2015年走り納め。

今年も怪我もなく走り納めてきました。
良い天気でした。

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最後はスピードコンセプトで。

荒川CR

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やっとEPSの調子も良くなり4カ月ぶりにスピコンでの朝トレ。荒川CR。土手が綺麗な色でした。

Bontrager Aeolus 7 D3 Tubular (その1)

昨年(2011年)冬期に発売を開始したBontragerのカーボン極太リム幅ホイールAeolus D3シリーズ。Bontrager/TREKが持ち前のカーボン技術はもちろん、数値シミュレーション、風洞実験などを経て気合いを入れて開発したホイール群です。リムハイトは3cm, 5cm, 7cm, 9cm。それぞれクリンチャーとチューブラーを用意し、しかも前後独立して購入できるので、組合せは柔軟に構成できます。

(米国Bontrager公式サイト: 英語) Bontrager Aeolus D3

TREK JapanのAeolus D3がそれなりに解説してあるページ(こんなに良いホイールなのに、ちゃんと解説した日本語ページはない。残念すぎる。詳しい解説なら、英語サイトを見た方が良いです。)

D3 = Dual Direction Designの略らしく、イマイチキャッチーな名前ではありませんが、かなり空力に関して追求したらしく、Zipp, Hed社の同クラスディープリムを完全に空力特性で上回る結果を発表しています。結果をそのまま信じれば、現時点で張り合う相手はMavic CXR 80だけでしょうか。

Aerodynamic Development of the Bontrager Aeolus D3 Tubular Wheel Line 
(PDFファイル)

空力特性・・。どうなんでしょうね。ホイールだけで議論すればまだまだ改良点はあると思いますが、なにせライダーの体は風を受けるので・・・・と言ったら議論が終了してしまうので、空力特性は重要ということにしておきましょう。少なくともレースでコンマ秒で争うならわずかな空力特性も良いに超したことはありません。ホイールエンジニアとしては追求して当然です。アイアンマンなり180kmの平坦をただ走り続けるなら、コンマ秒が、数秒・数分となり効果があるでしょうね。

 TREK Madone 6.9 SSL (2011) +  Bontrager Aeolus 7 D3 Tubular

D3ホイールは前後独立して購入でき自由度が高いのですが、デザインに関しては制限があります。ホイールとして単品で買う際には、スポークの色は黒、”Bontrager”のロゴの色も白になり他のカラーは選べません。Project Oneで完成車を同時に購入した時のみ、スポークは白くになり、”Bontrager”のデカールも色を9色から選ぶことができます。白スポークはかっこええのですが、単品では購入できません。

今回”Bontrager”の文字カラーが赤のバージョンです。ちなみに全てデカールは”シール”なので剥ぐことができます。TREKユーザー以外でも剥いでしまえば、この高性能ホイールの恩恵を得ることができます。私もTREKバイクを買うまでは、Bontragerは正直ダサいと思っていましたが、TREKユーザーになっちゃうと全く気にならなくなります(あたりまえ)。さらに堅実な物作りで、むしろ好きなブランドになりました。コロコロ印象は変わるものですね。(おそらくイタリアンバイクなどに乗っている方は、ボントレガーはなぁ・・と思っている人がいらっしゃるのでは?)

ニップルは写真で見にくいですが外から調整できるのでチューブラータイヤが貼ってあっても振れ取りは可能です。BontragerはTREKジャパンが完全サポートしてくれるので、おそらくスポーク一本単位で修理は可能かと思います(たぶん) Lightweight, Cosmic Carbone Ultimate, Mad Fiberなどの修理が困難なスポークとは違い、普通に入手可能なDT Aeroliteスポークなのでメンテナンス性は極めて良好です。

写真の黒のバルブエクステンダーは付属していました。他にはクイックリリースと、バルブエクステンダーを回す小さい”Cの字”のパーツ、そしてホイールバックとマニュアル・・。内容物はそんなものだったかな。

ハブは、チューブラーとクリンチャーで違う様です。少なくともチューブラーがDT180 (OEM)で、クリンチャーはそれより1つグレードが下がる(DT240s???)です。詳しくは知らないので、クリンチャーをご検討中の方は一応ご留意くだされ(といっても何ともならんけど)

現時点でのデフォルトのフリーボディは、Shimano/SRAMの10sだと思われます。一方で、Shimano 11sフリーボディ、Campagnolo 11sフリーボディーも販売していますので、交換すればいずれにも対応可能です。少し経てばShimano 11sがデフォルトになるのでしょうね。DT180 / DT240sのフリーボディは共通の様なので、TREK経由で買わずとも直接DTのパーツとして買えば良いのではと思います。私は当然のことながらカンパフリーボディに変更。引っ張って抜いて、また差し込むだけ。交換は簡単です。

参考:DT Swiss Rotor kits Road Campagnolo
http://www.dtswiss.com/Accessories/Rotor-kits


超極太リム(27mm)で、コンチコンペ(22mm)より両側2~3mmリムの方がはみ出ています。これによりブレーキの調整が面倒です。ここまで太くする必要があるかは疑問ですが。乗っていて安心感・安定感があるのは事実です。

これだけ太いのでブレーキのセッティングは他のホイールと共通にすることはできず、すんなり交換というわけには行きません。Bora/Hyperonあたりと交換する場合はワイヤーの調整まで必要です。Madoneはともかく、Speed Conceptは最悪のメンテナンス性のブレーキなので、全く替える気になりません・・。

このホイールに関して、スポーク数と質量を比較してみると、

・Bontrager Aeolus 7 D3 Tubular : 18/24H, 660/795g
・Campy Bora Ultra 80 : 16/18H, 715/825g
・Campy Bora Ultra Two : 18/21H, 565/745g
・Lightweight AUTOBAHN Disc : 780g

質量だけで見れば、Bora2とBora80のちょうど間に入り、LWのディスクとは(後輪)同じ位です。

さて、実際に乗ってみるとこれが実に素晴らしく良い感じ。記事のタイトルが(その1)なのはまだまだ全然乗りこなしていないので、続編で紹介したいと思います。ハッキリ言ってかなり良い感じで、一発で気に入りました。まず、Madoneでいろいろ試して、(面倒ですが)スピコンに履き替えてTTバイクで試してみようと思います。D3 3cmの軽量チューブラー(1150g)をヒルクライム用に、平坦コースやトライアスロンはD3 7cmがあれば、この2セットで全てが事足りるのではと思いました。少なくとも、Bora Ultra 80のようなマッタリ感は全くなく、LWディスクとは質量が同じでも、ここまで違うのかというほど、さっと加速でき、スラロームをしても本当に安心して体を預けてゆけます。いろいろな場面で使うのが楽しみです。

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2012/11/15 次記事更新:Bontrager Aeolus 7 D3 Tubular (その2)