絽の長着の誂え

8月に結婚式に呼ばれているので、茶会などにも使えるように絽の紋付長着を誂えました。
今回も小田織物さん。五泉の平絽七越の白反物から色を小田さんとあーでもない、こーでもないと選択し、染めて仕立ててもらいました。
着物の誂えって出来上がってくるまでがとても愉しみなんですよね。満足の色の染め上がりと抜き紋で良いものがあがってきました。

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関連記事:単衣の長着の誂えました。染め色選び用色見本生成システムの開発。

単衣の長着の誂えました。染め色選び用色見本生成システムの開発。

和装の暦の上での`盛夏`の時期(7~8月頃)が終わり、`単衣`の季節(六月頃、九月頃)になります。そういえば今年の五月に六月の茶会に合わせて単衣の長着を誂えました。

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六月の茶会ということで、単衣の正絹で紋付の長着です。今回も京都の小田織物さんにお願いしました。京都に遊びにいって、小田織物さんで誂えてくるのは実にオススメです。都内で色無地の正絹を仕立てるよりも、京都までの旅行代を含めてもリーズナブルですし満足度も高いです。
小田織物さんは白生地専門ですので、今回は`丹後ちりめん`の白生地を選び、好みの色に染め(+抜き紋で)、仕立てて頂きました。お願いして、染め上がり、お仕立てなど待っている間がまた愉しく。

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*今回選んだ白生地`丹後ちりめん`。白物産地で有名な京都丹後のちりめんです。

基本的にどんな色でも染められますので、今回はどのような色にすべきか悩みました。(小田織物さんに頼めば、近所の知り合いの染め屋さん、そしてお仕立て屋さんに回してくれます)
そこで、あらゆる色のパターンを自動で作成するシステム「色見本システム」をさっと作ってみました。
基本の画像が一枚あればあらゆるカラーパターンを自動生成できます。以下がその出力例。これは紹介用に27パターンしか出していませんが、もっと色を細かく出力設定すれば1331パターンなど生成できます。

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多くの知人にも意見を頂き緑系に絞りました。和装は洋服とは違った顔写りもありますし、ディスプレイの上ではありますがこうやって色見本を見られるのは結構便利でした。男性に限らず、女性の色無地を染める際にも有効ですね。ご興味があればご自身の写真を送って頂ければこういった色見本を作成します(笑)。自動生成なので一瞬です。

今回も1枚目にあるように、宮下家の紋`丸に三つ茶の実`を抜き紋でいれました。紋の部分をマスクして色を染めずに紋を入れるのですね。縫い紋とちがって抜き紋にすると換えられないので格が高いとされています。六月末のお茶会で凄く暑かったのですが、六月は茶会は単衣で・・と望みましたが、結構薄物の方も多く、和装の暦と茶会の場というのは私のようなペーペーにはまだまだ加減が難しいです(笑) まあそれが面白いのですが。

最近は結構街中で男性の和装を見かけるようになりました。茶の湯も何となく盛り上がってきている気がしますし、皆様、是非和装を楽しみましょう。小田織物さんは紹介しますので、京都に遊びに行くついでにでも。

スマホ用熱赤外カメラFLIR ONEが届いたのでその雑感と茶の湯の家稽古を撮影テスト。

2015/07/10 15:00追記:以下の記事の動画はFPSが低くカクカクですが、これはやはりiPad mini初代のパワー不足でした。会社のiPhone6 Plusユーザーに端末を借りてテストしたところ相当なめらかでした。

米国の熱赤外カメラで有名なFLIR社が、iOSスマホ、androidスマホ、およびタブレット用の熱赤外カメラモジュールFLIR ONE(第2世代)を発売開始しました。半年前から予約を入れていて、先週海外向け発送が始まり今日届いたので早速テストしました。日本に入ってきているのはまだまだ少ないかな。FLIR ONEはiPhone5/5s専用の第一世代から、今回Lightningコネクタ対応、またAndroid版も発売になってFLIR ONE 第2世代となりました。

公式サイト:FLIR ONE @ FLIR

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FLIR ONEアプリはiOS/androidともにアプリストアからダウンロード。あとはスマホ・タブレットに差し込むだけ。セットアップは簡単です。私は、Androidスマホユーザーですが、なぜかiOS版を購入しました(いろいろな事情により(笑))。私が持っている対応iOS端末ですとiPad mini(初代)しかないのでCPUパワーが心許なし。
文章で書くより、まずはファーストインプレッション概説としてYoutubeに動画をアップしました。


リンク:FLIR ONE for iOSを簡単に紹介。 | youtube


この動画は、最初の解説動画中で実際にFLIR ONEで撮影されたもの。

<動画内の解説まとめ>
・セットアップは簡単。アプリ(FLIR ONE)をアプリストアからダウンロードしてFLIR ONEを接続するだけ。
・iOS版の場合、iOS標準のカメラインターフェイスとそっくりで直感で使える。
・VGAの解像度でfpsはやや落ちるカクカク動画や、静止画、タイムラプスなどの撮影ができる。動画は音声も記録される。後日iPhone6で確認したところなめらかでした。やはりiPad miniのパワー不足です。
・熱赤外の見え方には数種類のエフェクトがある(今回はレインボーという種類を選んだ)
・画面の中央部には絶対温度が数値で出る。どれほど正確かは未検証。
・メニュー等に日本語対応。

さて、私がFLIR ONEを半年前から予約していたのは、毎晩帰宅後に家で行っている茶の湯(いわゆる茶道)の家稽古の様子を熱赤外カメラで撮影してみたかったからです。
茶の湯の魅力は語り出したら終わりませんが、私個人としては知人と楽しく美味しい一服の茶を楽しむことからはじまり、やはりお点前は美しくありたいものです。
本業の人工衛星でも大いに利用している重力ですが、茶の湯のお点前においても、重力を綺麗に使うという意味で、熱赤外で火・湯・水の動きが視覚的に見えれば少しでも点前・所作の改善に繋がるのではと考えました。
早速、長着の着流しで撮影してみました。風炉・薄茶・平点前です。


リンク:FLIR ONE for iOS(iPad mini) Test 茶の湯 風炉 薄茶 平点前 No2
* あまりに汚い点前でバッシングを受けそうですが、今回はFLIR ONEの動画撮影テストということで恥を承知で動画を紹介。

iPad miniのパワー不足が問題か、FPSがあまり上がらずカクカクしていて流れるように見えないですね。iPad miniではなく、私の点前がカクカクでダメなのかも(笑)

<まとめ>
・FLIR ONEは実に面白いです。私は茶の湯の稽古用に求めましたが、FLIR ONEの公式サイトにあるように配管チェックなどの非破壊検査や、自転車などのパワートレーニングの様子等使い方はかなりありそうです。
・差し込んで、アプリをダウンロードして起動するだけですぐ使えるので簡単でした。
・多少FPSが低くカクカク動画ですが、もうちょっとCPUパワーのある端末でいずれテストしてみようと思います。後日iPhone6で確認したところなめらかでした。やはりiPad miniのパワー不足です。

白生地反物から黒染め、紋抜き、仕立てに京都に行ってきました(小田織物さん)

だいぶ時間が経ってしまいましたが、初夏に京都に着物のお仕立て(の注文)に行ってきました。
今回お世話になったのは、白生地(反物)を専門に扱っておられる「きものとおび 織物屋」の小田織物さん。

茶の湯の稽古はもちろん、週末の外出は基本的に着物になりまして、だいぶ着物の失敗も重ね(笑)慣れてきました。週末の外出や飲み会などでは、長着の着流しですが、茶の湯の稽古では、羽織・袴もつけて行っています。うちの流派では、お点前の際には羽織は外して席入りするので、羽織は必須ではないのですが、の時期(10月→5月)に、防寒も含め羽織をいつも羽織っていたら、袴を付けているのに羽織がない状態で外をあるくのが何とも気持ち的に心許なくなりました。誰もそんなところ見ていないんですけどね。

そこで、単衣・盛夏の時期の羽織を持っていなかったので、お仕立てを頼もうといろいろ調べておりました。今回も同じように、巾のある(身長があるため)正絹の反物を探して、お仕立てを知人に頼むという流れでも良かったのですが、今回は、白生地の反物から染め、抜き紋、お仕立てに挑戦してみることにしました。

白生地で色々調べると、京都の丹後(丹後ちりめん)滋賀の長浜(浜ちりめん)、新潟の五泉などが有名であることがわかり、その辺りで検索すると必ずたどり着くのが小田織物さんでした。小田織物さんは、まさに白生地の専門店で、上述の三織り元を含むいろいろな白生地(小千谷とか、結城紬とか)を扱っており、そして、ご近所の京染め屋や仕立て屋との繋がりも強いので、正に私の今回の希望を小田織物さんだけで対応いただけるとのことでした。メールで恥ずかしいような初心者レベルの質問からいろいろ教えて頂き、そのまま注文でも良かったのですが、やはり着物に関しては一度物を見てみたい(白生地はあまり見たこともなかったので)と思い、京都の旅行も兼ねて行ってきました。

*上洛したのは土曜日でしたが、サイトに書いてあった事前に連絡しておけば土曜日も開けて頂けるという言葉に甘えて、土曜日の朝に対応頂きました。

対応してくれたのは同じ歳の小田さん。同世代ですと親近感が沸きますね。メールの返答も丁寧でしたが、実際に白反物の基礎を実際に商品を見せて頂きながら教えてもらいました。やはりこういう物は一度見ておいた方が良いですね。白生地といっても多くの種類があり、その特徴と工夫を知って、毎度の事ながら日本の伝統技術に感心しました。特に女性用のものはとても種類が多く(モチーフも)、それが綺麗に色が染まってと考えると、着物好きでしたらテンション上がることは間違いなしです。

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今回は、茶事・茶会(席中でははずしますが)でも使える用に、で紋付、そして黒染めにしました。``といっても多くの種類があり、そして黒染めといっても実に種類が多く。白生地の種類と黒染めの種類でまた黒の出方が異なったりと。もう写真では全く表現できる世界ではないので、一言で黒染めとは言う無かれという感じで素晴らしかったです。

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写真の様に、候補になる白生地(男性物はそれほど選択肢がないのも事実ですが)を比べて、そして、いろいろな黒染めのサンプルを拝見して染めの種類(業者)を決定しました。
今回は、新潟五泉の白生地の`平絽`の`七越(ななつごし)`。七越というのは、絽の一種なのですが後で写真を持って紹介します。

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写真では全く伝わりませんし、この黒の深みは写真で伝わって欲しくないですが、サンプルをいろいろ見て泥による泥黒染めを選びました。他には、一度白生地を黄色に染めてから黒く染めたり、同様に藍色に染めてから黒に染めるなど、手にとって見てみると同じ黒染めといえども表情が違いました。この辺りで、自分の着物を白生地から染めて仕立てることの面白さに気が付きました。今回は黒染めでしたが、京都ですので、まさに何色にも染められますし、絵も描けますし、白生地の種類だけでもテンションあがるのに、組合せは無限と言えますし、まさに一品物で大切にしたくなりますね。

小田さんにいろいろ教えてもらい、宮下家の紋のデータを渡して、羽織の仕立て寸法などを確認し注文しました。今まで仕立て上がりの時間だけが待ちでしたが、今回は染めの時間もあるので、確かに注文してから手に入るまでは時間が掛かりますが、何でもネットで物を見ずに注文してその日に届く時代には、逆に大切な物を思い返してくれますね。大量生産ではなく、自分好みに時間をかけて1工程1工程丁寧に進めてくれる過程は、今の時代こそ大切かなと思います。
誂える(あつらえる)=自分の思い通りに作らせるという言葉が、これからまだ価値が出てくるのではないかなと思います。

<しばし時を経て:羽織が到着>

いつの日も箱から出したりする瞬間ってワクワクしますね。しかも、今回は京都に行って反物・染めをいろいろ選び、家紋はもちろん一品物の私だけの物ですからその感慨も一入です。

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黒染め終わった白生地の切れっ端に、今回依頼した泥染め業者のラベルが素敵に貼られていました。この泥染めは登録商標になっているらしく`神光 古代泥黒染め`です。こういうラベルとか個人的には好みです。

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宮下家の紋は`丸に三つ茶の実`。茶の湯を嗜むことになって、家の家紋がまさにお茶の実であるのは嬉しく思っています。茶事・茶会では格を大切にしておりますので、紋付を基本としていますが、今回は縫い紋ではなく、抜き紋にしてみました。その名の通り、縫い付けるのではなく、染める際に抜くわけですね。実に素敵です。そして、先述の絽の七越というのがこの写真でよく分かります。絽の緯糸は、必ず奇数となっており七個ずつ飛んでいるのが分かりますね。七本絽とも言うそうです。これは白生地から見ないとなかなか気に掛けない部分でした。そういう意味で勉強になりました。

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盛夏の時期の羽織ですが、この透け感が何とも涼しげです。見た目は大切。

今回、初めて白生地から染め、紋入り、仕立てに挑戦し本当に良かったと思っています。小田さんの人柄もありますが、実に懇切丁寧に解説していただきだいぶ理解が進みました。実際、男性の色付きの反物は種類も少なく、シンプルで地味な物ばかりですので、今後の反物探しは、白生地から好きな色に染めてもらおうと思っています。今回は黒染めでしたが、どのような色でも染められるということですので楽しみが増えそうです。今度は染めの方を見学・体験してみようかな。

小田織物さんのサイトに、お誂えの記録と題して、皆様の染めたお着物が掲載されています。今回の単色だけではなくいろいろあるので参考になるかと思います。

茶室を借りて初茶事

某茶室を一日借りて初茶事を催しました。茶の湯を初めて今月でちょうど1年。このような未熟な状態で茶事など論外ではございますが、今自分が出来るレベルでやってみるという茶事という趣旨で行いました。客は同世代で茶の湯(流派も違う)を嗜むお友達を呼んで。

この一年、茶の湯の稽古はもちろんですが、全国中の茶の湯に関する場所、寺、塔頭、窯元、各美術館などに足を運んでみると、調べれば調べるほど新しい事柄がでてきてしまい、まさに英英辞典を引いて出てきた単語がまた分からず引き直すみたいな状態です。そのため`ここまで出来たら茶事をやってみよう`と思っているといつまで経ってもできなそうなので、その時点できるレベルでと考えた次第です。

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当日は天気もよく秋晴れ。茶事のテーマは月見と初秋に関わるものにしましたので、まさに秋らしい気候で素晴らしい天気でした。茶室を予約し道具組などの準備を始めたのがちょうど二ヶ月前くらい。茶道具なんてほとんど稽古用の物しか持っていないので、素敵な道具組にはなりませんでしたが、それでもテーマに沿って(理由をこじつけ)、道具組した経験はとても勉強になりました。

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軸の長さが長すぎて下に付いてしまっていたり(笑)、いろいろな失敗も重ね、全てが勉強になりました。それこそツッコミ所満載だと思いますが、少しずつ精錬してゆきたいと思います。

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借りた茶室なので、茶懐石を作ることはかなわず、懐石弁当を出前で取りました。量が多くて失敗(笑)。それだけでは買ってきただけになるため、母親自家製の漬け物(きゃらぶき、ししとう、梅、奈良漬け)を送って貰いました。弁当も素敵ではありましたが、やはり買ってきた物なので何も語れません。一方で実家の漬け物だと、小さい頃から食べて育っているのと、母親が畑から採ってきて毎年漬けているものなので、そのことに関して語ることができますよね。やはりできるだけ自分でつくったものを今後増やして行きたいです。

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御菓子は、いつもお世話になっている御菓子処`さゝま`さんの主菓子と干菓子。事前に注文しておいて、当日朝に受け取って茶室に向かいました(茶道具と供に)。

ちなみに柿の方(求肥)が`秋日和`でまさに色が変わりつつある初秋といった趣で当日にぴったりでした。楓の方も色が変わりつつある練切です。

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つくばいで清めて席入り。袴の着付け等も何度も練習したので慣れてきました。露地草履ではないのですが・・・。

正式な茶事とはとても言えるレベルではありませんが、今回の経験を通して道具組、各種予約などの準備、当日の道具運び、茶事次第、点前、片付け等何から何まで初めてでとても勉強になりました。先生の茶事・茶会では行けばほとんどが終わっているのですが、やはり早くからご準備されてそういった環境になっているわけで、自分でやってみると勉強になりますし先生の大変さもわかりました。今回の反省点・失敗点も多いので次に同じ事を繰り返さないように洗練させて行きたいです。

今回来て頂いたお友達も皆さん準備・片づけなどにお手伝い頂き、そしてお点前も交代でして頂いたりと実に楽しい時間となりました。薄暗い茶室で、湯気が立った釜、音(釜の音だけではなく、近所の小学校の合唱まで)、紅葉がわずかに始まった日本庭園、そして濃茶を皆で頂くなど、全てが美しい世界で茶の湯の魅力をまた感じる事ができました。

袴の着付け教室(2時間マンツーマン)@人形町`衣装らくや`

袴の着付けが自分で出来ないという恥ずかしい状態でしたので、近所の(日本橋人形町)の`衣装らくや`で2時間マンツーマン着付けレッスンに行ってきました。

らくやさんは、以前日本橋の呉服屋を回ったときに着付けもやっていることを掴んでいました。

参考:石田節子流着付け教室@衣装らくや : 自分で着たい方コース

2時間内でしたら何でも質問できるということで、まずは(ほぼ自己流の)着流しの着付けの確認。客観的に教えて貰うのはやはり良いですね。普段`貝の口`で角帯を結んでいるのですが、袴をつける際には、`一文字`結びの方が良いとのことでそれも教わりました。その後、袴の着付けを教えてもらいました。2時間あるので、何度も練習し、忘れそうな場所は写真を取って家で復習できるようにしました。

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(こんな感じで場面場面の写真を残しておきました)

今回は、盛夏の季節も過ぎた麻の長着と袴を持ちこんで受けてきました。麻に袴というのも変わった風合いで良い感じでした。こういう涼しげな着物で(内輪の気楽な)茶会も夏には良いかもしれませんね(かたい着物であることを認知した上で)。早速家に帰って復習。茶の湯の稽古は着流しで毎度通っていますが、今度は袴も着けていこうかなと。別記事にしますが9月末に茶事をおこなうので、今回のレッスンで安心です。

 

茶の湯の稽古と、袴の仕立て上がりと、盛夏の反物。

今日は茶の湯の稽古。稽古を始めた頃は洋服(+帯だけ巻いて)で稽古に通っていたのも最近は着流しで通うようになり、電車等移動もだいぶ慣れてきました。しかし今日は夏陽気だったので、袷の着物は実に暑く。

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garminの腕時計を何とかせねばならん。

来月で茶会デビュー(亭主と板東+雑用)ですが、今日の稽古はその最終確認。お友達が亭主の時に板東をやったり、その逆をやったりととっても楽しく。そして奥深く。毎度の事なら勉強になります。しかし板東をやっていると友達の綺麗なお点前が見えないのが少し残念だったかな。今回の茶会での道具の組合せを先生に見せて頂きましたが、香合などとっても素敵なもので、遊び心もあり興味津々でした。6月らしく、涼しげな道具の組合せになりそうです。

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来月の茶会で使う袴のお仕立てが上がってきたので取りに行ってきました。馬乗りです。とっても良い感じ。やっぱり出来合の物が多い時代にこうやって仕立てて貰うというのは愛着がわきますね。大切にしようと。さすがに正式な(最高格)の仙台平は高すぎて手がでませんでしたが、まずはこの袴で。これだと知人の結婚式にも出られますし。

昨日優秀な後輩の結婚式でしたが、残念ながら黒スーツでの参加でした。スーツでの結婚式参加は昨日をもって最後にしたいものです。せっかくの日本に生まれておきながら着物で冠婚葬祭に参加するのはやはりもったいないなと。それにしても年下のお二人の結婚式でしたが、素晴らしすぎておっさん(私)はウルウル来そうでした(笑)とてもしっかりしていて、同じ歳の頃の自分と比べると雲泥の差。こんなに将来が心配”する必要がない”カップルもないですな。末永くお幸せに。

7月になりますと盛夏の着物になるわけで、麻の反物をちょうど探していました。袴をいつもの閉店セールのお店に取りに行ったところ、いままで無かった麻の反物(男性用キングサイズ)が入っていました。閉店じゃないの?という疑問を抱きつつ5本新しく入ったとのこと。というわけで、麻の反物を買ってきました。お仕立ては茶の湯の先生のお知り合いに特別お安く仕立てて頂けるのでとっても安心です。もちろん良い反物は上天井であるのでしょうが、まずはこんなところから。

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盛夏の着物も楽しみです。さて、暑い中どれだけ着物で出かけられるか。洋服よりも涼しいのかなど楽しみもあり。

先週後半の家での茶の湯の稽古は、神田神保町の御菓子処”さゝま”さんの主菓子でとっても素敵でした。よって紹介。

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抹茶:上林 綾の森
主御菓子:御菓子処 さゝま `玉川(錦玉羹)`

「小豆の漉し餡と白餡と黒胡麻の入った白餡を錦玉羹で固めた物です。美しい流れの玉川を表現しています。」とのこと。田舎で川遊びをしたのを思い出します。いかにも涼しげ。

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抹茶:上林 綾の森
主御菓子:御菓子処 さゝま 紫陽花(錦玉)

紫陽花。素敵ですよね。梅雨の時期は憂鬱ですがこういう御菓子を見ると少し気持ちが晴れますね。

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日本政府観光局がとっても素敵な外国人向け`日本`紹介動画を作成しています。もう数年前作成の物ですが、内容的に全く色褪せるものではなく。その為FullHDではなく画質が悪いですが、実に素晴らしかったので紹介。音楽も素晴らしく。
本当にこの国に生まれて良かったと思います。茶の湯を始めて、指先に気を遣うようになり、茶人・日舞の方達の手の動きの美しさにはっとさせられます。自分が同じようにできないから美しいと感じる。これも茶の湯を始めて良かったことの一つです。

単衣の着物、千奈利のどらやき`三瓢子`、丸久小山園の抹茶と。

六月にお茶会があり、薄茶のお点前(+板東、および雑用)をすることになりました。六月といえば、春単衣の季節なのですが単衣の着物は持っていませんでした。そこで、(少し前の記事でも書きましたが)、北千住の長期閉店セール中の呉服屋で格安反物を買ってきて、単衣の着物を仕立ててもらいました。

今回は、茶の湯の先生のお知り合いの方に仕立てていただきました。しかも茶会が近いということで一週間で上がり。素晴らしい。稽古の日に先生のご自宅まで来て頂いて、先生も含めお点前がしやすさも考慮して採寸し(どこがどーなのかよく分かりませんが・・(苦笑))仕立てて頂きました。せっかく作りましたので、積極的に六月、九月はこの着物で過ごそうと思います。

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こんな感じ。六月のお茶会では、半襦袢を中に着て、紺の袴を付ける予定です。

少し着てみた感じだと、さすがに半襦袢に単衣だと軽いですし涼しくて良い感じです。お茶会で緊張して汗もかくと思いますので、少しでも涼しい方が助かるかなと。今から楽しみです。

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どら焼きマニアのお友達に埼玉県川口の千奈利の`三瓢子`というどら焼きを頂きました。これが実に美味しくて、最近の家の茶の湯の稽古で毎日頂いています。いわゆる上品狙いのどら焼きではなく、シンプルで素朴で(+大きい)どら焼きでまろやかな甘みがとても良い感じです。

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男性の懐紙を広げないとはみ出るほど大きいどら焼きです。オススメです!

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いろいろな茶舗の抹茶を買ってきては飲み比べをしておりますが、だいぶ私の好みなども分かってきました。今週は、近所の日本橋高島屋に販売スペースを昨年より設置した京都宇治の`丸久`小山園の抹茶。

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丸久 小山園 八重の寿(日本橋高島屋厳選)

日本橋高島屋厳選・限定ものらしいです。小山園は、東京の茶道具屋さんなども含め`山政`小山園の方を良く見かけますが、`丸久`小山園も有名な様です(抹茶の品評会で上位独占したりと)。東京駅前の京都府アンテナショップでも売っていて、最近はそれなりに東京でも入手しやすくなっているようです。

さて、この抹茶はなかなか美味しくて、今週は上記のどら焼きも含め実に”美味しい”家稽古になっています。今まで試した中では、通圓の抹茶とこの`丸久`小山園の抹茶がなかなか好みかなと思っています。通圓は少しグレードの高い抹茶を、京都で買ってこようかなと思っています。

初釜と新しい着物と

茶の湯を始めて初の年越し。先生より初釜のお誘いがありました。そこで先生のご自宅での初釜にお友達と赴きました。私とお友達の他に別の曜日に稽古を受けておられる三人の計五人で。ご自宅でということで、洋服でも良いとのことでしたが、せっかく仕立てて貰った着物が先月末に上がってきていたので、その着物(着流し)と羽織で伺いました。年末・年始になかなか新しい着物を試す機会がなく、当日朝からバタバタ。やはり自分で着付けるにも洗面台以外に大きな鏡が欲しいです(これ以上狭くなるので当分無理ですが)

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そういえば、自分の新着物姿の写真を撮るのを忘れました。目的地近くの駅のトイレで(iPhoneで)撮った一枚だけ。帯の位置が高すぎると先生に直され(笑)。

さて、初釜は露地での’つくばい’など茶事の客の所作などもちゃんとやってみようとのことで、いろいろ初体験することができました。実に面白買ったです。菱葩餅をお茶菓子で頂き、濃茶、懐石、そして薄茶と頂きました。初めて先生のお点前(濃茶)を拝見しました(普段のお稽古時にお点前を見せてくれることはない)。やはり綺麗でした。普段の稽古中、私の所作を一つ一つ指導頂いていますが、実際に先生のお点前を見れば、それが連続動作で納得する箇所も多かったです。床はもちろん、皆具の茶道具やお茶碗、吹雪の薄茶器など素敵なお道具でうっとりでした。京都の旅行や、茶道具店通い、陶器の展示会、陶器の書籍をこの数ヶ月読んでいたからか、茶道具に関しては、いつのまにか”その種類”くらいはわかるようになっていました(ふふふ)。私はもちろん点前をしませんでしたが、非常に興味深い、楽しい初釜となりました。いずれ点前座に座れるようにがんばろうかと。

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さて、家に帰っての自宅のお稽古。

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お土産で頂いた”菱葩餅”。

ゴボウの良い香りもあり美味しい主菓子ですね。初釜で頂く機会が多いのでしょうね。
今週の家稽古でのお抹茶は、一保道茶舗の”丹頂の昔”。なかなか美味しいです。

家稽古も、遅くに帰宅してからなのであまり時間がありません(夜更かしすると次の日の朝トレに響く・・)。とはいえ、先生のお点前を拝見する限り、短い間でも集中してやらんといけないなと自認しました。

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さて、新春に向けて、去年の年末に茶道具を2つ購入しました。

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一つは今年の干支にちなんだ巳の蓋置き。安い物ですが、なかなか良い感じです。お気に入り。

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扇子の平棗

正月らしくて良い感じの平棗。プラスチック製ですが、平棗は持ちにくくお点前の練習にもなり良かったかなと。どちらも1000円台の安物ですが、こうやって季節に合わせた道具も楽しみの一つですね。その前にもっとお点前だろうという声が聞こえてきそうですが・・・・・。

 

2013年正月。実家での母親の茶道具での茶の湯。

あけましておめでとうございます。今年も今までどおり、食わず嫌いにならずあらゆる分野に興味深く関心を持ち、広くアンテナを張って過ごしてゆきたいと思います。今年もよろしくお願いします。

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年賀状””写真。蓋置が干支になっているのに加えて、柄杓と蓋置の影で”琵琶”を表現したかったのですが、どうもうまくいかず。これでは瓢箪に見えますよね。瓢箪でも縁起が良いので良いかなと思いましたが、やはり蛇+琵琶にしたかったので、年賀状は巳だけの違う構図の写真にしました。

さて、年末に実家の長野に帰省致しました。ウクライナで既に極寒を経験しているからか、毎年新幹線を降りる時に感じる”つーんとする寒さ”を感じず。両親に言わせればこの2,3日暖かいと言っていましたが。

さて、母親は20代の頃に少し裏千家で稽古をしていた事があるとのことでした。通っている内にお腹が大きくなってきて(兄)、やめてしまったそうですが、将来また稽古を再開するということで、先生に頼んで茶道具一式を揃えたそうです。その茶道具を使って実家で薄茶を点ててみることにしました。そういえば大学で上京するまでの18年間床の間に風炉釜(当時は風炉という言葉も知りませんでしたが)が飾ってあって完全に風景と化していましたが、今回その風炉釜が40年ぶりに再稼働させました(つまり、結局母親は稽古を再開しなかった)

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さて、40年ぶりなので内部が埃っぽいのと、風炉の灰を少し減らすために外に持ってきていろいろ掃除。風炉に灰が入っていたってことは少し使ったのかな?と母親に質問するも、まったく記憶がないとのこと。そこらじゅう拭いて、釜の部分は何度も水で流して清掃。炭での風炉点前なんぞ、なかなか練習できないので良いきっかけとなりました。

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”炭”自体は、当時買ってあったものがそのまま残っており良質な炭が大量にありました。ガスコンロで火をつけて、炭を配置。何度か試行錯誤を繰り返すことで火力や加減などがわかってきました。そもそも、農家の出身なので昔から野焼や山焼で炭はよく扱ってきました。この綺麗な炭がなくなっても、実家には炭がたくさんあるので扱いなどは大丈夫そうです(東京でやるには少し考慮が必要ですが)。あと炭が定期的に火花を飛ばしますが、そのために風炉の前にガード(名前がわからん)があるのも経験的に分かりました。東京の自宅で使っている電気式の風炉釜も見た目をそろえるために前にガードがありますが、これも実際に炭を使って火花が四方八方に飛ぶのを見ると見方が変わりますね。

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先日のブログで紹介したように、風炉先屏風を東京の家で購入頂きましたが、実家には無いようで、写真のように奥に父親の碁盤が写ってしまっています(笑)。風炉先重要ですね。また長野県ですので、やはり畳は江戸間。いつもより狭くて少し感覚が違いました。

さて両親、兄夫婦、姉夫婦に下手な点前ではありますが、薄茶を点てました。あと兄夫婦の甥っ子たちにも。彼らは走り回っていましたが(笑)。やはり炭の風炉は見た目貫禄あって良いですね。火力のコントロールは止められないので難しいのですが、水差しで調整するなどだいぶ慣れてきました。それにしてもこの風炉釜が沸騰温度近くになったときに”鳴き”は本当に良い音です。水を差すとまたすっと収まるのも良い音ですし。

さて、建水が抹茶色なのは理由がありまして後述。

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新幹線で上田駅に帰ってきた時、迎えに来てくれた母親に”お菓子屋さんないの?お茶の前に食べる主菓子を買いたい”と聞いたところ、家にお菓子があるよとのこと。そこで出てきたのが写真の主菓子。見た目はちょいと悪いですが、実家でとれたサツマイモと小豆(あんこ)で作った母親手作りのお菓子。とても素敵でした。東京ではそれこそ一個数百円もする主菓子を御菓子司から買ったりするのが当たり前でしたが、こうやって実家の自家製でさっと出されると、東京の生活をちょっと考えてしまいますね。これには少し感動しました。母親からすれば(正月だし)あんこもいくらでもあるのに、お菓子位さっと・・という感覚の様でしたが、”わび茶”なりいろいろ歴史を調べているにも関わらず、なんでも買って揃えている感覚が少しずれているなと。

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今回の抹茶は、(記事の公開が遅れていますが)先日行ってきた京都の醍醐寺で買ってきた金粉入りの抹茶。醍醐寺ですから、秀吉がモーレツに豪華な茶会を開いた記録が残っています。それに合わせて、金粉入りの抹茶が売っていました。正月にはちょうど良いかなと思ってその抹茶で点てました。写真で金粉見えるかな?

さて、金粉はめでたいので良いのですが、どうもこの抹茶があまりおいしくない・・・・・。いろいろ抹茶の量や、別に買ってきた一保堂茶舗の抹茶と比べてもやはり味が劣る・・・。一連の点前の後にいろいろ試行錯誤して抹茶を捨てたりしていたので前の写真の建水が緑になっているのでした。結果的にはやはり観光地で売っていた抹茶で金箔のみが売りの抹茶という結論になりそうですが、その前に釜の白湯の味が良くない。姉夫婦が昼に実家に来て、私は待せまいと、ガスの瞬間湯沸かし器で中途半端に温めたお湯を釜で加熱したのですが、やはりお茶に限らず経験的に瞬間湯沸かし器のお湯ってまずいですよね。その白湯のまずさが直接お茶にも出てしまっていました。感覚的にはそう思っていたのですが、今回金粉の不味の抹茶で”おかしいなー”と思った為にいろいろ試行錯誤をして、この白湯の味にも気が付きました。やはり水を一気に釜で沸かしたほうが白湯の味が良いですね。プラセボかな?(笑)

そういえば、帛紗さばきで”ちりうち”をしたところ、母親も稽古でちりうちをしたとのこと。そして茶道具と伴に出てきた教則本に”表千家”と。というわけで母親も表千家でした(笑)勘違いしていたようですが、40年前ですからそんなものかなと。私は一緒に稽古に行っているお友達以外表千家の方を見たことがないので、珍しいなと。

まだまだお点前が下手すぎて話にならないのですが、家族に薄茶を点てられたのはとても良い経験とお稽古になりました。特に炭を扱えたのが大きかったですし、先述の自家製菓子や、白湯の味などいろいろ学ぶことは多く楽しい”茶の湯”の帰省になりました。茶杓作りに挑戦しようと実家の山の畑から竹を持って帰ろうとしましたが、細い竹しかなくどうも作れそうにありませんでした。またそれは別途考えます。あと、先日、記事を書いた上田紬の反物も見てきました(参考:地元の伝統工芸”上田紬”と”真田紐”)。男性の反物は数が少なかったのですが、女性物の反物はかわいいものが多く素敵でした。いずれ上田紬の着物もほしいなと(聞くと、東京よりも仕立て代が安いみたいですし)

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さて・・。正月なので、ウチの檀家のお寺さんと、近くの神社に初詣に行ってきました。

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お世話になっているお寺の観音堂。激傾斜の石の階段が右側に。昔、この階段上るの怖かったなぁと思い出しました。ちなみに観音堂は年々傾いているそうです。怖い・・・。

天気も良く、茶の湯も楽しみ、兄弟の甥っ子・姪っ子にも会えた良い正月となりました。

 

 

******* 2013/01/02 追記 *************

さて、1月2日の午後に上京予定だったのですが、早朝に朝ランニングして、出発までにまた薄茶を点てました。

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そもそも表千家のお点前は、薄茶を点てるのにこれ以上省略できないところまで最適化されている訳ですが、今回また一つ良い経験がありました。湯を茶碗に入れ、茶筅通しをする訳ですが、四〇年間使われていなかった茶筅だからでしょうか?、この三日の点前で茶筅の先の一本がポキッと割れました(茶筅通しの時に)。茶筅通しは、茶筅の先の痛みを確認する意味があるのですが、こうやって古い道具で実際に茶筅から先が折れるとこの茶筅通しを省略せずにお点前に残っている理由が分かりますね。茶碗に1cm程度の竹片が入ったのはわかったのですが、そのまま点前をしたところ、茶巾で茶碗を拭く時点で回収できました。これが抹茶に入ってしまったら客の口に入ってしまう可能性がありますものね(もちろん水屋で仕組む時点で確認する必要があるとは思いますが)。やはりいろいろな環境で点前をするといろいろ経験することができますね。