第九十四回目稽古2016/12/10 | 炉
Sony α6500はRAW現像ソフトに注意が必要(解像度低下のおそれ):修正版
* 2016/12/09 修正・追記:Adobe Camera RAW 9.8が発表されα6500が正式対応しましたので再検証しました。比較画像も更新し、最後のまとめの文章を修正しました。
******** 以下より本文 ************
先週から使い始めたSony α6500(a6500 : ILCE-6500)ですが、SEL1018(E 10-18mm F4)の超広角レンズでの撮影で解像度がイマイチぱっとせず、EOS M3 + EF-M 11-22mmの方が高画質で悶々としておりました。今朝の朝トレ時の撮影ではRAW + JPEG(同時記録)にし、JPEGをPCで確認したら解像度が高くて驚きました。結論として、現時点でSonyも公式で使用を促しているCapture One for Sonyでは解像度が上がらない(適切にRAW現像できない)ことが分かりました。一方で、Sony純正のIDC(Image Data Converter)で現像したところ、カメラ内JPEG(同時記録)よりも高画質で現像できることが分かりました。さらに現時点では公式に対応していないAdobe Camera RAW(Photoshop, Light Room)に対して、EXIFをα6300(ILCE-6300)に改変し現像したところCapture Oneよりは良いですが、IDCに比べると今ひとつの結果となりました。(*12/8にCamera RAW 9.8で対応したので下の画像を差し替えました)
1) Capture One for Sony (v10.0.0.225) * レンズ補正プロファイル(Sony E 10-18mm F4 OSS(SEL1018)適用
2) Sony Image Data Converter (v4.2.06)
3) カメラ内JPEG(RAWと同時撮影) (ILCE-6500 firm v1.00)
4) Adobe Camera RAW (v9.7.0.668) *EXIFをILCE-6300(a6300), ARW 2.3.2に改変し無理矢理開いた * レンズ補正プロファイル(Sony E 10-18mm F4 OSS(SEL1018)適用
* すべて同じRAWファイルから現像しています。
* Lens : Sony SEL1018 : ISO100, F=8, 20sec, Fuji CC-M30(ゼラチンフィルター)撮影
* クリックすると拡大(元サイズファイルにリンク)

Sony IDC(Image Data Converter)現像

(参考比較) Canon EOS M3 + EF-M 11-22mm : ISO100, RAW, f=11mm, F8, 30sec : DPP4 + DLO
*まとめ:
・RAW現像ソフトにより処理結果が異なることは想定しておりましたが、SEL1018に関してはかなりの差が出ていますので、現像ソフト選びは適切に選ぶ必要がありそうです。Canonの場合は、DPP4が鉄板でしたので選択肢は無かったのですが、Sony RAWの場合は適材適所(解像感、ノイズリダクション等)があるようなので、使い分けが必要な様子です。
・今回の比較では(特にSAL1018利用において)良:Sony IDC > カメラ内JPEG >> Adobe Camera RAW >> Capture One : 不良という順番でしょうか。
・この問題は、私のカメラ・レンズの個体差によるものより、SEL1018というレンズに起因する(超広角という性質上荒が見えやすい)問題でありα6000, 6300 + SEL1018でも起こっているかもしれません。
・現時点で公式で対応しているソフトウェアは、Sony純正IDC(Image Data Converter)、Adobe Camera RAW(9.8)、およびCapture One for Sonyとなりますが、3者で大幅に画質(解像度・色収差)が異なりますので留意が必要です。
・上記の結果、Capture One for Sonyはしばらく使用を控えようとおもいますが、解像感がない変わりにノイズ叩きは上手そうなので、ソフトウェア的な傾向が顕著に表れた比較なのかもしれません。
・今回の結果をみるとやはりレンズ補正・プロファイルは公式に優るものはないですね。CanonのDPP4のDLOも完璧でした。IDCのてこ入れに期待したいところです。
・IDCで現像すればEOS M3 + EF-M 11-22mmに対して大差なく、十分に使えそうな画質であることが分かりました。ISO100の画像とはいえ、α6500はM3よりも低ノイズであり流石のソニーイメージャーの底力を感じました。
・FujiのXシリーズもRAW現像ソフトがイマイチで、カメラ内JPEG出しが良いと聞きます。RAW撮影、後のPC現像というフローが当たり前となっていましたが、こういう結果を見るとカメラ内JPEGも再評価して良いのかなと思いました。
・DxO Optics Proの対応がまだなので、こちらも期待して待ちたいと思います。(公式アナウンスによると2017/2月対応)
*参考(もう必要がなくなりました):
・ExifToolによるEXIFの変更スクリプトを紹介:(自己責任で)
・# exiftool -SonyModelId=”ILCE-6300″ -FileFormat=”ARW 2.3.2″ DSC01594.ARW
Sony α6500 撮影テスト(SEL1018, MC-11 + EFレンズ) : EOS M3との比較も含む
2016/12/07:追記:記事下部に赤字で、RAW現像ソフトにより解像度が低下する事に関して追記しました。
******* 以下、本記事 **********
Sony α6500(ILCE-6500)の撮影テストをパシャパシャ行いました。ウリである4K動画などはまだテストしておらず、あくまで写真(スティル)のみ。
今までメインで使っていたCanon EOS M3との比較も含め、いろいろな被写体・条件下で撮影しました。
Eマウントレンズは、Sony SEL1018 (E 10-18mm F4)しかないので、その他はSigma MC-11のマウントアダプターを介してCanon EFレンズを試しています。
全ての写真はクリックすると元サイズ(JPEG)画像にリンクしています。EXIFも残しておりますので、参考になりましたら。
使用レンズは、主に
・Sony SEL1018
・Canon EF 35mm F1.4L USM(初代)
・Canon EF 50mm F1.4 USM
・Canon EF 85mm F1.8 USM
・Canon EF 100mm F2.8 Macro USM
・Canon EF 70-200mm F2.8L IS USM( II型ではない )
・Canon EF 24-70 F2.8L USM(初代) : 写真を掲載していないがMC-11経由のAFは良好
全てRAW撮影で、現像ソフトはα6500の場合は、Capture One for Sony (v10)、EOS M3の場合は、Canon DPP4。現像処理後、Photoshop CC(2017)に転送し処理しています(主にレベル補正・彩度調整・画像解像度(2048px縮小))

Sony α6500 + MC-11 + EF70-200mm F2.8L IS USM : F2.8, ISO400, f=200mm

Sony α6500 + MC-11 + EF70-200mm F2.8L IS USM : F2.8, ISO400, f=200mm

Sony α6500 + MC-11 + EF70-200mm F2.8L IS USM : F2.8, ISO100, f=200mm

Sony α6500 + MC-11 + EF85mm F1.8 IS USM : F1.8, ISO100, f=85mm

Sony α6500 + MC-11 + EF85mm F1.8 IS USM + ND(1/400) : F2.8, ISO100, f=85mm, 30sec

Sony α6500 + MC-11 + EF70-200mm F2.8L IS USM + ND(1/400) : F5, ISO100, f=200mm, 30sec

Sony α6500 + MC-11 + EF85mm F1.8 IS USM + ND(1/400) : F5, ISO100, f=85mm, 64sec

Sony α6500 + MC-11 + EF35mm F1.4L USM : F9, ISO100, f=35mm, 1.3sec

Sony α6500 + SEL1018 : F5, ISO800, f=10mm, 1/20sec

Sony α6500 + MC-11 + EF50mm F1.4 USM : F2.2, ISO400, f=50mm, 1/125sec

Sony α6500 + SEL1018 : F5, ISO500, f=18mm, 1/40sec

Sony α6500 + MC-11 + EF100mm F2.8 Macro USM w/ スピードライト: F7.1, ISO100, f=100mm(Macro), 1/60sec

Caonn EOS M3 + EF100 F2.8L Macro USM w/ スピードライト: RAW (DPP4 + DLO) : F7.1, ISO100, f=100mm(Macro), 1/60sec

Sony α6500 + MC-11 + EF50mm F1.4 USM w/ スピードライト: F5, ISO100, f=50mm, 1/60sec

Sony α6500 + MC-11 + EF100mm F2.8 Macro USM w/ スピードライト: F6.3, ISO100, f=100mm(Macro), 1.3sec

Sony α6500 + MC-11 + EF100mm F2.8 Macro USM: F4.5, ISO100, f=100mm(Macro), 1/3sec

Sony α6500 + MC-11 + EF100mm F2.8 Macro USM: F4.5, ISO100, f=100mm(Macro), 0.63sec

Sony α6500 + MC-11 + EF100mm F2.8 Macro USM: F8, ISO100, f=100mm(Macro), 4sec

Sony α6500 + MC-11 + EF85mm F1.8 IS USM : F1.8, ISO100, f=85mm, 1/40sec

Sony α6500 + MC-11 + EF85mm F1.8 IS USM w/ スピードライト: F6.3, ISO100, f=85mm, 1/60sec

Sony α6500 + MC-11 + EF50mm F1.4 USM: F5.6, ISO100, f=50mm, 1/2sec

Sony α6500 + MC-11 + EF50mm F1.4 USM w/ スピードライト: F3.2, ISO100, f=50mm, 1/60sec

Sony α6500 + SEL1018 : F8, ISO100, 20sec (IDC現像)

Canon EOS M3 + EF-M 11-22mm : F7.1, ISO100, f=11mm
********* 現時点での感想 *************
1) MC-11を介したEFレンズの合焦速度は良好です。少なくともEOS M3では体験したことない速度で合焦します。α7R時代にマウントアダプターを使ってEFレンズを使っていました(参考 Youtube 動画: https://www.youtube.com/watch?v=WY3hWmIlA3g)があの頃とは別次元の速度です。α7Rの頃は遅くて話しになりませんでしたが、もう十分に実用レベルで(持ってはおりませんが)EOS M5よりも速いと思います。この辺りはSonyのミラーレスにおけるAF技術の底力ですね。一方で、EF70-200mmなど途中でAFが効かなくなる事が2~3回ありました。その場合は、レンズをマウントから外すなりα6500の電源を入れ直すなりで復帰しましたが、そもそもMC-11は、Canon EFレンズは公式にサポートしておりませんので、こういうことがあったことを記載しておきます(あくまで自己責任で)
2) AFの食いつきの速さと、バッファメモリの多量搭載により撮影は極めて快適です。もう指での連写なら全く待つこと無くずっと連写できます。EOS M3などでは1枚1枚がそもそも待たされますし、連写は数枚でメモリカード記録で待たされましたが、こういった面での6500のレスポンスの良さは本当に気持ちが良いですね。バシャバシャ撮れるとはこういうことです。素晴らしい。
3) MC-11経由のEFレンズの画質に関しては、上記の下手くそな写真をご覧になって判断ください。私の中では、EOS M3と遜色なく、画質面では実用レベルだなと考えております。一方で、Canon DPPのDLO(ディジタルレンズオプティマイザ)が掛けられないのは痛手です。EOS MはDLOがあったことで、システム全体のフローを通して高画質をキープしておりました。これが使えないのは残念ですが、無料でつかえるCapture One for Sonyのレンズ補正データは使えます(下の画像を参照)。Canonの主なレンズは殆ど登録されていますので、DLO程効果はありませんが、ヴィネット(周辺減光)補正程度は改善できます。
4) Capture One for Sonyが結構使いやすくて、α6500の後処理フローとしてCapture One -> Photoshop CCの連携でやっていけそうです。DPP4に比べて、Photoshopへの転送が速いので作業が捗ります。(DPP4の転送は遅すぎる)。またfor Sonyというだけあり、SEL1018は自動でレンズを認識してレンズ補正が掛かります。
5) 若洲のゲートブリッジの超広角対決でいろいろな条件で撮影比較しました(α6500 + SEL1018 VS EOS M3 EF-M 11-22mm)。とにかく感じたのは、流石後発レンズだけあり、EF-M 11-22mmの性能は(分かっていたけど)高画質です。EOS Mシリーズ + EF-M 11-22mm + DPP(DLO補正)は小型・軽量・安価・高画質で女性も含め鉄板旅カメラとして良いと再認識しました。本当に良いレンズです。さて、Sony SEL1018は、まだまだ特性を掴めていませんが、若干色収差が多いのとシャープネスに甘さがあります。一方で上で貼ったように2048px程度に縮小すれば問題ないレベルですし、そもそも35mm換算でf=15mm程度の超広角はとても強烈です(EOS Mの場合は11mm側での換算で18mm)。広角側での3mmは実に大きく、パースの効いた写真が撮れそうです。SEL1018では、F5, F5.6位でシャープさのピークを迎えるようで、風景だとF8くらいまで絞りたくなりますが、気をつけたいところです。あと気が付いたところとして、SEL1018の10mm側でマニュアルフォーカスは、拡大しても「あわせられません」でした。ピントの山が掴めず断念しました。
2016/12/07追記:その後の調査で、現時点でCapture One for SonyでRAW現像すると、SEL1018の解像度が極めて甘くなるのがわかりました。別記事を参照ください → 
参考)Capture One for Sony (v10)のCanonレンズ補正・レンズリスト
今日の一服:2016/12/02
久しぶりの新カメラSony α6500
久しぶりの新カメラ。Sony α6500(ILCE-6500)。

Sony α6500 + Sigma MC-11 + Canon EF35mm F1.4L USM
カメラが変わると写真がうまくなるわけではないのですが、新カメラはやはり気持ちよいものですね。
Canon EOS M5は見送りました。理由はいろいろありますが、今更向上しないと思われる私の写真技術を考えるにM3→M5では生み出される写真に変化があるとは思えなかったからです。
悩んだ結果α6500にしました。Fujifilm X-T2と最後まで悩みましたが、上記の写真の通りSigma MC-11経由でキヤノンのレンズ群が爆速でAFが合焦することを考えると少ない出費で移行ができるかなと。
私の様に自転車ツーリングもし、車を持っていないユーザーである限り、カメラシステムの軽さはそのまま力です。機動力がないとカメラを取り出さなくなりいずれスマホに駆逐されると思っています。最近山などにおじさま・おばさまが一眼レフ+三脚担いで上っている姿などをよく見ますが、あれはどう見てもミスリードです。重たいカメラはそれだけで機会損失と考えています。APS-Cならイメージサークルが小さく、レンズが小さくなり、システム質量が少なくなり、三脚も小型で良くなります。カメラだけでなくトータルでの軽量化は必須であると考えています。
また私の撮影技術レベルを考えるに、フルサイズでないと撮れない場面が限定的で、レンズ群を含めてシステムの軽量化を重視しました(基本ISO400以下しか使わないので)。そういう意味でEOS M3で一通り良かったのですが、α6500のAFの速度、サイレントシャッター、4K動画等の機能は、M3(またはM5)では撮れない世界が広がる気がしました。
α7R以来約3年ぶりのソニーカメラに復帰ですが、今度こそ(?)撮影フローを確立し良い画を出したいと思います。

「超広角」が好きだ。ということで超広角がメインなので、超広角レンズを取り付けたときのシステムの大きさを重視しました。
上の朝焼け写真はEF-M 11-22mmですがとても良いレンズです。EOS M3 + EF-M 11-22mmが最もコンパクトな旅カメラだと今でも思います。
第九十三回目稽古2016/11/27 | 炉
バスで
・初炭
・薄茶
































