Windows Vista + 一太郎2007

自宅のPCを一新した。一新した理由は、Microsoftの新OSであるWindows Vistaが今月末に発売ということで、WPF(Windows Presentation Foundation)プログラムを作る上ではやはりVistaでのチェックしないとダメであろうと考えたからである。今までは、Apple Macmini (Intel)BootcampでWindows XPを利用していたのだが、今回は、久々に秋葉でパーツを買い集めて自作PCを作ることにした。ちなみに自作PCとは、パソコン(PC)を構成するCPU,メモリ、HDDなどを自由に組み合わせて自分オリジナルのPCを作るというアプローチである。今月末発売のWindows Vistaは、既に開発者ライセンスで先月に届いているので、自作PCを作り早速インストールすることにした。今回の記事はPCに興味が無い人には極めて退屈な内容である。

まず自作PCであるが、部屋のインテリアを損なわないナウいマブいデザインの自作PCケースは予想通りなかなか見つからなかった。最近はDELLの直販PCを長く使ってきたが、DELLの品質が明らかに落ちていること、サポートセンターで日本語が通じないなど個人的にあまり快く思わないことが多く、しかもそんなに安くないことからDELLのPCと縁を切ることにした。そこで自作PCということになるわけであるが、5年ぶりということで少し秋葉に行くのが楽しみであった。秋葉は、電子パーツ、パソコンパーツと大きく2大ジャンルの街であったが、ご存じの通り、この数年で萌えの街となった。人工衛星用のパーツを買いに駅近の電子パーツ屋は何度か足を運んでいたが、萌えの台頭によりまったく秋葉に行く気が失せていたので、駅から少し離れるパソコンパーツ屋の通りまで足を運んだのは5年ぶりである。この5年で自作PCの分野はどう変わったか楽しみであったが、ビビルほど変わっておらず、一部の店では店員まで一緒だった。昔はかなり自作者の自己責任的な側面が多かった自作PCであるが、最近はパーツの相性チェックなどいろいろな保証サービスが充実していた。価格はDELL PCに比べやはり7割程度で同等の機能は実現できそうな感じであった。期待していたおしゃれなPCケースはやはり存在しておらず、このデザインという部分に全くニーズが働いていないことが良くわかる。なぜAppleが持っているようなデザインチームがPCのケースをデザインしないのか理解できない。リビングPCという概念が今年大流行しそうな様子なので、今年以降は少しニーズが出てくるかもしれない。

リビングPCが大流行する理由は
・Full HD(フルスペックハイヴィジョン)テレビが一般化した
・HDMIというパソコンの画面出力でよく使うDVIと相互変換性の高い入力ポートがハイヴィジョンテレビに搭載されるようになった
・マウス、キーボードがBluetoothをはじめとする通信距離、安定性の高い規格でワイヤレス化しはじめた。
・iTunesをはじめネット配信での音楽・映画が始まった(つまりツタヤでメディアを借りる時代ではなくなってきた)
・Apple Macminiに続いて、ソニーがリビングPCを発売した(テレビと接続、楽しみ方もカタチも新感覚のパソコン“テレビサイドPC”発売 @ sony)

以上により今年はハイヴィジョンテレビとパソコンという概念が最も進む年だと予想できる。

さて、自作PCにWindows Vista Business Editionをインストールしてみた。Vistaはインストール直後に独自のPCパフォーマンスチェックが行われる。CPU,メモリ、GPU,HDDなど総合的に判断し、そのパフォーマンスに沿ったOSの”派手さ”が決まる。つまりスペックが高いPCほど、ウインドウが透明になるなり、いろいろ3次元化したり、本来OSには必要のない部分が派手になる。今回の自作PCはかなり高スペックに組んであるので、最高パフォーマンス基準である5点を裕に超え、最も派手な形でインストールが完了した。インストール直後、タスクマネージャーで見てみると使用メモリは780Mであった。昔フロッピー1枚で動いていたOSが、今は初期起動で780Mを使うという状況である。PCのハードウェアを更新させるという意味ではOSが重くなるのはビジネスモデルなのかもしれないが、本来のOSの機能を考えるとむしろ軽くなる方向に進むべきだと思う。ちなみに、5点を超えたことで最も派手になった表示系を全てオフにすると500M程度までメモリが落ちる酷い状況である。その派手な部分のインターフェイスはVistaのウリの1つでWindows Aeroというらしい。初期状態で780Mであるから、最近いろいろなところで宣伝されている”Vistaにはメモリは1G以上”という宣伝は正しくもあり誤りでもある。残り200Mしか無いのだから、メモリは1.5Gは積まないと実質厳しいのではないだろうか。私のようにiTunesを聞きながらどんどん開発する人間はまず、1Gでは不足である。Vistaをインストールするつもりなら思い切って2G積んで全く過剰ではない。ちなみに私は2G積んでいる。また、私はOSに派手さは要らない人間なので、無駄な演出効果は全てオフにしてある。今回の自作PCはスペックも高いのでかなり快適である。ちなみに無駄な演出効果を切ると描画速度などが速くなるとは限らない。Aeroは最新にGPUなどであればメインメモリは消費するが描画は早い可能性がある。

Vistaのもう一つのウリは、Readyboostと呼ばれる機能である。データの受け渡しなどで利用することが多いUSBメモリ(高速なもの限定)を、メインメモリとHDDの間に位置するキャッシュとして使える機能である。ランダムリードアクセスがうまくいけば数倍改善するらしい。今の高速HDDの方がUSBメモリよりも早い気がしてならないが、いちいちウリにしているのだから、準じて使ってみることにした。とりあえず30M/s位でる早いUSB 2.0 フラッシュメモリー2GをPC背面のUSBに差し込み、Readyboostに割り当ててみた。今のところ早いのか全くわからない。

ソフトは概ねWindows XPのものが使えている。私は、Officeとitunesと開発環境だけしか使わないので、それ以外のソフトはわからないが、今のところ快適である。Vistaにすることで恩恵を得られる人がどれだけいるか分からないが、見た目の派手なOS好きならアップグレードするのも良いかもしれない。


Windows Vistaのタスク(アプリケーション)を3次元的に切り替えている様子

さて、今回の記事のタイトルでは、一太郎2007という名前を付け加えてある。ご存じの方も多いかと思うが、国産の歴史あるワープロ一太郎の最新バージョンである。一太郎2007は来月発売なので、発売後使ってみようと思っている。ほとんどの方がワープロには、マイクロソフトのWordを使っているかと思う。一太郎を使っているとイジメにあうのではないか?というくらい、現在はそのシェアをWordに取られてしまっている。普通に考えたらデータの互換性を考えてもWordを使うだろうし、一太郎の開発元であるジャストシステムも危ないのでは?と考える人が多いだろう。そこを敢えて使ってみるには訳がある。私は長いこと日本語入力に同じくジャストシステム製品であるATOKを使っている。マイクロソフトWindowsやOffice(Word)のバージョンが上がる度に、マイクロソフトの日本語入力MSIMEもバージョンが上がっているが、未だ全くもってATOKの使いやすさ、変換精度には歯が立たない。一度ATOKに慣れてしまうとIMEなぞ馬鹿過ぎて使う気になれない。このことから、一つの仮定を考えた。

仮定:一太郎はWordよりも優れているのではないか?

・ATOKは圧倒的な開発資金力差があるにもかかわらず負けていない
・誰もがジャストシステムは大丈夫?と思う会社が、Wordに負けるような製品をのこのこ作っているはずない。
・誰もが懸念するWordとの互換性を製品として考慮していないはずがない。

Wordは、日本の一太郎を参考に作られたといわれている(データーソースはないが・・)。マイクロソフトは、OSでもアプリケーションでもいつも二番煎じで開発をし、良い機能は全て吸収してリリースされる。そういう意味では、常に一太郎の最新バージョンを追いかけないといけなくなるが、とりあえず今回の一太郎2007をモーレツな期待を持って使ってみることにする。