心のピアニスト(アルフレッド・コルトー)

昨日までの雨も上がり,とても良い天気で暖かくなってきた土曜日の研究室(本当はカフェとかが素敵なんだけど・・).レピシエあらため,ルピシア(lupicia)の紅茶(ネプチューン)を飲みながらをクラシックを聴いている.今週は我々の人工衛星がトラブルを起こし,無事回復したのだが,その運用などで多忙の週であった.その反動で,(研究室ではあるのだが・・)優雅な気分でゆっくりしている.

今日聞いているCDはショパン.そしてピアニストは最も好きなピアニスト”アルフレッド・コルトー”(Alfred Cortot)である.

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Alfred Cortot (1877-1962)

コルトーはこのウェブログでも既に登場しているが,高校1年の時に初めて彼の演奏を聴いて衝撃を受けて以来,大好きなピアニストである.高校の担任がクラシックマニアで,先生とは毎日のようにクラシックの話をしていた.ある時に先生が貸してくれたLPが,アルフレッド・コルトーのショパンエチュード集(OP.10, OP.25)であった(1936年盤).エチュードとは練習曲という意味で,エチュード集とは,ショパンが作曲した練習曲集である.ショパンにかかれば,練習曲といっても退屈な曲ではなく,極めて美しい旋律の中に運指を鍛えられたり,いろいろなアイデアが織りばめられている.有名な「別れの曲」や「革命」も練習曲(Etude Op.10-3, 10-12)であることからも,いかにショパンがピアノの詩人であったかが分かる.

 ショパンの直系の弟子(直接教わったわけではない)にあたるのがアルフレッド・コルトーというピアニストである.コルトーの評価には,かならず前置詞的にある言葉が付加されることが多い.”テクニックは甘いが・・・・”.
 コルトーのミスタッチは割と有名でCDを聞いていれば,時々ミスタッチをしていることに気がつくことがある.しかし,コルトーにはミスタッチなど,全く感じさせない極めて柔らかく,優しく,美しい音がある.その美しさから,ある書籍では,”強烈な魅力ある個性と,美しいタッチ,絶妙にして詩的な解釈は当代無比”.とかまで掛かれている.(引用:(「大ピアニストは語る」)
 我々はショパンの生演奏を聴くことはできない.ショパンは彼の頭の中にある美しい旋律を,我々でも分かるような不完全な楽譜に一度精度悪く落とすことでしか,我々にその音楽伝えることはできない.しかし,コルトーのピアノは,一度精度を失ったショパンの美しい旋律を,本当に美しく再現している(と思っている).直系の弟子というのもあるが,きっとショパンはコルトーの演奏を喜ぶのではないかと,コルトー好きの私は勝手な解釈をしている.今日は,高校生の時に衝撃を受けたコルトーの別れの曲を再び聴いて,午後衛星がまた東京上空を通過するまで過ごす予定である.(いや,午後,ちょっと写真でも撮りに洗足池にでもいこうかな・・)

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グランドマスター・シリーズ・エクストラ-GR編-
コルトー/ショパン:練習曲集(全曲)
演奏者 (ピアノ)アルフレッド・コルトー
録音:1)1933-7  2)1934-6  3)1949-11
カタログNo: TOCE3562
レーベル: 東芝emi
発売国: 日本
(クリックすると,HMVのサイトに飛びます)

上記のCDが私が持っている1936年盤がちょっとわかりません.最近”リマスタリング”とかいうCDが多く,ベースのLPがどれを参照しているか不透明で困ります.

留意点:相当音は悪いです.1936年なので.もちろんモノラルです.

*練習曲は退屈な曲が多いという考え方は私の偏見です(笑)私が大学時代に教わったピアノの先生は,バイエルをそれはもう美しく,楽しく弾いてくれました.

Mozart 250th Birthday

2006年1月27日.ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Volfgang Amadeus Mozart: 1756/1/27 – 1792/12/5)が生まれて250年である.つまりクォーターミレニアム(こんな言葉があるのか・・)記念の年である.250年の時を越えてこれだけ人々を魅了する音楽は本当にすばらしい.現代のような録音技術がないので,モーツァルトの言葉は,まさに彼の残した楽譜たちである.彼の演奏した音楽ではない,楽譜が250年間アーチストによって演奏され残り続けている.この感覚は,媒体が重要でなくて,本質が素晴らしいことに他ならない.

小柴,野依の両ノーベル受賞者の対談で,アインシュタインとモーツァルトはどちらが天才か?という議題があった.私は即答でモーツァルトであったが,小柴氏も同じ意見で,”アインシュタインの理論は,彼ほど早く,また1人であれだけの業績を出せるかはわからないが,他の人がいつかは発見したであろう.しかしモーツァルトは彼しかだせない音があった.だからモーツァルトは天才である”

モーツァルトにしか出せない音.それは彼が本質的に生まれつきにもっていた音なのであろうか?彼は楽譜を一切修正しないという逸話が残っている.つまり彼の頭に浮かんだ音楽を,楽譜という人間にわかりやすい表現方法で,すらすらと落としていたに過ぎない.でも彼の頭に浮かんだ音楽はなぜ250年もの間人々を魅了するのであろうか?クラシック好きなら誰もが経験したことがあると思う,”モーツァルトへの回帰”.それは,クラシックを聴いているとどうしてもマイブームというのがあり,ドイツロマンにいったり,古典にいったり,そのときそのときで好きな作曲家,演奏などに偏りがある.そんなときに,たまにモーツァルトを聴くとなんとも言えない原点に返ってきたような落ち着きと,安らぎを感じたりする.人によって違うかもしれないが,私の周りのクラシック好きは少なからずこのようなモーツァルト回帰的な印象をもっている人が多い.高校の時の音楽の先生が,「結局,みんなモーツァルトに帰ってくる」と言っていたのもまんざらではない.

モーツァルトの音.私は彼が希有な人間であったことは認めるが,実はもっと宇宙的に希有というか,むしろ自然な人間であったのではないかと思っている.モーツァルトが人間に分かるように楽譜として残した曲たちは,実は宇宙の音ではないかと思っている.この100億年を越える我々が住んでいる宇宙が,何か一定のリズムをもって形成されており,その宇宙から生まれた星,その星から生まれた人類が心地よいと感じる音楽は,人間という限られた才能から生まれた音楽ではなく,宇宙のリズム,宇宙の音そのものではないか?

佐治晴夫先生というとても素晴らしい宇宙理論物理学者がいる.先生は,「太陽から吹く風の音」として宇宙の音を聴かせてくれる.何ともいえない不思議な音で,この音は,人間の心臓の鼓動,子育てに慣れた母親が赤ちゃんをあやすときのリズム,そしてモーツァルトの音楽とほぼ同調するということである.先生は,NASAのヴォイジャー計画に参加し,NASAの地球外生命体研究のスタッフであったりする.

モーツァルトだけではなく,数百年の時を越えて世界中の人々を魅了する音楽は,宇宙の視点からみれば,宇宙の音に近い音楽であり,それを自然に表現できた作曲家たちだと私は思っている.だから,録音技術で”彼”の演奏が残っていなくても,廃れることなく人を魅了するのだ.人は,彼らの音楽に魅了されてはいるが,実はただ我々全ての人類,生物,星がもっているリズムに同調しているではないかと思っている.夢の様な話ではあるが,よっぽど自然な話だとも思っている.何億年もあるリズムを従って動いている宇宙から生まれた人間がそのリズムに近い音に心地よさを感じないはずはない.

現代の音楽は,録音技術だけは非常にすぐれた環境を得ている.この現代の音楽を100年後にまた残すのは容易ではない.残す技術が豊富だから”残す”ことが難しいのだ.残すためには,アーチストの頭にあるどこかで聴いたようなちっぽけなセンスに頼るのではなく,宇宙,宇宙の音,宇宙のリズムに目を傾け,自然と表現するほうがよっぽど残せる可能性がある.少なくとも毎週新曲を発表しているようなビジネスライクなものなど残るはずはない.その簡単なアプローチが,現代でいうカヴァーだ.クラシックはいわゆるカヴァーが前提であるから,自信がない作曲家はクラシックを現代ヴァージョンにカヴァーすればとりあえず売れると思う.ジュピターが売れたのは,自然現象である.もし売り出し中のアーチストがこの記事を見ているのであれば,オススメカヴァー曲を紹介したい(笑).ラフマニノフのパガニーニの主題による変奏曲の第18変奏.知っている人はコテコテというが,普通にこのメロディーに歌詞つけて歌唱力があれば,ある程度売れると思うがいかがだろうか.

モーツァルトの歴史をたどるのは本当に面白い.幼少時代にマリーアントワネットに会ったときのエピソードなど想像してみるだけでわくわくする.彼のような思いついた曲が全て宇宙の音に同調してしまう人間はたぶん定期的に生まれている.しかし,当時の封建社会のようなサロン文化がなければ,なかなかその才能を開花させることができないのではないだろうか?と思ってしまう.各世紀で,宇宙の音を表現できる優れた作曲家が現れることを期待したい.

モーツァルト好きの方は大変愚問である好きな曲を挙げてもらえるとありがたい.ケッヘル氏がまとめただけでも600曲近くあり,どれもが素晴らしいモーツァルトにおいて,好きな曲という質問はやはり愚問である.では,最近聴いたとか,最近好きな曲程度でオススメがあれば.

私も先週何回か聴いたCDを挙げておく.

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GREAT PIANISTS Series
Clara Haskil ASIN: B00000DBUA

クララ・ハスキルという女流ピアニストは大好きである.ピアノは正直いって男性の楽器だと思う.クラウディオアラウなどの演奏を聴くといつもそう思うが,クララ・ハスキルの演奏を聴くと女性らしい演奏は本当に素晴らしいとほっとさせられる.クララハスキルは,アルゲリッチのような演奏とはちがって,女性らしい,女性ならではのやさしいピアノを聴かせてくれるピアニストである.クララ・ハスキルはご自身でも無理な曲は決して弾かなかったので,モーツァルトの協奏曲に関してももちろん全曲の録音など残っていない.彼女が,彼女の思うピアノを弾ける曲だけ録音に残している気がするのだ.250年の時を越え,モーツァルトも会ったことがない,ハスキルの演奏を聴き,音楽の偉大さと,宇宙に関係があるなという確信と,あとはもうちょっとおいしい紅茶が手元に欲しかったなぁと思い,今日も研究に向かう.

Michelangeli plays J.S. Bach Busoni Chaconne

HMVのサイトをみていたら,とんでもないCDを見つけた.

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Arturo Benedetti Michelangeli 10-cd Box

私が愛してやまないピアニスト,アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Arturo Benedetti Michelangeli)のライヴ盤のCD10枚セットが,なんと1900円・・・・.信じられん・・・1枚190円・・・.世の中どうなっているかわからん・・.人によって価値観はもちろん違うのはわかるが,ミケランジェリのCDが一枚190円は全く信じられない・・・.

しかも,Vol2も発売が開始されて,早速注文を行った.

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Arturo Benedetti Michelangeli 10-cd Box Vol.2

ミケランジェリは,イタリアが生んだ大マエストロであり,その完璧主義者・わがままぶりは有名で,CD録音,ライブともにキャンセル続出のピアニストであった.しかし,それはただのわがままではなく,彼のピアノに対する完璧を求める姿勢からきたものである.ミケランジェリは高校のピアノマニアの担任から紹介されたピアニストで,モーツァルトのKv.488を聞いたのが最初だったと思う.もうその時の印象は今でも鮮明に覚えており,こんなとろけるような綺麗で美しい音を聞いたことがない!!と.それからミケランジェリは大好きなピアニストの1人となり,今まで彼の少ない録音を見つけては聞いていた.

今回のCDセットは,私のようなミケランジェリを心から愛している人間にとって,その安さに彼の最高の演奏が低評価ではないのか?と逆に悲しくなってしまう.とはいっても,買いやすくなり,その素晴らしいピアノが少しでも人に伝わるのは何よりも嬉しい.完璧なまでのテクニックと,音の美しさを是非興味がある人は聞いて欲しい.

このCDセット(Vol.1)には私の好きな,バッハ作曲・ブゾーニ編曲・シャコンヌ(Johann Sebastian Bach: Chaconne from Violin Partita No.2 in D minor, BWV 1004(trans. Ferruccio Busoni)が入っている.友達からシャコンヌの楽譜を頂いているのだが,いつまで経っても練習に踏み切れなかったが,やはりこの曲はいつかは弾きたい.原曲の無伴奏バイオリンのシャコンヌも素敵だが,このブゾーニ編曲のピアノ曲をミケランジェリ盤で何度聞いたかわからない.本当にすばらしい曲と演奏に涙が出てくる.このCDセットに入っているシャコンヌは,1973年録音のもので,実は私が今まで持っていたのとは違う演奏でこれまた新鮮であった.録音状態は悪いが,そんなものミケランジェリの音の美しさには通用しない.録音状態がわるくても,モノラルでも,伝わる音がある.

ショパンのバラードやスケルツォなどが好きな方は,是非ミケランジェリ盤で聞いて欲しい.ホロヴィッツ・ルービンシュタインなどとはまた違ったすばらしいショパンを聴くことができる.

支離滅裂な文章だが,CDの録音状態など全く関係なく,時間を超えて伝わってくる魂のピアノに,ミケランジェリに限らず多くの人が感動してくれたらいいと思う.

Vol.1 の内容

CD1:
モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第15番変ロ長調 K 450
・ピアノ四重奏曲変ホ長調 K 493
CD2:
ショパン:
・ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 op.35
・マズルカ 嬰ヘ短調 op.59-3、他
CD3:
シューマン:
・謝肉祭 op.9
・ウィーンの謝肉祭の道化 op.26
CD4:
ベートーヴェン:
・ピアノ・ソナタ第11番
・ピアノ・ソナタ第12番
・ピアノ・ソナタ第32番
CD5:
ブラームス:
・バラード op.10
・パガニーニの主題による変奏曲 op.35
CD6:
ドビュッシー:
・子供の領分
・『映像』第1集、第2集
・前奏曲集第1巻より
CD7:
バッハ:
・イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971
スカルラッティ
・7つのソナタ
ガルッピ:
・ソナタ第5番 ハ長調
CD8:
ショパン:
・スケルツォ第1番ロ短調 op.20
・ワルツ イ短調 op.34-2、他
CD9:
「ヴァチカン・ライヴ集」
・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op. 54
・リスト:死の舞踏、他
CD10:
フランク:
・交響的変奏曲
グリーグ:
・ピアノ協奏曲イ短調 op.16、他

Vol.2 の内容

CD-1:
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 op.2-3
・ショパン:マズルカ第47番イ短調 op.68-2
・ショパン:マズルカ第25番ロ短調 op.33-4
・ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ・ブリランテ op.22
・グリーグ:ゆりかごの歌 op.68-5~『抒情小品集』
・ガルッピ:プレスト~ソナタ第5番ハ長調
・グリーグ:メランコリー op.47-5~『抒情小品集』
 録音:1949年7月21日 ブエノスアイレス、テアトロ・コロン

CD-2:
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番変ロ長調 K.450
・モーツァルト:序曲(交響曲)K.Anh.8
・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op.54

 スイス・イタリア語放送管弦楽団
 ヘルマン・シェルヘン(指揮)
 録音:1956年6月21日 ルガーノ

CD-3:「ローマ法王のためのコンサート」
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73『皇帝』
・レスピーギ:交響詩『ローマの噴水』

 ローマRAI交響楽団
 マリオ・ロッシ(指揮)
 録音:1960年4月28日、ヴァチカン

CD-4:
・スカルラッティ:5つのソナタ[K.11、K.159、K.322、K.9、K.27]
・シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化 op.26
・ドビュッシー:『映像』第1集
・ドビュッシー:『映像』第2集
 録音:1969年5月22日、ヘルシンキ

CD-5:
・ドビュッシー:前奏曲集第1巻(全曲)
 録音:1977年4月29日 ヴァチカン

CD-6:
・ブラームス:4つのバラード op.10
・ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 op.35
 録音:1977年4月29日 ヴァチカン

CD-7:
・ドビュッシー:前奏曲集第2巻
・リスト:牧歌~『巡礼の年』第1年「スイス」
 録音:1982年10月27日、シュトゥットガルト

CD-8:
・バッハ/ブゾーニ編曲:シャコンヌ
・ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 op.35
・ショパン:ワルツ第3番イ短調 op.34-2
・ショパン:スケルツォ第1番ロ短調 op.20
 録音:1988年1月15日、ブレゲンツ

CD-9:
・シューベルト:ピアノ・ソナタ第4番イ短調 D.537
 録音:1981年4月7日、ルガーノ

・ラヴェル:夜のガスパール
 録音:1987年6月13日、ヴァチカン

CD-10:
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 op.111
 録音:1988年1月15日、ブレゲンツ

・ショパン:マズルカ第49番ヘ短調 op.68-4
・ショパン:マズルカ第29番変イ長調 op.41-4
・ショパン:マズルカ第22番嬰ト短調 op.33-1
・ショパン:マズルカ第20番変二長調 op.30-3
・ショパン:マズルカ第38番嬰ヘ短調 op.59-3
・ショパン:マズルカ第25番ロ短調 op.33-4
・ショパン:バラード第1番ト短調 op.23
 録音:1967年6月23日、ブレーシャ

・リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
 読売日本交響楽団
 ジンドリック・ローハン(指揮)
 録音:1965年4月4日、東京

さくら ケツメイシ

今日のBGMは,ケツメイシの新曲”さくら”.
テレビがない研究生活をしていると,外界の情報は非常に限られる.音楽なんて特にそうで,オリコンなどのランキングの情報は全く皆無である.
ケツメイシというバンドも名前は聞いたことがあったけど,曲を聴いたのは一昨日が初めて.
このさくらという曲は,たまたま三軒茶屋のツタヤで流れた曲.歌とはいえ,音楽で選ぶ宮下なので,歌詞ははっきりいってほとんど関係ない(笑 さくらは,後ろの弦とピアノのラインがとても綺麗.たぶんクラシック好きなら,この曲はすんなり受け入れられるのでは?HIPHOP/ラップ系の音楽を聞くというのは,宮下としては本当に珍しいけど,このバックラインだけでCDまで買ってしまった曲.聞いていても,歌詞も素敵ですが,ずっと後ろの弦のラインを追っかけて聞いています.弦のゆっくりなラインとドラムの早いリズムが上手く混ざって綺麗な曲です.
今日は頭を使わないプログラミングの日だったので,この曲がBGMで聞いていました.

ケツメイシ公式サイト
ケツメイシ(Toy’s Factory)のPV視聴サイト

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最近のCDジャケットの印刷って質が悪いですね.カメラの解像度が高すぎてその印刷の悪さが写ってしまっています.

天頂バス

先日発売された,Mr.childrenの新しいDVD「シフクノオト」.

シフクノオトツアー2004のライブ映像(主に横浜)なのですが,アルバムの「シフクノオト」の曲だけではなく,ミスチルの主要曲も結構はいっていてすごくいいライヴとなっているようです.

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Mr.children Tour 2004 シフクノオト

アルバム「シフクノオト」に入っているので,もちろんこのライヴでも歌われた「天頂バス」という曲がある.
これは,アルバムを買ったときから何とも好きでかなり聞き込んでいる曲.
歌詞を掲載するのは,著作権違反になるので避けるけど,今何かやってやれって思っている自分にびしっとくる曲です.もともと自分は歌であれ,曲を楽しむ人間なのですが,この曲は歌詞も自分にマッチしてかなりビビビと来ています.
そういえば,シフクノオトのジャケットも”バス”の絵だし,ライヴの盛り上げ方もものすごいし,”この曲がシフクノオトのテーマなのでは?”なんて勝手に思ってる.
ライヴ版の「天頂バス」はアルバムのと全然違いすごくかっこいいので,興味があるひとは是非!

MR.Children “Sign”

今日のBGMは,Mr.Childrenの新曲”Sign”

昔は,新曲まだかな~と思うことが多かったけど,多忙の日々かな?
あれ?もう新曲って感じがした.

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ちなみに,”Sign”がとてもお気に入りです.

Crystal Kay “4 REAL”

今日のBGMは,Crystal Kayの”4 Real”というアルバム.

Crystal Kay
“4 Real” ESCL2470
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Crystal Kay Sonymusicによる公式サイト

はぁぁ・・・なんといういうんでしょう.これはため息ものですね.
前々からすげぇとは思っていたけど,この人はすごい.
歌唱力.これはもう天性ですよね.最近本当に”歌がうまい”歌手がでてきて嬉しいです.
あ○やとか○○○○○娘.(←ばればれ)ああいうアイドルも,ま,好きな人はいいと思いますが,
自分は”歌”を楽しむ人間なので,やっぱり圧倒的な歌唱力にひかれますね.

Over The Rainbowは有名ですし,Lead Me To The Endなんて・・普通に鳥肌たちました・・・.

詳しい曲目は↓
続きを読む “Crystal Kay “4 REAL””

Ravel Piano Concerto

友達に感化されて ・・・・ ‘マルタおばさんの演奏会’ , Mekelweg Weblog.

久々に,RavelのPiano Concertoを聴く.

選ばれたCDは,
Arturo Benedetti Michelangeli
“Ravel & Rachmaninov Piano Concertos”
EMI Classics TOCE-3185
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やはり,ミケランジェリ好きとしては,これを推薦.
もう,面倒なのでピアノの説明はなし!聴けば分かる,最高に綺麗な音.すばらしい.

この曲は生で聴いたことがない・・.友達が,オランダでアルゲリッチの演奏を聴いたらしい・・いいなぁ・・.

今月は,コンサート月(個人的)なので,2回は行くつもり・・・.

伝わるもの

自分の2003年のテーマとして,”管理者について”にも書いてあるけど
”アナログの優しさをディジタルの世の中でいかに残すか”
なぜこのテーマか?っていうのをココで説明はしないけど(長いので),とにかくそういうテーマ.

”アナログの優しさ”には,本当に強い力があって,今日はピアノの話(←実はこれを話したかっただけ)

今回取り上げるマエストロは,
Alfred Cortot (アルフレッド・コルトー) 1877-1962
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尊敬するマエストロは一杯いるけど,特に好きなピアニスト.
スイス生まれのフランスのピアニスト.
ここでも昔かいたページがあります・・・アルフレッドコルトー

コルトーの評価は
・強烈な魅力ある個性と,美しいタッチ,絶妙にして詩的な解釈は当代無比
とある(「大ピアニストは語る」より)

ピアノ関係の書の好きなところは,日本語を使ってココまで人を表現できるか?ってところ(笑
上の評価からも分かるように,もう表しきれない美しい音色と,特筆すべき解釈.
miyashitaの中で,これほど魂を打つ演奏は比類を見ず,全身の細胞を奮わせる.

一つCDを紹介
Toshiba-EMI & 新星堂 SGR-8103 MONO (限定・日本未発表)
The Legendary of Alfred Cortot Vol.3
Chopin Etudes, Op.10, Op.25
Recorded: Nov 1942

このCDは,日本では手に入りにくいかもしれません.
コルトーのショパンのEtude集1936年録音のモノが有名ですが,
今回は,あえて1942年版を紹介.
理由は,第二次世界大戦中の録音であること.
戦時中の厳しい時代に,あえてこの作品集を録音したこと.
更に,36年版よりも,”より”音が悪いこと.

このCDを聞くと,最初に耳に付くのは,音の悪さ.ものすごく音が悪く,雑音がすごい.
それが,戦時中のふとすれば,ミサイルが飛んでくるような,レコーディングスタジオの
緊張感とあいまって,聞こえてしまう.
そんなノイズと緊張感の中から,何とも言えない,優しくて,そして強く,美しいショパンが聞こえてきた瞬間,そんなノイズは頭の中から一切消え,コルトーワールドに否応なく吸い込まれる.
この感覚,この感覚こそ,残すべきアナログ感覚(音楽版)だと思ってる.

10-3つまり”別れの曲”.練習曲でココまで美しい曲を作ってしまうショパンには,ただただ頭が下がるが,その楽譜っていう”意味づけられた記号”に対して,無限に美しい解釈を与え,60年以上経ったいまも,人に衝撃を与える力はすごい.
一度ショパンの頭の中にある音楽が,ルールに沿った楽譜っていう意味づけに固定されたにもかかわらず,またコルトーの解釈で無限大まで広がった.
これは,混沌としたウェブに,Semantic(意味)を与える事の一つに近く,やっぱり,素敵なものは,Semanticではなく,その向こうっていう感じがある.

コルトーの事を書き出したら止まらないが,止める(笑 ホント終わらないので.