Fujifilm X-T4が到着しましたので早速開封し、X-T3と並べた外観比較や内容物のチェックしました。 また、XF90mmF2レンズでのX-T3, X-T4の手ぶれ補正効果(静止画)を試してみました。 体感で明らかに効いている感じで良い感じです。雑なレビュー動画なので後日改めてリビュー動画をアップする予定です。
月: 2020年4月
Fujifilm X-T3 近赤外撮影テスト(X-Trans CMOS4の近赤外感度テスト)
Fujifilm X-T3 (X-Trans CMOS4)センサーでの近赤外撮影テストを行ってみました。 カメラ自体の改造はせずに、近赤外線通過フィルター(可視波長カットフィルター)Kenko R72を用いて、僅かに漏れて入る近赤外域での撮影テストをしてみました。 体感ですが、Canon機よりも近赤外域はセンサーに届いている印象(感度がありそう)で、シャッター時間(露光時間)は長くなりますが、X-T3(X-Trans CMOS4)センサーは比較的近赤外撮影ができるようです。
*(注意!)最近の衣服は、近赤外領域も乱散させるような繊維になっており、この撮影による盗撮はほぼ不可能だと思います。この動画は盗撮等の行為を助長させるものではありません。
<動画の内容>
0:00 近赤外撮影についてと、Kenko R72フィルターについて
2:51 実際に庭のツツジをX-T3 + XF56mmF1.2 + R72(赤外線通過・可視光カット)フィルターで撮影した写真の紹介
7:53 過去にCanon EOS M (改造:赤外線吸収フィルター破壊)+ R72等(赤外線通過・可視光カット)フィルター撮影写真(風景)。最近の衣服は透けない話。
<参考リンク>
・私のCanon EOS Mを改造して近赤外撮影をしたブログ記事:
・可視光線 – Wikipedia
・赤外線 – Wikipedia
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Fujifilm X-T3からX-T4に買い換える理由
2020年4月28日発売予定(ブラックのみ)のFujiflm X-T4に買い換え予定です。X-T3を1年半使ってきまして、とても活躍してくれていますが、X-T4に買い換える理由などをここで動画にしてみました。またカメラ店より私の分が確保できたと連絡があったので発売日には入手できる予定です。
Fujifilm ポートレート高速現像ワークフローの紹介(JPEG+RAW混在): Lightroom Classic, PhotoMechanic, X-TOUCH MINI
Fujifilm X-T3などを用いたポートレート(人物撮影)等の撮影からPCによる現像処理の全フローを紹介した動画を作成しました。
Fujifilm X-T3等の人物・家族撮影から高速な現像までのワークフローを紹介します。FujifilmはJPEG撮って出しユーザーが多いと思うので、JPEG, RAWの混在の現像をどのように処理するか、現像パラメータ(メタデータ)の動きなども紹介します。また簡単な撮影ターゲットとして、人物・ポートレートを仮定し、美肌処理・目力処理もその過程で解説します。とにかく写真を高速に裁くこと、そして高速に現像することに注力しています。
使用ソフト・機器
・カメラ:X-T3など富士フイルムや他のミラーレスカメラ
・PC : Windows 10 Pro (Ryzen5, GTX1070, NVMe SSD)
・カタログ・現像ソフト:Adobe Lightroom Classic CC (9.2.1, Camera RAW 12.2.1)
・高速画像選択(レーティング)ソフト:Photo Mechanic 6.0 build 4538
・Lightroom Classic用高速現像ハードウェア:Behringer X-TOUCH MINI (MIDI2LR経由)
<動画のメニューと時間>
0:00 動画概要(一連のワークフローに関して)
0:48 人物撮影環境(即席の布団バックと発泡スチロールの顔像+美肌処理説明)
1:50 撮影時設定紹介(X-T3 + XF56mmF1.2 : Astia(Soft), H/S/Color, DR400, RAW + JPEG)
3:04 解放F1.2, 絞り優先AE, 露出補正, 瞳AF On/Off, あえて失敗写真も撮る
4:52 PC環境紹介(Win10Pro(1909), Lr Classic(9.2.1), Photo Mechanic(6.0: b4538, Behringer X-TOUCH MINI, Ryzen 5 3600, GTX 1070, NVMe SSD PCIe 4.0)
7:09 RAW + JPEG撮影における、FujiのJPEG撮って出し画像、RAW画像(ファイル名が一緒、拡張子だけ異なる)をどのように独立して扱うか説明。SDカードからSSDに画像をコピー。
9:38 フローの流れを項目別に具体的に紹介。
15:04 Lighroom Classicの新規カタログ(RAW, JPEGをうまく独立して現像できるような設定),メタデータ情報保存設定など。
実際にカタログにファイルを読み込み。読み込み時にファイル名を日付・時間を付加して変更して読み込み。
22:56 読み込み完了。Lighroomを閉じて、Photo Mechanicを立ち上げて、高速にRating(レーティング:星付け)。Photo Mechanicの設定解説。レーティングのメタデータ(IPTC)がどこに保存されているのか解説。RAWとJPEGでは保存の場所が異なる。XMPサイドカー、およびJPEG内メタデータ。
31:29 RAW用のXMP(XML形式)の中身を解説
32:16 Lightroom classicに戻って、Photo Mechanicで書き換えられたメタデータを読み込んでカタログ更新。ライブラリモジュールでの「メタデータ」フィルターの使い方。Lightroom Classicのライブラリモジュールでのレーティング設定の紹介(Photo Mechanicを使わない場合)
38:25 Lightroom Classic現像モジュールでの各現像パラメータを、Behringer X-TOUCH MINIを用いて高速に現像する方法の紹介。
40:39 MIDI2LR(オープンソース)の紹介と、スマホ連動でのGPS情報(メタデータ)が読み込まれていることの紹介。
41:57 Lightroom Classic現像モジュールで実際に現像処理をする。主にFuji JPEG撮って出し画像を現像。ポートレート(人物撮影)での美肌・目力処理(明瞭度)の概説。
51:43 JPEGの現像とは?Lightroom Classicの画像ソースを非破壊の原則。その場合の現像処理設定はどこに保存されるのか?(メタデータに現像パラメータが書き込まれている)。XMP内の現像パラメータを確認してみる。
57:11 現像処理メタデータ付きの特殊のJPEGをPhotoshopで開いてみる。
58:55 現像済みの写真を書き出し(Publish)の手順。またFacebookなど2048pxのサイズに変更して書き出す方法など
1:02:23 現像後フォルダのバックアップ。一方でLightroom Classicのカタログデータはどうするか?バックアップ先としては、Cloud(クラウドストレージ), NAS, M-DISCなどの長期間保存メディア。Cloudの考え方。多量の画像は、Lightroom Classicのカタログ管理は限界を感じている点
1:06:51 まとめ
関連ブログ記事:
X-T3の1.5年長期リビューブログ記事:https://www.spacewalker.jp/1656
X-T3導入時のブログ記事:https://www.spacewalker.jp/1015
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Adobe Lightroom Classic (Creative Cloud) : https://www.adobe.com/jp/products/photoshop-lightroom-classic.html
Photo Mechanic : https://home.camerabits.com/
Behringer X-TOUCH MINI : https://amzn.to/2XKljew
Fujifilm X-T3の魅力。 1年半使用リビューを動画で紹介(その2)
前回の記事で、Fujifilm X-T3の1年半のリビュー動画をYoutubeに公開しました。しかしアップ後にもう数点紹介したいことがありましたので、その2動画を作成しました。
参考:前回記事:Fujifilm X-T3の魅力。 1年半使用リビューを動画で紹介(発売前X-T4, X-H1, Canon機, Sony機などとの比較して)
Fujifilm X-T3の魅力。 1年半使用リビューを動画で紹介(発売前X-T4, X-H1, Canon機, Sony機などとの比較して)
現在、メインカメラはFujifilm X-T3となっています。とても満足しており、多くの撮影場面(風景、ポートレート、家族写真、子供写真、物撮り、動画撮影)で活躍してくれています。2018年秋にCanonシステム(+Sony)からFujifilmシステムに完全移行して約1年半が経ちました。そして2020年4月末に後継機種X-T4の発売を控えています。私はX-T4を予約していますので移行予定ですが、その前にX-T3を使い込んできて(10万枚以上撮影)のリビュー(レビュー)を動画にまとめてみたいと思います。基本的なX-T3の概説や、富士フィルムカメラのカメラ思想、Xマウントレンズの使用感(オススメのレンズ、使用感)、Canon, Sony(フルサイズ・APS-C)から移行して感じた事、そしてJPEG撮って出し(フィルムシミュレーション)、現像・リタッチ、フィルム(アナログカメラ)なども含めて述べてみようと思います。また今はコロナの影響で閉店していますが閉店前に丸の内Fujifilm Imaging PlazaにてX-T4のデモ機を触りましたのでそれとの比較や、ちょうどX-H1を借りているのでそれとの比較も述べたいと思います。
本内容は下手な編集ですがYoutube動画として紹介したいと思います。
*動画中に何度かでてくる、X-T3の導入時の記事を参考までに貼っておきます(2018/11):FUJIFILM X-T3を導入。EOS Kiss Mとの比較とCanonから14年ぶりのマウントチェンジ
動画中の誤り:
・XF90mmF2のレンズが手ぶれ補正を述べていますが誤りです。訂正いたします。(手ぶれ補正はついていません)
・動画途中で慌ててレンズの扱いが悪くよろしくありません。丁寧に扱わないといけませんね。
動画の内容
[1] 導入: X-T3の導入の経緯(Canon/Sonyなどからの移行)の紹介
[2] Fujifilm, X-T3のロゴを隠している理由
[3] 電源スイッチの最適な位置、背面液晶(2方向チルト式)の便利さ、X-T4のバリアングル液晶の印象とチルトとどちらが良いか?(発売前デモ機の感想)
[4] フォーカスレバー(AF枠移動ジョイスティック・十字キー)の良さ、AF速度・瞳AFの使い勝手。X-T3, X-H1,他社機のAFの違い。X-H1世代とはAFの迷いが圧倒的に向上している。
[5] ファームウェアアップデートの経緯で安定したこと。フリーズが無くなった、AWBが安定してきた。
[6] バッテリーに関して。持ちに関する体感(私の使い方では困っていない)。X-T4がバッテリーが増量・型番変化した事について
[7] ボディ剛性、日本製?中国製?、X-H1, Canon(EOS 1D系列、Lレンズ)などと比較してのモノヅクリ。華奢な所など。カメラの小型軽量化に関して。故障して修理した箇所、サポートセンターの良い印象。
[8] Fujiflmの撮影モードの考え方。M,A,S,Pモードではない点。露出の4要素(絞り、シャッター速度、ISO、露出補正)のダイヤル化による速射の面での扱いやすさ。レンズの外しにくさ。露出補正ダイヤルがX-H1に比べてX-T3は良いと思う点。
[9] Canon/Sony時代とのRAW, JPEGとの扱い。JPEG撮って出しが基本になった点。RAW現像ではなかなか撮って出しが実現できない。RAW現像をほぼやらなくなり、JPEG撮って出しに移行し人生の時間を圧倒的に短縮。
[10] フィルムシミュレーションが良い感じ(特にフィルムの経験がある方は良い感じ)。Lightroom Classic CCでの現像(JPEGなのでリタッチ)のフローの簡単な紹介。JPEG-> JPEGなので2回圧縮がかかるので劣化するが許容。将来JPEGに変えてHEIF(10bit)を登載してほしい点。
[11] 撮影のカスタムメニューの便利さ。ダイナミックレンジ100%~400%の面白さ。 サブカメラとしても是非富士フイルムも試して欲しい点。
[12] カスタムボタンの割当について。AFモード、測光モードをあまり使わない点。X-T4でStill/Movie切替ダイヤルの歓迎。瞳AFのOn/Offの切替。セルフタイマーに関して。スマホとのBluetooth経由での連動(リモートシャッター、GPS位置情報転送、時間同期)が便利。
[13] レンズの話。XF23mm F2, XF35mm F1.4, XF56mm F1.2, XF90mm F2, XF10-24 F4, Fringer FX(EF-FX)によるCanon EFレンズアダプターの使用感。Canon EF70-200mm F2.8 IS Lの使用感。FujifilmのAPS-Cレンズは気合いが入って作っており高品質な点。ヘリコイドの感じも気持ち良い。APS-Cシステムによって非常に軽い・コンパクトなシステムになっている。軽量・機動力・小型の重要性。*このあたり動画中でレンズの扱いが雑なところがありますが、もっと丁寧に扱わないといけませんね。
[14] X-T3, X-T4の大きな魅力である動画機能の紹介。APS-Cで4K 60P(HEVC, H.265)で撮影できるカメラは少ない点。F-Log撮影、Davinci Resolve 16では無償版でも4K60P動画を扱える点(FujiのETERNAエテルナのLUTを使ったカラーグレーディング)。静止画・動画のオールラウンドカメラである点。RODEのマイク(Video Micro)がオススメ(風切り音防止だけではなく、レンズのAFの音を拾わないためにも)。XF10-24mm F4は手持ち動画が結構いけるが、XF35mmF1.4などは厳しい。X-T4デモ機を試したときにはボディ内手ぶれ補正が良かった点。ジンバルがなくても行けるのではないかと期待。X-T3でも工夫すれば動画は全然問題ない(画質はX-T4と一緒)。X-T4のバリアングルの利点。X-T3は価格が下がっているのでオススメ。
[15] まとめ。1年半を使ってきてX-T3を満足している。JPEG撮って出し、瞳AF、Xマウントレンズの高品質、露出の4要素のダイヤルの重要性など。
緑茶(抹茶・煎茶)に含まれるEGCG(カテキンの一種)がCOVID-19に抗力があるという論文(査読前)
日本の緑茶(抹茶・煎茶・玉露など)には、カテキン、テアニンなどのポリフェノールが含まれているのは一般的にも有名です。元々、臨済宗などと共に薬として伝わった茶ですが、昔から健康維持などに使われていたようで、日本の慣習としてもお茶は体に良いと伝わってきたと思います。近年、実際にカテキン類には、免疫力向上、抗ウイルス性などがあるという論文が近年報告されています。カテキンにもいろいろ種類があり、例えば、EGCG (没食子酸エピガロカテキン、Epigallocatechin gallate)などが有名で最近はサプリなんかにも入っていますよね。
さて、COVID-19(SARS-CoV-2)が世界中で猛威をふるい東京も非常に厳しい状態になりつつあります。そんな中、一つの論文が提出されました(提出されただけで査読前)
Mohammad Faheem Khan, Mohsin Ali Khan, Zaw Ali Khan, Tanveer Ahamad, Waseem Ahmad Ansari, “Identification of Dietary Molecules as Therapeutic Agents to Combat COVID-19 Using Molecular Docking Studies”, RESEARCH ARTICLE, 27 Mar, 2020.
https://www.researchsquare.com/article/rs-19560/v1
いわゆる計算機を用いた分子ドッキング法を用いて、SARS-CoV-2に打ち勝つ18個食物分子を調査した研究です。EGCGを含む、18個を計算機を用いてシミュレーションをかけたところ、EGCGが最も良い結果を得られた様です。以下に結果の一部を引用します。
「Among these dietary molecules, epigallocatechin gallate (EGCG) which is found abundantly in green tea, was found as most active agent against COVID–19. EGCG showed highest binding affinity (–9.30kcal/mole) and lowest inhibition constant (0.152µM) for 6y2e protein. 」
これを読む限り、緑茶に含まれるEGCGが、COVID-19に一番強く対抗したようです。あくまでシミュレーション結果ですし、まだ査読前ということで、更なる研究の発展に期待したいですね。
この研究はまだ一例ですが、COVID-19に限らず、抹茶・煎茶・玉露などには免疫力の向上や抗ウイルス性があると論文も出ているので、特効薬という意味ではなく、普段より緑茶を楽しむことで、少しずつ免疫などを挙げて行ければいいですね。私なんかは、普段から抹茶は飲んでいますが、最近は煎茶も取りいれ、ほっこりしながら頂いています。
<参考文献>
資料[0] (本記事の論文) : Mohammad Faheem Khan, Mohsin Ali Khan, Zaw Ali Khan, Tanveer Ahamad, Waseem Ahmad Ansari, “Identification of Dietary Molecules as Therapeutic Agents to Combat COVID-19 Using Molecular Docking Studies”, RESEARCH ARTICLE, 27 Mar, 2020.
https://www.researchsquare.com/article/rs-19560/v1
資料[1] 新型コロナウイルスに関する検査対応について(協力依頼)厚生労働省健康局結核感染症課 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000587893.pdf
資料[2] 戸田眞佐子,大久保幸枝,島村忠勝,他,”茶カテキン類およびその構造類似物質の抗菌作用ならびに抗毒素作用”,日細菌誌 45: 561~566,1990
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsb1944/45/2/45_2_561/_pdf/-char/ja
資料[3] 後藤哲久,長嶋等,吉田優子,木曽雅昭,”市販緑茶の個別カテキン類とカフェインの分析”,茶研報83:21~28,1996
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cha1953/1996/83/1996_83_21/_pdf
資料[4] 中村衣里,上田友佳子,橋本ゆかり,和田宏美,松浦寿喜,”抹茶の品質と糖質吸収阻害作用との関係”, 日食化誌,Vol21(3),2014
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjfcs/21/3/21_KJ00009749723/_pdf
資料[5] 中村衣里,博士学位論文,”抹茶の品質と機能性に関する研究”,2017年、武庫川女子大学
https://mukogawa.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=1128&file_id=20&file_no=1