単衣の着物、千奈利のどらやき`三瓢子`、丸久小山園の抹茶と。

六月にお茶会があり、薄茶のお点前(+板東、および雑用)をすることになりました。六月といえば、春単衣の季節なのですが単衣の着物は持っていませんでした。そこで、(少し前の記事でも書きましたが)、北千住の長期閉店セール中の呉服屋で格安反物を買ってきて、単衣の着物を仕立ててもらいました。

今回は、茶の湯の先生のお知り合いの方に仕立てていただきました。しかも茶会が近いということで一週間で上がり。素晴らしい。稽古の日に先生のご自宅まで来て頂いて、先生も含めお点前がしやすさも考慮して採寸し(どこがどーなのかよく分かりませんが・・(苦笑))仕立てて頂きました。せっかく作りましたので、積極的に六月、九月はこの着物で過ごそうと思います。

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こんな感じ。六月のお茶会では、半襦袢を中に着て、紺の袴を付ける予定です。

少し着てみた感じだと、さすがに半襦袢に単衣だと軽いですし涼しくて良い感じです。お茶会で緊張して汗もかくと思いますので、少しでも涼しい方が助かるかなと。今から楽しみです。

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どら焼きマニアのお友達に埼玉県川口の千奈利の`三瓢子`というどら焼きを頂きました。これが実に美味しくて、最近の家の茶の湯の稽古で毎日頂いています。いわゆる上品狙いのどら焼きではなく、シンプルで素朴で(+大きい)どら焼きでまろやかな甘みがとても良い感じです。

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男性の懐紙を広げないとはみ出るほど大きいどら焼きです。オススメです!

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いろいろな茶舗の抹茶を買ってきては飲み比べをしておりますが、だいぶ私の好みなども分かってきました。今週は、近所の日本橋高島屋に販売スペースを昨年より設置した京都宇治の`丸久`小山園の抹茶。

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丸久 小山園 八重の寿(日本橋高島屋厳選)

日本橋高島屋厳選・限定ものらしいです。小山園は、東京の茶道具屋さんなども含め`山政`小山園の方を良く見かけますが、`丸久`小山園も有名な様です(抹茶の品評会で上位独占したりと)。東京駅前の京都府アンテナショップでも売っていて、最近はそれなりに東京でも入手しやすくなっているようです。

さて、この抹茶はなかなか美味しくて、今週は上記のどら焼きも含め実に”美味しい”家稽古になっています。今まで試した中では、通圓の抹茶とこの`丸久`小山園の抹茶がなかなか好みかなと思っています。通圓は少しグレードの高い抹茶を、京都で買ってこようかなと思っています。

茶道のお稽古(四回目)

さて、茶道のお稽古の第四回目。

前回から少し時間が空いてしまったので、前日に部屋でお点前の復習をしようと思いました。せっかくですので着物を着て復習しようと。


(iPhone 4sの写真だと画質が酷いですね・・)

先生が良く言われているのは、お茶のお点前は着物が楽ですよと。確かに写真にあるように扇子も刺しておけますし(先生に確認したところ、この扇子の刺し方は正しくないようで(笑))、帛紗、懐紙にしても扱いやすいです。茶道に関わらず袖口にいろいろ物も入れられますし便利ですよね。簡単な結びしかできませんが、それでも一人でさっと着付けられますし。

さて、着物も着たし・・・と思ったところ何せ前回のお手前の記憶が殆ど飛んでおり、いざ何も復習ができず・・。とりあえず覚えていた部分稽古くらいしかできませんでした。


とりあえず部屋での練習用に買った茶筅。これは白竹の物ですが、表千家でちゃんとしたお茶会で使う茶筅は煤竹のものとのこと。煤竹は最近とれないらしいです。その煤竹がどうやってできあがるかの話を聞いてまた灌漑深かったです。

さて、今日の稽古も一番基本的な薄茶のお点前を通しで教えていただけました。とても難しいですし、客観的に見ても私の所作は全く美しくないですが、一つ一つの動きの考え方が実に無駄がなく自然で、これがなめらかに行えたら・・と考えるとすごく面白いです。一緒に稽古を受けておりますお友達のお点前はとても綺麗で素敵なので、私もまずは通しのお点前をしっかりと覚えてゆかねば・・・。あと、茶道は他の方のお点前をみることも、とても良い稽古になりますね。


(どうしようもなく酷い写真なんだけども・・・ iPhone4s+手振れだと酷い)

稽古の後、なんとお茶会に参加。野田市茶道協会が主催のお茶会にいってきました。大寄せの茶会で、表千家(私は表千家の先生に習っています)の先生の茶会と、裏千家の先生の会にも参加してきました。2つの茶会を通して感じた事が多く非常に良い勉強になりました。いろいろなお茶会に参加すると得るものが多そうです。この茶会を通して、ある意味私が目指すべき道の片鱗が見えた気がしました。

茶道。今はそのとても大きくて綺麗な世界のほんの一部しか姿が見えていませんが、とにかく楽しくて仕方がありません。不器用の為、覚えは遅そうですが、自分のペースで少しずつ茶の湯を楽しめるようにがんばってゆきたいと思います。

 

SpaceXのDRAGONとISS(国際宇宙ステーション)のドッキングをリアルタイムでGoogle Earthで見るシステム。

* 2012/06/01 : DRAGONが大成功の内に地球に帰還したので、システムの公開をストップ致します。以下は、残骸。

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*追記:本システムは、NORADによる最新の軌道情報によって軌道計算をしています。一方でこの情報の更新が数時間に1回ですので、現時点でのISSとDragonの実距離よりだいぶずれているようです。その点をご理解ください。

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米国の民間ロケットベンチャーSpaceX社が、Falcon9ロケットを使って国際宇宙ステーションとドッキングするDragonを打ち上げました。

打上自体は大成功しました。素晴らしいです。”民間衛星開発ベンチャー”を起業している私としては、衛星をいくら安く作ってもロケット打上費が高い現状ではプロジェクト全体の予算がなかなかコストダウンできません。その為、SpaceX社の様な民間ロケットベンチャーの成功は、嬉しい限りです。とはいっても、Falcon9ではなくFalcon1をもっと上げて欲しいのですが・・。

参考1)ファルコン9 – Wikipedia
参考2)ドラゴン(宇宙船) – Wikipedia

今までスペースシャトルが、国際宇宙ステーションへ人と物資を運んでいたのですが先日引退してしまいました。他にもロシアのプログレス補給船、日本のHTVなどがあるわけですが、今回米国の民間会社であるSpaceXが、ファルコン9というロケットを使ってドラゴンを打上げ、そのドラゴンが物資を運んでまさに国際宇宙ステーションとドッキングしようとしています。

ドラゴンはファルコン9ロケットから切り離され、現在国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングすべく、軌道を近づけて接近中です。
そのリアルタイムの2つの追いかけっこをGoogle Earthで表示するシステムを作りましたので公開します。時速28800km同士のドッキングをどうぞご覧ください。


まぁ、何年も前から公開しているシステムに、今回ドラゴンの軌道情報を追加しただけの物ですが。

2012年5月23日のお昼現在は、以下の図の様にDRAGONがISSに少し遅れて接近している状態です。
Google Earth (Windows版 or Mac OS X版)がインストールされていれば簡単に見られますのでお試しください。
ISSとドラゴンがGoogle Earth上に随時移動しながら表示されます。

スマホやタブレット版のGoogle Earthでも表示は出来ると思います。しかし随時更新ができない?かもしれません)

◆今回開発したシステムを使っている様子。Google Earth上に現在の(リアルタイム)の2つの宇宙機が表示されている。

◆使い方。

(1)(最新版の)Google Earthを起動する。

(2)「下図の様に」上記ツールバーの”追加(A)”>>”ネットワークリンク”を選択する。

(3)下図の様に設定する。

・名前(何でも良い):ISS – Dragon
・リンク:(2012/06/01:リンク削除)
(*私のiPhone 4s / Androidで上記のリンクをクリックしたらGoogle Earth iOSアプリが起動し表示できました^^)v 先にGoogle Earthをインストールしてくださいね)
・”更新”タブの、”実行間隔”=定期的に変更し、4秒程度に設定する。この秒数毎に表示が更新される。
・設定後:OKボタンを押す。

(4)無事表示されているはずである。

まぁ、突貫工事で作ったシステムですが、ドッキングに向けて、2つがどんどん近づいていくのでお楽しみに。

********** 追記 *************

同じようなシステムを追加で開発しました。人工衛星が群になって地球を回るA-TrainコンステレーションをGoogle Earthに表示するシステム。

米国のベテランキャスターが引退の日にサプライズでRENTの”Seasons of Love”を送られる素敵な動画を紹介

私も大好きなミュージカル”RENT”ですが、2012年の今年も、秋にシアタークリエで再演されます。
いわゆる”家賃”の意味を持つRENTなのですが、様々な若者・社会の問題・苦悩を描いたミュージカルで音楽と共に本当に素晴らしい作品です。
公演の初日にこの作品の作詞/作曲/脚本を担当したジョナサン・ラーソンが亡くなっています。そんなことからも伝説的なミュージカルであり、”レントヘッド”という熱狂的なファンがいます。また世界中で公演されておりますが、その最前列は予約ができず当日並べば安く購入できます。それはジョナサンがお金のない苦学生にもこのミュージカルを見て欲しいという意志を今でも受け継いでいるからです。
そんなこんなで素敵なミュージカルですが、何よりも”Seasons of Love”をはじめとする素晴らしい歌も魅力です。


(Image from siteforrent.com )

参考1)ミュージカルRENTのWikipedia :
参考2)RENTのオフブロードウェイの公式サイト:http://www.siteforrent.com/

2012年秋:シアタークリエRENTの公式サイト:http://www.tohostage.com/rent2012/

現在はシアタークリエのサイトでは、今秋のRENTのオーディションが終わった旨が紹介されています。
今回のシアタークリエは、”マイケル・グライフ”版であり、より原点に近い演出になるそうです。もう今から楽しみで仕方がありません。

さて、このRENTにちょっと関わる素敵な動画を見つけました。
米国で非常に長年”Live!”という番組の司会者をやっていたRegis Philbiniさんという方が、番組の最後(つまり引退)を迎えます。日本でいえばみのもんたとかその位のキャリアの人かと予想されます。その時にRENTのキャストがサプライズ壇上に上がり、RENTの”Seasons of Love”の替え歌を送ります。Regisさんも相当なRENT好きとのことですが、この歌の歌詞も含め途中で本人も感動して泣きそうになっています。とても素敵な動画なので紹介したいと思います。

RENT’s “Seasons of Love” Tribute to Regis Philbin

参考ブログ記事:リハーサルの模様なども。
http://rentoffbroadway.blogspot.com/2011/11/regis-thank-you-for-love.html

ちなみに、2008年までブロードウェイでやっていたときの最後の講演の動画らしいです。もうファン達が発狂しそうなほど盛り上がっています。
このSeasons of Loveは第2幕の最初に歌うのですが、まーそれはそれは鳥肌ものです。

人生最後のシルク・ドゥ・ソレイユ “ZED” に行ってきました

東京ディズニーリゾートに常設されているシルク・ドゥ・ソレイユ”ZED”にいってきました。今回で通算8回目でした。

参考(1回目のZEDのブログ記事):シルク・ドゥ・ソレイユの”ZED”を見てきました。 (2008/12/17)

初めて見たときからその素晴らしいパフォーマンスと演出と舞台と音楽と・・・・全てにおいて感動したZEDですが、震災の影響もあってか(ぶっちゃけ客が入らなかったのか)今年の年末でフィナーレを迎えます。

さすがにもうチケットも買えないと思うので今回で人生最後の鑑賞となりました。CDのサントラまで持っているので(笑)音楽は歌えるくらいですし、さすがに演目なども全て頭に入っているのでとにかく全体を見回して最後の雰囲気を楽しみました。大学の後輩がシルクで活躍しているため、(彼のブログを見る限り)パフォーマーの雇用体系なども少し分かっていますが、今回のZEDのパフォーマーも世界中のどこかのシルクに移るのかな?と推測しています。しかしこのメンバーで見るZEDの演出はこれが最後であり、本当に宝箱の様なZEDがもう見られないのは残念で仕方がありません。

いろいろな安全装置はあるとはいえ、舞台に落ちるパフォーマーの汗などを見ると、毎回命をかけて我々を楽しませてくれているわけであり、その一生懸命さに何度も感動をもらいました。今後はフジテレビと連携して定期的にやってくる移動展のシルク・デゥ・ソレイユを見に行くことになると思いますが、ZEDのどれかのパフォーマンスが見られれば良いなと思います。ZEDはもう見られませんが、シルク・ドゥ・ソレイユをご覧になった事が無い方は是非足を運んで頂きたいです。

 

日本フィルハーモニー交響楽団第347回@サントリーホール

久し振りにクラシックのコンサートに行ってきました。

日本フィルハーモニー交響楽団第347回名曲コンサート@サントリーホール

http://www.japanphil.or.jp/cgi-bin/concert.cgi?action1=preview_details&seq=726

何せ題名が”名曲コンサート”なんですよ。なので、

グリンカ:オペラ《ルスランとリュドミラ》序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》

<指揮>金聖響
<ピアノ>外山啓介

という極めて名曲のラインナップ。ラフマニノフのピアノ協奏曲2番は、大学1年の時に生で聞いたのが最後なのでもう14年ぶり!
悲愴に至っては生で聞くのは初めてでした。

説明の必要がないくらい有名な2曲ですが、久し振りに聞いて鳥肌立ちまくりでした。外山さんのピアノも素敵でした。若者の演奏も良いですね。

やはり定期的にクラシックのコンサートには足を運びたいですね。素敵な休日になりました。

劇団四季の”コーラスライン” (A Chorus Line)を見た。

どつぼにハマっているミュージカルですが、先日、N.Y.ブロードウェイミュージカルでもとても有名で代表的なミュージカル”コーラスライン(原題:A Chorus Line)”を劇団四季版で見てきました。

公式サイト:コーラスライン作品紹介|劇団四季

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この作品を見るのは、初めてだったのですが、見た後何日か経ってくると、いろいろな事を考えるようになり、とても印象に残るミュージカルになりました(のでブログを書いています)

”Chorus Line”とは、稽古中に舞台中に引かれている1本のラインを指しています。このラインを名前も出ない裏方のコーラス達は歌でもダンスでも決して超えてはならず、メインキャストを邪魔しないために引かれる線らしいです。

ストーリーは、N.Y.のブロードウェイの新作ミュージカルのオーディションでのお話です。演出家のザックは、このミュージカルの為のコーラスのオーディションを行っています。ここに集まった大勢のダンサー達は、無名の脇役”コーラス”(8人)の仕事を求めて人生をかけてオーディションを受けています。ザックは、最終に残った17人に対して、履歴書や写真だけでは判断できないその人の過去、人生について赤裸々に話すように指示して行きます。華やかなブロードウェイミュージカルを縁取る脇役のオーディションという世界を表現した何とも考えさせられる内容です。

この作品は、ライオンキング、ウィキッド、CATSの様な非現実的ともいえるストーリー形式で、また舞台装置も動いたりするような豪華なものではなく、単純に舞台に1本の白い線が置かれ、後ろにはオーディション用の鏡(ダンスを確認するため)があるだけの舞台で、上記のストーリーをリアル感を持って表現していく形です。17人の告白の内容は、一部実話も混ざっているらしく、いろいろ個性があってとてもバラエティに富んでいます。ラインダンスなどもあり、まさにN.Y.のブロードウェイとも言えるような作品かもしれません。

コーラスラインを演じている劇団四季のキャストもまさにこのようなオーディションを受けているわけで、自身の努力も重なって演じているのかと思います。四季のキャストではなく、自分の人生に重ねてみたときも、共感できる部分は必ずあるはずで、そういう意味でコーラスラインは見終わった後にいろいろ考えさせられるミュージカルとなりました。今まで見てきたミュージカルがセットの豪華さ、歌の良さ、ダンスの格好良さなどを求めて見ていましたが、それとは違った形で新たなミュージカルの面白さを知った作品です。

コーラスラインは、残念ながらライオンキングなどに比べるとやや人気が落ちるらしく、土日の当日券でも割と取れる様です。ミュージカル初体験の人にはちょっとお勧めできないかもしれませんが(逆にいいのかなぁ・・・)、経験者にはお勧めです。N.Yブロードウェイでも代表的な作品らしいので、是非、東京でやっている間にいかがでしょうか?代表曲の”One”は、日本のCMでキリン一番搾りのテーマに採用され誰もが知っているメロディーです。

さて、Chorus Lineを見終わった後にいろいろ調べたのですが、今年の春先に”ブロードウェイ♪ブロードウェイ:A Chorus Line コーラスラインにかける夢”という映画がやっていた様です。A Chorus Lineのミュージカルは、N.Y.で1975の初演から1990年までロングランをして一度終わった様です。2006年に16年ぶりにリバイバルしたらしいのですが、そのリバイバルの為のキャストにもちろんオーディションをする訳ですが、そのオーディションの模様を映画にしたようです。日本人も一人選ばれているらしく、このミュージカルを見たきっかけでこの映画も見てみたいと思います。

“能”を見に行ってきました。喜多流職分会の自主公演能

先日、池尻にある大変おいしくて、素敵な寿司屋をdairaさんに紹介して頂きました。とても素敵なお店には、とても素敵なお客さんが付きもので、私の隣にいらっしゃった方も、例外に漏れず能楽師の名家の方でした。

能ももちろん流派があり、お会いした方は、喜多流職分会の”粟谷能の会”の粟谷明生氏でした。

参考:
粟谷能の会公式Webサイト
粟谷明生氏の公式ブログ

その際に名刺を交換することができまして、本日、その粟谷さんがシテ(主役)を務める”能”を見て参りました(ご招待頂きました)。芸術に疎い私にとって、能は初めての体験であり、多くの感動がありました。

演目は”雲雀山(ひばりやま)”、前シテ・後シテを粟谷さんが演じていらっしゃいました。

まず、”能”に関してですが、歴史の授業で、世阿弥・観阿弥くらいの人物名が浮かぶ位で、時代背景はもちろん、能の演じ方、どういうシステムなのか?なども全く無知でありました。とりあえず、wikipediaの能のページで最低限の知識だけは付けて臨んできました(もちろんwikipediaの記述がどこまで正しいか疑問ですが)

能を見た感想ですが、全体を通してのトータルな表現は難しいため、とりあえず感じたことを箇条書きで述べたいと思います。

・まず入ったところで思うのは能舞台の綺麗さです。歌舞伎が前に向かって演じているのに対して、能舞台は正方形の舞台であり、横からの角度からも見られるという特徴があります。後ろに松の絵が描いてあり、まさに日本の古典・伝統芸能という感じでした。

・お客さんの客層ですが、やはりご年配の方が多く、私の世代(もう一回り上を含め)少ない印象でした。

・私も以前のブログで書いたように着物(といっても安いもの)を着るのですが、そんなものと比較にならないほど、綺麗な着物で輝いていました。ただ派手というのではなく、奥ゆかしい煌びやかさとでも言うのでしょうか、着物好きならあの着物を見るだけでも価値があるかと思いました。

・”話し方”とでもいうのでしょうか、もちろん日本語ではありますが、あの独特のしゃべり方は、最初の内なかなか聞き取れず話の展開がよく分かりませんでした。しかし不思議なもので、少し聞いていれば割と聞き取れるようになってきたので、こればっかりは慣れなのかもしれません。

・ぶっちゃけ途中ウトウトしてしまいました。理由としては、能楽師たちの声の美しさ・心地よさです。すっと通る声なのですが、うるさくはない、なんとも言えない心地よい声でした。そういえばお寿司やさんでも、声の事をおっしゃっていたので、やはり声には相当のこだわりがあるようですね。

・摺り足(wikipediaによるとハコビというらしい)による独特の歩き方、少し腰を落とした姿勢など、まさに能とも呼べる姿勢とでも言うのでしょうか、とても印象的でした。

・小鼓・大鼓の、ポン・カンという音が、TVなどで和を表す時にBGMと使われるものですが、生で聞くと能舞台との反響もありとても綺麗な音でした。表現が難しいのですが、鼓の”ピアニッシシシモ”とでもいうのでしょうが、どこまでも小さな音が”通る”感じがすごく良い感じでした。祭りなどの和太鼓は全力なので、”小さい鼓の音”というのはすごく良いものでした。

・wikipediaによると、基本的には能は即興芸術らしく、リハーサルは行わないとのことです。見終わった後に考えると凄いの一言です。

あまりに知識が少なく、”間”、”声の張り”など役者さんの表現に関しての感想を言うことはできません。ただただ新しいものに感動したという印象です。今回、ひょんな出会いから能の世界に触れられることができて本当に良かったと思っています。能のシステム・用語は基礎的なレベルは分かってきたので、次回行くときは、表現・内容に目を向けられるようにしたいと思います。鎌倉時代から続く日本の伝統芸能に30歳になってやって触れられたわけですが、なぜこの芸能が数百年も残っているのか、そのあたりの観点からも興味を持って勉強していきたいと思いました。興味のある方、一緒に能を見に行きましょう。

シルク・ドゥ・ソレイユの”コルテオ”を観てきました。

原宿でやっているカナダのサーカス(シルク・ドゥ・ソレイユ)の”コルテオ”を観てきました。

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コルテオ・日本公演の公式サイト

シルク・ドゥ・ソレイユは、太陽(Soleil)のサーカス(Cirque)を意味し、カナダの本拠地を置くサーカス集団です。
シルクには多くの演目があり、今回見たコルテオや、サルティンバンコ、アレグリアなど世界中を回っている演目と、先日紹介した(シルク・ドゥ・ソレイユの”ZED”を見てきました。)東京ディズニーリゾートにオープンした”ZED“などは常設として開催されています。ZEDは数年は見られると思いますが、コルテオは今年いっぱい日本各地で開催した後、またどこかの国にいってしまいます。

ZEDを2回も見て、大変感動していたため、今回のコルテオも楽しみで見に行ってきました。ZEDなどの常設に比べると、移動型のコルテオの演目は、セットも簡易的であり、いわゆる世界中に旅してまわる昔ながらのサーカスという感じでした。”コルテオ”は、イタリア語で行列という意味らしく、ZEDに比べ、ストーリー性があり、アクロバティックな演技だけではなく、観客と一体になって楽しんだり、ストーリーを展開させる様々な演出がありました。コルテオは、肉体の限界への追及というよりは、楽しくワイワイのミュージカルタッチのサーカスという印象です。シルクらしく、人間技とは思えない素晴らしいパフォーマンスで、大変感動しました。セットや衣装なども中世ヨーロッパで統一されていてとても綺麗でした。

さて、比較する必要もないのですが、ZEDとコルテオはどちらが良かったか?という意味では、個人的にはZEDです。どちらが良かったというよりは、好みの話です。
ZEDは、はっきりいってあまりストーリー性はなく、各パフォーマーたちが、強烈なパフォーマンスを個別に見せてくれる感じですが、私のようなアクロバティックなり、人間の限界に挑戦みたいなものを観るのが好きな人間にとっては、ZEDの方が良いのかもしれません。常設ですので、演出も大変練られていて、セットも豪華で(特にスタートの時の幕引きが素晴らしすぎる)、音響も(生バンド演奏)すばらしく、しかも1列目で見てきたのもあり、強烈な印象を残してくれました。

これからコルテオをご覧になるかたもいらっしゃるので、フォローしておくと、コルテオもとても楽しく素晴らしいサーカスだと思います。もちろん感動できると思います!二つに興味があるならコルテオ→ZEDの順番で見た方がいいかもしれません(フォローになってない)。

シルク・ドゥ・ソレイユの”ZED”を見てきました。

先日、シルク・ドゥ・ソレイユの”ZED”を見てきました。

このブログの結論を言ってしまうと、とにかく見に行ってこいです(笑)
私がここで述べてもしょうがなく、見てその素晴らしさに感動してもらいたいです。

少し解説すると、

CIRQUE DU SOLEILとは、「太陽のサーカス」を意味するカナダのサーカス集団で、舞浜の東京ディズニーリゾートの一角に会場を設営し、来年の6月頃まで公演しています。
シルク・ドゥ・ソレイユは多くの演目があるようで、数年前にサルティンバンコなども日本で公演されていましたよね。今回は東京に常設し”ZED”という演目を公演しています。

もうあまりに素晴らしくて途中感動で泣きそうになりました(笑)
やはり人々の一生懸命さって感動させますね。

私はプレミアビューでセンターで且つ一列目という好条件で見ていたので、パフォーマーの表情、汗、あわせのかけ声、舞台下の周りのスタッフの動きなど演出以外の部分でも多くの部分で感動致しました。
プレミア席は前過ぎて上記のような利点もある一方、空中技は真上になるため、全体の演出を見るのであればフロントビューの方が良いかもしれませんね(プレミアでも見えないわけではないです。オススメです)。是非行かれるならセンター寄りで前の方の席が取れるように努力すべきだと思います。

途中舞台構成が変わるわけですが、出演者の安全の為のワイヤーなどは、パフォーマンスをしながらちゃんと二人がダブルチェックをして安全を確かめたり、落下しそうな部分では、ちゃんとその瞬間に下に人が通って助けられるようにしているなど、とても興味深かったです。

みんながそれぞれの演技を十分に練習して、そしてお互い信じ合っているからこそ、あの素晴らしい思いっきりの良い演技ができるんだろうなぁと感心致しました。

最後は会場全体でスタンディングオベーションでしたが、もう自然に立っちゃった感じですね(一番前だし)
一緒に行った知人もとても感動していたようです(つまり感動したのは自分だけではない)

是非、足をお運びください。感動すること間違いなしです。