Fujifilmのミラーレスカメラなどで撮影された動画ファイルは、パソコンに取り込むと+9時間ずれを起こすことがあります。例えば、その動画ファイルをGoogleフォトなどにアップロードすると静止画は正しい時間にアップロードされるのに動画だけ+9時間の未来にアップロードされ、時系列で静止画・動画を表示すると場面がずれてしまい困ります。この動画では、exiftoolを使って動画ファイルを一括で-9時間しこの問題を解決します。
*この問題は富士フイルム機ではほぼ発生しますが、Canon, Sony, Nikonなども同様に発生する可能性があります。スマホなどはUTCで管理することでうまくやっているみたいですね。
<動画の内容>
0:00 動画の目的・内容概説
2:49 exiftoolで一括解決するコマンドの紹介
7:35 Windows 10での実際にexiftoolを使った実演
14:15 macOSでの紹介
15:15 まとめ
<富士フイルムの本問題に関する概説>
デジタルカメラ Q&A回答 スマートフォンに取り込んだ動画の撮影時刻が9時間ずれている
<ExifTool by Phil Harvey>
https://exiftool.org/
<コマンド例>
1)は、動画ファイルを機種名付きで撮影時間をファイル名にする方法
2)は、-9時間一括でずらす方法
Windows 10 (コマンドプロンプト)
1) “exiftool.exe” “-FileName < ${datetimeoriginal}_${model;}_%f.%e” -d %Y%m%d-%H%M%S D*.MOV
2) “exiftool.exe” -overwrite_original -alldates-=9 -api largefilesupport=1 *.MOV
macOS, Linux (シェル・ターミナル)
1) exiftool ‘-FileName < ${datetimeoriginal}_${model;}_%f.%e’ -d %Y%m%d-%H%M%S D*.MOV
2) exiftool -overwrite_original -alldates-=9 -api largefilesupport=1 *.MOV
[1] 1)の${model;}が機種名の部分なのでこれを削除すれば機種名がファイル名にはいりません。
[2] 1)は、YYYYmmdd-HHMMSSというような年月日-時分秒のファイル名に変更します。
[3] 2)の-overwrite_originalスイッチで元データを直接編集するのでお気を付けください。失敗しても良い動画で事前にテストしてください。
[4] 2)の-alldates-=9が-9時間の部分です。+5時間なら-alldates+=5となりますね。
[5] -api largefilesupport=1で、2GBを超える大きな動画ファイルでも対応します。
*責任は負いませんので、失敗しても良い動画ファイルを用意して事前に確認してください。