熊本の脚線美

熊本大学で行われている学会で、研究を発表するために熊本にやってきた。発表も終わり、とりあえず熊本市内を観光することにした。今日は非常に暑く、歩ける範囲も限られていたことから何も考えずに熊本城を一回りすることにした。数多くの城を見てきているが、熊本城で感じたことは石垣の端の美しい曲線である。城を囲う石垣は、まさに城の脚であり、綺麗な脚線美だと思ってしまった。

長野の実家の畑、田圃では親父が作った石垣がある。私も少し手伝ったのだが、石垣づくりの大変さは半端ではない。まずあの大きな石の運搬の苦労はもちろん、綺麗に組んでいくというパズルがとても難しいのだ。ジグソーパズルは当然であるが1つの解がある。しかし石垣は、石が全て不定な形をとっているので、下の石垣に合う石を探すのが難しい。更にくみ続けていった結果が綺麗な平面を形成しなければならない石垣づくりは、極めて難しく、体力と根気のいる作業である。少ししか手伝ってはいないが、1つの石を組むのにどれだけ大変かを実体験しているので、今日の熊本城の城壁の美しさと大きさに人類の偉大さを感じた。あの石を組むのも大変だが下の写真で見せる端の曲線の美しさは尋常ではない。京都の寺などの屋根の反りの曲線なども含め、日本古来の曲線美とそれを形成する技術は本当にすばらしい。石にしろ、屋根の反りを作っている柱にしろ平面、直線を組み合わせていって全体として曲線を生成しているので、技術的に微分・積分的な要素が含まれているのが素晴らしい。

さて、写真。ベタな写真になってしまったが、城の脚(石垣)の脚線美を意識しました。

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関係ないが天気が良かったので、羽の曲線美と空の色

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飛行機の羽と同じ構図

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熊本城天守閣

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熊本の脚線美」への2件のフィードバック

  1. ほんとうだ!すごい脚線美だ!
    思わず滑ってみたくなりますね。
    昔の人はパソコンも無いのに作る前からどうやってこんなのをイメージ・設計したのかな?

  2. wakabaさん>

    コメントありがとうございます!
    とにかく綺麗な城でした。来年、築城400年らしいですよ。
    戦争などで一部破損などもあったようですが、これからはずっと残してもらいたいものです。

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