さて、突然はじまった32周年記念自作腕時計プロジェクト”Brakhorloĝo”ですが、いろいろ調べてみると予想通りかなり自作腕時計は奥が深そうです。
ムーブメントの選定からはじまっていますが、いろいろな専門用語が飛び交っていて、その一つ一つを調べるのがとても楽しい状況です。
あまりに腕時計の基礎を知らないことを実感しました。実に奥が深い。スイスが圧倒的に老舗が多くて有名ですが、日本の時計メーカーが高度経済成長の機に根こそぎぶっつぶしたのが歴史的によくわかりました。我々も技術立国日本として、中国はじめ新興国の技術力に焦りを感じていますが、かつて我々も老舗の高い技術を持った国々に猛威を与えていたんだなぁと、今回の調査を通して実感しました。
さて、自作腕時計は、相当に奥が深いのと、いろいろ組み立てていく過程で手順を誤ると、ムーブメントがボロボロ壊れるなどいろいろリスクがあるようです(あたりまえか)。そこで、とりあえず激安のムーブメントと、今回のプロジェクトで自己設計する予定だったケースを最初から設計ではなく、既存のケースを選び、文字盤・針なども含め、とりあえず全部安物を買ってみて、自作腕時計開発シーケンスのド基礎を学んでみることにしました。そちらの方が、最初からリスクを取るより良さそうな気がしますし、逆にむしろ壊れるくらいムーブメントをいじってみたいので、結果的に知識と経験が増えそうです。全部できあいのものを組み上げるのは、自作PCと一緒で造作もないことなのかもしれませんが、まずは基礎ということでやってみようと思います。
いろいろ調べてみると、ムーブメントはetaを含め数社しか実質購入はできそうにありません。そこで、今回は安物ムーブメントのeta 2824-2という機械式自動巻のムーブを選びました。ところで、このスイスのetaという会社ですが、1793年創業の老舗で世界最大級のムーブメント供給会社でして、大変多くの時計メーカーにムーブメントをOEM提供しています。(ご存じの方は何を今更という話ですが)。現在は、相当高級なマニファクチュールくらいしかムーブメントを自前で製作はしていません。え?あの有名ブランドも?っていうくらいetaが入っているようです。つまり、ムーブはOEMで買ってきて、外装や宝石などでブランド化、製品化しているってことですね。
このムーブを使って自作した情報が結構ブログで拾えるので、とりあえず見真似でやってみようかと。ケースや文字盤などもとりあえず、安物で揃えてみます。とりあえず全部納品された頃にブログでパーツ毎の写真を撮って公開致します。
なにせ、平日も週末も多くのタスクでバタバタしているので、しばらくは主に職場への行き帰りの電車の中の時間になりますが、コツコツと進めていきたいと思います。
通勤の電車内で作れちゃうんですか?!圧巻です!!
aiちゃん
ははは。設計や情報収集などは電車の中で、さすがにくみ上げなどの細かい作業は家ですなぁ(笑
さきほどスイスの業者からパッキングが終わって発送するよ~っていうメールがきたので、楽しみです。