iPhone 3G(S), iPhone4, iPad, iPad2用Eメール(i)をパソコンのメールソフトで送受信する方法

この記事に関する留意点:この記事はアクセスが多い為、定期的に内容を修正しています。その為、やや見難い記事になっていることをご容赦ください。最初にこの記事の更新履歴を示し、その後に本文が続いています。

更新履歴
◆2009.01.11 :下書き、ゴミ箱、送信済みメールなどもiPhone3Gとメールソフト間で同期させる方法を追加
◆2009.03.23:受信箱に振り分け用サブフォルダ(Becky!)についての記述を追加
◆2009.07.30: SSL(暗号化通信の一種)方法の解説を追記
◆2009.07.30追記:メールの送受信をSSL(Secure Socket Layer)を通して暗号化する方法について追記解説を別記事にてしております。最近、公衆無線LANや漫画喫茶など、あまりセキュアでないネット環境があります。そこで大切な携帯メール(iPhoneのメール)を盗聴されないように、SSLによる暗号化をお進めします。
◆2011.04追記:iPad2でもおそらく対応可能です。

SSLの対応方法は、以下の記事を参照して、SSL非対応でのメール送信を確立した上で、このブログの別の記事”iPhone 3G, 3GS, iPhone4, iPad用Eメール(i)をパソコンのメールソフトで送受信する方法(SSL対応版)“をご覧ください。

◆2009.09.06追記:あくまでPCからのi.softbank.jpへのアクセスはsoftbankサポート外ですから自己責任で行ってください。多少トラブっている方がいるようです。
◆2010.02.17追記:Thunderbird 3.0版を追加、Edmaxに関する記述を追加、Justsystem Shuriken 2010版を追加。
◆2010.05.28追記:iPad(3G)のi.softbank.jpメールでもいけるはずです。
◆2010.05.31追記:いわずもがなですが、iPhoneのメアド(hoge@i.softbank.jp)をiPadに設定すれば、iPadで、iPhoneのメアドを送受信できます(もちろんその逆も可能)
◆2010.06.14追記:”メールフォルダ”について:iPhone, iPadのメールソフト内でメールフォルダを作成は現状できません。一方で下記の方法でPCのメールソフトでメールフォルダを作成すれば、その後iPhone/iPadで使えるのでお試しください。しかしBeckyにはフォルダ作成機能にバグがあるので、フォルダ作りは、ThunderBiardなどをおすすめします。
◆2010.06.24追記:iPhone4でももちろん対応しています。
◆2010.10.19追記:EDMAX(シェア版)で対応可能な事が、このブログの読者様から情報が寄せられました。関連コメントをご覧ください。
◆2011.3.21追記:Windows Liveメールを追加

*****以下、この記事の本文*******

iPhone 3G(s), iPhone4, iPadでは、普通のsoftbank携帯用のメール(@softbank.ne.jp)が使えません。それに対して、iPhone Eメール(i)という@i.softbank.jpというドメインのメールアドレスが使えます。このメールは、SMTP, IMAP4ベースのいわゆるパソコンなどで使われているメール方式で、Outlook(アウトルック), Becky(ベッキー)、Thunderbird (サンダーバードv2, v3), Windows Liveメール、Shuriken(シュリケン)などの普通のメーラー(メールソフト)で送受信可能です。今回その設定方法を紹介します。

さて、ここからが本題の設定方法の解説です。

◆◆◆各メールソフト共通の条件◆◆◆:
・メールアドレスを仮に、hogehogebaka@i.softbank.jpとする。
・パスワードを仮に、abcdefg123とする。
・名前(何でも良い)を仮に、iPhone Taroとする。
・パソコンはインターネットに繋がっている

設定1:Becky! (Version 2.52.02[ja])の場合
1)ファイル(F) -> メールボックス(M) -> 新規作成(N)から
・メールボックス:hogehogebaka@i.softbank.jp
・受信プロトコル:IMAP4rev1を選択

以下の設定を参考にしてください。

becky11.jpg

beckysetting.jpg
*注意点として、SMTPのポートは少し前までの25番ではなく、587のサブミッションポートに変更になっています。ご家庭でのISPでも25番経由はブロックしているケースが多いでしょうから、587番に対応しているのはありがたいことです。
*(2009/01/11追記:)ゴミ箱、下書き、送信済みメッセージなどもiPhone3Gとメールソフト間で同期させるには、IMAP関連の赤い囲いの部分を設定してください。

OKを押して設定ウインドウを閉じます。

becky33.jpg
Beckyのソフトの左上あたりにある”リモートメールボックス”(左から5番目)のアイコンを押せば、iPhone 3Gのメールが送受信できます。

2009.03.23 : 受信箱へ振り分け用サブフォルダを作成する方法
Becky!のバグ(?)であるのか、”受信箱”以下にサブフォルダを生成できません。(詳しくはコメント欄を参照)
・その為、受信箱にサブフォルダを生成するために、以下の”Mozilla Thunderbird”にて受信箱以下にサブフォルダを生成します。(サブフォルダを設定するためだけにThunderbirdを使う)
・その後、Beckyでは普通に受信箱以下にサブフォルダが表示されますので、メールの振り分けなども自由自在です。フィルタリングマネージャーも使えます。iPhone上でも、サブフォルダが表示されます。一方でiPhone内では受信箱からサブフォルダにメールを移動するなどの機能はできません。あくまでBecky上での振り分け作業となります。

設定2 : Outlook 2007 (SP2にて確認済み)
・ツール(T) -> アカウント設定(A): 電子メール->新規でメールアカウントの作成開始

out-1-1.jpg
・名前、メールアドレス、パスワードを入力したら左下の赤丸のチェックを入れて”次へ(N)”

out-1-11.jpg
・”インターネット電子メール(I)”を選択して次へ

out-1-2.jpg
名前・メアド・サーバー・アカウント名などを入れて、”詳細設定”ボタンを押す。

out-2-1.jpg
特に変更なしです。上に並んでいる”送信サーバー”と”詳細設定”タブに変更必要項目があります。


*”送信サーバ(SMTP)は認証が必要”にチェックを入れ、”次のアカウントとパスワードでログオンする”を選び、アカウント名とパスワードを入れてください。
* 2010.02.17修正:コメント欄(ちょこさん)よりのご指摘です(実際にはご指摘の内容=outlookの設定云々でiPhone側の設定が切り替わる=はありえないと考えます)が、どちらにしろ、上記の様に、アカウント名とパスワードを直接入力したほうが安全ですので、修正いたしました。ご指摘ありがとうございました。

out_2-3.jpg
SMTPの番号を25ではなく587に変更してください。
そして”OK”ボタンを押して下さい。

out-1-2.jpg
先ほどと同じ画像を使っていて申し訳ないですが、これで設定が完了なので、
画面右上の”アカウント設定のテスト(T)”ボタンを押して下さい。設定が正常ですと、
outlookが自動でメールの送受信テストを行います。iPhone 3Gがお手元にあれば、Outlookからのメールが届くはずです。

2009.01.11 追記:
以上を設定し終えた上で、送信済みメールもiPhone 3GとOutlook間で同期することができます。
注意として、既に上記の設定で接続が1度でも成功している必要があります。未接続状態だとこの設定はできません。

outlook_sent.jpg
*送信済みメールを上のように”Sent Messages”に設定すれば、送信済みメールを同期できます。

設定3: Mozilla Thunderbird (Ver 3.0.1)
・ツール(T) -> アカウント設定(C)にてアカウント設定ウインドウを開く

Thunderbird3.0からアカウントの自動設定機能などが搭載されました。しかし、iPhoneのサーバとは相性が良くありません。
その関係で、まずSMTPサーバの設定から行います。


・左側の”送信(SMTP)サーバ”を選択した上で、右側の”追加(D)”ボタンを押します。


・説明(D)の部分は何でもいいですが、わかりやすいように、iphone SMTPとでもしておきましょう。
・サーバ名:smtp.softbank.jp
・ポート番号:587
・”セキュリティと認証”>”ユーザー名とパスワードを使用する(U)”にチェック
・ユーザ名(M): あなたのアカウント名(この例では、hogehogebaka)
・保護された認証を仕様する(I)にチェック。
・接続の保護(N):なし
以上を設定してOKボタンを押す。

次にアカウントを追加します。

・ウインドウ左下の”アカウント操作(A)”>”メールアカウントを追加(A)”を選択


名前:あなたのお名前(この例ではiPhone Taro)
メールアドレス:あなたのiPhoneアドレス(この例では、hogehogebaka@i.softbank.jp )
パスワード:あなたのパスワード。
を入力して、”続行(C)”をクリック。


続行を押すと、このような画面が出て、”見つけられませんでした”とエラーになります。相性が悪いというのはこのことですね。

そこで、

・赤字の部分を修正します。
・受信サーバー: imap.softbank.jp IMAP 143 接続の保護なし
・送信サーバー:先ほど設定したSMTPサーバ(この例では、smtp.softbank.jp:587)を選択します。
・そして、”設定を再テスト(R)”ボタンを押します。

成功すると

となり、”アカウント作成(C)”ボタンを押せるようになります。押します。


こんなエラーがでますが、とりあえず”理解しました”にチェックをいれて、アカウント作成します。


・OKを押してThunderbirdの起動画面(メイン画面)に戻ります。


・作ったアカウントが表示されているはずです。”受信”ボタンとか、”メッセージを読む”とか押せば、メッセージがサーバーからダウンロードされるはずですが、いかがでしょうか?
メールを読めますと、受信は成功です。何かエラーが出た場合は、今までの設定およびパスワードなどをご確認ください。
・またメールを送信する際に1度だけパスワードを聞かれるので、ご自身のパスワードを入力してください。

次に送信済みメッセージや、草案(下書き)、ゴミ箱との同期です。

・再度、”ツール(T)”>”アカウントの設定(S)”を押します。

・まず、ゴミ箱の同期です。赤線で示したように”Deleted Messages”を選択してください。
・この設定をすることで、Thunderbird上でメールを削除すると、ローカルパソコン(自分のパソコン)ではなく、softbankサーバ側のゴミ箱にはいり、iPhoneでゴミ箱を選択すればその削除したメールが入っているはずです。
*注意点として、上記で1度でも受信に成功していないと、フォルダ情報がサーバから参照できないため、この”Deleted Messages”は表示されません。

次に、草案(下書き)メールの同期です。

・左側の”送信控えと特別なフォルダ”>”下書きの保存先”>”その他のフォルダを指定する(T)”にチェック>hogehogebaka@i.softbank.jp>”下書き”を指定する。
(実際には、サーバー上では”Drafts”というフォルダ名なのですが、ThunderbirdはそのDraftsを日本語で”下書き”と表示するようです)
・これによって、Thunderbirdでメールの下書きをした場合でも、サーバー側にアップされ、iPhoneの”下書き”フォルダに入っています。逆にiPhoneで下書きをしても、Thunderbird側で参照できます。

次に、送信済みメッセージの同期です。


・左側の”送信控えと特別なフォルダ”>”送信控え”>”その他のフォルダを指定する(T)”にチェック>hogehogebaka@i.softbank.jp>”Sent Messages”を指定する。
以上の設定で、Thunderbirdで送ったメール、iPhoneで送ったメールが同期されます。

以上は、SSL(暗号化通信)を使わない方法です。SSLを使った設定に関しては、上記まで成功した上で、もう一つの記事”iPhone 3G, 3GS用Eメール(i)をパソコンのメールソフトで送受信する方法(SSL対応版)“をご覧ください。

設定4: Mozilla Thunderbird (Ver 2.0.0.14) : *Ver3.0に関しては、下の”設定3”で紹介しています。
・ツール(T) -> アカウント設定(C)にてアカウント設定ウインドウを開く
・ウインドウ左下の”アカウントを追加(A)”をクリック
iphone3g_email_thun1.jpg

iphone3g_email_thun2.jpg
入力して

iphone3g_email_thun3.jpg
入力して次へ。

iphone3g_email_thun4.jpg
送受信共に認証が必要ですので、メールアドレスの@マークより前のアカウント名を入力します。

iphone3g_email_thun5.jpg
これは何でも良いですが、わかり易いようにメアドが良いと思います。

iphone3g_email_thun6.jpg
次に送信サーバーの設定をします。画面左側の”送信(SMTP)サーバ”をクリックして、”右上”の追加ボタンを押します。

iphone3g_email_thun7.jpg
上記の様に入力します。今までの設定もそうですが、”hogehogebaka”は例なので、皆さんのアカウント名にしてくださいね。
OKを押します。

iphone3g_email_thun8.jpg
先ほど作ったメール受信設定に今作ったSMTPサーバを指定します。
画面左上赤丸ようにのメールアカウントをクリックして、右下赤丸のように送信(SMTP)サーバーを指定します。

2009.01.11追記:
メールの下書き、送信済みメッセージをiPhoneとThunderbird間で同期させるためには、
上記の設定を用いてメールが受信できた後に以下の設定をしてください。
一度受信できていないと、以下の設定はすることができません。

thunderbird_mail2.jpg
*送信済みメッセージは、”Sent Messages”に設定する。
*下書きは、”下書き”に設定する。

以上で設定は終わりですので、受信、送信してみてください。
それぞれパスワードを聞かれますので、パスワードを設定してください。
ポイントは送信にもパスワードが必要なことです。

設定4: Windows Liveメール 2011
確認バージョン:Version 2011 (Build 15.4.3508.1109)

ちょっと面倒になってきたのでアカウント設定画面だけはりつけ。参考にしてください。

設定5: 分かっている人向け(Non SSL版)
・上記Becky, Outlookの設定をご覧になって推測してください。
・送信:smtpサーバ: smtp.softbank.jp
TCP587のサブミッションポートを用います。SMTPの認証がIMAPと同じアカウントで必要なようです。私の家の環境がTCP25での送信が遮断されているため、25番で送信できるかわかりません。時代的な流れでも587が無難でしょう。
・受信:IMAPサーバ: imap.softbank.jp
TCP 143で普通のIMAPです。ユーザーIDは、ドメイン名はいらないようで、@i.softbank.jpは必要なく、アカウント名だけで良いようです。
・受信箱だけではなく、送信済みメール、ゴミ箱、下書きなども同期させられます。iPhone 3Gがデフォルトで設定されるサーバー上のディレクトリ(フォルダ)名前は以下の通り。
*送信済みメッセージ:” Sent Messages ”
*ゴミ箱:” Deleted Messages ”
*下書き:” Drafts ”
*SSL対応版は、もう一つの記事”iPhone 3G, 3GS用Eメール(i)をパソコンのメールソフトで送受信する方法(SSL対応版)“をご覧ください。

設定6: EdMaxについて
・EdMaxは、IMAP通信(プロトコル)に対応していないため、iPhoneのメール(@i.softbank.jp)の送受信はできません。
2010/10/19追記:EdMaxシェア版はIMAP対応らしく、送受信できるみたいです。コメント欄https://www.spacewalker.jp/archives/671/comment-page-3#comment-11433をご覧ください。

設定7: Justsystem Shuriken 2010
・ここで解説しようかと思いましたが、私が使っていない関係で面倒になってやめました(苦笑)必要であれば、コメント欄に入れてください。ちょっと考えます・・・。

パソコンだとブラインドタッチなどモーレツにタイピングが早い人達が多いので、パソコンから携帯のメールが送受信できるのは便利ではないでしょうか?何か質問があればコメント欄にでもどうぞ。なお、あくまで質問コメントですので、他サイトへのリンク、アフィリエートなどは(あまりに多いため)削除致します。(最近あまりに失礼な質問が多いです。もちろん回答はできるだけ致しますが、質問内容が不明瞭であったり、当たり前に教えて貰えるという態度の方は回答致しません。)

 

さて、iPhone 3G

iPhone 3Gを予定どおり入手しました。本当は一発目のエントリーで、自作アプリを開発し公開する予定でしたが開発環境が整わず、しょうもないレビューとなります。とはいっても、iPhone 3Gに関しては、あらゆるところで語られているので基本情報はそのような記事を参照頂ければと思います。宮下的の感想です。

  • ウェブブラウジングは大変すばらしいです。safariベースのフルブラウザなのでパソコンのウェブも全部みられます。これはかなり便利です。拡大・縮小が自在なので画面が小さくても、一応読むことができます。
  • メールも閲覧機能は良くできています。softbankのメアドとgmailなど複数のメアドが管理できます。メール作成は、もともとこのような端末での入力が死ぬほど苦手なのが問題かと思いますが、高速なメール作成は大変です・・。ただ、QWERTY配列キーボードなので結構便利かなという感じです。日本語入力は、候補支援がある関係で時々とても重いです・・。普通の利用ではこれで十分じゃないでしょうか
  • パケホーダイ+無線LANベースで、ウェブなりGoogle Mapsをズバズバ見ていると電池の減りが激しいです。1時間くらいで半分くらい電池がおわる感じです。電池交換が自分でできない点を考えると、これは結構クリティカルな気がします。日本の携帯に慣れていると、2,3日無充電は普通な気もするので(自分は携帯をほとんど使わないので)、その感覚でいるとかなり短いと思います。これは日本ユーザーを中心に絶対に声があがると思うので、ヘビー携帯ユーザーは次世代を待っても良いかも知れないですね。一方で私は常にノートPCを持ち歩いているのでUSB経由で充電できます。ACの充電器も含め持ち歩きは必須かもしれないですね。
  • Windows Vistaユーザーは結構トラブっているようですね。Vistaでトラブっている人は連絡してもらえれば、知り合いが解決していましたので連絡頂ければと思います(2,3日後にはちゃんとアップルからケアーが入ると思いますが)
  • 液晶はわりと綺麗です。写真を閲覧という使い方も(私はしないですが)、一般的にはできそうですね。
  • 持ちにくいです。デカイですし、つるつるですので、恐らく半年以内に落として悲しい結果になる気がします。おそらくソフトケースみたいなものが必須でしょうが、それを付けるとかなりデカイ携帯です。
  • ソフトバンクのキャリアとしての電波の入り方は正直最悪です。ドコモは宣伝も対応も酷いですが、腐ってもアンテナ局の整備などはさすがかもしれません。キャリアを切り替えて、インフラの安定度ってわかりますね。港区にも関わらず昨日の夜はパケット通信ができませんでした。iPhoneブームでの事かもしれませんが、これが続くようでは、インフラ業者としては最低の評価だと思います。
  • 公衆無線LAN系はばっちりです。Docomoのmopera-Uなどの公衆無線LANなどはばっちり接続できました。つまり地下鉄の駅につく度に無線LANが接続されるので便利ですね。一方で、無線LANのラインと、ソフトバンクキャリアのラインとどっちか優先的に選ぶとかできると良い感じです(できるかもしれないですがわかりません)。
  • 注目なのは、やはり自作アプリですね。開発環境はLepardのMacOS Xだけという極めて閉鎖状況なので困りものです。普通のウェブアプリならもちろん問題ないですが、やはりiPhone OSのアプリをWindowsでも作れると大変ありがたいです。今回この開発環境が昨日の内には確保できずに、アプリ公開ができませんでした(ので、こんなくだらないレビューになっちゃいました。
  • Gmapによる地図はGPS連動も含め極めて滑らかに動きます。これはかなり使えそうです。ネット連動のディジタル地図をちゃんと持ち歩けるのは、散歩・チャリンコ好きとしてはとても良い感じです。

さて、実際にお勧めかどうかは人によるかと思います。私の様な常にノートPCを持って外でも公衆無線LANで仕事をしている人間は、いらないかもしれません。シンプルな普通な携帯とノートPCの方が、それぞれ機能に徹していて良いかもしれません。私の予想ですが、携帯メール・通話をヘビーに使う方は、日本の携帯の方が電池のもち、メール動作の機敏さ、デコメールなどの機能などの点でまだまだ圧倒的に有利だと思います。一方でウェブ、メール、スケジュール、地図、自作アプリ(特にココ)を考えると、今の日本の携帯とは一方先を行っているので面白い端末だと思います。過去にPDAを3回持ち、結局使わなくなりました。理由を考えるとNotePCとのデータの同期が面倒というのが一つ理由としてあった気がします。今回はGoogleアカウントベースで、メール、スケジュールを管理するとデータは(良くも悪くも)オンラインにあり、そこにアクセスして確認するという形で、同期作業は必要ありません。よってNotePCが開ける環境であれば、NotePCで、電車内、会議中、移動中などのまさにモバイルの時はiPhoneで、ということで適材適所で使えば、PDAのように使わなくなることは避けられるのではと考えています。

***追記***

これではあまりに面白くないので、iPhone 3Gに搭載されているスピーカーの特性をコンデンサマイクとFFTで計測しました。

iphone3g_pinknoiseresponse.jpg

上のグラフは、約10cm離れたところでの内蔵スピーカーのピンクノイズに対する応答です。ちゃんと計測してないですし、宮下の部屋で測定しているため測定条件はあまり良くありません。参考程度に下のグラフに無音時のルームノイズを載せてあります。

さて、結果ですが、4kHzをピークに全くフラットとは言えない酷いスピーカーです(フラット特性が良いスピーカーとは限りませんが)。これだけの小型スピーカーですから仕方がありませんが、やはり残念な結果です。音割れも酷く、これは聞いていて不快です。音楽に関してはヘッドフォンなどを使わないと厳しい感じです。一方で内蔵スピーカーは音がでれば良いのでこんなものかもしれませんね。