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カテゴリー: 写真
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若洲の朝焼けとFuji CC M30色補正光学フィルターによる比較撮影
今朝の若洲の朝トレ。気温-1.8度まで下がりました。撮影後の確認だったので-2度までいったかもしれません。
朝焼けは水平線近くに雲が出てしまいましたが綺麗でした。
このブログでよく紹介している富士フィルム製の光学フィルター(一般的にはゼラチンフィルターと呼ばれているもの)の一種:色補正マゼンタ(30)[通称CC-M30]の有無を朝焼けで比較しました。
ピラピラシートのフィルターをフィルターホルダーに入れてレンズの前に通します。今回の撮影ではホルダーを使わずに手でシートフィルターをレンズの前に押し付けて撮影しました(風が強い時は大変です)
フィルム時代や、Photoshopが無かった時代はこういったシートフィルターで色補正なりNDなりを実現することも多かったのですが、最近のディジタル処理を考えると無用になりつつあります。
名前の通り、マゼンタ側にシフトするフィルターですので、Photoshopで同様の処理をすることは技術的には可能かと思います。
私もPhotoshopは多用しているので、こういったフィルターを使うのは矛盾しているのですが、それでもできるだけ「光学的に」「化学的に」「一刹那的に」被写体を残すことに少しのこだわりがあり、このマゼンタシフトのフィルターを愛用しています。
このゼラチンフィルターは、7.5cm x 7.5cmの3インチ規格と、10cm x 10cmの4インチ規格が一般的です。
Sony a6500 + SEL1018 + Canon製シートフィルターホルダー(ゼラチンフィルターホルダーシステムIV) + CC M30
参考までに富士の光学シートフィルターの詳細スペックシート(PDF)を掲載しておきます。
http://fujifilm.jp/support/filmandcamera/download/pack/pdf/ff_opticalfilter_001.pdf
* CC M(マゼンタ)は、PDF中のP38に掲載されています。500~600nm波長域を吸収していることがわかりますね。
比較撮影条件:
・カメラ:Sony a6500 (ILCE-6500)
・レンズ:Sony E10-18 F4 OSS : SEL1018
・三脚固定、手ぶれ補正Off、F11、RAW(IDC現像 : ホワイトバランス白熱灯、歪曲収差補正 On)、ISO100
・フィルター:富士フィルム製シートフィルター(10cm x 10cm) : CC M30 (色補正:Color Compensating : Magenta 30um)
夜景で使っても面白いですし、シートフィルターホルダーがとりあえずなくても、手でレンズの前に支えるだけでも(三脚撮影時)フィルターが掛けられるので興味があればどうぞ。
Canon EOS M : 近赤外Falseカラーテスト
IRカットフィルターを外したCanon EOS M(初代)を使って、近赤外(NIR)をRedに割り当てたFALSEカラーイメージを作ってみました。この時期は、紅葉も終わり常緑種だけがNIRを反射させるため、反応が面白いです。
IR透過・RGBカットフィルター(0.72um)を有り無しで連続撮影しています。波長が違うので焦点距離がずれ、特に広角撮影だと若干ズレが発生しています。
また、IR透過・RGBカットフィルター無しの場合は、NIRもセンサーとしては受かってしまっているので原理的にはうまくバンド間で切れていません。IRカットのシートフィルターなんかが安価に購入できれば良いのですが(または正常なEOS Mボディ)。
Sony α6500 朝焼け4K動画テスト
Sony α6500 (a6500 : ILCE-6500)を導入してから約3週間経ちました。私の場合はやはり静止画がメインなので、RAW現像フローの確立に未だ四苦八苦しており、Canon DPPの様に上手くコントロールできていませんが、大方自己流のフローは出来てきました。
α6500に移行した理由の一つとして、4K動画を撮ってみたかったというのがありますので、静止画テストを兼ねてたまに動画撮影もしています。動画はズブの素人で全く分かりません。とりあえず4K XAVC 100Mbpsの最高ビットレートで保存しYoutubeに4K解像度でアップしてみるところから始めました。
Adobe Creative Cloudはフォトプランに入っているためPhotoshop, Bridge, Lightroomは最新版を持っているのですが、動画編集のAfter Effects, Premiere Proは昔購入したCS5しか手元にありません。4Kコンテンツを古いAfter Effectsで扱うのはプロファイル的に上手く動かず、とりあえずPremiere Pro CS5だけで何とか扱っています。
冬期になり関東平野の晴天率が上がってきました。朝トレ時期の朝焼けは連日綺麗でトレーニングも気持ちが良いです。冬至の日に浅草周辺からスカイツリーをバックに、そして昨日は荒川CR(河口付近)より朝焼けを撮影してきました。
https://www.youtube.com/watch?v=GDAyP_0e9zc
朝焼け4K動画テスト
– Sony a6500 (4K : 24fps/30fps : 100Mbps) + SEL1018 (E10-18mm F4 OSS) + CC-M30 : 三脚固定
– Premiere Pro CS5で動画結合および音声割り付け
マシンパワーは要りそうですがS-Log記録もできるとのことなので少し勉強してみたいと思います。本業で衛星画像を散々1bit単位で処理・解析しているので、動画のslogなりLUTなりのダイナミックレンジをできるだけ使おうとする工夫は調べていて興味深いです。
さて、静止画も数枚載せておきます。朝焼けの強烈なグラデーションを破綻することなく、そして低ノイズで現像することが難しく苦戦しています。RAW現像ソフトも固まっておらずSony IDC, Photoshop(Lightroom)のCamera RAW, Capture Oneを行ったり来たりしていますが、多少UI/UXに難があっても出してくる絵はやはり純正IDCが良い感じです。私の現像フローが未熟なのかもしれませんが、朝焼けの様な強い逆光+グラデーションの被写体におけるISO100の画質(特に色ノイズ)がどうもイマイチで、古いCanonユーザーから見るとEOSは良く写ったなぁと思います。本音を言うと3年前に一時導入したSony α7Rを手放したのは、ISO100の画質に不満があったからでした。フィルム時代からの感覚が抜けていない古い人間なので、ISO800以上とかの高感度の改善とか全く必要はなく、ISO100~ISO400だけを完璧に出し切ったカメラを作って貰いたいと常に思います。この辺りはCanon/Nikonのカメラはきっちりまとまってくるんですよね。Sonyと比較すると、やはりCanonのDPPが安定して安心して使えたのが大きかった気がします。RAW + JPEGで撮影し、後でRAWをDPPで現像すると同時撮影のJPEGを完全に(それ以上に)再現できる安心感がありました。Sony IDCもさすがの純正で一番良い絵を出しますが、今のところRAW + JPEG同時撮影のJPEGをRAW + Sony IDCで再現ができず困っています。知人に言わせるとFuji Xシリーズもカメラ内JPEGが良いとのこと。メーカーの考え方もあるのかもしれませんが、私としては、ゆっくり抹茶を飲みながら、PCでRAWを高精度・高再現度で現像できるっていうのは必須だと思うので、この辺りはCanon DPP + DLOの安定感は抜群だと思います。とはいえ、私の現像テクニックが未熟であることが問題だと思うので、Sonyの現像フローを早く確立させたいと思います。
上記はRAW現像に限った話ですが、それ以外のα6500の3週間使った感想は概ね良好です。ボディ・レンズも許容範囲内の軽さで、MC-11経由のAFは快適だし、パシャパシャ撮れるし、4K動画は綺麗に撮れるし、EOS M5を見送ってα6500に移行したのは大正解でした。
Sony α6500はRAW現像ソフトに注意が必要(解像度低下のおそれ):修正版
* 2016/12/09 修正・追記:Adobe Camera RAW 9.8が発表されα6500が正式対応しましたので再検証しました。比較画像も更新し、最後のまとめの文章を修正しました。
******** 以下より本文 ************
先週から使い始めたSony α6500(a6500 : ILCE-6500)ですが、SEL1018(E 10-18mm F4)の超広角レンズでの撮影で解像度がイマイチぱっとせず、EOS M3 + EF-M 11-22mmの方が高画質で悶々としておりました。今朝の朝トレ時の撮影ではRAW + JPEG(同時記録)にし、JPEGをPCで確認したら解像度が高くて驚きました。結論として、現時点でSonyも公式で使用を促しているCapture One for Sonyでは解像度が上がらない(適切にRAW現像できない)ことが分かりました。一方で、Sony純正のIDC(Image Data Converter)で現像したところ、カメラ内JPEG(同時記録)よりも高画質で現像できることが分かりました。さらに現時点では公式に対応していないAdobe Camera RAW(Photoshop, Light Room)に対して、EXIFをα6300(ILCE-6300)に改変し現像したところCapture Oneよりは良いですが、IDCに比べると今ひとつの結果となりました。(*12/8にCamera RAW 9.8で対応したので下の画像を差し替えました)
1) Capture One for Sony (v10.0.0.225) * レンズ補正プロファイル(Sony E 10-18mm F4 OSS(SEL1018)適用
2) Sony Image Data Converter (v4.2.06)
3) カメラ内JPEG(RAWと同時撮影) (ILCE-6500 firm v1.00)
4) Adobe Camera RAW (v9.7.0.668) *EXIFをILCE-6300(a6300), ARW 2.3.2に改変し無理矢理開いた * レンズ補正プロファイル(Sony E 10-18mm F4 OSS(SEL1018)適用
* すべて同じRAWファイルから現像しています。
* Lens : Sony SEL1018 : ISO100, F=8, 20sec, Fuji CC-M30(ゼラチンフィルター)撮影
* クリックすると拡大(元サイズファイルにリンク)
Sony IDC(Image Data Converter)現像
(参考比較) Canon EOS M3 + EF-M 11-22mm : ISO100, RAW, f=11mm, F8, 30sec : DPP4 + DLO
*まとめ:
・RAW現像ソフトにより処理結果が異なることは想定しておりましたが、SEL1018に関してはかなりの差が出ていますので、現像ソフト選びは適切に選ぶ必要がありそうです。Canonの場合は、DPP4が鉄板でしたので選択肢は無かったのですが、Sony RAWの場合は適材適所(解像感、ノイズリダクション等)があるようなので、使い分けが必要な様子です。
・今回の比較では(特にSAL1018利用において)良:Sony IDC > カメラ内JPEG >> Adobe Camera RAW >> Capture One : 不良という順番でしょうか。
・この問題は、私のカメラ・レンズの個体差によるものより、SEL1018というレンズに起因する(超広角という性質上荒が見えやすい)問題でありα6000, 6300 + SEL1018でも起こっているかもしれません。
・現時点で公式で対応しているソフトウェアは、Sony純正IDC(Image Data Converter)、Adobe Camera RAW(9.8)、およびCapture One for Sonyとなりますが、3者で大幅に画質(解像度・色収差)が異なりますので留意が必要です。
・上記の結果、Capture One for Sonyはしばらく使用を控えようとおもいますが、解像感がない変わりにノイズ叩きは上手そうなので、ソフトウェア的な傾向が顕著に表れた比較なのかもしれません。
・今回の結果をみるとやはりレンズ補正・プロファイルは公式に優るものはないですね。CanonのDPP4のDLOも完璧でした。IDCのてこ入れに期待したいところです。
・IDCで現像すればEOS M3 + EF-M 11-22mmに対して大差なく、十分に使えそうな画質であることが分かりました。ISO100の画像とはいえ、α6500はM3よりも低ノイズであり流石のソニーイメージャーの底力を感じました。
・FujiのXシリーズもRAW現像ソフトがイマイチで、カメラ内JPEG出しが良いと聞きます。RAW撮影、後のPC現像というフローが当たり前となっていましたが、こういう結果を見るとカメラ内JPEGも再評価して良いのかなと思いました。
・DxO Optics Proの対応がまだなので、こちらも期待して待ちたいと思います。(公式アナウンスによると2017/2月対応)
*参考(もう必要がなくなりました):
・ExifToolによるEXIFの変更スクリプトを紹介:(自己責任で)
・# exiftool -SonyModelId=”ILCE-6300″ -FileFormat=”ARW 2.3.2″ DSC01594.ARW