Fazil Sayのコンサート@紀尾井ホール

叔母から誘われFazil Say(ファジル・サイ)というピアニストのコンサートに行ってきた。

ファジル・サイ fazil say
「シャコンヌ」~サイ・プレイズ・クラシック~
7月9日(月)19時開演 紀尾井ホール
J.S. バッハ・ブゾーニ編曲:シャコンヌ BWV1004
ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI-35
モーツァルト:「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲ハ長調 K.265(きらきら星変奏曲)
ベートーヴェン:
・ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2 テンペスト
・ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57 熱情
アンコール:
ファジル・サイ:Black Earth
他・・・

http://www.avexnet.or.jp/classics/artist/fazil/

私の好きなバッハ作曲・ブゾーニ編曲のシャコンヌを演奏するということで、とても楽しみにしていた。ファジル・サイというピアニストは、トルコ出身で、いわゆるクラシックピアノだけでなく、Jazz風に弾いてみたり、自身の曲を演奏するなり、いってみれば現代風(?)の演奏家のようである。Avexがエージェントになっているらしく、MAX松浦氏の花束が置いてあり、マークパンサー氏を始め芸能人も何人か聴いていたようだ。

さて、演奏の感想であるが、このブログでも紹介しているようにアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリのシャコンヌを聴きまくっているため、どうしてもシャコンヌに関しては比較して聴いてしまう傾向が自分の中にある。しかし今回の演奏は何とも比較が難しかった。1曲目のためかミスタッチがかなり目立ち、それが解釈なのかミスタッチなのかどうにも判断が難しくなんとも言えない感想というのが本音のところである。アルフレッド・コルトーディヌ・リパッティなどをこよなく愛しているため、ミスタッチはあまり気にしない性格なのだが、今回のシャコンヌばかりはどうしても気になってしまった。2曲目以降、特に公演後半では極めてテクニックフルな演奏だったので、最後の方でシャコンヌを是非聴きたかった。

さてアンコールに、ファジル・サイ自身の作曲した[Black Earth]という曲が演奏された。ピアノの弦を手で押さえて打鍵することで、トルコ音楽風?の楽器のような音を出したり、いろいろ独創的な曲であった。

Black Earth @ Youtube.

本当に久しぶりの紀尾井ホールでのコンサートだった。昔はすばらしいホールだなぁ・・・と思った記憶があるが、昨日はあまり良いホールだと感じなかった。ピアノの正面に座っているにも関わらずあまり響きが良くない。海外の歴史のあるコンサートホールなどと比べると何とも現代建築技術を使って作ったという感じでエレガントさを感じない。休憩中のカフェも2Fで足の悪い叔母には結構つらい構造で、その辺もイマイチという感じであった。

平日2時間くらいこうやってクラシックを聴きに行くのはとても気分が良いもので、リラックスした良い時間を過ごせた。

Fazil Sayのコンサート@紀尾井ホール」への2件のフィードバック

  1. すごく独創的な演奏ですね。
    ピアノの弦を押さえて音を出す演奏法を初めて見ました。

    たまにはこういう時間を持つのもいいですよね。
    日記を読んで私も何かのリサイタルに行ってみたくなりました。

  2. コメント気がつかなくてごめんなさい!

    かなり独創性のあるピアニストですね。

    じゅんじゅんさんもお忙しいとはおもいますが、是非コンサートに足を運んでくださいね。

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