微速度撮影で、実家の田んぼからの空の流れを撮ってみた。

2つ前のブログ(”あまりの素晴らしい動画に魂が震えた。Nature Time Lapseシリーズ。“)で、すばらしい動画をお撮りになる方を紹介致しました。私も何回か試行錯誤を重ね、同じような手法(といってもまだまだ甘いですが)で撮影してみました。正月に実家の長野に帰省しましたので、実家の田んぼから見える空と雲の流れを撮ってみました。

この撮影方法ですが、いろいろ名前が付いていまして、(たとえば、微速度撮影とか、Time Lapseとか、インターバル撮影とか、ロースピード撮影とか・・・)、私がいちばんしっくりくる名前は、”ロースピード撮影”になるのかなと思いますが、世の中的には微速度撮影(Time Lapse)で通っている様です。ガラスが割れる瞬間などをものすごいシャッター速度で連続撮影し、少しずつガラスの割れが見える撮影をハイスピード撮影と言いますが、今回はその逆です。雲の流れが分かるように、1秒間に1枚定点位置から撮影しつづけます。つまり1分で60枚の写真が保存されます。ロースピード撮影では、この遅く撮った写真を動画としてまとめ、たとえば今回のような60fps (frame per sec = 1秒間のフレーム数)にしますと、1秒間に60フレーム(コマ)なので、1分間(60枚の画像)が1秒の動画として表現されます。つまり20分間の撮影では約20秒の動画になります。20分も定点観測をしますと、普段止まっているような雲の流れもおもしろいほどに良くわかり、感動的です。先日ブログで紹介した方は、この手法にいろいろなレンズを使ったり、音楽をつけたりして臨場感を加え、大変にすばらしい動画に仕上げています。私のものはまだまだ基礎的なものでレベルが格段に違いますが、とりあえず雲の流れっぷりくらいはわかるような動画になってきました。ちなみに、iPhoneでこの方法で撮影する”Time Lapse“というアプリが公開されています。

撮影機材ですが、別にたいしたものではなく、
・ディジタル一眼レフカメラ:EOS 5D Mark II
・タイマー付きリモートコントローラ(Canon TC-80N3):1秒に1回ずつの連続撮影はこれで制御します。
・三脚:がっつりと固定できるもの。
・ふんだんに容量のあるメモリーカード。16Gは必須です。
・ふんだんに容量を充電したバッテリー。

何せ毎秒1枚とるので、カメラが壊れそうです。20分ですと、約1200枚になります。カメラのシャッター耐性はEOS 5D Mark IIで、15万回ですから、同じことを100回やったらカメラの寿命が来ます。このスロースピード撮影ははっきりいっておすすめできません(笑) 結果的に動画にしてしまうため、画面の隅々まで高解像度である必要はなく、カメラを壊すリスクを考えると、もっと下のクラスのカメラの方が良いかもしれません。リモートコントローラ(TC-80N3)をEOS Kissは使えませんから、50Dや40Dの中古なども良いかもしれませんね。まぁ、私はシャッターがぶっ壊れたら修理すればいいかなみたいな気楽な気持ちで使っています(使うようにしています)。カメラをぶっ壊すまで使うのは良いことだと思います(かなり負担をかけた使い方ですが・・・)。

”実家の田んぼから、東太郎山方向を望む。” @ EOS 5D Mark II + EF17-40 F4L USM

2010.01.02 Akasaka, Ueda, Nagano, Japan from Naoki Miyashita on Vimeo.

”実家の田んぼから、烏帽子岳を望む(その1)”@ EOS 5D Mark II + EF17-40 F4L USM

2010/01/02 Eboshi-dake, Ueda, Nagano, Japan from Naoki Miyashita on Vimeo.

”実家の田んぼから、烏帽子岳を望む(その2)”@ EOS 5D Mark II + EF85 F1.4L USM

2010/01/02 Eboshi-dake (No.2), Ueda, Nagano, Japan [1080p HD] from Naoki Miyashita on Vimeo.

さて、上記のvimeoは、再圧縮がかかりFull HDでみた場合、ビットレート不足からブロックノイズが発生してしまいせっかくの高画質が台無しです。vimeoは有料ですからもうちょっとがんばってほしいのですがしょうがないですね。そこで、以下にアップロードした元ファイルを公開致します。1920×1080 FullHDの60fpsで、H.264 40Mbps程度の動画です。Quicktimeあたりで再生できると思います。興味があれば、元データでご覧いただければと思います。ファイルが大きいのでダウンロードなどはご注意ください。元ファイルはかなりの高画質です。

https://www.spacewalker.jp/hdmovies/20100102_tambo_60fps.mp4

https://www.spacewalker.jp/hdmovies/20100102_eboshi1_60fps.mp4

https://www.spacewalker.jp/hdmovies/20100102_eboshi2_60fps.mp4

また、vimeoが再生できないかたは、Youtubeでも公開しておりますので、そちらもご参照ください。vimeoよりもビットレートが低いので更に画質が悪いです。

まぁ、こんな感じでとりあえず基礎的なスロースピード撮影はできるようになりましたので、今後、定期的に撮影して紹介してゆきたいと思います。もうちょっとレンズを導入していろいろな場面を撮影したいと考えています。

微速度撮影で、実家の田んぼからの空の流れを撮ってみた。」への6件のフィードバック

  1. 初めまして。
    微速度撮影に大変興味があります。
    一度試みてみたいのですが、撮影条件がわかりません。
    ご教授いただければ幸いです。

    ”実家の田んぼからの空と雲”の場合ですが、使用レンズ、焦点距離、iso値、WB、絞り優先?、絞り、SS、撮影間隔(おそらく1秒だと思いますが)等のデータです。また、早朝撮影の時のように、暗がりから明るくなる場合などの条件はいかがするのかもわかれば、ありがたいです。当方はEOS7Dを使用しています。

  2. 初めまして。

    Time Lapseは、その撮影手法からが試行錯誤の連続であり、質問内容からカメラをよくご存じの様ですので、まずは是非ご自身でいろいろな設定をお試しいただければと思います。

    ちょうど、Time Lapseの大家である、mockmoonさんが、”ふたご座流星群”@continuous shatterとして設定をいろいろ公開されているので、それも参考になるかもしれません。

    レンズに関しては、記事中に書いてある通りです。ヒントとしては、この記事の映像はダメ作品ですので参考になされない方が良いと思います。AEを使っているので、雲で太陽が遮られると暗くなり、露出値を上げちゃうのですよね。そういう撮り方をするとこの記事の動画のような”キラキラ”した動画になってしまいます。露出値は固定した方が、動画にしたときに綺麗に見えますね。

    また、Time Lapseはシャッター、CMOSを極度に痛めるのでお気を付けください。仮に1秒1時間で撮れば3600枚。その撮影を3回やれば1万回ですから。EOS1桁でも40回近くやれば寿命を迎えるので、カメラへのダメージは相当なものになります。

  3. 初めまして。
    ロースピード撮影ってカメラで撮れるって知らないでビデオで撮っていた者です。
    正直自分でも馬鹿だなって思いましたが、機材や撮影法などためになりました!

    4番目の雲すてきですね。動画楽しく見させていただきました。

  4. 古い、しかーも底辺の撮影レベルの動画の記事にコメントありがとうございます(笑

    もうネットに溢れているTime Lapseの素晴らしい動画群をみると私のは本当に恥ずかしい otz….

    さて、この記事には書いていませんが、もう一つのコツは”M”で撮ることです。上記の動画がキラキラするのは、太陽が雲の陰になって暗くなるとAEが働きこういったキラキラ動画に。よって絞りもシャッター速度も固定して撮ったほうが動画としては綺麗に仕上がります。一方で、日の出・日の入をシャッター、絞り固定で撮るのは露出量の見極めが難しいのでその辺は経験かなと思います。

    この分野の神であるmockmoonさん辺りのサイトをご参照ください。

  5. お返事ありがとうございます!^^
    このキラキラは意図しての効果ではないんですね、んーなかなかわからない所を
    教えてくださってありがとうございます。キラキラはやる前に知れて助かりました。
    mockmoonさんのサイトのぞいてみました!いや・・・こんな人が居たんですね、
    おすすめありがとうございました。

  6. トライアンドエラーで、いろいろ試してみて下さい。

    mockmoonさんのレベルの高さは、技術もそうですが、あの素晴らしい環境に時間をかけていくのもそうですので、足を運ぶのも大切ですね!

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