カテゴリー別アーカイブ: 記憶・記録

印刷博物館

以前より行きたかった印刷博物館@凸版印刷(株)に。

活版印刷体験があり、自ら活字(鉛製)を拾って印刷の原理・手法が学べます。今回は名前を拾って付箋に印刷しました。膨大な活字の棚から集めてくる作業を、最盛期は3秒に1個のペースで拾ったとのことです。集めるのも大変なので、印刷後は棚に戻すことなく`使い捨て`とのこと(溶解して再製作)でした。活字は鉛製でとても柔らかく、「銀河鉄道の夜:二、活版所」でジョバンニがピンセットで拾うシーンがありますが、あれは誤りとのことでした(指で丁寧に拾うもの)

1445年頃にグーテンベルクが活版印刷を発明し、人類の知識は膨大に増え、新しい学問が次々に生まれました。本業に関わるケプラーガリレイティコブラーエらの書籍(レプリカ)も展示されており大変興味深い展示物でした。

500年間基本原理も変わらず使われてきた活版印刷技術は、遂にこの50年のディジタル技術で完全になくなりました。しかしその技術は、紙への印刷だけではなく、タブレットへ表示、プリント基板、カメラ(写真)技術など多くへ応用されましたし、そもそも印刷という大量の同一内容の配布により社会をまとめる力があったと展示されていました。その最たる例が、聖書による宗教改革であり、日本においても家康公の印刷技術の奨励により各藩で書を印刷紙(木版)し、世の平安と学問を進めたとのことです。

印刷技術など、記憶と記録に関わる内容は実に興味のある分野でして、四時間くらい展示を見ておりましたが、大変面白い博物館ですので、興味のあるかたはどうぞ。活版印刷は日程・時間があるので、事前にウェブで確認ください。

公式サイト:http://www.printing-museum.org/