Canon EOS-M3による高画質撮影およびDPP4によるRAW現像フローの動画解説

このブログで紹介している最近の写真はほぼCanonのミラーレス一眼カメラのEOS-M3, EOS-M(初代)です。
小さいカメラでとても良く写るため私もお気に入りですが、AF(オートフォーカス)の遅いのが玉にキズ。
しかし私のように風景などを中心に使うのであれば、とても良いカメラだと思っています。旅先カメラ、ツーリングカメラには、超広角レンズのEF-M 11-22mmと組み合わせてベストなカメラだと思っています。

今回は、以前ブログでも紹介したEOS MによるRAW現像処理の解説を更新し、EOS M3 + EF-M 18-55mm(標準ズームレンズ)によるダリアの撮影および、DPP4(Digital Photo Professional4)によるRAW現像のフローを動画で紹介します。DPP4はCanonから無料でダウンロードできます。EOS M3ユーザーで、いまいち高画質に撮影ができない、オート(プログラムオートP)で撮影ばかりしている人に参考になればと考えています。

◆被写体(ダリア)とカメラのセッティング
20160131_cameraset1_2048

今回は、白壁の前にダリアを置いて、それに正対するようにEOS-M3 + EF-M 18-55mm + スピードライト(580EX)を配置しました。

◆EOS-M3 + 三脚を用いた高画質撮影に関する動画


https://www.youtube.com/watch?v=W7tKu-DaPTo

<撮影動画のポイントまとめ:高画質で撮影するためには>
(A.1) 手ぶれを起こさないことが重要。今回は三脚なので手ぶれの心配はなし。しっかりと固定する。
(A.2) 被写体がぶれないことが重要。室内なので動くことはないですが、エアコンの風なども気を付ける。特にお子様などが被写体だと動いてしまって大変ですね。
(A.3) ISO感度をできるだけ下げる。下げるほど高画質。今回は三脚を使って手ぶれが起きないのでISO100に。
(A.4) 三脚を使う場合は、手ぶれ補正機能をOFF。留意として、撮影後はまたONに戻すのを忘れない
(A.5) 撮影モードをAv(絞り優先AE)にダイヤルで切り替え、絞り(F値)を調整する。絞り(F値)によって、被写界深度(ボケ具合)とレンズの抜け(MTF)が変化する。レンズの開放F値から少し絞るのが良し。今回はF7.1で撮影。
>> 参考:各レンズがどのF値にて最高画質が出るかは、DxO Markなどのサイトで計測されているのを参考にする。今回のEF-M 18-55mm のDxO Markの結果なども参考に。
(A.6) RAWで撮影し、パソコンを使って更に追い込む(主にホワイトバランスと露出補正とレンズ補正)
(A.7) シャッターボタンを押すときにカメラがぶれるので、セルフタイマーを使ってそのぶれを防止する。
(A.8) 必須ではないが、スピードライト(いわゆるフラッシュ)を、白壁などにバウンス(反射)させて撮影すると影などを飛ばせる。

◆上記で撮影したRAWファイルをCanon純正現像ソフトウェアDPP4にて現像しJPEGファイルを作成する。一部Photoshop(必須ではない)


https://www.youtube.com/watch?v=dHdJSyxbZ70

<RAW現像動画のポイントまとめ:高画質でJPEG化するには>
(B.1) まずDLO(Digital Lens Optimizer)にて、Canon純正のレンズ補正をかける(収差・回折・周辺減光等の改善)。高画質化を目指せる。
(B.2) ホワイトバランスを、自分で色温度で調整するか、白い物が映り込んでいるならそこをクリックしてホワイトバランスの白原点とする。
(B.3) 露出補正(明るさ調整)を行う。あくまで微調整なので撮影時にちゃんと露出補正(+/-EV)を掛けておくのが大前提。
(B.4) ピクチャースタイルは好み選択。
(B.5) 色調整等はいわゆる画像処理なので、やりすぎると自然の感じから逸脱するのでここを使用するかは個人の好み
(B.6) Photoshopに転送すれば、いわゆる(B.5)の画像処理の延長(Photo Re-touch)になるが、いろいろ表現手法を加えられる。自然の彩度やレベル補正など。
(B.7) SNSなどにアップする際には2016年1月現在は、横2048pxに縮小するのが良い。Photoshopの場合は縮小後、アンシャープマスクを加えると少し画質がキリっとする。
(B.8) JPEGに保存

◆上記の動画で実際に撮影・RAW現像・JPEG化した写真の紹介

20160130_dha1_2048_ph
Canon EOS-M3 + EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM + スピードライト580EX(点灯) + 三脚撮影
RAW, ISO100, F7.1, DPP4 + DLO, Photoshop CC
*クリックすると拡大

20160130_dha2_no_speed_light_2048_ph
Canon EOS-M3 + EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM + スピードライト点灯なし + 三脚撮影
RAW, ISO100, F7.1, DPP4 + DLO, Photoshop CC
*クリックすると拡大

背景を黒にして撮影してみました。締まりますね。
20160131_dahlia1_2048
Canon EOS-M3 + EF100mm F2.8 Macro USM + スピードライト580EX(点灯) + 三脚撮影
RAW, ISO100, F4, DPP4 + DLO, Photoshop CC
*クリックすると拡大

<まとめ>
 こんな感じで、EOS-M3と標準ズームレンズ(EF-M 18-55mm)の性能を出し尽くす高画質撮影手法およびRAW現像手法を紹介しました。もちろんいろいろアプローチはあるので、あくまで一例ということで。いろいろ試していただきたい思います。質問等あればお気軽にどうぞ。
最近はiPhone6をはじめかなりスマホでも良く撮れるようになりました。ミラーレスなり一眼レフなり敢えて重たい・大きなカメラを使うのであれば相当画質を追い込まないとスマホにやられてしまいますね(^^;)

Canon EOS-M3による高画質撮影およびDPP4によるRAW現像フローの動画解説」への4件のフィードバック

  1. はじめまして
    Canon EOS M3 初期使用雑感からいつも拝見させていただいております。
    分かりやすく明確な解説と素晴らしい描写そして現像される色のトーンも素敵です。
    これからも素敵な風景写真お待ちしております。

  2. マカロンさん

    おおお。コメントありがとうございます。
    週末の午後に一体一人で何を撮っておるんだと自問自答しておりましたが、
    こうやってコメントいただくとありがたく思います。
    大した写真ではございませんが、淡々と今後も掲載してゆきたいとおもいます!

  3. ご無沙汰しております。
    miyashitaさんの記録は、説明がわかりやすく、論理的なので初心者には大変勉強になります。
    現像は難しいと思い込んでいて、ROWで撮影した事がありませんでしたが、
    大変、わかりやすい動画をありがとうございます。
    説明を読んでも、初めてのものには、説明の言葉など些細なところでつまづいて
    なかなか先に進めないことがありますが、
    こうして実際に使っておられるところを後ろから拝見しているような動画は
    わかりやすくて、やってみようかという気になります。

    そして、こんな良いソフトがあることも初めて知りました。
    しかも無料でダウンロードできるのですね!
    さっそく取り込んで試してみます。ありがとうございます。

    私は、まだフラッシュを使いこなせないのですが、比較写真を拝見すると、
    フラッシュを使ったほうが、色が自然に出ているような気がします。
    これもやってみたいです。又色々ご教授ください。

  4. ご無沙汰しております。

    絞り優先AEなどかなりすっ飛ばして紹介しておりますが、おおむね動画に沿って撮影してもらえれば、EOS M3およびレンズの性能を引き出せると思います。
    RAW現像もなかなか面白いので、お時間のある際に。料理などはお皿が白いのでホワイトブランスの基準にできることも多いですね。
    フラッシュは、花びらそれぞれの影が別の花びらに落ちているのをとばせていますので、やはりあったほうが綺麗にみえますかね。
    とはいえ光はとても難しいので日々試行錯誤です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください