Microsoft Silverlight 発表

以前、このブログで紹介した(XAML + WPFプログラミング)WPF/Eが正式に名前を変えて発表された。

Microsoft Silverlight | http://www.microsoft.com/silverlight
silver.png

Flashと完全に張り合う技術ですが、私としては1)開発スピード、2)XMLベース(XAML)、3)強力な表現能力、などの点で多いに期待しています。ウェブデザイナーの方、SEの方、注目です。早めに身につけて頭一つ飛び出してください。Flashのシェアをどこまで奪えるかわかりませんが、これも強烈なSilverlightベースのサイトが出てくれば変わってくるでしょう。今後の強烈なウェブが楽しみです。Silverlightが一般的になるとフルスクリーン化できるIE7.0は強烈のプレゼンテーションステージとなると思います。

ちなみに、マイクロソフトはあまり好きではありませんが、この技術は素敵だと思っています。

*追記:.NET Framework 3.0とWPF/Eの関係は、.NET Framework 3.0 の紹介をご覧になればわかります。WPF/Eは、WPFのサブセットという位置づけですね。

あとIT情報つながりで、

・CentOS5が発表
無償でEnterprise Linuxを使いたい方はオススメです。2,3日前に発表されました。(RHEL5クローンです)

・BEA Liquid VM
この技術はJavaアプリをOSを挟まず実行できるようです。もともとハードウェアをラッピングする為にOSが生まれたのに、それぞれのOSをラッピングするためのVMという考え方は普通に考えればおかしいです。パフォーマンス的に見ても全く当たり前の技術だと思います。IBMあたりも追従するのではないでしょうか?

私は1年で2時間半節約する(Foxit)

知っている人にとっては退屈な内容であるが、私は最近”それ”を知り、とても時間を節約してしまった。そして時間を節約する。

もうパソコンでの文章交換でほぼデファクトスタンダードとなったPDF(Portable Document Format)。PDFは、ウェブページと比べ文書の体裁を固定した形で、A4などの定型紙に印刷する場合などに重宝され、インターネット上で交換される文書はほぼPDFで行われている。PDFの厳密な仕様などをオープンにする動きも起こり今後も利用されていくだろうと思われる。しかしこれだけ普及しているPDFにも関わらず、その表示アプリケーションであるAcobe Acrobat Reader (無料)がバージョンを重ねる毎に重くなり起動が極めて遅い。私は無料のリーダーだけではなく、PDFを作る方のAcrobatProfessionalを使っているため、何も考えずにAdobeのReaderを利用し、いつもいつも遅いと感じていた。Googleなどでも検索結果がPDF形式だったりすると開くのも躊躇するほど精神的にダメージを受けていた(笑

しかし、某所でPCのセットアップをしていた時、そこにはAcrobat Professionalのライセンスがなく、しょうがないから他のソフトでも探そうかと思ってみつけたのが、Foxit Reader(表示アプリ:リーダーは無料)である。Foxitの開発コンセプトは、正に上述の悩みに対抗するものである。

An exclusive small and fast PDF Reader of the same!

最高です。起動が爆速です。1秒かかりません。ウインドウと同じ感覚で開きます。しばらく使ってみて、

・日本語表示全く問題なし(日本語フォントは必要になったら勝手にダウンロードされます)
・Internet Explorerなどの連携問題なし
・起動は初回1秒、2回目は計測不能(タイムロスなし)(←→Adobe Acrobat 6.0 proでは、初回8秒、2回目は4秒程度)
・あるPDFファイルを開いたときのメモリは12.8Mbytes (←→Adobe Acrobat 6.0 proでは、46Mbytes)
・印刷、検索ともに問題なし(環境によっては印刷できないケースも希にあるようです)

もうFoxit使ったら絶対にAcrobatは使えません。私はPDFも頻繁に作成するため、両方インストールしてあり、作成はAcrobat,表示はFoxitという構成です。

私は仕事柄PDFの参照は毎日モーレツに発生します。毎日平均5回と仮定すると
Foxit : 1秒 + 4回のタイムロス起動 = 1秒強
Acrobat : 8秒 + 4回x4秒 = 24秒
つまり1日23秒程度差がつく。つまり1年で8300秒(約2時間半)の差である。

FoxitはVersion2.0であるので、私は導入が明らかに遅かった。今までもったいなかった。このまま遅れて使っていたら1年で2時間半もおっさんが大開脚でジャンプしている絵のAdobe Acrobatの起動を見ているところだった。やはりトップシェアの牙城を崩そうとするソフトウェアは優秀である。

*追記:どうも印刷できない方がややいらっしゃるようです。印刷のときだけAcrobatを使えば良いのですが、その辺多少問題もあるようなので自己責任でお試しください。

Windows Vista + 一太郎2007

自宅のPCを一新した。一新した理由は、Microsoftの新OSであるWindows Vistaが今月末に発売ということで、WPF(Windows Presentation Foundation)プログラムを作る上ではやはりVistaでのチェックしないとダメであろうと考えたからである。今までは、Apple Macmini (Intel)BootcampでWindows XPを利用していたのだが、今回は、久々に秋葉でパーツを買い集めて自作PCを作ることにした。ちなみに自作PCとは、パソコン(PC)を構成するCPU,メモリ、HDDなどを自由に組み合わせて自分オリジナルのPCを作るというアプローチである。今月末発売のWindows Vistaは、既に開発者ライセンスで先月に届いているので、自作PCを作り早速インストールすることにした。今回の記事はPCに興味が無い人には極めて退屈な内容である。

まず自作PCであるが、部屋のインテリアを損なわないナウいマブいデザインの自作PCケースは予想通りなかなか見つからなかった。最近はDELLの直販PCを長く使ってきたが、DELLの品質が明らかに落ちていること、サポートセンターで日本語が通じないなど個人的にあまり快く思わないことが多く、しかもそんなに安くないことからDELLのPCと縁を切ることにした。そこで自作PCということになるわけであるが、5年ぶりということで少し秋葉に行くのが楽しみであった。秋葉は、電子パーツ、パソコンパーツと大きく2大ジャンルの街であったが、ご存じの通り、この数年で萌えの街となった。人工衛星用のパーツを買いに駅近の電子パーツ屋は何度か足を運んでいたが、萌えの台頭によりまったく秋葉に行く気が失せていたので、駅から少し離れるパソコンパーツ屋の通りまで足を運んだのは5年ぶりである。この5年で自作PCの分野はどう変わったか楽しみであったが、ビビルほど変わっておらず、一部の店では店員まで一緒だった。昔はかなり自作者の自己責任的な側面が多かった自作PCであるが、最近はパーツの相性チェックなどいろいろな保証サービスが充実していた。価格はDELL PCに比べやはり7割程度で同等の機能は実現できそうな感じであった。期待していたおしゃれなPCケースはやはり存在しておらず、このデザインという部分に全くニーズが働いていないことが良くわかる。なぜAppleが持っているようなデザインチームがPCのケースをデザインしないのか理解できない。リビングPCという概念が今年大流行しそうな様子なので、今年以降は少しニーズが出てくるかもしれない。

リビングPCが大流行する理由は
・Full HD(フルスペックハイヴィジョン)テレビが一般化した
・HDMIというパソコンの画面出力でよく使うDVIと相互変換性の高い入力ポートがハイヴィジョンテレビに搭載されるようになった
・マウス、キーボードがBluetoothをはじめとする通信距離、安定性の高い規格でワイヤレス化しはじめた。
・iTunesをはじめネット配信での音楽・映画が始まった(つまりツタヤでメディアを借りる時代ではなくなってきた)
・Apple Macminiに続いて、ソニーがリビングPCを発売した(テレビと接続、楽しみ方もカタチも新感覚のパソコン“テレビサイドPC”発売 @ sony)

以上により今年はハイヴィジョンテレビとパソコンという概念が最も進む年だと予想できる。

さて、自作PCにWindows Vista Business Editionをインストールしてみた。Vistaはインストール直後に独自のPCパフォーマンスチェックが行われる。CPU,メモリ、GPU,HDDなど総合的に判断し、そのパフォーマンスに沿ったOSの”派手さ”が決まる。つまりスペックが高いPCほど、ウインドウが透明になるなり、いろいろ3次元化したり、本来OSには必要のない部分が派手になる。今回の自作PCはかなり高スペックに組んであるので、最高パフォーマンス基準である5点を裕に超え、最も派手な形でインストールが完了した。インストール直後、タスクマネージャーで見てみると使用メモリは780Mであった。昔フロッピー1枚で動いていたOSが、今は初期起動で780Mを使うという状況である。PCのハードウェアを更新させるという意味ではOSが重くなるのはビジネスモデルなのかもしれないが、本来のOSの機能を考えるとむしろ軽くなる方向に進むべきだと思う。ちなみに、5点を超えたことで最も派手になった表示系を全てオフにすると500M程度までメモリが落ちる酷い状況である。その派手な部分のインターフェイスはVistaのウリの1つでWindows Aeroというらしい。初期状態で780Mであるから、最近いろいろなところで宣伝されている”Vistaにはメモリは1G以上”という宣伝は正しくもあり誤りでもある。残り200Mしか無いのだから、メモリは1.5Gは積まないと実質厳しいのではないだろうか。私のようにiTunesを聞きながらどんどん開発する人間はまず、1Gでは不足である。Vistaをインストールするつもりなら思い切って2G積んで全く過剰ではない。ちなみに私は2G積んでいる。また、私はOSに派手さは要らない人間なので、無駄な演出効果は全てオフにしてある。今回の自作PCはスペックも高いのでかなり快適である。ちなみに無駄な演出効果を切ると描画速度などが速くなるとは限らない。Aeroは最新にGPUなどであればメインメモリは消費するが描画は早い可能性がある。

Vistaのもう一つのウリは、Readyboostと呼ばれる機能である。データの受け渡しなどで利用することが多いUSBメモリ(高速なもの限定)を、メインメモリとHDDの間に位置するキャッシュとして使える機能である。ランダムリードアクセスがうまくいけば数倍改善するらしい。今の高速HDDの方がUSBメモリよりも早い気がしてならないが、いちいちウリにしているのだから、準じて使ってみることにした。とりあえず30M/s位でる早いUSB 2.0 フラッシュメモリー2GをPC背面のUSBに差し込み、Readyboostに割り当ててみた。今のところ早いのか全くわからない。

ソフトは概ねWindows XPのものが使えている。私は、Officeとitunesと開発環境だけしか使わないので、それ以外のソフトはわからないが、今のところ快適である。Vistaにすることで恩恵を得られる人がどれだけいるか分からないが、見た目の派手なOS好きならアップグレードするのも良いかもしれない。


Windows Vistaのタスク(アプリケーション)を3次元的に切り替えている様子

さて、今回の記事のタイトルでは、一太郎2007という名前を付け加えてある。ご存じの方も多いかと思うが、国産の歴史あるワープロ一太郎の最新バージョンである。一太郎2007は来月発売なので、発売後使ってみようと思っている。ほとんどの方がワープロには、マイクロソフトのWordを使っているかと思う。一太郎を使っているとイジメにあうのではないか?というくらい、現在はそのシェアをWordに取られてしまっている。普通に考えたらデータの互換性を考えてもWordを使うだろうし、一太郎の開発元であるジャストシステムも危ないのでは?と考える人が多いだろう。そこを敢えて使ってみるには訳がある。私は長いこと日本語入力に同じくジャストシステム製品であるATOKを使っている。マイクロソフトWindowsやOffice(Word)のバージョンが上がる度に、マイクロソフトの日本語入力MSIMEもバージョンが上がっているが、未だ全くもってATOKの使いやすさ、変換精度には歯が立たない。一度ATOKに慣れてしまうとIMEなぞ馬鹿過ぎて使う気になれない。このことから、一つの仮定を考えた。

仮定:一太郎はWordよりも優れているのではないか?

・ATOKは圧倒的な開発資金力差があるにもかかわらず負けていない
・誰もがジャストシステムは大丈夫?と思う会社が、Wordに負けるような製品をのこのこ作っているはずない。
・誰もが懸念するWordとの互換性を製品として考慮していないはずがない。

Wordは、日本の一太郎を参考に作られたといわれている(データーソースはないが・・)。マイクロソフトは、OSでもアプリケーションでもいつも二番煎じで開発をし、良い機能は全て吸収してリリースされる。そういう意味では、常に一太郎の最新バージョンを追いかけないといけなくなるが、とりあえず今回の一太郎2007をモーレツな期待を持って使ってみることにする。

一般人向け、新しいカメラの予見と”短い動画”の提案

今日のエントリーは、一眼レフカメラ、ハイヴィジョンカメラなどの最新のカメラ道具の技術的な観点と、いろいろな写真を見て感じたことから、この1,2年後に発表されるであろう、”一般人”向けの新しい”領域”のカメラを予見する。私が書かなくても当然開発は始まっているだろうが、一応紹介しておく。

新しい領域のカメラとは、下のCの領域である。

(A領域)高精細静止画:ディジタル一眼レフカメラ

(B領域)中程度静止画+中途半端な動画:コンパクトディジタルカメラ

(C領域)静止画+ハイヴィジョン短時間動画:”新しいカメラ”

(D領域)ハイヴィジョン動画+中程度静止画:ハイヴィジョンビデオカメラ

私のようなカメラ好き、高画質好きは、Aの高精細静止画を撮れる一眼レフカメラおよび、Dのハイヴィジョンビデオカメラを持っていれば、静止画、動画ともに問題なく記録することができる。しかし一般の人が家族の旅行、ピクニック、普段の生活を撮る際に、この2台を気軽に持ち出せるだろうか?

この動画機能と静止画機能の共有は昔から要求とマーケティングが働いており、
(B)コンパクトディジカメにSD(非ハイヴィジョン)クオリティの数十秒の動画機能
(D)ビデオカメラに、メモリーカードを指して画質がイマイチな静止画機能

このように、静止画、動画ともにそれぞれ不足機能を補おうと発展してきている。ちなみに、一眼レフは、クイックリターンミラーが搭載されている限り動画撮影はできない。EOS-1RSで付けたペリクルミラーや動画専用のイメージセンサーを搭載しない限り、今の一眼レフの仕組みでは難しいであろう。そういう意味で、一眼レフという領域は今後も高精細、超高解像度の静止画という領域を進み続けると思われる。

さて、話を戻そう。(B)のコンパクトディジカメの動画機能は、今後一般的になるハイヴィジョンクオリティには程遠く、やはりおまけの動画機能である。一方(D)のビデオカメラの静止画機能であるが、私の持っているCanon HV10の静止画など普通の写真レベルでは問題ないクオリティを持っているが、そもそもいつもビデオカメラを持ち歩くというのは難しい気がする。

そこで(C)領域の提案である。提案もなにも技術的に順当な進歩と言えばそれまでであるのだが、コンパクトディジカメにハイヴィジョン動画撮影を短時間できる機能のカメラができれば、一般の人は静止画、動画を1台で事足りるのではないかという提案である。

現在、多くの方がコンパクトディジカメを持っている。カメラ店に行っても、各社、各種非常に多様な製品が揃っており選ぶのも難しい。一般の人の選択基準はやはり画素というのが未だにあり、1000万画素を超えるコンパクトディジカメも珍しくなくなってきた。ここで、ハイヴィジョン映像の画素数を考えてみる。今のところフルスペックハイヴィジョンと呼ばれる解像度は1920 x 1080 = 約200万画素である。現在のコンパクトディジカメでは200万画素を裕に超えており、ハイヴィジョンの解像度だけならクリアできる。つまりコンパクトディジカメで静止画は800万画素くらい、動画機能はそのうち200万画素を使ってハイヴィジョン動画撮影(短時間)ができるカメラが一般の人にはとても使いやすく、そしてまもなく発表されるであろうというのが、今回のエントリーの”新しいカメラの予見”という部分である。

上にも述べたようにこの新しいカメラは、まだ発売されていないとはいえ、明らかにコンパクトディジカメの技術的な延長にあるように見え、いちいち”C領域”という必要もない気がする。しかしあえてこの領域に置いたのは、”短い動画”という映像表現にひとつの名前を与えてみてはどうか?という提案である。

今回ハイヴィジョンカメラを買って初めて気がついた訳ではないが、動画を1分以上撮ることは一般の使い方ではほとんどない気がしている。大変すばらしい映像番組であるTBSの世界遺産も良く見てみれば、同じテイク(1回の連続録画)で1分以上の映像はほとんどなく、そのほとんどが15秒程度の映像のつなぎ合わせである。今のCMを見ていれば、15秒もしくは30秒でかなり多くの情報を伝えることができ、1分以上撮ることは、実験の映像、運動会の映像くらいの日常生活ではあまりない状況ではないだろうか(運動会も1年に1回の行事程度)。1分以上の動画を残すのであれば、(D)のちゃんとしたハイヴィジョンビデオカメラを用意すればよく、ほとんどの場面では1分、むしろ15秒前後の短い動画さえ撮れれば十分だと思うのである。この短い動画というのを、”短い動画”じゃなくて、”動写真”なり、”ショートフォト”なり、何か適当な名前と文化を与えてみてはどうだろうか?

私の写真(静止画)を好きな理由の1つは、”時間軸がないのに時間を感じられる”ことにある。フランスの有名写真家アンリ・カルティエ・ブレッソンが”決定的瞬間”という言葉を作った。その時しかない瞬間の写真こそ、その写真から、”時間の流れ”を感じ、妙にドラマチックに感じるものだと個人的に思っている。短い時間だからこその、その前後を妄想する面白さかなと思っている。

一方で動画の面白さは、赤ちゃんの大きな目の瞬きだったり、音声も含めた泣き声であったり、声変わりする前の自分の声だったり、草花の風に揺れる姿だったり、動きだからこそ表現できることである。JR東海の京都のCMなんかは、あの短い動画のなかに、京都の桜の散る様子や舞妓さんの歩く姿を含め大変すばらしいものである。

この静止画、動画の良いとこ取りで、”短いながらも”、”動きのある”動画ということで、”短い動画”という文化ができて、そのコンテストなどあれば良いなぁと思うわけである。そういう文化があれば、動画を撮る際に、”短い動画”的に撮ろうとする意図が働き、無駄に長い動画の蓄積を防ぐことができる。

”無駄に長い動画”というのが実は裏に込めた意図である。最近、メモリーカードの高容量化、低価格化で、だらだら写真を撮っていないだろうか?またビデオカメラもあまり考えずにだらだら撮っていないだろうか?ディジタルの恩恵ではあるのだが、その弊害として撮ったはいいものの、実際には見ないという問題が発生していると思う。私もフィルム時代は1枚50円という感覚があったので集中して撮ったものだが、ディジタルでいつもカメラには5Gのメモリーを入れていると、つい連発して写真を撮ってしまう。その写真はハードディスクを圧迫し、遂にはDVDなどのメディアに記録されるわけだが、ハードディスクからデータが離れた時点でその写真を見る機会は一気に減る。静止画でそうなのだから、動画で、それをやりだしたら編集が大変でますます撮っただけの動画になってしまう。

この”短い動画”という文化、ジャンル、言葉を作るべきと提案しているのは、

・時を大切にする
・無駄なデータを増やしすぎて結局見ないことを避ける
・短い間に意図を込めるという練習になる

など良いことが起こるのではないだろうか?というように考えるからである。何か良い言葉を作って、写真、動画と、”短い動画”という3ジャンルみたいなものができればよいなぁと思っている。

考え方としては、
・Digital Stage : Photocinema
・ソニー : 音フォト
のように、静止画をスライドショー的に音楽付きで再生させるものに近い気がする。この静止画スライドショー+音楽は、結婚式などで既に定番になりつつあるが、ものすごく素敵な見せ方だと思っている。

さて、そのC領域のカメラであるが、まもなく発表されるのではないかと思っている。メーカーはおそらくソニーではないだろうか。本音を言うとソニーはそれほど好きではないのだが、やはり要素技術の開発などの目ざとさはさすがで、彼らのプレスリリースを追いかければこの新カメラが出来上がってしまう。その先見性を大切にし、少し叩かれている品質管理を復活させ、世界のソニーを復活させてほしい。

・ソニー超高速CMOSセンサー
・ソニー メモリースティック PRO-HG
H.264エンコーダLSI : 各社

ハイヴィジョンの解像度は200万画素程度ということは先に述べた。しかし画素だけではなく、毎秒60フレームで記録できないとハイヴィジョン映像にはならない。また、その高速のデータを圧縮し、メモリーカードに高速で記録するためにはもう少し技術的な課題がある。上の3つの新技術を用いれば不可能な話ではなく、早ければ2007年にも、ハイヴィジョン動画撮影ができるコンパクトディジカメが発表されるかもしれない。バッグに入れておき、静止画も動画も撮影できるカメラは、たぶん売れる気がする。少なくとも私は欲しい。

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P.S. 何度も今回のエントリーを消そうと思った。とにかくハイヴィジョン動画が取れるコンパクトディジカメと、短い動画という文化があれば良いということを伝えたかったのだが、うまくまとまらず、結果的に酷い文章になってしまったためである。まぁ、もともと綺麗な文章をかけるわけではないので、このまま公開することにした。

ハイヴィジョンビデオカメラの動向と導入について

ハイヴィジョンビデオカメラを導入した。機種は、以前のエントリー(CEATEC2006に行って来た)で紹介したSony HDR-SR1ではなく、Canon IVIS HV10という機種である。前回、ハイヴィジョンビデオカメラを買うならHDR-SR1が良いのではないか?という結論を出していながら、実際にHV10に気が変わった経緯を紹介したい。

最近、同級生や同世代の知人にお子様が誕生している。皆さんかわいい写メールを送ってくれて、その親バカっぷりが大変微笑ましく、私まで幸せな気分になってしまう。そんなことが続くとお節介ながらも、そのかわいい時分を”綺麗に”残してあげてはどうか?と思ってしまうわけである。このエントリーは単語としてやや専門用語を含んでいるが、あくまで一般用途でのハイヴィジョンビデオカメラ利用という立場で述べており、ハイヴィジョンビデオカメラの導入などを検討されている方は参考にしていただければ幸いである。

今年のお盆に実家に帰ると、宮下家にはVHSをDVDに変換する機器が買ってあった。用途は、家族のビデオ映像をVHSテープだと劣化していつか消えてしまうため、DVDに変換しようというものだ。ウチの父親は、私が3歳の頃にビデオカメラを買ってきて、その頃から定期的に家族の映像を動画として残してきた。私が3歳の頃の映像は、まだ父方の祖父・祖母も元気に映っており、当時飼っていたうさぎにビビリまくりの私が映っている。知人が送ってくれる写メールなどと比べて、私の小さい頃なぞかわいくも何ともないが、25年経って見てみると、懐かしいのと同時に当時の事をいろいろ思い出したくなった。

たとえば、ピアノ発表会前日の練習風景を撮った映像が残っている。自分の記憶には、撮影をしたこと自体全く覚えていないし、映像を見ても少しも思い出せない。発表会前日なのに失敗している姿も映っていれば、その時の兄弟の会話などもそのまま残っている。これは写真では残せない情報だ。今回、全てDVD化したことで改めて昔の映像を見ていると、こういった映像の記録は何にも代え難い素晴らしい宝だと心から思った。とにかく自分の記憶など全くあてにならないということと、せっかく記憶できる機器があるのであれば、残しておいて本当に損はないと思った。

過去の映像を見ていて沸いてくる感情は、懐かしさだけではなく、この映像に入っていって当時の環境を見たいという感覚である。25年前の実家はまだまだ新築で、現在の実家と比べ経年劣化だけではなく、いろいろな箇所で異なっている。映像に映っている人も懐かしいが、家のあの部分は昔こうだったとか、映像の隅々までどうなっているのかなと視点が飛ぶ。

上の2つの段落は良いことを書いているつもりであるが別の思惑もある。つまり、かわいい家族を残し、画面隅々までスッキリ・クッキリのハイヴィジョンビデオカメラを買えという誘導である。ハイヴィジョンビデオカメラ、ハイヴィジョンテレビ、ブルーレイなどのハイヴィジョンメディアが登場した今、我々の世代はとりあえずハイヴィジョンビデオカメラだけでも導入し家族の映像を残しておくべきだと思っている。我々の世代の結婚式は、過去の成長写真をスライドショー形式でPCプロジェクターで紹介するのが定番となっているが、我々の子供世代の結婚式は、ハイヴィジョン映像の成長過程をハイヴィジョンプロジェクターで紹介するようになっているはずである。その時のためだけに備えるわけではないが、上で述べたように過去の映像が残っているのは本当に素晴らしいことであり、この時分であるから是非ハイヴィジョンで残すべきだと提案するのである。

ハイヴィジョンカメラへの誘惑を述べたところで、実際に宮下がどういった理由でHV10を選択し、実際にどのように編集などをしているかなど少し専門用語と現状の動向なども含めて紹介する。

まず単語を確認
HD映像:High Definition (高い解像度)=ハイヴィジョン映像のことであると思って問題ない
SD映像:Standard Definition(普通の解像度)=いままでのテレビ・VHSテープ・DVDなどの普通の解像度

TVコマーシャルで宣伝し続けているように2011年に地上アナログテレビ放送が終了し、完全地上ディジタル化になる。この宣伝がイマイチぱっとしないのは、”2011年でいいや”感が漂っていることである。地上ディジタル放送はもう全国で始まっており、もうどんどん移行しろよ的な宣伝を押し出していかないと2011年がパニックになる気がする。
とりあえず、宣伝指針の話はおいておいて、ここで言いたいことは、地上ディジタル放送はハイヴィジョンクオリティということである。つまり2011年には国民ほとんどの人がハイヴィジョンつまりHD映像を楽しんでいることになる(はず)。つまりハイヴィジョン映像は既に希有な存在ではなく、もう間近に迫った一般向けのクオリティである。現在売っているハイヴィジョンビデオカメラは、全ての機種でSD映像に落として普通のテレビで再生できるので、ハイヴィジョンテレビを今もっていなくても、将来のためにハイヴィジョンカメラだけ持っていて全く問題ないわけである。

現在購入できるハイヴィジョンカメラのリスト(2006.12.1現在):
*20万以下の一般向けに限定
*参考価格としてビデオカメラ「価格.com」の最安値を表示(2006.12.1現在)

HDV形式
Canon IVIS HV10 (89,780円)
Sony HDR-HC3 (73,980円)

AVCHD形式
Sony HDR-UX1 (99,855円)
Sony HDR-SR1 (129,800円)
Panasonic HDC-SD1 (144,000円)
Panasonic HDC-DX1 (139,790円)

ハイヴィジョンカメラの選択は、まずHDV形式かAVCHD形式かで多いに悩む。私もこの2つの形式選択には苦労しており、各種規格、仕様、編集環境、現状などいろいろな観点から評価しHDV形式を選択した。簡単にHDVが良いとは言い切れず、1年後は変わっている可能性が高いため、ここではHDV形式を選択した理由を述べることにする。

まず、HDV形式とAVCHD形式について紹介する。

HDV形式:High Definition Video – Wikipedia
圧縮方式:MPEG2 TS
ビットレート:25Mbps(固定)

AVCHD形式:Advanced Video Codec High Definition – Wikipedia
圧縮方式:H.264/MPEG-4 AVC : 以下H.264
ビットレート:可変(8Mbps – 15Mbps位が現在のカメラでは設定できる)

詳しい解説はリンク先のwikipediaなどに任せて、私のような素人での理解を述べる。
2形式の違いは、言ってしまえば圧縮方式がMPEG2かH.264かの違いである。MPEG2は、DVDの圧縮形式、地上波デジタル放送、BSデジタル放送など既に一般化されているのに対して、H.264形式は最近注目されている新世代の圧縮方式で、素人としては、MPEG2と同じクオリティの画質を半分のデータ量で圧縮できる程度の理解で問題ないと思う。つまり、HDV形式では、25Mbpsのビットレート(1秒間に25Mbitデータを使う)のMPEG2と同程度のクオリティが、AVCHD形式では、その半分の12Mbps程度のビットレートで実現できる。

データが半分で同じ画像クオリティが再現できるのであれば、データ量は小さいに越したことはなく、H.264を採用しているAVCHDが良いのではと普通は考える。しかし、MPEG2よりもデータ量が小さいということは、それだけ高度な圧縮(符号化)を行っており、その処理がMPEG2の数倍掛かると言われている。つまり、パソコンでの動画編集などで多くの処理時間が掛かることになる。このような処理が重いという問題は、時間が解決してくれる。ちょうど昨日、富士通がH.264形式の映像処理LSIを発表した。このプレスリリースを読んでみても、まだフルHD(1920ドットx1080ライン)には対応しておらず、これからと言ったところだ。つまりハイヴィジョン映像を扱うとして、H.264の圧縮方式はデータ量も小さく魅力的だが、現時点ではまだ時期尚早と言える(と私は考えた)

H.264の問題は処理が重いだけではない。現時点でH.264で動画を記録してしまうとそのデータの行き先がイマイチ安定しない。家族の映像など大切な記録を、パソコンのハードディスクに残しておくのは、容量的にも保存的にも限界がある。やはりBlu-rayなどのメディアに残すべきと考えるのであるが、H.264をBlu-rayに保存する規格がまだ決まってこない。私がAVCHDを見送り、HDVにした理由はこの点が大きい。というのは、Blu-rayはMPEG2形式で保存することがとりあえず一般的であり、H.264形式もサポートするとなっているが未だその仕様が見えてこない。なぜ次世代のメディアであるBlu-rayがMPEG2を主にサポートしているかという点は簡単である。地上波デジタル、BSデジタルのハイヴィジョン放送がMPEG2で圧縮されているため、ハイヴィジョンテレビ番組をその圧縮のまま、Blu-rayに記憶できるからである。先月あたりから発売を開始しているBlu-rayレコーダーも基本的にMPEG2の録画・再生を基本としており、H.264形式については特殊な条件でのみの利用となる。

AVCHDは、多量のデータを扱うハイヴィジョン映像をH.264の高圧縮方式で圧縮し、普通のDVDなどに書き込むことを想定した規格である。これは、Blu-rayなどの大容量メディアの開発が遅れているのに対して、ハイヴィジョン映像を撮る技術は発達してしまい、撮った多量のデータを保存する環境(Blu-rayの普及)が整っていないからの、繋ぎ規格と言える。その為、普通のDVDにH.264形式での保存は、現時点で確かにできるが、この特殊なDVDを一生再生できる機器が供給されるのかが心配である。

つまりH.264 on Blu-rayの規格が不透明であり、何ともこの部分が見えないことから、私はHDV形式を選択した。HDV形式は、MPEG2形式であり、Blu-rayにもそのまま投げ込める。11月から発売している、Panasonic, SonyのBlu-rayレコーダーではiLink経由でHDVハイヴィジョンカメラと接続し、その映像をBlu-rayディスク化することができる。これは将来的に映像を残すという点で大きなアドバンテージである。(現在私も含め、Blu-rayレコーダーを持っていなくてもHDVのテープで冷暗所に適切に保存しておけば、購入後Blu-ray化ができるだろう)

更にハイヴィジョン映像を編集する場合にも現状ではHDV形式が有利である。有利であるというよりも、H.264形式で保存された動画を編集できる環境は、現在存在していない。SonyのHDR-UX1, HDR-SR1を購入するとWindows用のソフトが付属してくるが、これは編集とはいえず、部分的なカットができるだけの編集とは呼べないものであり、更にH.264の高圧縮処理のため、カットだけの編集でも非常に時間が掛かるとのことである。HDV形式は、1万円前後で数種類の編集ソフトが現在市販されており、MPEG2は圧縮処理も軽いため、最近のPCであれば実時間の3倍程度の時間で処理できる(例:編集して10分程度の動画とした場合、再圧縮に30分程度)。HDV形式の動画編集ソフトに関しても、ほとんど全てのソフトを体験版で確認しその使い勝手や、画質の劣化状況などを確認しているため、その点はまた後日別のエントリーで紹介するつもりである。
パソコンでの動画編集といえば、iLink (IEEE1394, firewire)というイメージを持っている方がいらっしゃると思うが、これもちゃんとDV(SD画像のビデオカメラ)形式, HDV形式で規格化されており、AVCHD形式のハイヴィジョンカメラは接続できない。AVCHD形式での動画データは、基本的にUSBになりそうな様子であり、パソコンはともかくBlu-rayレコーダーにUSBポートが付くかなどいろいろな点で不安がある(つまりAVCHDカメラからBlu–rayレコーダーに動画データを転送できない)。一般人としては、編集などはあまり必要なく、撮影したカメラからパソコンなどを通さず、Blu-rayレコーダーでBlu-rayにダビングするというのが、将来的な一般の感覚だと思うがいかがであろうか。

まとめると、
・H.264形式は今の環境では編集が難しい(編集環境がない、処理が重い)
・Blu-rayとH.264の規格がまだ安定しない
・DVDに書き込んだH.264のメディアは将来性が不安

以上の点により、H.264の圧縮技術は大変すばらしいが、”現状の状況”では見送るべきであると考え、HDV形式を選択した。しかし、1年後、上記の問題が解決されればH.264の方が良いと言っている可能性が高い。H.264形式のビデオカメラは、HDD, DVD, SDカードなどにファイルシステムを持って保存しており、HDV形式のテープ形式とはちがい、巻き戻し、早送りなどの煩わしさがない。またテープ形式はディジタルデータであるため、データ内容の劣化はないとはいえ、経年的なテープの劣化によりある時点でいきなりデータが読めなくなる可能性がある(数年は大丈夫なのでそれまでにBlu-ray化する必要がある)。よって上記の問題さえ解決すれば良いことだらけの規格なので、私のような一般人がH.264形式に踏み込む良いタイミングなどは私の判断ではあるが、またいつか紹介したいと思う。

以上のように私は、AVCHDの潜在的な魅力を感じながらもHDV形式を選択することにした。HDV形式と決めたら今度は、カメラの機種選びである。HDV形式は、繰り返しになるが以下の2機種である。

HDV形式
Canon IVIS HV10 (89,780円)
Sony HDR-HC3 (73,980円)

どちらも甲乙付けがたく、価格コムなどの口コミでも、HV10とHC3のどちらが良いか迷っていますという話が長期にわたって議論されている。私見も含む長所・短所を紹介する。

Canon IVIS HV10

長所:
・高画質(映像のプロに言わせてもTV放送・業務放送に耐えうる高画質という評価を得ている。個人的にも家で再生してみてみると極めて美しい画像である)
・軽い、小さい
・Canon製 ←超私見(笑

短所:
・バッテリーがソニーに比べ持たない(本体を小さくするためにバッテリー容量が少ない)←予備バッテリーを買って対処
・外部カメラ入力端子がない。何か外部のマイクで音声入力したい場合はHV10では実現できない←宮下的には利用しないのでこの点は短所にはならない
・HDMI端子が付いていない。これは実際問題としてちょっと悲しい。現在D端子でAquosに接続している。

HDR-HC3

長所:
・バッテリーがソニーらしく標準のモノでも結構持つ
・HDMI端子が付いている
・外部マイク入力端子が付いている
・安い

短所:
・クリアビットCMOSの画像は、HV10を見てしまうと若干ネムイ画質である

正直言って、私は画質が良いこととCanon製という理由でHV10にした。HC3も画質はSD画像などに比べたら凄まじく綺麗なので、安いこともあり良い機種だと思う。

長きに渡って書いてしまったが、このような経緯を持ってCanon IVIS HV10を購入した。実際に六本木ヒルズや東京タワーで撮影してきたが、息をのむほど美しい。あれだけの高画質が個人で残せるというのは本当にすごい時代になってきた。この長文を読んでくださった方がどれだけいるか分からないが、その映像に興味をお持ちになられた方は、宮下家に足を運んでくだされば、お見せすることができます。子供なぞ当然いないので、私は風景、宇宙ステーションなど撮影がメインであるが、綺麗な映像をお見せできます。

以上に書いた見解は、仕様に誤解を含んでいる可能性もあり、さらに”本日”での見解である。今日から、Panasonic製のAVCHD機HDC-SD1が発売になったので、AVCHDの盛り上がりから目が離せない。また、HV10は素敵な機種で極めて満足しているが、HDMI端子、外部マイク、バッテリー容量(むしろ内部回路の消費電力の低下)により後機種はかなり期待できる。それを狙うのも悪くないかもしれない。

次回のエントリーでは、HV10で撮影した極めて高画質な動画の紹介と、編集ソフト選定に関して紹介する。

2006.12.1 7PM追記:

とりあえず撮影した動画を公開する。形式はMPEG2 TS形式(拡張子.m2t)で、HDVキャプチャーしたままのデータである。再生には、最新のDVDプレーヤーソフトなどで対応できると思うが以下のフリーソフトをお勧めする。

VLC media player (無料)

VLCプレーヤーはきわめて多くのフォーマットに対応しているすばらしいプレーヤーである。Windows, Mac OS X, Linuxなど多くのプラットフォームでも利用可能である。

必ずリンクを右クリックしてお使いのPCにダウンロード後再生してほしい。ファイルが極めて大きいので注意してほしい。また、解像度はHDV規格である1440 x 1080 pxであるため大型ディスプレイでないとはみ出てしまうかもしれない。

1.東京タワー:約130Mバイト

2.花:約18Mバイト

3.六本木ヒルズの旗:約147Mバイト

4.犬:約26Mバイト

5.東京タワーの特別展望台からの六本木ヒルズ森タワー:約46Mバイト

6.テレビ朝日の数字:約34Mバイト

OCTAVA HDMI Switch

日ごろからの不満を解消するものが米国から届いた。現時点では、あまり必要のない人が多いかもしれないが、あと1,2年もすれば多くの人が利用している(または同等機能を有する機器)だろうと思う。購入したものは、米国Octava社のHDMI切り替え機(スイッチ)である。今回のエントリーは、この商品の魅力をたっぷり紹介する(笑)。今後の地上波ディジタル(地デジ)に移行していくときに、HDMIをいずれ知ることになるので、ここで単語くらい覚えておいても損はない。

最近のハイヴィジョンテレビは、今まで主流だったアナログ信号を用いたD端子からHDMI (High Definition Multimedia Interface)に移行しはじめている。HDMIは、その名の通りHD(ハイヴィジョン)の映像および、音声(マルチチャネル対応)を1本のケーブルでディジタル転送する規格である。HDMIは、HDMI Licensing, LLCというところが規格を定めており、実際にまだ確実に規格が安定しているわけではないが、最近の動向を見ると少なくともD端子は置き換えそうな気がする。細かい規格はおいておいて、地デジ、BS/CSディジタルで一般化するハイヴィジョンは、D端子や昔よく利用していた黄(映像)、赤(音声:右)、白(音声:左)の3本線で接続する方法ではなく、映像・音声(2chステレオではなく、5.1chなどのマルチチャネル対応)も含めて1本という非常にシンプルなものに変わっていく(参考:RCA端子 – Wikipediaコンポジット映像信号 – wikipedia)

今後HDMIが普及していくのは間違いないのだが、現時点ではまだ完全に普及しているとは言い切れず少し問題がある。私の日ごろからの不満とはこの問題に起因するものである。私がワールドカップに合わせて買ったSharp Aquosは、フルスペックハイヴィジョンテレビとしてHDMI端子を備えている。しかし、そのHDMI端子が1つしか付いていないのだ。私のAquosの主な端子リストと現在の接続状態を紹介すると

Aquos端子  < = > 接続先(機器)
(1) HDMI   < = > Apple Mac mini (Intel, DVI-HDMI変換ケーブル)
        < = > 1080iアップスケーリング対応DVDプレーヤー(HDMI)
(2) D端子(a) < = > Toshiba Vardia (HDD/DVDレコーダー):D端子(D3接続)
(3) D端子(b) < = > Xbox360:D端子(D3接続)
(4) DVI端子 < = > 接続なし
(5) iLink端子 < = > 接続なし
(6) RCA端子(映像・音声) < = > 接続なし

現時点でAppleのMac miniとDVDプレーヤーがHDMIを取り合っており、見るときにテレビの裏側にまわってケーブルを抜き差ししているという最悪な状況である。Apple Mac miniはDVI端子であるため、本来は、(4)DVI端子に接続すれば良いのであるが、SharpのAquosは、DVIで1920×1080のフルスペックハイヴィジョン解像度に対応していない(最大1280×1024)。そのため、この端子はフルスペックの出力ができるMac miniには全くもって必要のない端子となっている。また、(2)のD端子(a)にToshiba Vardiaが接続されているが、テレビのHDMI端子が足りないため遭えなくD端子接続をしている。また、将来導入されると思われるハイヴィジョンビデオカメラや、Playstation3もHDMI端子で接続することを考えると、テレビ側にHDMI端子が少なすぎるのだ。

新しいAquos(10/1発売)やPanasonicのVIERAなどは、HDMI端子を2個(または3個)程度備える機種も発表されてきたが、私のAquosは1端子なのでなんとかこの問題を解決しないといけない。一方でテレビを映像と音声の出力機器と考えた場合は、1個のHDMIでも良いのかもしれないとも思っている。それはDenonのAVアンプ AVC-4320などは3つのHDMI入力と、1つのHDMI出力を持っているため、DVDプレーヤー、HDD/DVDレコーダー、ゲーム機などのHDMIをまずAVアンプに入れて、テレビに1本で出すという方法があるからである。しかしAVアンプ(HDMI端子はない)は持っているし、HDMI端子の為だけに買いなおすのも気が引ける。そこで、足りない端子を補うために、HDMIのセレクター(スイッチ)を購入することにした。

HDMIセレクターは、まだ商品の数が少なく極めて高価な機器である。最近、エバーグリーン社が、EG-HDMI301という商品を低価格で発表して少し話題になった(3ポートのスイッチで29800円)。29800円で低価格といわれるのは、この商品がでるまでHDMIセレクターといえば、GefenのHDMIが有名であり、品質も良さそうだが、ただのスイッチ(セレクター)にもかかわらず10万円を超えていた。この値段だとケーブルを毎回抜き差しするのも仕方ないとあきらめていたときに、上記のエバーグリーン社の29800円というのは低価格として取り上げられた。私もエバーグリーンを注文しようかとネットを検索していたら、米国のOctava社のHDMI Switchを見つけてしまった。だらだら書いてしまったが、結局買ったのは、このOctava社の製品である。

4 x1 HDMI switch with 4×1 Optical Audio

この商品は大変素晴らしい。エバーグリーンの3ポートを越える4ポート搭載であり、光音声ディジタル(角型、同軸)も同じく4ポート備えて同時に切り替えできる。しかも値段は299ドル(送料30ドル)とエバーグリーン社と大して変わらない。ただのスイッチで300ドルは決して安い買い物ではないが、今後のことを考えると思い切って買ってしまった。

ここで多少矛盾があることに気が付くかもしれない。HDMIはハイヴィジョン映像とマルチチャネル音声を1本で実現する規格である。にもかかわらず光音声ディジタルのスイッチが付いている必要があるのか?という点である。HDMIは確かに5.1chのドルビーディジタルやDTSおよび将来的な規格も含んだ音声に対応しているが、テレビに接続した場合、結局テレビスピーカーが貧弱な2チャネルステレオであるため、映画、ゲームなどのマルチチャネルを再生できない。つまりAVアンプに音声を渡さないとせっかくのリアスピーカーの音が再生されないのだ。この点を考えても上述した高価な複数のHDMI端子を備えたAVアンプを購入すればすべて解決なのだが、それは現時点では金銭的な面で実現できない。そこで、光音声ディジタルを同時にスイッチしてその出力を今持っているAVアンプに入力すれば、マルチチャネルの音声を再生できる。

先日のCEATECのエントリーでも記載したのだが、HDMIから入ってきたマルチチャネル音声を、Aquosの光ディジタル音声出力にマルチチャネルのままスルーし、それをAVアンプにつなぐことができれば、このディジタル音声のスイッチは必要なくなるのであるが、Aquosの光ディジタル出力は、地デジ、BS・CSディジタルの放送から来たマルチチャネルを出力するだけで、HDMIから来たマルチチャネルを出力できない。この機能は是非実現してほしい(何度もシャープにはお願いしてある)

では、商品の写真を紹介。

20062022_hdmi1.JPG
4×1 HDMI + 4×1 TOSLINK/Coax(角型と同軸両方対応:すばらしい) スイッチ
しかもリモコン付き。今回は同時購入で、4本のHDMIケーブルを購入した。ケーブルの品質はあまり良いとはいえないがかなり格安であった。ディジタル転送なので理論的にはちゃんと接点していれば劣化は少ないだろうと仮定。

20062022_hdmi2.JPG
Octava社は、HDMIスイッチのみであれば、5×1 HDMIスイッチという製品も売っている。私もHDMIは多くても困らないのでこの商品を狙っていたのだが、音声切り替えが唯一付いている4×1のものにした。つまりこのリモコンはこの会社の製品共通のものであり、5番まで切り替え番号が付いている。なんともせこいがしょうがない。

20062022_hdmi3.JPG
表側。デザインは良くない。

スイッチ自体は非常に軽く、金属も重厚感がなく極めて華奢である。しかしまだまだ高価なHDMIセレクターという商品を考えた場合、それはしょうがないとあきらめられるほどの内容だと思っている。Octava社によると日本での販売実績はほとんどないということで、敢えて写真までとって紹介することにした。同じようなことを考えている人がいたら参考にしてほしい。エレコムあたりが作ってくれればきっと一気に値段がさがると思う。おそらく、1年後には同じ仕様で10000円程度で出回っているのではないだろうか?

このスイッチ導入により以下の接続になる

Aquos端子  < = > 接続先(機器)
(1) HDMI + 4×1 HDMIスイッチ
  < = > Apple Mac mini (Intel, DVI-HDMI変換ケーブル)
  < = > 1080iアップスケーリング対応DVDプレーヤー(HDMI)
  < = > Toshiba Vardia (HDD/DVDレコーダー)(HDMI)
  < = > Playstation3 or ハイヴィジョンビデオカメラ(将来)

(2) D端子(a) < = > 接続なし
(3) D端子(b) < = > Xbox360:D端子(D3接続)
(4) DVI端子 < = > 接続なし
(5) iLink端子 < = > 接続なし
(6) RCA端子(映像・音声) < = > 接続なし

このようにずいぶんすっきりする。PS3とビデオカメラですでに足りないような気がするが、まずこの2つを買うか分からないということと、DVDプレーヤーと、HDD/DVDレコーダーは将来Blu-rayレコーダーが来ればひとつにまとまるので4端子で問題ない。Octavaはそれを見込んで(?)4×1にのみ音声切り替え機能をつけたと勝手に解釈している。

Web OS

Googleよりも先に実現しているWeb OSともいうべきStartforce
興味がある人は是非ご覧あれ。すばらしい技術力を持っています。Googleに買収されないように、がんばってほしいです。

残念なことは、startforceのページのトップが、”オンラインストレージ上でファイル共有 | Web2.0デスクトップ | スタートフォース”・・・・。ちょっと視点が悪い・・・・。その視点だとGoogleに食われてしまうなぁ。もっとよいキャッチフレーズを考えてほしいです。

とにかく現状としてウェブの限界に行っているので是非試してみてください。素晴らしいです。

あとWeb OSとしては、YouOSEyeOSというのもあるようですね。

CEATEC 2006に行って来た

幕張メッセで3日間行われているCEATEC 2006に行って来た.ファッション系なら東京ガールズコレクション,カメラならフォトキナ(日本じゃないけど・・),車なら東京モーターショー,漫画(アニメ?)ならコミケと同じ感じで,家電,IT,情報通信に関する日本最大の展示会と言えばCEATECである.CEATEC初日の10/02に早速情報収集を兼ねて幕張まで行って来た.今回のエントリーでは見てきた新規技術の一部の紹介と個人的見解を述べる.興味のない方には極めて退屈な内容である.

内容に入る前に,CEATECに行った感想として,コンパクトディジタルカメラは必須であることを再認識した(持っていない).今やCEATECはメーカーのクリスマス商戦を控えたモーレツな宣伝場所であり,新製品のプレゼンには綺麗な女性達がついている.もちろん私は興味がないのだが,その人たちの写真を撮りに来ているカメラ小僧が多い.つまり調査,情報収集の為にディジタル一眼レフを持っていったのだが,外見明らかに連中と同じに見えてしまう(笑)内心一緒にしないでと思っていたが,昨日ほどコンパクトディジカメで目立たない努力が必要と思ったことはない.

さて,今回の収集目的はいろいろあるが,とりあえず思いつくものだけ列挙する.

Full HD TV(Full High Definition TV: いわゆるフルスペックハイヴィジョンテレビ)の新製品情報と画質の比較

・HDビデオカメラ(いわゆるハイヴィジョンカメラ)の各社方向性
 ハイヴィジョンビデオカメラを購入しようかなと思っていて(もちろん風景撮り),今規格で揺れているカメラをしっかりと見極めエンジニアに質問する.

Blu-ray, HD DVDの動向

・新規デバイス,素材,素子などの調査

20061002_ceatec_ent.JPG
CEATEC 2006 入り口

20061002_ceatec_panahd.JPG

20061002_ceatec_panahd2.JPG

まず,このCEATECにあわせて参考出品されたPanasonicのAVCHDのハイヴィジョンビデオカメラ.正直言うとこの製品を見るためにCEATECに来たようなものだったりする.AVCHDは,5月にSony, Panasonicで提唱されたハイヴィジョン撮影を可能にするビデオカメラ規格である.(AVCHDの例:普通のDVDディスクなどにMPEG2ではなくMPEG4 AVC/H.264で書き込み,8cmのDVDなどでもハイヴィジョン映像を30分程度撮影可能:参考:Sony Handycam – HDR-UX1 ).このAVCHDのカメラがソニーからHDR-UX1, HDR-SR1と発売されているが,PanasonicがSD(SDHC)カードにAVCHDで書き込むビデオカメラを発表した.先のPanasonicの発表では,ビットレートが9Mbpsという悲しいスペックだったのでもっと上げられないか質問したところ,13Mbps程度でも撮影可能らしいとのこと.また,11月にでるBlu-ray DIGAでの再生はもちろん問題ないという話だった.とりあえず,ハイヴィジョンカメラ購入を考えている私としては,Panasonicの製品,仕様を確認できたのは大きかった.後述するSony製品,Canon製品と比較して個人的な見解を後に述べたい.

20061002_ceatec_panadiga_bdvideo.JPG
11月に発売されるPanasonicのBlu-ray DIGAの展示はもちろんおこなっていた.この写真は,Blu-ray Videoを再生させている状態である.言うまでもなくとても綺麗な映像だった.エンジニアさんの顔は晴れ渡っていて,死ぬほど頑張った感じが伝わってきた.確かにテレビがこれだけ発展し,全ての番組がハイヴィジョン放送で始まっている現状を考えると少し遅れた感じもするが,素晴らしい製品を作ったと思う.まだまだ安価とは言えないが,この機種から始まって低価格化も進んでいくと思う.分野は違うが同じエンジニア(端くれ)として死ぬほど苦労したことが目に見えてわかるので賞賛すべき製品だと思う.
ここのエンジニアさんには,先ほどのAVCHD規格のビデオカメラで撮ったSDカードの再生を念のため確認したがもちろん問題ないということだった.しかし気になるのは,AVCHDはMPEG4であり,Blu-rayにコピーする際劣化なくコピーできるのか質問するのを忘れてしまった.Blu-rayは,採用コーデックにMPEG4 H.264 AVCをサポートしているが,今回のDIGAはMPEG2での記録であるため,AVCHD > Blu-rayの過程でMPEG4のデコード,MPEG2のエンコードが行われるのではないかと思っていたが,質問を忘れた.また別途質問してみようと思う.
更に,他社ではあるがSony製のビデオカメラで実現している普通のDVDディスクにAVCHDで書き込んだメディアを再生できるか?という質問に,ソニーが素直なAVCHDで書き込んでいれば再生できるとのこと.ここは会社がまたがるので難しい問題であるが,何とか再生を実現してほしい.SDカードが対応しているのでAVCHDのデコードエンジンは搭載されているため,要するに再生できるように作り込むかだけの問題である.

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PlayStation3

PS3も数多く展示してあった.60GBytesの上位モデルの値段はやはり不明で気になるところだが今回もわからなかった.PS3の周りにエンジニアがおらず質問できなかった.私としては,SACD(Super Audio CD)の対応を表明しているPS3だが,どうやってSACDのデータをAVアンプなどに転送するのかを聞きたかった.光ディジタルで転送されても,AVアンプ側がほぼ対応できないし,HDMIにでも載せるのだろうか.このあたりを質問したかったのだがエンジニアが見つからなかった.

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PlayStation3でSonyのハイヴィジョンビデオカメラUX1, SR1より作成されたAVCHD on DVDの再生デモ.かなり綺麗でした.一般家庭でこのクオリティで映像が残せるのはすごい時代になったと思う.お子さまなどが生まれる,生まれたなどの人は是非このクオリティでお子さまの成長を残してあげて欲しい.その頃は,結婚式で定番の成長スライドショーに使うプロジェクターもハイヴィジョン対応になっているから,あと20年もすれば極めて美しいの成長過程映像が結婚式で流れることになるだろう.

20061002_ceatec_aquos.JPG

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Sharpのブース.もちろん主力製品のAquosをメインに押し出していた.Panasonic VIERA, Sony Braviaなど,各社素敵なハイヴィジョンテレビを出しているが,やはり”個人的に”Aquosより綺麗なテレビは現時点ではないと思った(再認識).第2亀山工場の説明など全く玄人好みのコーナーもあったがその品質管理の徹底さがすばらしかった.さすが99.999%を越えるノードット抜け精度を保っていることだけはある.ほとんど芸術的な技術だと思った.ちなみに下の写真は,Sharp製のBlu-rayドライブの試作品である.まだ発売には時間がかかるようだ.

10/1に発売した最新のAquosでも搭載されなかった以下の項目を再度エンジニアにお願いしてきた.やはり以前お願いメールを送ったが実現しなかったようだ.

・HDMI経由で入った5.1chをAquosからの光ディジタルにスルーさせる
・HDMI x3以上ほしい
・DVI端子でのフル解像度サポート(現在は最大1280×1024)

特に3番目は重要である.なんでDVI端子をもっているのにフル解像度に対応していないのかは少し理解できない.私のMac MiniはHDTV対応のVideo Chipを積んでいるのでフルスペックの解像度でMac OS, Windowsが動作する.今はDVI -> HDMI変換ケーブルを使っているが,DVIで繋げればHDMIを消費しなくて良い.私のAQUOSは旧モデルのためHDMIが1つしか付いていないため,現在DVDプレーヤのHDMIとMac miniからのHDMIを抜き差ししているという悲しい状況である.そういうのもあってHDMI端子はたくさん欲しいのが2番目の要求であった.

20061002_ceatec_xboxhddvd.JPG
HD DVDのブースでは,Xbox360に増設できるHD DVDプレーヤーが展示されていた.2万円程度で11月下旬発売とのこと.Xbox360を持っている私としては購入するか悩ましいところだが・・・

20061002_ceatec_apollo13.JPG
Apollo 13(HD DVD)を見た瞬間,HD DVDプレーヤは必要だと認識した(笑)

20061002_ceatec_nict.JPG
うちの研究所も研究成果を発表していた.

20061002_ceatec_capa.JPG
新規デバイスなどはいろいろ面白いものがあったのだが写真はあまり撮ってこなかった.これは,ニオブコンデンサというものらしい.タンタルコンデンサに特性が近い新しいコンデンサとのこと.宇宙では一般的にアルミ電解は利用できず,タンタルか振動耐性のあるセラミックを利用することが多いのであるがこういう新素材はいつでもアンテナを張って調べていきたいと思っている.

 さて,後述するといっていたハイヴィジョンカメラの見解として,私としてはSonyのHDR-SR1が現状としては良いのかなと思っている.まず,HDV規格のSony HC3, Canon HV10は,テープの値段も安く,録画時間も長く,随分規格としてこなれてきてはいるが,いかんせん横が1440pxというのが何とも腑に落ちない(実際に見ると分かるほど画質は酷くないが・・).Canon好きとしてはHV10は魅力的な製品だが,縦型のカメラが苦手であること,HDMIが付いていないことなど次の製品に期待といった感じである.これによりAVCHD規格ということになるが,Panasonicの今回見てきた製品を冷静に考えてみると4GBytesで2万円以上するSDカードを何枚も買うことになるのは相当痛手ではないかと思う.旅行に行ったときに1日1~2時間程度撮影するとしてSDカードを4,5枚用意する必要があり,毎日ホテルに帰ったときにノートパソコンにコピーするわけだが,ノートパソコンのHDDにも限界がありちょっと現実的ではない気がする.20枚程度買えば,それだけで40万円程度になので,やはりSDカードのビデオカメラは現実的ではない気がする.
 そうなるとSonyのUX1かSR1になるのであるが,UX1は高価なDVD+DL(8cm)でやっと30分程度の撮影では同様に旅行に行ったときにコストが掛かり過ぎ,更にメディアの交換を何度も行わなければならず大変な気がする.そこでSR1という結論に達したのだが,SR1は40GbytesのHDD搭載であるので,ハイヴィジョンクオリティで4時間程度撮影できる.旅行の際,1日で4時間は撮らないだろうから十分な気がする.ホテルに帰ったら超安価な12cmDVDにムーブすればパソコンのHDDは圧縮されずに済むし,HDVテープのようにかさばらない.更に12cmDVDなら現地でもかなりの確率で購入できる.Sonyエンジニアの話だと編集なしでカメラからパソコンは10倍速程度でムーブでき,パソコンからAVCHD(DVD)のムーブも等倍程度(より少し早い程度)で行えるらしい.これなら仮に4時間たっぷり撮影したとしても,夜寝ている間にムーブしておけば次の日に備えることができる.いろいろな口コミから,AVCHDベースの編集はとても時間が掛かるということだが,それはとりあえずおいておいて,無編集の場合のムーブが等倍程度におこなえるのであれば十分に現実的な気がする.こんな理由から現状ハイビジョンビデオカメラといえばSR1であるという見解にいたった.しかし,決して安いカメラではないのでとてもすんなり購入はできない・・.

 以上まではCEATECの新製品群の話であり言ってみればミーハーな内容であるが,ある研究所の研究成果を見たときに度肝を抜かれた.敢えて公開しないが,とてもすばらしい内容でほとんど人は素通りしていたが極めてすばらしい技術を持っていた.きっと近年中に誰もが知る技術になると思う.こういう素晴らしい想像力を備えた新しい研究はやはり重要だと思う.ハイヴィジョンビデオなりBlu-rayなり,あと1,2年もすればどこのメーカーでも作ることができるようになり,売り上げの共食いが始まる.同じ分野で体力勝負するより,ここで見た全く新しい分野に目を向ける視点はやはり重要だ.日本の情けない経営戦略で技術がどんどん流出する現状を考えれば,体力勝負をこれ以上続けるのですか?と再度問いたい.やはり研究所をメーカーは再度復活させ自由に新しい発想をさせる場,機会を設けるべきではないだろうか.リソース(資源)のない国で体力勝負の物作り,また金融資本主義経済では絶対にやばい.