を導入。EOS Kiss Mとの比較とCanonから14年ぶりのマウントチェンジ

富士フイルムのミラーレスカメラX-T3を導入することにしました。2004年にNikonからCanonにマウントチェンジし、何回かSonyを試しましたが、結局Canon系を使い続けてきました。最後の機種はEOS Kiss M。大変素晴らしいカメラですが、今回は本記事で述べる様々な観点からメインマウントをFujifilm Xマウントに変更しました。早速モスクワでパシャパシャ撮ってきましたが、本記事の内容はX-T3を選択した理由や初期使用感に留め、モスクワ写真等は次記事で紹介したいと思います。


FUJIFILM X-T3 (Black) + XF56mmF1.2 R

モスクワ出張の少し前に、EOS Kiss Mの液晶が故障し修理入りとなりました。修理完了は出国後ということで持っていくカメラがなく、とても気に入っていたEOS KissMを旅行の為に再度購入するのかと悩んでいました。すでに歴代使ってきたEOS 1D MarkII(APS-H一眼レフ)や、EOS 5D Mark II(フルサイズ一眼レフ)、EOS M, M3(APS-Cミラーレス)、Sony α7R(フルサイズミラーレス)、α6500(APS-Cミラーレス)などは手元に無く、この数年はAPS-CのEF-Mマウントをメインカメラとして使っていました。しかしKissMを修理が間に合わない理由で再度購入するのであればと、いろいろ他社も含め検討した結果、現時点(2018年10月)では、FUJIFILMのXマウントレンズ群および、X-T3が`私にとって`最も良い位置にいるカメラであろうと判断し、14年ぶりにマウントチェンジをすることにしました。

EOS Mを2012年9月29日の発売日に購入し、このブログでも繰り返しEOS Mの魅力、およびミラーレスの未来を語ってきました。またA7Rも購入し、ミラーレスの世界でソニーがトップに立つという未来も語ってきて、現時点でそうなっています。そして2018年9月、10月の今、遂にニコンとキヤノンがフルサイズ(フルフレーム)のミラーレス一眼を投入しました。使いやすさ等のエルゴノミクスの観点は個人差があるとはいえ、機能レベルでいえば、ソニーが一周回先行している状況です。今回、私ももちろんEOS Rや、Nikon Z6/Z7、そして現状トップ性能と名高いSony α7RIIIなども比較し、最終的にFujiのX-T3と致しました。

***[コラム]私の今のスタイルではフルサイズセンサーのカメラは大きくて・重たくて撮影機会の損失となる。***

*このコラムでは、私としては今の日本メーカーが向かうフルサイズミラーレスではなく、小型・軽量の携帯性を重視したAPS-Cミラーレスを選択しましたということがつらつらと書かれています。X-T3を選択した理由は、コラムの後で述べていますので、このコラムは読み飛ばして貰ってもOKです。

 センサーサイズの議論は、今回のNikon,Canon,Panasonicのフルサイズミラーレス参入で最高潮に盛り上がっています。日本のメーカーがこぞって、フルサイズミラーレスの開発を進めるのは、「カメラ技術の正常の進化」であるなとは思います。これからの数年で、日本のメーカー各社は、隅々まで洗練されたプロダクトが出来上がってくるでしょう。一方で、世の中のカメラマーケットは縮小が顕著で、このフルサイズミラーレス競争も一部の小さなマーケットを分け合う状態で新たなユーザーは増えないでしょう。現在のカメラの主戦場は、フルサイズミラーレス市場ではなく、スマホ+複数レンズ+AI処理によるカメラです。人類全体で撮られている数が違いすぎます。iPhone Xsなどのカメラを見ると、これがポケットからサッと取り出して撮れる機動性を含めると主戦場はここでしかありえません。もしスマホカメラなんてと思う方は最新のiPhone Xsのカメラなどがどこまで進んでいるか調べてみてください。日本のカメラメーカーには、是非、スマホで起こっているような二眼やAIや後処理技術等の今までとは違ったベクトルのカメラも作って貰いたいのですが、開発リソースも限られているとは思うのでこの数年はフルサイズミラーレスにロックされてしまうと思います。そして完成した頃には今以上に小さなカメラ市場(スマホを除く)となっているでしょう。

 さて、とはいえ私はカメラと写真好きです。フィルム時代は、135判(いわゆるフルサイズ)、ブローニー(120)、4×5(大判)を使って撮影を楽しんできました。デジタルはNikon D70のAPS-Cから入り、EOS 1D Mark IIでAPS-H (x1.3倍)、そしてEOS 5D Mark IIで念願のフルサイズ一眼レフを手に入れて、フィルムの135判と同じ画角とボケはやっぱり良いなぁなんて思って使っておりました。ミラーレスには、EOS Mから使い始め、(AFが全く合わないながらも)、十分の画質で撮れるのであれば、私にとって重要なのは`小型・軽量=機動性`だとこのブログでも訴えてきました。先述の通り、ポケットからさっと出せるスマホの携帯性にはかなわなくとも、それに近い携帯性がなければ、そもそも撮れる写真も撮れないので土俵に上がれないのと一緒(不戦敗)です。もちろんこれはあくまで私のスタイルであり、腕力がありフルサイズシステム+数本レンズ+それを支える三脚等の運搬が楽々で、また自動車移動が基本の方などは、この質量面は問題のない方もいるかと思います。私の場合は、ここ数年は東京生活で、移動は基本的に電車、撮影場所では徒歩(リュック運搬)なので、軽量化の重要性は極めて高いですし、既に大きなセンサーは経験済みで、最新のAPS-Cの性能は十二分に撮りたい写真は残せるという感覚と実績があります。本音を言ってしまえば、1度フルサイズからAPS-Cに移行してしまうとフルサイズカメラはとても重たく、持った瞬間にああダメだという感覚です。アラフォーになり、これが`歳`ってことなのですかね。EOS R + RF 50mm F1.2Lを持った瞬間、(EVFを覗くより前に)、50mmの単焦点でこんな重いのは、もはや持って歩くカメラではあり得ないと思いました。子供の時に、親父が家族カメラ用に使っていたASAHI Pentax SP + TAKUMAR 50mm F1.4から考えれば、全然画質のレベルが違いますが、重たすぎて40年のカメラの進化とはなんだったのか?考えさせられました。一方でEOS 1D系列を求めた時は、重さこそプロ機であり正義だ!重たい方が手ぶれがしない!みたいな訳分からん考えを持っていたので、人は変わりますね(笑)。現在マイクロフォーサーズやAPS-Cの方は、1度フルサイズに行ってみるべきだと思います。そこで見えてくる世界、逆にAPS-Cでも捉えられる世界を知って損はないと思います。何かを選択するときに最低・最高の両方をまず体感で抑えた上で自分のスタイルはどの辺かと捉えるのが重要です。ちなみに兄(Nikon D850)に軽量・小型が重要という話をしたらカメラの軽さなんて全く興味ないってことでした(笑)


135判50mm単焦点相当比較図(KissM, X-T3, A7RIII, EOS R, Z7, G9 Pro)
Image Courtesy from Camera Size

さて、そんな考えの元、私はEOS Mシリーズ(APS-Cミラーレス)を発売日からずっとお気に入りで使ってきました。全く合わなくて諦めるAFは、憎たらしくもかわいげがあったのですが、Dual Pixel AFがM5/M6/KissMに搭載されてからはAFがバッチリ合うようになりました。そしてKissMの瞳AFは非常に快適で、まさに歴代Kissのマーケットである「男女問わない家族カメラ」としては素晴らしい性能ですし、長い間デカイカメラを使っていた私もこれで十二分に良いというカメラでした。EF-Mレンズ群は、小型・軽量で高性能ですし、公式のアプリDPP(Digital Photo Professional) + DLO(Digital Lens Optimizer)を後処理で掛ければ、十分に高画質に追い込めるものでした。念願のEF-M 32mm F1.4のような標準域の明るい単焦点も出ましたし、今ランキング上位であるのは理解できます。お勧めのカメラと言えます。私は、長くCanonユーザーでしたので、このKissMのボディに、EF-M11-22mm, EF-M22mm, EF35mm F1.4L(*), EF50mm F1.2(*), EF85mm F1.8(*), EF100mm F2.8 Macro(*), TS-E 24mm F3.5L(*), EF70-200 F2.8L IS(*), x2テレコンというレンズなどでいろいろな場面を撮っていました。(*)のマークはEF-EOSMのマウントアダプターを介してフルサイズ用のレンズを使っていた事になり、イメージサークル(センサーサイズと言うべきか)の小さいKissMでは、もったいないとも考えられますし、むしろレンズの美味しい中央部だけクロップして使っているので隅々までクッキリとも考えられます。こういったレンズを持っていたので、EOS KissMと同じ位の小型・軽量のフルサイズミラーレスを待っていたのですが、EOS RおよびRFレンズ群の方向性として軽量化は度外視されていたので、私の選択肢からは外れました。

Sonyが、Nikon/Canonの(フィルム)一眼レフ時代からの古いレンズラインナップを真似てF1.4の大口径レンズ(単焦点)、大三元レンズのF2.8通しズーム、300/2.8, 400/2.8などのレンズ群を勢いよく揃えてきました。その辺が揃った辺りで、Nikon/Canonの新マウントでは、F1.2を高級ラインに、大型マウント径を活かした超広角域での大口径のズームレンズなどを発表し、Sonyがやっと揃えたレフ時代のレンズラインナップは古いよねというメッセージを打ち出しています。また、私もα7RにFE55mm F1.8を使っていた時の周辺減光が酷く(絞っても)、Eマウントのフルサイズ利用は厳しいなぁとは思ったので、Nikon/Canonが大口径マウントを出してくるのはわかります。Nikon/Canonは大口径レンズにターゲットを絞ってくると思うので、高い光学性能のカメラは出てくるのでしょうが、私のスタイルからすればそっちに舵を切ったのねということで選択肢からは外れました。またEFマウントでのフルサイズミラーレスは見送られたので、EF-Mマウントも危うくなりました。今はKissMが好調なのでしばらくは残すかと思いますが、RFマウントのAPS-Cが出たりするとややこしくなりますね。EF-Mレンズを揃えて行き、カメラが面白くなってきたユーザーは、フルサイズに移行したい時に困りますね。

PanasonicのLumix G9 Proを店頭で触った時にその完成度の高さに驚きました。やはりミラーレスカメラはエレキの要素は非常に重要で家電メーカーの作るミラーレスはソニーも含めて進んでいるなと思いました。しかしマイクロフォーサーズで出来ることを追求した結果、フルサイズミラーレス相当の小さくないボディになっており、G9 Proは選択肢から外れました。マイクロフォーサーズは今のコンパクトデジカメと同じでスマホに置き換わる市場です。

Panasonic, Sonyなどの家電メーカーが作るエレキ部が強いカメラ。Nikon/Canonなどのメカ・光学が強いメーカーが作るカメラに、スマホなど圧倒的にソフトウェアが強いメーカーが作るカメラと実に面白い状況ですね。AppleがZeiss当たりと組んでQuickTake以来のiOS搭載のカメラを出したあたりがカメラ業界の次の歴史的特異点となりそうです。PanasonicのCM1(Android搭載Lumix)はコンセプトが良かったのですが、後継機が出ませんでした。

さて、このコラムでは、センサーサイズに関して個人的に感じていることを述べました。間もなくスマホ系カメラが市場を塗り替えてしまうため、縮小し続ける小さいマーケットを日本のカメラメーカーは取り合うことになります。その方向性として重たくて・大きなフルサイズミラーレスという方向に舵が切られました。その方向の最新のカメラがどこまで光学性能中心のカメラが進むのかは楽しみですが、私としては写真はとにかく撮ること・撮れる事が大事と考えます。そのため、少しでもスマホの撮影機会に肩を並べられるように、小型・軽量化を最重要視し、APS-Cのミラーレスでこれからもやっていこうと思っています。

***[コラム]終了

ここからは、私がX-T3を選んだ理由を書いて行きたいと思います。

[理由:1] X-T3は4K 60p (HEVC)で撮影できる。
 私も生活環境・家族環境が変わり動画の必要性が出てきました。Kiss Mでも4K解像度の動画は撮れますが、4K動画は60pでないと意味が無いかなと思っています。1度4K 60pのヌルヌル感を見慣れてしまうと譲れないなと考えています。PanasonicのG9 Pro, GH5など4K 60pは撮影可能ですが、APS-Cのフォーマットで撮影できるのは現状X-T3だけです。フルサイズでは高級な業務用機材しか存在していないので、現状はX-T3は良い場所にいます。しかしこの点は、各社当たり前の様に追従してくると思います。2,3年後にはほぼ全ての機種が当たり前になっていると思います。ただ、私は「今」4K 60pの撮影機材が必要だったという点があります。


ロシア・モスクワ:救世主ハリストス大聖堂前での撮影テスト。4K 60p。

[理由:2] FUJIFILMのAPS-C Xマウントはレンズラインナップがよくしっかりと作っている
 現状、APS-Cミラーレスのマウントでちゃんとしたレンズラインナップが揃っているのはFUJIFILMのXマウントのみです。EF-Mマウントは、EF-M32mm F1.4がやっと出たばかりですし、Sonyは、FEレンズ(フルサイズ用)に力を入れていてAPS-C用は最近更新されていません。最近のインタビュー記事で、フルサイズは一通り揃ったのでAPS-Cにも再度気合いを入れるそうですが、現状としては良いラインナップではありません。私としては、超広角ズームレンズが撮影スタイルとしては必須であり、お気に入りのCanon EF-M 11-22mmに替わる、FUJIFILM XF10-24mmF4 R OISがちゃんとラインナップされていたのが良かった点です。Canonのx1.6クロップで11mmスタートに対して、Fujiはx1.5クロップで10mmスタートのレンズですので更に広角の写真が撮れるようになりました。同じ理由で、Sony α6500を求めた際には、SONY E 10-18mm F4 OSSというレンズがあったのですが、このレンズが画質がイマイチだったのと、望遠側が18mm止まりというのが使いづらかったというのがありました。このレンズが革新されていたらSonyの次世代APS-Cミラーレスも選択肢に入ったかもしれません。しかし[理由:1]で述べたように私は`今`必要だったという理由もありました。今回はXF10-24mmに加えて、XF35mmF1.4, XF56mmF1.2, XF90mmF2の三本の単焦点を加えて四本体制でスタートです。フルサイズのボケには敵いませんのですが、レンズはできるだけ明るいレンズを揃えました。
 ちなみにKissM + マウントアダプター + EF35mm F1.4Lと、X-T3 + XF35mmF1.4では、解放での比較でKissMの方が隅々までクッキリでした。やはりフルサイズのレンズをAPS-Cで使うのは贅沢な使い方ですね。
 またレンズに関しては、EF-Mのラインナップが乏しい事により、先述の通りEFフルサイズ用のレンズをアダプターを介して使っていたので、大きくて・重かったのと、Lレンズはともかく、EF50mm F1.4、EF85mm F1.8、EF100mm Macroなどの、レンズ設計が古すぎてフリンジなどが目立っていました。長くこれらのレンズにはお世話になってきましたが、最新のレンズ設計(デジタル時代)のに変えたいなという気持ちもありました。この記事でX-T3のボディの写真をKissM/EOS M初代で撮影して載せていますが、フリンジなど結構目立つのがわかるとおもいます(まぁどうでもいいけどね)


撮影機材:KissM + EF100 F2.8 Macro USM: フリンジ出てますね。

[理由:3] Adobe Lightroom現像に慣れた。
 これは直接X-T3の選択理由とは関係ないのですが、今年の夏頃から写真整理+RAW現像にAdobe Lightroom Classicに移行しすっかりと慣れていたという私の作業フローが変わっていたというのも間接的な理由です。Canonは、Digital Photo Professional (DPP)という素晴らしいソフトがあり、DLOによるPC後処理での高画質化は、何よりも設計データを持っている純正の強みです。カメラは小さく作り、設計データを元にした後処理ができるというCanonのアプローチは私も良いなと思っておりました。しかし、夏頃に何度も試しては移行までには行かなかったLightroomを改めて覚えて、移行が完了しました。もちろんLightroomのレンズ補正は、Adobeのリバースエンジニアリングであり、DPPの純正には敵いませんが、そもそもそこまでレンズ補正を気にするべきなのかという気持ちになり、そしてDPPの現像処理の遅さは人生の時間の無駄使いだと思ったら、Lightroomで良いのではという気持ちの変化がありました。そして、Lightroomは、RAW現像だけでなく、それ以上に写真整理の機能(カタログ)が優秀で多量にある写真を整理する意味でも移行して良かったです。Sony αに二回行ったのにCanonを離れなかったのはSonyの現像フローが私のなかで確立できなかったからであり、もしその時にLighroomを使っていたらSonyへのマウントチェンジもあったかもしれません。Fujiユーザーは、JPEG撮って出しを重視される人が多いので、Lightroomなんてと言われる人も多いでしょうね。その意見も分かりますが、私としてはJPEGというフォーマットが今のセンサー性能を考えると、第一次ソースとして持つのはイマイチかなと考えます。ただ、確かにベルビアのJPEG出しは良いですね。

[理由:4] Amazon Prime Photo (drive)にCanon RAW .CR3が対応していない
 私の過去の写真データは、部屋に設置していたNASからAmazon Prime Photoに移行済みです。JPEG/PNG/RAWが無制限のクラウドストレージなので今のところ他に選択肢がありません。しかしその無制限認定されるRAWのフォーマットが、EOS KissMから始まった.cr3に対応していないのです(.cr2は対応している)。amazonに要望を出しましたが、この辺は対応してくれるのかはわかりません。(EOS Rも.cr3なので悩ましい問題です)。その為、.cr3をadobe DNGに変換しないとamazon prime photoにアップできず困っていました。.cr3からDNG変換は非常に時間が掛かりますし、希にDPPで現像するために、逆変換を掛けないといけません。そして逆変換をかける為には「.cr3を含んだ形のDNG」に変換しなければならずファイルサイズも大きく本当に扱いが面倒でした。X-T3のフジのRAWは、問題なくamazon prime photoに上がるので安心です。KissMで本当に困っていた点でした。

[理由:5] 電子シャッターが良い感じ
 ミラーレスカメラは、グローバルシャッターのセンサーを搭載しするのが一つのゴールかな思っていますが、量産品カメラでの実現には時間が掛かりそうな様子です。X-T3はクローバルシャッターではありませんが、電子シャッターをKissM以上に自由に使えます。KissMは、電子シャッターによるサイレント撮影はPモード的にしか使えません。X-T3は、自由に電子シャッターとメカチャッターを組みあわせて使えます。特に電子シャッターが、1/32000で切れるのはとても良いですね。F1.2とかF1.4レンズの解放を多用しますので昼間だと解放では1/8000では間に合わないことがあり1/32000までいけるのは非常に良い感じです。せっかくのレンズにND付けるのも残念ですものね。メカシャッターの音も良い感じです。
 電気自動車もそうですが、日本メーカーが精練を重ねてきた「メカ」(機械・機構)技術が電子技術やソフトウェアによって不要になってしまうというのは悲しい事ですね。この流れは止められません。

[理由:6] 各種設定がダイヤルになったのが良い感じ。
 この記事中にX-T3の上部の設定ダイヤル、レンズについた絞りリング等の写真を掲載していますが、X-T3はKissMやEOS Mシリーズに比べると、ややクラシックなカメラのスタイルで、各種撮影に必要な設定は、物理的なダイヤルとして付いています。私としては全て電子的に設定をするのが現代的だと思い、EOS-M以降それに慣れて使ってきました。今回X-T3を使い始め、やはり露出補正とか絞りとかISOなどはダイヤル切替も速く確実で便利かなと再認識しています。電子的な設定だと、インターフェイスがモサモサしていると撮影機会を失うこともありました。


特に露出補正・ISOダイヤルは良い感じ。

[理由:7] フォーカスレバーが良い感じ
α6500や、KissMでは、EVFで覗きながらAFポイントを移動する際に背面液晶の一部を指で擦ることでAFポイントが移動できる機能があり(タッチ&ドラッグAF)、最近のミラーレスでこの機能が流行りました。私も結構使いましたが、結局使い辛いのです。何度も指をスリスリしたり、思った場所に合わせるのにドラッグは精度が良くなく、結局EVFから顔を離してタッチするみたいな動きが多かったです。やはり、下の写真にあるようなフォーカスレバーによる十字キー的な動かし方が正解だと思います。どのメーカーもタッチ&ドラッグAFは使えないという結論になるのではないですかね。


`MENU OK`の上にある★型のレバーがフォーカスレバー

[理由:8] レンズ・ボディともに作りが良い
これはプロダクトレンジによるのでKissMとX-T3を比較してはいけませんが、X-T3や今回買ったレンズはどれもちゃんと作ってあり、持った感じ、触った感じ、各種ダイヤルを回した感じなどはとても堅実に作っており、メカとしてとても良い感じです。Fujifilmはマウントの関係もありAPS-C専用ということで注力してきたので、しっかりとした物作り、しっかりとしたラインナップ展開などとても好感が持てます。フルサイズを飛ばして中判を同時に展開しているのも両者中途半端にならず良い戦略ですね。この辺は、CanonのEF-Mマウントをどうするのか、SonyのEマウントは、APS-Cをテコ入れするのか、フルサイズ用マウントを改めて作るのかなど、ユーザーにとっては見え辛いと思います。

実際に使い始めての使用感

 約一ヶ月弱X-T3を使ってきて、操作系は慣れてきました。実際に撮れてきている写真も満足度が高く、同じAPS-CのKissMと比べると、抜けが良い写真も多く、最新のイメージセンサーと最新のレンズは良く写るなと感じています。瞳AFも良い感じです。[理由:6][理由:7]でも述べた各種ダイヤルやレバーなどは、最初はアナログっぽいなと思いましたが、やはり撮影までを迅速にと考えた場合には便利です。小型・軽量でAPS-Cを選んでいると述べましたが、こういった撮影の設定が遅くては意味が無いですものね。(逆にこの点はスマホはタッチパネルが前提なので遅い)。

 Lightroom現像がメインですが、噂通りJPEG撮って出しも綺麗ですね。RVP(ベルビア)っぽい彩度も懐かしいです。とりあえずワークフローも確立し、写真整理もLightroomで扱い、その後自動でAmazon Prime Photoに上がっていくので、X-T3移行して十分に撮影できる環境が整いました。マウントチェンジは大変ですが新鮮で良いですね。

 ここからは少し気になる点を箇条書きで列挙します。慣れていない点もあるので、現時点という観点もあると思います。

[懸念:0] GPS受信機がない
 これはX-T3に限らずカメラにはGPS受信機を必ずつけるべきだと思っています。Lightroomやクラウドでファイルを管理する現代において、EXIFに撮影場所が入っていないというのは話になりません。また秒単位の時刻も正確に合わせる為にも必須ですね。スマホでは当たり前ですが、GPS受信機なんて小型ですから必ず搭載してほしいですね。今年の結婚式で、スマホやいろいろなカメラで多量のデータが集まりました。EXIFの撮影時刻にソートを掛けるとあらゆる方向から同時刻に撮られていて実に面白い写真アルバムが出来ました。そこで苦労したのがスマホの写真は全て時間が正確なのに、ミラーレスとか一眼レフのカメラの時間がずれていてそれを写真の場面から予想してオフセット処理をかける(EXIFを書き直し)が非常に面倒でした。これから益々クラウドやSNSで写真を整理・公開していく時代においてメタデータ(撮影時刻・撮影場所)はこういったカメラには必須だと思います。益々スマホ写真に差を開けられてしまいます。

[懸念:1] レンズに絞りリングがありそこが回転するのでレンズの交換がやや面倒
 レンズの根元に絞りリングがあるので、マウントから外す、付ける時にレンズを持つところが少なくやや面倒です。これはもう慣れるしかありません。

[懸念:2] たまにフリーズして撮影できなくなる
 新機種ですので仕方がありませんが、一日一回は最低フリーズをして電池を外すことになります。しかし最新ファームで改善されたようです。

[懸念:3] 天頂付近の星の撮影をXF56mm F1.2でしていたら、レンズのフォーカスリングの自重でフォーカスが少し動いてしまう
 星空撮影をしていて、再生するとピントを合わせたはずがボケていて、いろいろ調べていたら真上に向けて撮影している際にフォーカスリングの自重でフォーカスが少しずつ動いていました。これはレンズ調整(リングの重み調整)で解決できますかね。

[懸念:4] 電池の印刷が安っぽい
 どうでもよい内容ですが、電池表面の印字がにじんでいて少しクオリティが気になります。純正で結構良い値段もするのですが、粗悪な互換バッテリーみたいな感じに見えるのでこういったところはちゃんとして欲しいですね。本質的ではありませんが。

[懸念:5] EVFの見え方がまだ慣れない
 どうもEVFの見え方が慣れません。はっきり言えば良く見えず(特にハイライト側)、撮れているのかよく分かりません。ただ後でPCで再生するとちゃんと撮れているので、これは私が慣れれば良いことなのかもしれませんが、少し時間が掛かりそうです。またMFピーキングはCanonに比べて見辛いかなという印象です。
 ただEVFの考え方は、Sonyなどに近く、常時実絞り被写界確認などCanonに比べると先進的です。

[懸念:6] AWBの判定が鋭い印象
 AWBの判断が鋭い様子で、EVFで覗きながらAE掛けた時に真っ青になるみたいなことがあります。たぶん、画面の何かの位置から誤判断したものかと思います。実害は無いですが、そういった場面が何度かありました。

[懸念:7] 電池の持ちはミラーレス一般的な印象
 電池の持ちはミラーレス一般的な消費という感じで1日ずっと撮影するなら一本では不足で、予備バッテリーは必須かと思います。Canon/Sonyに対しても同じ位の印象です。

まとめ

 本記事で述べた様々な経緯・理由によりX-T3へのマウントチェンジを致しました。KissMが小型・軽量で非常に良いカメラであったのですが、X-T3は更に撮影幅を広げられそうです。
 日本の各メーカーがフルサイズミラーレスに対して、大型化・質量増は無視して光学性能側に舵を切ってしまったため私の興味は失われました。そういった状況を鑑みると、現時点でX-T3とFujifilmのXマウントレンズ群はとても良い位置にいると思っています。
 次の記事からX-T3の写真をパラパラ載せて行きます。

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その後パブリッシュ系ネット技術トレンドも、HTMLベタ書き、Weblog、SNSの台頭など変化してきています。

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