仕事用PCを新調。

仕事用のデスクトップPCを新調することにしました。というわけで、かなりどうでも良いエントリーです。

今まで使ってきたPC(3D Cad, ソフトウェア開発, 写真の現像, 動画の編集など用)が、だいぶ型落ちきていたので、新調することにしました。コンセプトはほどよく速くて、静かです。
学生時代は秋葉に良く買いに行って全部持ち帰ってきていましたが、この歳になると荷物が多いのは面倒で避けたいところです。
そうなるとやはり、ネット通販が中心で、PCケース、電源、液晶ディスプレイなどは通販で、それ以外のこまいパーツを秋葉で調達いたしました。
10年くらい前から全く変わらないお店も多く、懐かしさもあり、モーレツに見かけるメイドなどにびびりつつ揃えてきました。

CPU : Intel Core i7-960 (定格3.2GHz)
CPU Fan : PROLIMA TECH Megahalems Rev.B + S-FLEX SFF21E 1200rpm
Mem : CORSAIR CMX6GX3M3A1600C9 (DDR3-1600MHz 2Gx3枚組)を2セット=2G x 6 = 12GBytes
GPU : ELSA Quadro FX 4800
M/B : Asus P6T (A1)
Power : Seasonic SS-750KM (750W)
SSD : Intel X25-M SSDSA2MH080G2R5 (80GBytes) x2
HDD : Western Digital Caviar Black WD1002FAEX (1TBytes) x2 : RAID0 on ICH10R
Case : Abee Enclosure 80X (silver)
Drive : 普通のBD/DVD/CD
Monitor : NEC MultiSync PA241W (BK) + 遮光フード
Ethernet Adapter : Intel PRO/1000 PT Server Adapter (EXPI9400PT)
OS : Windows XP Professional 64bit SP2

1)CPUについて。
 CPUは、i7-860i7-930でかなり悩みました。最近、全く追いかけていなかったので新アーキテクチャなどいろいろ進化していました。そのため、CPUのクロック周波数だけで一概に速いとは言い切れないのですが、とはいえ(定格で)今更3GHz以下っていうのもないなってことで、i7-960を選択しました。i7-980Xも考えたのですが、価格が高いので今回は見送りました。半導体の製造工程を想像すれば、Intelの製品ラインナップと同様に性能に差をつけてダイを起こしているとは考えにくいです。それを考えるとi7-930とi7-960はほとんど同じもので、倍率だけ変えて出荷していることは目に見えています。とはいえ、私はオーバークロッカーではないので、定格で性能が高い960を選択しました。ほとんど同じものとはいっても、少しはスクリーニングされて良いものがi7-96oとして出荷されているのではないかと。ちなみにi7-960は、定格で133MHz x 24 = 3.2GHz (Turbo Boost時はx25 = 3.325GHz)のクロック周波数で動きます。
 一方で、あくまで安定を重視した上で10%程度オーバークロックすることにしました。仕事に使うので不安定なのも困るのと、さすがにFPGAやMPUなど回路設計をしている者としては、定格以上に電圧を上げるなどは、精神的にないなということで、あくまで定格範囲で設定しました。BCLKが166MHzまで(つまり166MHz x 25 = 4.15GHz)上がるかな?と思いましたが、CPU Coreが定格の1.225Vでは動かず断念。ということでBCLK=150MHz, 2:8, 8-8-8-20, DIMM V=1.64Vに抑えました。この設定でCPUは、3.75GHzで動いています。負荷を掛けても全コア温度が60度前後だったので、このあたりで落ち着くことにしました。まぁ、十分速いと思います。負荷が掛かっていない時は40度前後を推移していました。
 ちなみにCPU Coreに1.32位掛ければBCLK = 166MHzでも動いていました(すぐに電圧を落としましたが)
 CPU FANは結構冷えることで有名なMegahalems Rev.Bを採用しました。冷却ファンは自分で用意しなければならないので、やはり静かで風量のあるS-FLEX 1200rpmを採用しました。
 * いわずもがなですがオーバークロックは自己責任で。

2)メモリについて。
 今まで自作のメモリとしては、CFD Elixerを使っていました。安価ですし、おそらく問題はないと思います。今回Corsairを選んだのは、品質や保証などかなりしっかりしている印象があったからです。実際に使ってみるとメモリモジュール自体がかなりしっかりしていて(剛性が)、マザーボードに6枚差しの時点ですごくちゃんと座っているという印象でした。
 今回、少しメモリをケチってしまいましたが、まぁ十分速いので問題はありませんでした。BCLK = 150MHzで、倍率2:8 (4倍)ですから、メモリバスクロックは600MHzです。DDRですから2倍のアクセスしますので1200MHzで回しています。今回のメモリは、DDR3-1600MHz (PC3-12800)の9-9-9-24の仕様ですが、1200MHzでややクロック的に余裕をとることで、8-8-8-20でも回りました。恐らく兄貴分のメモリ(CMP6GX3M3A1600C8)を買えば、倍率2:10(5倍)=1500MHzで8-8-8-20でまわるかと思います。とはいえタイミングではほとんど優位になることはないようです。今回はMegahalemsのでかいCPUファン+12cmファンがあるため、兄貴分(CMP6GX3M3A1600C8)では、ヒートシンクがファンにぶつかるのでは?という懸念から今回の背の低いメモリ選びました。

3)GPUについて。
 3D Cadを使いますので、nVidia Quadro FX 4800です。Quadro FX 4800は、トップから2番目の製品なので定価はかなり高額ですが、安く買う方法があります。ネットオークションです。OEM品が破格の値段(市場価格の1/4程度)でぽつぽつ出品されています。勘の良い人は想像つくかもしれませんが、高価なワークステーションに付いていたものを取り外してオークション市場に出回っているようです(特に3月は多かった)。ほぼ新品です。OpenGLのスピードももちろん魅力ですが、モニタさえ対応していれば、10bitカラーに対応しています。

4)SSD/HDDについて
 CPUに投資するよりも近年はストレージがボトルネックですので、SSDは採用すべきだと思います。SSDの2本をRAID 0にしようと思いましたが、RAIDにしてしまうと書き込み性能低下を回復する各種ツールが使えないのと、ランダムアクセスはむしろ遅くなるので、2本を単品使いです。最新ファームですので、Win7のTrim対応なんですが、後述しますがOSがWin XPなのでTrimなんぞ存在しません。Intel SSD Toolboxで書き込み性能の低下は定期的に阻止する予定です。しかし、日本語のWinXPだとToolbox(v1.3)はエラーを起こします。解決策はわかっていますので、近々対応策を考えます。あと、CPUがマルチコア化しているのもあり、複数のストレージを平行で裁くのはCPU的には余裕です。CドライブがOS用SSDで、Dドライブがアプリ用SSDとなっていますが、Raid 0にするより、こうやってOSとアプリ用で分けたほうが、個人的には速いと思います。
 HDDは個人的に速度が気に入っているWD製のBlackです。sata3 (6.0gbps)に対応したHDDですが、マザーボードが対応していないため、そのI/Fは使いこなせていません。とはいえHDDはさすがにそこまで速くないので気にする必要もないと思います。RAID0にして速度を高めていますが、もちろん故障率は2倍になり、仕事用としては不安です。そこで、フリーソフトrealsyncを使って外部NASに大切なデータは自動バックアップするようにしています。ローカルのPCはあくまで速度重視という姿勢です。

5)ケースについて
 Abee製を使うのははじめてでしたが良い感じです。使っているファンがそもそも静かというのがありますが、このケースに入れている限り、今回のPCの動作音はほぼ無音です。この性能でほぼ無音ですから良いケース(ファンも)だと思います。廃熱構成は、ケース付属のファン(3つ)をそのまま採用しています。かなり静かなファンの様です。

6)モニタについて
 NECの最新のモニターにしました。Displayポート経由で10bit入力が可能です。Quadro FX 4800が10bit出力に対応しているので、まだまだアプリは少ないですが今後に期待です。あとAdobe RGBに対応しているので写真現像には向いていますね。遮光フードが今月末までただでもらえます。のでもらっちゃいました。

7)OSについて
 過去のブログでWin7は割と良くできているよと紹介しておりますが、私は相変わらずXPを使っています。XP当初は叩かれましたが、Vista, 7から見るとよっぽどまともだなぁと思っています。理由は単純でただ軽いから。またスタートメニューがクラシックメニューを使えるからです(Win7は撤廃された)。今回メモリを12G積んでいますので、32bitではあまりにもったいないということで64bit版のWinXPです。きわめて快適です。

そんなこんなでPCを新調しました。スピードも割と速く、動作音もほとんど無音で、仕事に集中できそうな環境が整いました。最高にどうでも良いエントリーでした。

この内容と関係無いですが、石川遼くん大丈夫でしょうか。まぁ考えての行動だと思いますし、お節介ではありますが、最近CMなりTVに出過ぎな気がします。オフシーズンの練習不足って感じがします・・・。十分稼いでいると思うので、あと数年は落ち着いて技術を追求してもらいたいものです。

仕事用PCを新調。」への2件のフィードバック

  1. >最高にどうでも良いエントリーでした
    いえいえ、そんなことないです。
    自分と似た用途を持っている方のPCリプレース記事は見ていて楽しいですし、とても参考になります。

    恐らく使い回したパーツ等もあるかと思うのですが、概算で幾らくらい掛かったのか教えて頂けると嬉しいです。

  2. めそさん>

    コメントありがとうございます!
    GPUをかなり安くゲットできている(普通に買えばGPUだけで20万前後)ので、概算で(モニタなし)で30前後だと思います。
    とはいえこのご時世、モニタも安価なのを使えば10万以下で用意出来る時代です。そう言う意味では割高ですね。仕事でその分生産しないといけないですね。

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