spacewalkerは.

spacewalker.jpは,宇宙のホームページでした←管理人が忘れていました.
たまには宇宙の話を書かないといけないよね.
自分と会ったことがある人は,”宇宙の話し”が出ないことはないんだけど・・・.
spacewalker.jpにも載せないと.

よく聴かれること.”宇宙の研究って何をやっているんですか?”
宇宙の研究というと,いろいろあります!でも,大きく分けると3つ.
(A)宇宙物理
(B)天文学
(C)宇宙工学

(A)宇宙物理は,とっても難しい学問で,なぜ宇宙ができたか?ビッグバン理論,量子論にいたるまで,もー頭がくらくらになっちゃう(自分にとって)くらい難しい学問です.理学部になります.

(B)天文学は,とっても難しい学問で,上の宇宙物理と重なる部分もあると思いますが,惑星や星などを調べて,その生成方法・過程などを研究しています.これも理学部系かな.

(C)宇宙工学は,とっても難しい学問で,ロケット,人工衛星,宇宙ロボットなどを実際に作って宇宙にとばしたりする学問です.作るばっかりじゃなくて,どうやったらロケットがうまく飛ぶのか?どうやったら人工衛星が重力のない宇宙でちゃんと動作するのかなどを研究しています.これは,もちろん工学部.

ちなみにこのページの著者であるmiyashitaは,宇宙工学を研究している大学院生.

宇宙工学って,工学界の技術の結晶なんです.

ロケットを例にすると.
・燃料:化学屋さん,燃焼工学
・材質(ボディとか):金属屋さん,材料工学
・形(飛んでいくためによいボディデザインとか):流体力学
・そもそも飛んでいく方法:力学,軌道力学
・温度とか熱とか:熱工学
・打ち上げる時の衝撃・振動:振動工学
(適当です・・漏れている工学屋さんすいません!)

このように各工学が協力して,さらに極限状態まで精度を高めロケットができあがります.
いわば,工学の結晶です.

車とかも各工学が必要ですが,ロケットは一度打ち上がったら修理ができないという難しさから,
その完成度(精度など)の要求が非常に厳しい!
壊れたら直せばいい・・っていうのができない分野なんですね.

ロケットの目的は宇宙に行くことでななくて,ロケットの先に取り付けられる人工衛星を宇宙まで持っていき
・適切な場所(高さ)
・適切な速度
をもって切り離すことです(その後ロケットは地球におちてくる)

地球には重力があって,その重力に打ち勝って宇宙まで飛び出るには,毎秒11kmものモーレスなスピードを出さないといけません.

・毎秒11kmまでスピードを出す
・要求どおりの場所まで飛んでいく
・壊れちゃだめ

これを満たすために宇宙工学に関わるエンジニアたちは,昼夜を問わず命をかけて研究開発しています.
(命は大げさと思うかもしれませんが,ロケット開発の歴史には,世界中で大勢の優秀なエンジニアが命を落とされています)

自分は,そんな極限状態に挑戦しつづける工学の結晶に,一生捧げようと決めています!

たとえば,箸がありますよね.箸のお尻を手の指の上で立たせて,箸の先の方向にバランスをとりながら押してみてください.
つまりロケットが進むように.なかなかまっすぐ進むのも難しいですよね!
それを,まっすぐ,超速く,決められた場所まで正確に飛ばす.

すばらしい!(感動の涙

この大学院生とは思えないひどい文章は,半分わざと半分本気です.(いろいろな方がご覧になっているもので・・)