人類は前進しているのか?

先日東京タワーから”東京”の街を眺めていたときにふと思い浮かんだ命題から今回の記事を始める。

”宇宙人が地球に遊びに来たときに、ピラミッドと東京を見てどちらが最新の文明だと思うか?”

では衛星の映像を使って比較してみる。

ピラミッド@Google Maps

東京(六本木ヒルズ)@Google Maps

これを見てどちらか最新の文明だと思うだろうか?それはやはり東京だろうと思う人が多いかもしれない。しかし私は一慨にはそう言い切れない気がしてならないのである。では100年後はどうだろう。同じ場所を見たらどうだろうか?おそらく六本木ヒルズの森タワーは存在していない。文化、文明、そして人類の進歩、技術力という視点から見るとピラミッドの方が圧倒的に優れていると宇宙人は判断しかねないのではないだろうか?

宇宙共通の言語は広義の数学であると思っている。数学を介して会話すれば知性のある宇宙人であれば、それぞれのローカル言語(地球語、宇宙人言語)に翻訳することは可能だと勝手に思っている。音楽に関しても、波、周波数、振動などの数学を使えば説明ができる。数学といっても分野は広いが、例えば幾何学は大変大きな力を持っていると思う。正確に東西南北に向き、真上から見たら正方形で、横からみたら三角形のピラミッドは極めて強いメッセージをその存在から放っている。この星の重力を考え、この星の知性生物である人間一人の力量を考えたときに、ピラミッド建設の仕事量は大変なものであり、宇宙人から見れば、宇宙へ発信している幾何学メッセージと星の知性生物が多量の仕事をして建設したピラミッドはかなり高い評価を受ける気がする。また宇宙人が地球の時間でいう1000年オーダーで生きる生命体であった場合、六本木ヒルズ森タワーの100年程度で荒廃する建築物はおそらく評価対象にはならず、東京は後進の文明と評価されるであろう。

現代の民主主義では、基本的に誰もが最低限の人権を与えられ、過去の封建制度であった奴隷のような扱いはできず、ピラミッドのような建造物は造れないという意見もあるかもしれない。しかしピラミッドは、奴隷による建設ではなく、ナイル川の氾濫期に仕事がない農民を雇って作らせた建造物ということが世界中の考古学者の見解である。ピラミッド建設に携わった出勤表も残っており、二日酔いで建設の仕事を欠勤という内容も解読されている。奴隷であったら二日酔いで欠勤など考えられない。そう考えると、ピラミッドは過去の野蛮な独裁国家が作ったものではなく、高度に発展した文明・国家が作ったものである。ピラミッド建立当時、エジプトではアテン神という太陽神を崇拝していたと言われている。太陽は沈んだ後にまた登ってくるため復活の象徴とされ、当時の王(ファラオ)も復活を望みアテン神を崇拝したようだ。彼らは復活した後、この世での姿がないと困るためミイラ化技術を確立し数千年もその姿を残すことに成功している。ミイラ化によりツタンカーメンのDNAも採集されており、血液型も分かっているらしい。現代科学で言えば、復活するためにミイラを残すということは古びた古代文明らしい考え方と思うかもしれない。しかし、仮にDNAから人体を復活できる技術が未来に確立したらどうだろう。火葬、土葬が一般的でDNAの欠片も残らない現代の葬儀よりも、遙かに未来を見通した行為と考えられなくもない。

古代エジプト文明では、
・パピルスによる長期文書管理
・幾何学的で長期的に残る建造物の建設
・ミイラ化という長期人体の保存
・金という極めて安定している金属の扱い(錆びない)

このように見ていると彼らの文明は”情報を残す技術”が卓越しており数千年経った今でも実際にしっかりと残っている。他の動物に対して、人間が唯一できる知性の象徴は記録、記憶ができることだと思っている。その感覚がとても好きで私は写真、ハイヴィジョンビデオカメラなど映像表現がとても好きなのであるが、その感覚からすると、明らかにエジプト文明の技術力は素晴らしい。

先に述べた宇宙人からみた言語としての幾何学的メッセージというのは彼らは意図した物ではないと思われる。太陽信仰をしていたエジプト文明にとって太陽の動きというのは極めて重要な意味を示しており、たぶんピラミッドも南北に向いていることという意味より東西に正確に向いていることのほうが意味があるのではないかと勝手に思っている。東から登って南中し、西に沈んでいく太陽という動きに何かしか同調させてのピラミッド幾何学だと思うが、結果的に宇宙人的にも受ける美しさなのかなと思う。

このように勝手な解釈ではあるが、エジプト文明の技術力、メッセージ性は凄まじいものだと思う。現代文明は一度リセットされていると言っても良いほどエジプト文明は優れた文明であると思う。では現代文明はどうであろうか?油圧とベアリングによる強力な力を使った建設技術、ピラミッドを一瞬で破壊するミサイル技術、地球を1時間半で回るロケット・衛星技術など要素技術ではやはり進んできているような気はする。情報を残す手段としてWordがあり、ディジタル一眼レフがあり、ハイヴィジョンビデオカメラがあり、ブルーレイディスクがある。遺伝子を残す手段として、ほぼ全ての遺伝子、DNAが解析されている。技術的に驚異的な破壊力と極めて精度の高い情報のディジタル化は進んでいる気がするが、どうも長い間残るという点において弱い気がしてならない。100年後果たしてブルーレイは再生できるだろうか?おそらく新しいメディアが開発されており今の何万倍の記憶ができる仕組みが完成しているだろう。つまり短い期間でメディアが変わっているため将来的に記録が本当に残るかわからない。既にフィルムは長期保存により劣化またはプリント不能になりディジタル化していないフィルムは”消えていく記憶”である。数千年残ったパピルスに対して、50年も残らない。ブルーレイが100年後再生できないと仮定すれば、実はエジプト文明では既にブルーレイの様な技術を持っていたとしても、100年しか持たないというでその技術を破棄したかもしれない。彼らは復活という望みのためにピラミッドを造り、ミイラを作り情報を残した。結果としてエジプト文明として残っているのである。他にも文明はあったかもしれないが、情報を残していなかったり、雁などの食料だけで食いつないだ文明は残っていない。

医学が進み、現状ではどんなに生きても100年程度であることが一般常識として共有されている。エジプト文明にあったような復活を望むことがなく、精度良いセンシング(情報を保存する手法)は最先端であるが、未来へメッセージを残すということが現代技術では積極的ではない気がする。地球の温暖化が進み、このままいけばあと100年、もしくは50年後に人類は地球上で生活できなくなる可能性がある。孫の代で人類が滅亡することは十分に可能性を帯びてきた。このまま滅亡したら、もし宇宙人が来たとき現代文明は評価されずエジプト文明が最新の地球の文明だと評価されかねない。

現代文明として人類が前進するためにはどうすれば良いのだろうか?例えばニュースを見て欲しい。

神戸市外大、教職課程申請忘れ…学生の単位認定されず@読売新聞

こんなものは全く前進していない。書類の手続きミスで授業を受けても教職が認定されないらしい。馬鹿馬鹿しすぎて話しにならなすぎる。こんなことをやっている時間は人類にはない。

エジプト文明に対して我々が進んでいること。ブルーレイなどの多量のディジタルアーカイブに関する技術も前進かもしれないがその一つは遺伝子かなと思う。リチャードドーキンスではないが、我々人類の利己的な遺伝子は、遺伝子を変える技術を身につけようとしている。ゴキブリのようなマス(数)を増やして子孫を残そうとするアプローチに対して、人間は遺伝子を変えて環境に適応していく方法をとりだしているのかもしれない。宗教と生命倫理で中々結論が出そうにないが、遺伝子操作や体外受精、精子バンクなど利己的な遺伝子の立場からすれば、遺伝子を何が何でも残そうと努力している結果なのかなとも考えられる。また、我々が研究している宇宙工学は遺伝子を宇宙に残すための努力なのかもしれない(あくまで利己的な遺伝子の立場で考えた場合)。地球環境に人間が耐えられるなくなるのが先か、核戦争を起こして自ら自滅するのか、ゴアさんが”不都合な真実”で言っているように環境問題を本気で考えて1970年代のCO2レベルに抑えられるのか、新しい地球環境に耐えられる遺伝子に組み替えていくのか、ロケットを作って他の星に移住するのか。どちらにしてもこのままぼーっとしていたら、現代文明は何も残せぬままピラミッドを超えられずに終わるかもしれない。

自分でも文章がまとまっていないのは分かっているが、前東京タワーから東京の街を眺めたときに思ったことを混沌としたまま文字に落とした感じである。とにかく少し長い期間でものを考えて人類が前進するように本気で考えなければならないと思った。

人類は前進しているのか?」への6件のフィードバック

  1. 要素技術の集大成としてタイムマシンができて、過去の時間軸と自由に行き来できるとしたら、現代文明はエジプト文明を一発逆転して超越することができるような気もします。
    無理でしょうか?

  2. dairaさん>

    支離滅裂な文章にコメントいただきありがとうございます。確かに過去に戻る技術ができれば逆転ですね。未来は比較的いけそうな気がしますが、過去に戻るタイムマシンができれば楽しそうですね。法統性が大変そうです(笑
    さて過去に仮に行くことができるのであれば、億年単位で戻った方が良さそうですね。エジプト文明あたりに戻るといろいろやっかいになりそうです(笑
    いろいろな技術の中で過去に戻るのは最も難しそうです。

  3. >このまま滅亡したら、もし宇宙人が来たとき現代文明は評価されずエジプト文明が最新の地球の文明だと評価されかねない。
    に、「うんうん」とうなずきました!

    >他の動物に対して、人間が唯一できる知性の象徴は記録、記憶ができることだと思っている.
    なるほど!

    >環境問題を本気で考えて1970年代のCO2レベルに抑えられるのか、新しい地球環境に耐えられる遺伝子に組み替えていくのか、ロケットを作って他の星に移住するのか。どちらにしてもこのままぼーっとしていたら、現代文明は何も残せぬままピラミッドを超えられずに終わるかもしれない。
    に、う~ん。。。

    最近、宇宙ステーションは朝、しかも家からは良く見えない南東方面を通るので、
    星空しか眺めていなかったわ。
    “街”を見てこれだけ考えるって素敵♪

  4. ふーさん>

    こんばんは。ちょいとお久しぶりです。
    ISSは朝連続で来るときと、夕方来るときで切り替わります。朝のISSはとても綺麗です!!また是非ご覧になってくださいね。

    今回はかなり極端な表現を多く使いましたが、良く考えなくてはいけない時期であることは間違いないと思っています。

  5. 人間は進化していると私は信じる。
    過去の偉人達の文献を「理解できる」だけで、彼らの発見、見識と同レベルの知識を我々末端でさえ知る機会を持てていることが既にいろんな意味で「前進」もしくは「進化」の証明にならないだろうか?
    そうポジティブに考えつくところ、昔、といっても何億万年前からの生命の営みに沿った普遍的な法則を今後の人間にも、私は期待せずにはいられない。
    あくまでも、自然に敵おうなんて思っちゃいないけどさ…。

    もう何年も前から本格的に取り組むべき命題ではあったけど、better too late than never…意識の高まりつつある今、また万人が考え直さなきゃいけないところだよね。

  6. *miho*さん>

    うす。おはよう。安静の指示は守っているかい?
    うん。過去の情報を理解できるという点で進んでいるっていうのはその通りだと思います。今回のポイントは宇宙人から見た場合で、過去の情報を理解できたことを”発信”しないとその努力が報われないかなと。ホント後輩、子孫の益々の発展には心から願うところです。その前に自分たちもがんばらないといけないけどね。地球環境的にはターニングポイント世代なので・・。そういう意味で自分たちの責務は大きい。

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