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最終売り尽くしCanon EOS-M(ミラーレス)のススメ。ダリア(花)撮影フローの概説。

(留意:2015/02/06) この記事は既に古い記事です。
EOS-M3に関して、新しい記事を書いています。
参考:Canon EOS-M3が発表され触ってきました。(EOS 5Ds Rも)

********** 本記事 ************

今(2014/10/10)現在、私が普段使っている(むしろ最近の主力で使っている)カメラが生産を終えて最終在庫処理セールになっています。
そのカメラはCanonのミラーレスカメラEOS-M(いおすえむ)。後継機のEOS M2(いおすえむつー)が発売され、EOS-Mも併売を続けておりましたが、いよいよ生産が終わりもの凄く価格が落ちて叩き売りされています(定価の6~7割引きとか)。もう1ヶ月もしたらなくなりそうです。
このカメラは人気がありませんでした。Canonはレンズ交換式ミラーレスカメラに一番最後に参入(つまり他社の機能、動向、マーケを調査して)にも関わらず、EOS Mはほとんど評価されず、EOS M2も(恐らく)苦戦しています。Canonの内部でもミラーレスをこのまま続けるのか、売上げなどのデータから判断をしているかもしれません。

◆人気が無い理由は:AF(オートフォーカス)の遅さ

あのCanonが遂にミラーレスに参入ということで少し話題になりました。私もEOS Mは発売日に購入しております。しかし発売後、他社のミラーレスカメラなどに比べてAF(オートフォーカス)の合焦速度が遅すぎるということで酷評され、よくある`今買うべきミラーレス機`みたいな特集でも殆どスルーされ、店頭でも静かに売られている機種でした。

しかし私がこの記事で書きたいのは、EOS Mは小さい割りに凄い高画質のカメラであり、またその専用のEF-Mレンズ (EFレンズはCanon EOS一眼レフ用、EF-MはEOS-M用)が小さくても実に良く写るレンズであり、そのAF遅さだけで埋もらしてはいけないカメラだと思っています。しかし先述の不人気からこのEOS Mの価格の暴落っぷりは甚だしく、私の購入時の6~7割引きで現在最終セール中です。この記事では、以下に書きます条件下においては、この特価の内にEOS Mを抑える(購入しておく)のはアリであることを述べたいなと思っています。

それでは論より証拠。EOS Mで撮った写真を載せます。相変わらず構図のセンスはありませんが、ブログに載せたりFacebook, Twitter, Google+のSNSに投稿するにはそれなりに高画質な写真に見えませんか?カメラは小さくてもとても良く写りますので、皆様の構図(フレーミング)のセンスの良さを使えば、スマホよりもずっと綺麗に残せると思います。

この記事の全ての写真は、EXIFが残してあり、またクリックすると縮小前の画像にリンクします。

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●追記写真(物撮りは適しているか?という質問があったので)

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EOS-M + EF100 F2.8 Macro USM(マクロレンズ)

◆Canon EOS M(最終処分セール)を勧める理由。

1)異常に安い。たとえばCanon EOS M + ダブルレンズキット + EFレンズマウントアダプター + スピードライト(いわゆるフラッシュ)付きでAmazonで38,000円です。正直これが発売当初の10万円だったらうーむ・・と考えますが38,000円なのでオススメなのです。
参考:Canon ミラーレス一眼カメラ EOS M ダブルレンズキット EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM/EF-M22mm F2 STM付属 ブラック EOSMBK-WLK @ Amazon
他にもレンズの有無の組合せでいろいろありますがどれも最終売り尽くしなのでかなり安価です。

2)Canonのエンジニアの生真面目さが分かる製品で小型でありながらかなり高画質。(両社に知り合いがいるのであまり書けませんが)EOS Mを使っていると、ソニーだったらもっと危ない設計にするなと思うような部分を、Canonエンジニアは本当に保守的に作っています。おそらく彼らの中でEOSという往年の名前を付けるなら、ミラーレスといえども譲れない線っていうのがあるじゃないですかね。その線の引き方が、ソニーとCanonではかなり違っていて実に面白いのです。その保守的な線の引き方からAFの遅さなど`鈍くささ`がにじみ出てしまい、ライトなカジュアルなカメラとして業界が動いているミラーレス市場に後から参入したのでこうなっちゃったんだろうなと。洋風の気軽なパーティーに礼装の和服で着ちゃったみたいな(笑)あれ、そういう奴近くにいるぞみたいな(笑)。要するにその保守的な線というのを、EOS Mは`高画質`に重みをおいたんですよね。ミラーレスだけど画質は譲らないという頑固さが、私のようなユーザーには響くのです。

3)軽い。私が毎日朝の空の写真を撮るのにも使っていますし、京都なり旅行に行くのもこのカメラと(後で紹介します)超広角ズームレンズ(EF-M 11-22mm)を一本付けて出かけています。もうこれだけ軽くて良く写るのですから、往年のミラー`付き`一眼レフなんぞ持ち歩く気にもなりません。重たいカメラってバックから出すのも面倒で、シャッターチャンスを失っていると思うんですよね。汗かいてカメラとレンズを何本も持って出かける旅行なんて楽しくないですよ。そして三脚に関しても、カメラが重ければそれを支える更に重い三脚が必要になり、カメラの軽さは`力`なのです。

4)ミラーレスである点。昨年Sonyがフルサイズミラーレスカメラ α7シリーズを発表しまして、遂に一眼レフとミラーレスカメラの性能は逆転しました。今市場全体では、一眼レフがトップに立って、その下にミラーレスというように見えますが、私は去年、それが入れ替わった年だと考えており、これからはミラーレスの時代です。ミラーレスなんていう名前は不要で、カメラと行ったらミラーレス。もうトップの座を譲ったのですから、往年の一眼レフこそミラー`付き`一眼という名前で呼ぶべきです。え?まだミラー付けたカメラ使っているの?という時代にもう数年でなるでしょう。EOS Mはミラーレスというこれからの主流のカメラ(方式)であるという点でオススメなのですが、正直EOS Mは、高画質で写りますが`まだまだ`未熟なミラーレスです。その為、今回の安い時期のEOS Mはそれほど長い間使えないかもしれません。ミラーレスは、ソニーのアルファシリーズ、FujifilmのX-T1、そしてCanon EOS M/M2などの各社特徴がそれぞれ分散しており、互いに意識して良い機能を取り込んでいる状態です。ソニーのミラーレスカメラの電気部の性能の良さは今やトップレベルですが、ボディ剛性などのメカ部や専用現像ソフトが残念。一方X-T1は堅実なボディと高画質で現在とてもバランスが良いですが、ソニーのディジタル部を見ると少し劣るかなと(開発姿勢は実に良い)。Canon EOS Mは後述する現像フローや、上に書いたまじめな物作りという観点から良い部分もあります。こんな事情からEOS-Mもそれほど長くは使えないかもしれませんが、なにせ安いのでオススメです。

5)AFの遅さは多くの場面でそれほど問題にならない。AFの速さはカメラの重要なセールスポイントなので、その点はEOS Mは確かに良くはありません。しかし私の様な風景専門、そしてシャッターを押すのもスローな人間にとって、EOS MのAFの遅さは殆ど問題になりません。EOS Mでオススメできない被写体は、
・運動会などの被写体がかなり早く動く場面。スポーツ大会など
・戦闘機、鉄道、F1などの高速移動体の被写体
・顔を振りまくったり、落ち着かないお子様や、とにかくカメラに突進してくる犬など(笑)
要するにAFが遅いので早く動く被写体は苦手です。上記の内、お子様や犬くらいなら慣れれば撮れるんじゃないかなと思います。ディジタルカメラだから数打つこともできますし。しかし両方とも私は撮る機会がないのでわかりません・・・。

6)超広角レンズEF-M 11-22mm m F4-5.6 IS STM異常に高性能なレンズ
EOS Mとのセット販売はラインナップとしてないので、今回の最終安売りの恩恵は得られないのですが、EOS Mを購入したら是非別途購入していただきたいレンズがEF-M 11-22mmの超広角ズームレンズです。レンズはたまに異常に良く写るレンズというのがあってまさにこのレンズがそれにあたります。上で紹介した私の撮影した写真の殆どはこのEF-M 11-22mmのレンズです。旅カメラとしては小さくて、軽量(298+220=518g)で、高画質で最高の組合せです。実にオススメなレンズです。Amazonでもボディだけなら22,000円で買えるのでボディのみ+EF-M 11-22mmもオススメなセットです。

7)CanonのEOS用レンズをお持ちの方(EFレンズ)は、マウントアダプターを使う事で、EOS-Mで使用することができる。
上記で紹介しているアマゾンの安売りセットには付属していますが、往年のキヤノンレンズ(EFレンズ)はEOS-Mで使う事が可能です。

おまけ8)基本的なEOS Mにおける操作方法、撮影体勢、スマホへの即時画像転送、RAW現像などの撮影フローを動画で紹介するので操作法も安心!?(笑)。また、声を掛けて貰えば、都内の夜景撮影など付き合って撮り方など直接教えますよ。
(この記事の後半で紹介)

◆EOS Mの問題点
良いことばかり書いても胡散臭いので、正直問題点も列挙。

1)Canonのミラーレスの将来性
上述の通り、ミラーレスは今後の主流であり一眼レフは減ってきます。そういう意味では将来性があるのですが、CanonのEOS M/M2シリーズはミラーレス市場では苦戦しているため、キヤノンがこのままEOS Mシリーズ、EF-M(EOS-M専用レンズ)を続けるかは少し心配が残るところです。最近も新しいレンズが発表されたのでまだ数年は大丈夫だと思いますが、未来はどうなるかわかりません。しかし、今回は何せ安いので、数年後にこの規格が仮になくなっても、それまでは良い画質で残してくれるのではないかなと思います。

2)他社のミラーレスの方が良いのではないか?
もちろん他社には素晴らしいミラーレスカメラがあります。EOS-M + EF-M 11-22mmのセット(質量518g)に匹敵するセットですと
Sony α6000 + SONY E 10-18mm F4 OSS SEL1018 = 13万円, 質量(344 + 225 = 569g)
Sony α6000は実に素晴らしいカメラで是非候補に入れるべきカメラだと思います。AFの爆速ですしとても良いカメラです。敢えて比較するならEOS Mの2倍以上高いのと、`タッチパネル`がないのがやや問題です。以下の撮影フロー動画でも紹介していますがミラーレスにタッチパネルは必須だと思います。ソニーは現在ミラーレスでトップを走っています。どんどん良くなっていますので、次世代でソニーに行っても良いのかなと(笑)
Fuji X-T1 + XF10-20mm F4 R OIS = 21万円、質量(440 + 410 =850g)
防塵防滴ですし、画質も実に素晴らしい。X-T1は素晴らしいカメラです。敢えて比較するなら、EOS Mの3倍以上高いのと、やや重い点でしょうか・・・。
・EOS M2はどうなのか?
画質はEOS-MとEOS-M2は一緒です。AFのスピードは改善されましたが撮影後の処理があんまり早くないのでこの値段差を払う必要はあるのかなと思っています。Wi-Fi内蔵になりましたが、後述するEye-Fiカード(私も使っている)で十分対応可能です。EOS-M2を検討するなら他社のものかな・・(笑)
*コメント欄にあるように、現在EOS-M2は一部のセットが最大7000円のキャッシュバックキャンペーンをやっています。オススメのEF-M 11-22mmのレンズ(36000円程度)を購入するのが前提なら候補に入ってくるかもしれません。

◆ダリア(花)の撮影フローを動画で紹介。

ちょうどダリアを部屋に飾っているので、ダリアをEOS Mで撮影する工程(フロー)を動画で概説します。出先でスマホに転送する方法も。
まずは、このフローの結果(JPEG画像)を以下に貼り付けます。

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EOS-M + EF-M 11-22mm, RAW, ISO100, F7.1

1)(この記事でオススメしている)EOS M + (レンズ)EF-M 11-22mmの組合せ
2)三脚を使ってダリアをRAW + JPEG、絞り優先AE、ISO100、絞りF7.1、セルフタイマーで撮影します。
3)Eye-Fi SDカードを使うことで、JPEGファイルは、スマホに即時転送されます。出先でその写真をSNSなどに投稿するなどは、Eye-Fiカードを使うことで可能です。
4)RAWファイルは、EOS Mに無料で付属してくるDigital Photo Professional(DPP)で現像し、その有効機能であるDigital Lens Optimizer(DLO)やレンズ補正をかけます。*ここで、DLOをかけるには、最初に一度だけご使用のレンズデータをダウンロードする必要があります。DLOを掛けるボタンの近くに`更新`ボタンがあるのでそこで該当レンズデータをまずダウンロードしてください。
5)露出補正、ホワイトバランス、ピクチャースタイル(+彩度などの調整)を行います。
6)必要な画像サイズに縮小します。DPPを使う場合と、Photoshopでアンシャープマスクを掛けて縮小する方法を紹介します。

◆追加企画:Canon EOS-M, Canon 5D Mark II, Sony α7R比較
同じレンズ(Canon EF100mm F2.8マクロ)を、EOS-M (APS-C), Canon 5D Mark II(ミラー付き一眼レフフルサイズ), Sony α7R(ミラーレスフルサイズ)で撮影比較します。
三枚の写真でどれがどのカメラか分かりますでしょうか?(答えはこの記事の一番下に)

5D2_IMG_9869_1200

A7R_DSC01894_1200

EOSM_IMG_7004_1200

まとめ
いろいろかきましたが、まとめます。

・EOS Mは高画質で軽量で、今だけとても安いので、高速被写体ばかり撮らないのであればオススメです。
・今回の最終在庫処分でとにかくEOS Mのボディを手に入れた後は、是非EF-M 11-22mmの超広角ズームも是非ご検討ください。これ一本で良いのではと私は思っています。
・動画で紹介しましたが、Eye-Fiで簡単にスマホに撮った高画質の写真を渡せるので、出先でSNSに画像を投稿するにも大変ではありません。それよりも旅先の美しい風景をスマホの底辺カメラではなく、綺麗に残してくださいな。
・(EOS Mに限りませんが)カメラの高画質な撮影の仕方であればいつでも教えます(私レベルで良ければ)
・(おまけ)予備バッテリーは1本買った方が良いでしょう。特にEye-Fi使うと消費が激しいので。

*3カメラ比較の答え。上から5D Mark II, α7R, EOS-Mです。予想と当たっていましたか?

遠く離れた宇宙へ(疑似)物質転送装置とグルメテーブル掛け

ちょっと遠くて、行くのも大変な(イメージの)宇宙へ行くには、今はロケットに頼っているわけですが、未来ではロケットを使わなくても済むかもしれません。それは宇宙エレベーターみたいな遠回りの物ではなく、まさにスタートレックに代表されるSFドラマの世界で描かれる物質転送装置やドラえもんの道具の様な物かもしれません。そんな技術に繋がる技術が、近年色々試されており、宇宙開発のフィールドでも使われ始めています。

一つ記事を紹介すると、米国ロケットベンチャー(ベンチャーと呼べる企業規模では既にありませんが)SpaceXが、ロケットのエンジンチャンバーの部分を3Dプリンターで作成し打ち上げたという記事です。

JULY 31, 2014
SPACEX LAUNCHES 3D-PRINTED PART TO SPACE, CREATES PRINTED ENGINE CHAMBER

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インコネルの3Dプリンタで生成したチャンバー部品
画像引用 : SpaceX (上記リンク記事より引用)

3Dプリンターは、最近世界中で大流行であり、米国なんかは国をあげてこの業界にてこ入れしています( NAMIIなどの設立 )。日本では、米国から取得したデータを用いて3Dプリンターで銃を作るという事件もおこりました。メディアレンタル業のDMMキンコーズなどいろいろな業種の企業が3Dプリント分野に進出し始めています。3Dプリンターが普及すると、日本の製造業(切削業)や金型がどうとか述べている人も多いのですが、ここでその辺りの予想を述べるつもりもありませんし、彼らは生真面目で繊細な技術があるので、時代が変わっても何とかやっていくと信じております。

さて、この3Dプリンターで作られた部品がロケットに使われたというのは、宇宙業界ではちょっとしたニュースになっています。私の会社でも、3年くらい前から主に樹脂部品で3Dプリント発注はしています。実際に宇宙には行っていませんが、適所での利用がはじまっています。衛星の部品は、軽量化でありながら強度を確保するという観点から、大きな材料の塊から必要なものだけ削り出す、いわゆる`削り出し`を多用しています。これは材料的には結構もったいなく、更に加工時間に伴って加工費が高いので、衛星開発コスト増に繋がります。一方で、3Dプリントですと、必要な部分だけ造形されてくるので、無駄な削り出しというのは概念的に存在せず、今後使用も増えてくるのではないかと思います。現在はまだまだ金属系が高価であるのと精度面で難ありのため、本格導入はもう少し成熟してからでしょうか。

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これは、DMMで作って貰ったナイロンの部品です。こういう簡単な部品は1週間少しで気軽に安価に作成できます。(おそらくDMM側もほとんどシステム化・無人化され、あまり人手は掛かっていないでしょう。)

さて、この3Dプリンターは、何も金属や樹脂などの部品だけではなく、食料にも使われ始めています。現在、多くのメーカーが参入していますが、米国3D Systems社のChefJetでは、チョコレートを始め、いろいろな食料材料を任意の3D形状で作成可能であり、今年中に個人向けに出荷が開始されます。


`ChefJet`, 3D Systems, Inc., Las Vegas, CES 2014.

今やサプリのコーナーに行けば、ビタミン、カルシウム、プロテインなり何でも粒状で売っているので、味と雰囲気を無視すれば、栄養面は確保でき、形状だけ見た目に美しい食事を作れそうです。食事本来の楽しみは皆無ですが(笑)。まさにドラえもんのグルメテーブル掛けに近い概念ですね。

3Dプリンターは、このように部品から食料まで幅が広がりつつありますが、その利点は、空間を擬似的にジャンプできることにあります。今は地上(陸海空)でのロジスティクスは発展し、世界中から数日で物が届くようになりました。一方で、まだまだ人類にとって、ちょっと遠いのは`宇宙`です。この地上と宇宙の距離を埋めるように、数日毎にロケットが飛び立つ時代になりましたが、それでもまだまだ物を軌道上(宇宙)に運ぶのはやっかいです。そこで、上述した様ないろいろな分野に幅が広がりつつある3Dプリンターを国際宇宙ステーションに持っていく計画が既に進んでいます。我々も、衛星の部品などは一つ一つ3D CADで設計して、地上で加工して打ち上げているわけですが、国際宇宙ステーションの様な、宇宙空間に設置してある3Dプリンターで出力すれば、厄介な地上と宇宙の距離を埋められそうです。SFドラマでは、地上からの物質を宇宙船などに転送することは基本技術として描かれていますが、それに近いことが実現に近づきつつあります。この記事のタイトルに`疑似`と書いてあるのは、金属で言えばチタン、チョコレートでいえば、クーベルチュール(カカオ)などの粉末材料を別途運ばなければいけないため、造形データだけ転送されている点で、まだまだ疑似でしょうね。これは、いずれ宇宙で作った部品を再度粉々にする技術などで再利用したり、月や火星などの星に上陸後では現地の材料で何とかなるかもしれません。

これに近い話で、少し話題を変えましょう。米国と並んで圧倒的な技術力と歴史がある旧ソ連・ロシアですが、彼らは`コバルトM`と呼ばれる素敵な偵察衛星を持っていて、未だに現役で使っています。

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Image courtesy from Russian Space Force.

この偵察衛星は、アナログカメラ、つまりフィルムカメラで(主に米国などの)他国を0.3mの分解能で写真撮影し、そのフィルムを地上へ再突入カプセルで落下させ、回収しフィルム現像するというものです。こんな事をやってしまうのはさすが旧ソ連・ロシアの宇宙軍だなと感心してしまいます。

今やロシア以外はディジタルカメラによる衛星からの撮影が主流です。これも空間転送の一つと言えるかもしれません。昔は、フィルムに感光していた写真を、今やディジタルカメラで撮影しディジタルデータにし、電波で地上に送信することで、実際にフィルムを地上に落下させる必要はなくなりましたし、新たに新しいフィルムを打ち上げる必要がなくなりました。そういう意味で、あらゆるものをディジタル化できれば、ちょっと遠い宇宙へ気軽に持って行ける(転送できる)時代が来るかもしれませんね。

ここで紹介した材料・食料の3Dプリンターを宇宙や他の星で生成するのは技術的には目処がたちはじめています。それよりも興味深いのは、我々人間などの生物を分子レベルで3Dスキャンしディジタルデータ化し、宇宙で3Dプリントで生成したときに`記憶・意識・性格・感情`などもコピーされるのでしょうか。このあたり3Dプリンターだけでなく、3Dスキャン技術も近年発達してきていますし、さらに人間の記録・記憶に関わる脳波in / 脳波outなどの技術もやはり米国を中心に進んでいますから、生物の`肉体的な物質以外の部分`の転送も可能になるかもしれませんね。宇宙旅行も、ロケットを使わずに`物質転送`で行く時代がくるかもしれません。しかし、脳波や記憶などをコントロールするようになれば、転送技術を使った宇宙旅行すら実際には行かず、既に行った方の記憶を脳に植え付けて`行って来たことにする`などの技術も出てくるかも知れません。

(久しぶりに)足の小指を三脚に激しくヒット!

昨晩、月が綺麗だったので撮影に使った大型三脚を出しっぱなしにしておりました。今朝、その三脚の足に久しぶりに左足子指を激しくヒットいたしました。痛てて。
三脚なのでヒットの瞬間に三脚自体がズレてくれれば良いのに、壁際に押し付けられて子指ヒットのダメージを回避できず(笑)
というわけで、久々に足の小指ヒットデータベースを更新。509日ぶり。このブログで何度も紹介しておりますが、私は2004年7月14日以降、足の小指を激しくヒットしたのをカウントしデータベース化しています。いよいよ記録開始してから10年になりますね。

最新小指ヒットデータベース
・2014/4/15 朝、大型`三脚の足`に左足子指を激しくヒット (NEW!)
・2012/11/21 朝、自宅の風呂場に入る段差に左足を激しくヒット(歩くと痛む・・)
・2011/3/31 オフィスで物を運んでいるときに棚に右脚を激しくヒット(流血手前)
・2007/12/26 自宅のリビングからバスルームに移動するエリアで右足小指を激しくヒット(流血)
・2006/08/20自宅のキッチンからリビングに移るエリアで右足小指を激しくヒット
・2005/11/04 研究室で重い机の足に右小指を激しくヒット
・2005/07/14 研究室で扉に足の小指激しくヒット
・2005/03/02研究室(実験室)で先輩の実験装置の角に右の小指激しくヒット
・2004/07/14 研究室のシンクの角に右の小指激しくヒット

現在のヒット率:9 / (40 * (365 * 9.75)) = 0.00632%

なぜデータベースを残しているのかは、最初の記事”足の小指激しくヒット平穏術”を参照頂きたいのですが、要するに泣きそうになる位痛い足の小指のヒットを、”ああ、この柱にいつも小指をぶつける”とか思うのではなく、どのくらいの確率で足の小指をヒットしているかを定量的に評価して、いかに小指のヒットが希有であるかに驚き、むしろ痛みを有り難く思うという現実逃避プロジェクトです。まぁ、結局痛いんですけどね(笑)

占いも当たったときだけ覚えていて、連戦連敗している外れた占いは覚えていないのと一緒ですね。

20140414_moon_400mm
2014/04/14の月。隣に火星が綺麗にみえました。

20140415_fullmoon
2014/04/15の満月。