スマホ用熱赤外カメラFLIR ONEが届いたのでその雑感と茶の湯の家稽古を撮影テスト。

2015/07/10 15:00追記:以下の記事の動画はFPSが低くカクカクですが、これはやはりiPad mini初代のパワー不足でした。会社のiPhone6 Plusユーザーに端末を借りてテストしたところ相当なめらかでした。

米国の熱赤外カメラで有名なFLIR社が、iOSスマホ、androidスマホ、およびタブレット用の熱赤外カメラモジュールFLIR ONE(第2世代)を発売開始しました。半年前から予約を入れていて、先週海外向け発送が始まり今日届いたので早速テストしました。日本に入ってきているのはまだまだ少ないかな。FLIR ONEはiPhone5/5s専用の第一世代から、今回Lightningコネクタ対応、またAndroid版も発売になってFLIR ONE 第2世代となりました。

公式サイト:FLIR ONE @ FLIR

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FLIR ONEアプリはiOS/androidともにアプリストアからダウンロード。あとはスマホ・タブレットに差し込むだけ。セットアップは簡単です。私は、Androidスマホユーザーですが、なぜかiOS版を購入しました(いろいろな事情により(笑))。私が持っている対応iOS端末ですとiPad mini(初代)しかないのでCPUパワーが心許なし。
文章で書くより、まずはファーストインプレッション概説としてYoutubeに動画をアップしました。


リンク:FLIR ONE for iOSを簡単に紹介。 | youtube


この動画は、最初の解説動画中で実際にFLIR ONEで撮影されたもの。

<動画内の解説まとめ>
・セットアップは簡単。アプリ(FLIR ONE)をアプリストアからダウンロードしてFLIR ONEを接続するだけ。
・iOS版の場合、iOS標準のカメラインターフェイスとそっくりで直感で使える。
・VGAの解像度でfpsはやや落ちるカクカク動画や、静止画、タイムラプスなどの撮影ができる。動画は音声も記録される。後日iPhone6で確認したところなめらかでした。やはりiPad miniのパワー不足です。
・熱赤外の見え方には数種類のエフェクトがある(今回はレインボーという種類を選んだ)
・画面の中央部には絶対温度が数値で出る。どれほど正確かは未検証。
・メニュー等に日本語対応。

さて、私がFLIR ONEを半年前から予約していたのは、毎晩帰宅後に家で行っている茶の湯(いわゆる茶道)の家稽古の様子を熱赤外カメラで撮影してみたかったからです。
茶の湯の魅力は語り出したら終わりませんが、私個人としては知人と楽しく美味しい一服の茶を楽しむことからはじまり、やはりお点前は美しくありたいものです。
本業の人工衛星でも大いに利用している重力ですが、茶の湯のお点前においても、重力を綺麗に使うという意味で、熱赤外で火・湯・水の動きが視覚的に見えれば少しでも点前・所作の改善に繋がるのではと考えました。
早速、長着の着流しで撮影してみました。風炉・薄茶・平点前です。


リンク:FLIR ONE for iOS(iPad mini) Test 茶の湯 風炉 薄茶 平点前 No2
* あまりに汚い点前でバッシングを受けそうですが、今回はFLIR ONEの動画撮影テストということで恥を承知で動画を紹介。

iPad miniのパワー不足が問題か、FPSがあまり上がらずカクカクしていて流れるように見えないですね。iPad miniではなく、私の点前がカクカクでダメなのかも(笑)

<まとめ>
・FLIR ONEは実に面白いです。私は茶の湯の稽古用に求めましたが、FLIR ONEの公式サイトにあるように配管チェックなどの非破壊検査や、自転車などのパワートレーニングの様子等使い方はかなりありそうです。
・差し込んで、アプリをダウンロードして起動するだけですぐ使えるので簡単でした。
・多少FPSが低くカクカク動画ですが、もうちょっとCPUパワーのある端末でいずれテストしてみようと思います。後日iPhone6で確認したところなめらかでした。やはりiPad miniのパワー不足です。

熱海桜&熱海梅園&MOA美術館

熱海桜&熱海梅園&MOA美術館へ

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* Canon EOS-M2 + EF-Mレンズ(11-22, 22, 18-55, 55-200の4本)
* いつも通りEXIF残してあります。クリックすると縮小前の元サイズへリンクしています。

2015年正月・初詣

今年もよろしくお願い致します。
大雪の中、地元のお寺、神社に初詣に行ってきました。

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2014年初詣。

毎年恒例の初詣に。そしてウチがお世話になっているお寺に護摩に願い事を。

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近くの滝宮神社で初詣。

続けて真言宗豊山派の龍水寺の護摩(供養)へ。

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岩壁に乗っている観音堂。相変わらず凄い。

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家内安全を祈願。

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そしてお雑煮。お餅も自家製です。

今年もサンタクローズから素敵なプレゼントが・・。

いつも通りの5時過ぎに起きようと思ったら何やら布団が重い・・・・・・。

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おお、去年に続いて(参考:去年の記事”クリスマスプレゼントと茶湯のお稽古(第七回目)”)、今年もサンタクローズからプレゼントがありました。
しかも今年は二つ!・・とはいえ、何か箱が出物(=中古)の様に痛んでいるぞ・・・・。あれれ。

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一つ目の箱には、なんと`円座(えんざ)`が入っていました(笑)。茶事において、寄付に重ねて置いてあり、茶室への席入りまで腰掛けて待っている間に使う円座でした。しかも五座。なんとまぁ。元々は農家が冬期の内職に藁で編んでいた物の様ですが、最近は円座自体求める人が少なくなり、また編める方も少なくなり新品が中々出ないので出物を捜していました(と、サンタが言っていた)。

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美しいですね。これは、茶事だけではなく、家の畳の上に座っている時も使えそうです。そういえば、師走のこの時期は`しめ縄`の時期なので、実家では家族が秋に収穫した残りの藁でしめ縄を編んでいるかと思います。この円座も私の親なら編めるかもしれません(たぶん)

さて、二つ目の箱は・・・

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なんと長板でした!真塗。どうやら風炉用なので、この時期には少し合わないのですが、畳が京間ですし、大は小を兼ねるから家稽古には良いだろうと思いました(と、サンタが言っていました(笑))
しかも出物とは思えないほど綺麗で、とても良い感じです。ただの板ですが、されど板でして、茶の湯では立派な`棚`の一つです。長板の四つ角に竹で柱を立てて、上にも板が乗ったのが`台子`で、雛人形の前列に並んでいますよね。昔は嫁入り道具に台子の棚に飾られた茶道具を持っていったのでしょうか??台子はかなり茶の湯の稽古のフェーズが進んでいますので、皆さん嫁入り前にそこまで進めたのでしょうか・・・。

さて、せっかく長板を頂いたので、稽古用の量産型`青磁皆具`で飾ってみました。

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風炉の長板。とても良い感じ。(鬼面風炉でないのが残念ですが・・・)。今まで長板と同じ大きさの紙を敷いて稽古していたので、これで家稽古も捗りそうです。

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炉用の飾り。やはり長板が長すぎて間延びしてしまいますね・・・。(炉用の長板はもっと横に短い様です)

去年の風炉先屏風(写真の後ろに写っている物)に続いて、今年もなかなか渋いクリスマスプレゼントで、家の稽古も楽しくなりそうです。円座も春先の茶事で使ってみようと思います。

さて、昨日はクリスマスイブで、帰宅時に地下鉄駅内のHIROTAでクリスマスバージョンのシュークリームが売っていました(ので、買ってきました)

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クリスマスっぽく白い茶碗(白天目の天目台なしで)で。

雨の六義園へ。

雨の中、六義園へ。桜も終わっているし、つつじの時期もちょいとずれていて、そして雨だと六義園は静かでした。相変わらず素敵な庭園。茶の湯を始めてからは最初の訪れ。

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さて、六義園には借りられる茶室が。(写真の通り近づけませんでした)

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宣春亭という茶室で5人までとのこと。畠山記念館などとは違い都営(?)なので、レンタル代はかなり安かったです。六義園の庭園を見ると、ここを借りるのも素敵かなと思いました。

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雨でも実に美しく。

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途中抹茶を頂きました。

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写真の通り、お裏のお点前。こういう庭園でのお点前では殆どが裏千家ですね。

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実に若緑が美しく。

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六義園相変わらず素敵な庭園でした。もちろん、桜・楓の紅葉の季節は美しいのは間違いありませんが、こうやって空いている六義園はゆっくりできて素晴らしかったです。

第二回:続”茶の湯”を辿りに京都へ赴く(二日目)

”茶の湯”に関する京都への旅に再び行ってきました。その二日目の記事です。

参考(一日目の記事:この記事の前編):第二回:続”茶の湯”を辿りに京都へ赴く(一日目)
参考(前回の京都の旅「一泊二日」):”茶の起源”を辿りに京都へ赴く(一日目)

さて、ビジネスホテルの朝食をできるだけ早く食べて出発。今回もAPAホテルを利用しましたが、さすがは京都・・・。ビジネスホテルとはいえ高いです。京都の宿は、こういったビジネスホテル以外の選択を考えないと。

本当は、東山区鷲尾の西行庵の朝茶(朝5時 or 6時)に行ってみたかったのですが、一人では予約も出来ず。京懐石などもそうですが、やはり京都は一人で行くのはいろいろ不利ですな(笑)門前払いとはこのこと。

さて、京都駅(JR)→向日町駅→(バス)→南春日町バス停という移動・・・。遠い・・。
大原野神社に向かいます。

今回の写真も全てクリックすると拡大します。細部をご覧になりたい方は。

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周辺地図を一応掲載(クリックすると拡大)

◆其之九:大原野神社(おおはらのじんじゃ)

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大原野神社(おおはらのじんじゃ)の解説板。クリックすると拡大。

大原野神社公式サイト:http://oharano-jinja.jp/

この神社の由来は公式サイトなどをご覧頂きたいですが、784年に平城京→長岡京に遷都の際に、春日大社の分霊を遷し祀ることにしたのが起こりとのこと。1200年以上の歴史があります。

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大原野神社 一の鳥居

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(酷い写真ですが)鯉沢の池

この時期は何もないですが、かきつばた、水蓮の花が綺麗とのこと。

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千里桜 : 春に来れば綺麗でしょう。

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本殿 ちょうど朝9時で祈祷(?)されていました。

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本殿。

さて、これだけですと歴史のある神社の紹介で、一見`茶の湯`に関わりがないようですが・・。

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なんと、茶筅形。おみくじをくくりつける竹の置き物。

どうやら、ある茶の流派の方達が、茶会や茶筅供養などこの神社で以前やっていたことから来ているようです。

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春日乃茶屋

神社内に春日乃茶屋というのがあります。ここで薄茶でも頂きたかったのですが、営業していませんでした。

さて、大原野に来たのは、この大原野神社だけではなく、勝持寺を見たかったからです。大原野神社からすぐ近くなので歩いて向かいます。その道が実に素晴らしく。

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素晴らしい太さの竹が生える竹林

野上彌生子の小説『秀吉と利休』をベースとした映画「利休」で、利休役の三國連太郎が竹林に入って、”竹を一本貰うよ・・”というシーンがあるですが、あんな太い竹林なんぞ京都には普通にあるのかな?(あのシーンは小田原界隈かもしれませんが)と思っていましたが、やはりあるのですね。正月に実家に返った際に、茶杓用に実家の竹林を見に行きましたが、とても細くて茶杓にはむきませんでした。こうやって、写真の様なガッツリ太い竹を見ると、確かにの花入れを作りたくなりますね。一本持って帰りたかったです(もちろんダメ)

◆其之十:勝持寺(しょうじじ):花の寺

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勝持寺に到着したとおもったら、あれれ門が閉まってる。どうやら2月は一般拝観はしていないようで、拝観したい場合はインターフォンで呼び出して門を開けて貰う必要があるとのこと。勝持寺は、”花の寺”として知られ桜が極めて有名なお寺です。きっとこの2月に来る方は少ないのでしょうね。季節外れに勝持寺を訪れる際には、事前に問い合わせください。

勝持寺公式サイト:http://www.shoujiji.jp/

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西行桜

西行さんが植えたと伝わるこの”西行桜”が有名で花の寺と呼ばれるようになったとのこと。

お寺の由来を公式サイトより引用。

当山は、京の西山連峯の麓にあって、小塩山大原院勝持寺と呼ぶ古刹であります。白鳳8年(西暦679年)天武天皇の勅によって神変大菩薩役の行者が創建したのが始まりで、延暦10年(西暦791年)に伝教大師が桓武天皇の勅を奉じて堂塔伽羅を再建され、薬師瑠璃光如来を一刀三礼をもって刻まれて本尊とされました。

このお寺も非常に歴史があるのですが、1140年にこの寺で出家して”西行”と名乗ったことで有名なお寺でもあります。西行さんが出家したのがこの勝持寺で、朝茶に”行けなかった”西行庵が、西行さん最後の地とのことです。さて、この勝持寺を訪れたのは、このお寺で”闘茶”を行っていたという記録があるため。

前回の京都の茶の起源を訪ねる旅(二日目)で、高山寺の栂尾茶の茶畑を見てきました。栂尾茶は本茶と呼ばれ、それ以外と区別されていたようです。”闘茶”は、その茶が本茶か否かを当てるゲームであり、一時流行ったとのこと。このお寺は花が綺麗なので、花見をしながら闘茶がとても盛り上がったようです。今は闘茶にかかわらず茶事などの行事もないようです。

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解説板。クリックすると拡大

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2月は拝観者が少ないとのことですが、椿が庭中に。むしろ茶の湯の方達は2月頃来て、静かに見て回るのも良いかもしれません(おそらく桜の季節にきたら意見がかわる来もしますが(笑))

(*さてこの記事を書くのが遅くなってしまい、今はもう3月も下旬。京も東京と同様に桜の開花が今年は早いようですので、今頃勝持寺は桜満開かもしれません)

さて、ここでもバスの時間を調べておいたので、南春日町バス停にダッシュで戻ります。バスで向日町駅に戻り、JRで京都駅に戻ります。そして、京阪電車で八幡市駅に向かいます。

◆其之十一:松花堂 庭園・美術館(しょうかどう)

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松花堂美術館(どうでもよい写真ですが・・・)

松花堂庭園・美術館公式サイト:http://www.yawata-bunka.jp/syokado/

さて、前日に本阿弥光悦の光悦寺に行って参りましたが、光悦と共に寛永の三筆として、書の達人であり、茶人としても名高い松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)の邸宅があった松花堂庭園、および美術館に向かいました。はっきり言って勝持寺あたりからだと公共の交通の便が悪くかなり時間がかかりました。車があればだいぶ違ったかもしれませんが、観光シーズンだと車は渋滞の可能性もあり難しいところです。

写真の美術館は庭園を見た後に見に行ってきました。松花堂昭乗の生い立ち・文化人との交流など歴史を学べます。利休の時代よりも新しく、小堀遠州との交流が深かったため、少し茶風も変わってきていたのでしょうね。そういえば、美術館の内容を含めどんな茶風であったのかは、あまり書かれていなかったような・・(気が付かなかっただけかな)

庭園とこの美術館の間に、「きっちょう」松花堂店があります。松花堂といえば松花堂弁当を思い浮かべる方もいるかと思いますが、その松花堂弁当の発祥はもちろんココ。そこでここの「吉兆」では元祖松花堂弁当のランチを頂けます。今回は時間がなかったので頂けませんでしたが。

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数寄屋”梅隠”(再現したもの)

松花堂庭園は数寄屋(茶室)がたくさんあります。一般でも予約すれば使えるようで茶事などに使われている様ですね。この”梅隠”は、利休の孫”千宗旦”好みの四畳半の数寄屋を再現したもの。という様に私が解説するよりは・・・

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茶室「梅隠」の解説板。クリックすると拡大。

このようにそれぞれの茶室に間取りも含め解説されています。

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蹲(つくばい)も。

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数寄屋「松隠」

小堀遠州の数寄屋「閑雲軒」を数寄屋研究の第一人者中村昌生先生が再現された茶室とのこと。4畳台目。数寄屋を学ぶときに中村先生の本は避けては通れないですね。家にも数冊あります。数寄屋の研究とはなんと優雅な。

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「松隠」の蹲。こんなに高い位置に。元々床の高い建築の様で。どうやって手を清めるかこの高さだと分かりません(・・・と外からやるわけではないのかな??)

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さて、「梅隠」「松隠」と来て、

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数寄屋「竹隠」

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この「竹隠」は、千宗旦・小堀遠州などの再現ではなく、現代の数寄屋大工(茶室専門の大工)が現代の技術を使って作った茶室とのこと。右奥には金色の竹が見えますでしょうか?

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「竹隠」から見える金明孟宗竹

竹の中で最も美しいと言われる金色の竹「金明孟宗竹」が「竹隠」からは見え、借景としています。素敵です。

ちなみに松竹梅の茶室。それぞれの茶室は一般人でも利用できるようですね。
http://www.yawata-bunka.jp/syokado/shiyou/index.htm
これによると竹隠で15000円。意外と安い??

さて、いよいよ松花堂昭乗の草庵茶室「松花堂」に向かいます。しかし写真禁制でした。しかも茶室「松花堂」自体も工事中で外観が見えないという・・・。少し遠くから覗きましたが小さな草庵で、晩年多くの昭乗の友達(超一流文化人達)が気楽に遊びに来ていた雰囲気が出ておりました。昭乗が寛永14年(1637)に建てたもので(復元ではない)、京都の有形文化財となっています。

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とにかく松花堂庭園は綺麗でした。ちょいと京都市内から遠いですが、数寄屋(茶室)にご興味があれば是非に。

◆其之十二:朝日焼窯元@宇治(あさひやき)

さて、宇治にやってきました。

京都の焼き物といえば、樂焼、京焼、清水焼、御室焼と・・・・朝日焼。

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朝日焼(窯元)

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朝日焼(窯元)

宇治の窯元 ”朝日焼” 公式サイト:http://asahiyaki.com/

茶の湯と共に400年の歴史のある窯元。宇治に訪れた際に是非足を運ぼうと思っていました。現15世にはお二人の男性のお子様がいて、お二人とも陶芸をされているとのこと。弟さんは、今までの朝日焼とは違うテイスト(というより全然違った)で作品を作り、兄弟でコラボしたりいろいろ試しているようですね。長男さん(次期16世の方)の作品を拝見しましたが、素敵でした。買うなら値段の安い今のうちですかね(笑)先日の多治見に行った際にも同世代の`次`代が活躍していましたが、こうやって家を繋いでいくのも大変ですが素敵な文化ですね。(当たり前ですが)茶の湯もされているとのこと。

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福寿園の宇治工房が朝日焼窯元の隣にありました。とりあえず、家稽古用の抹茶を買ってきました。

◆其之十三:通圓(つうえん)

さて、宇治と言えば、宇治橋のたもとにある通圓。

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通圓(つうえん)

通圓公式サイト:http://www.tsuentea.com/

もともと武家であり、宇治の橋の橋守などから商売をはじめ、橋を渡る人々にお茶を配り(売り)売り続けて853年。すごい歴史です。実際には前回の京都の旅の記事でも書いたように、栄西さんが茶の種を持ってきて建仁寺を建立したのは、1202年ですから通圓創業(1160年)より後です。その旨を通圓のご主人に質問したところ、最初は上記の様に、橋守などから始めたようです。茶の起源を自分の足で歩いておきますと、こういう無駄な知識が付きますね(笑)

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さて遅いお昼。茶そば。

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続けて、薄茶と茶だんご。

さて、お土産に”橋守の昔”という抹茶を買ってきました。家稽古に使いましたが、とても美味しかったです。少なくとも今までの家稽古(ウチの水、釜などの環境を含めた)では一番美味しく。また通販で取り寄せようかと。

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宇治橋

さて、通圓では、秀頼から茶会用の水を汲んでくる仕事を頼まれたらしく(第10代、第11代)、今でも10月に宇治橋三の間から水汲をくむ茶祭りをされているとのことです。素敵ですね。一度見てみたいです。

さて、もう新幹線の時間が近く、上林春松本店で徳川家康が愛した”祖母昔(ばばのむかし)”の濃茶用抹茶を速攻で買って京都駅に戻り新幹線に飛び乗りました。

今回の2回目の京都の旅も実に素敵な旅となりました。1回目が茶の起源+利休に関する旅、今回は利休より少し新しい時代の茶人などや、広義な意味で茶に関する場所・寺院を訪ねました。京懐石も実に美味しく、やはり素敵な町ですね。また近々、今度は誰か茶の湯好きな人を誘って、二人以上から予約できる各所を訪ねたいと思います。

茶道に触れてきた。

お知り合いが茶道をやっていまして、前々からやってみたい(見てみたい)と思っていました。この度、そのお知り合いが先生のご自宅でお茶を点てるということで、見に行ってきました。

お知り合いとそのはとこさんのお二人がそれぞれ二回ずつ点てるのを見させていただきましたが、本当に動き動きが美しく非常に感銘を受けました。

表千家でしたが、要所要所の動きがとても麗しく綺麗で、しかもその動きは非常に合理的な理由で決まっており、理系の私には非常に響く理由が多かったです。(理系・文系という考え方は大嫌いなのですが便宜的に使いました)


お借りした扇子。男性用はもうちょっと大きい物を使うようです。
(本来お茶の世界は写真は厳禁ということで、これも御法度なのですが、今回は特別に体験ということで許可をもらいまして)

とりあえず少しずつ覚えてゆきたいと考えています。せっかく着物もあるので、それも生きるかもしれませんし。

宇宙に通じる物があるかもしれませんし、戦国時代の大名達がこうやってお茶を点てながら命のやりとりをしてきた訳ですから、その心の片鱗にでも触れてみたいと思います。

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追記:2012/09/30 茶道のお稽古(二回目)