自転車のツーリングにカメラは必須です。レーサーではないので、ツーリングに行くのはトレーニングではなく、峠の頂上に登るなり、綺麗な海を見るなり、その先々で綺麗に写真を残したいものです。
もちろんEOSのようなデジタル一眼レフをバックパックに入れて走るのでも良いのですが(実際去年は何度かやりました)、輪行バッグなども一緒に運んでいるため、バックパックがかなり大きくパンパンになります。肩も凝りますし。
そこで、普段は、過去の記事で書いた( Panasonic LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6 ASPH.物撮りテスト ) Panasonic Lumix DMC-GF1に、20mmのパンケーキレンズか、Xシリーズのパンケーキズームレンズを付けて撮影しています。
このミラーレス一眼GF1は、2009年9月18日の発売日にゲットしたカメラでございまして ( LUMIX DMC-GF1のススメ。 )、この2年半の間、かなり活躍してくれました。特に、この20mm F1.7のパンケーキレンズが優秀でして、明るく、小さく非常にバランスが良いカメラだったなと。
そろそろ次期ツーリングカメラ(だけではなく、ちょいと鞄に忍ばせておくカメラ)を検討しています。
ツーリングカメラ要件:
・携帯性(小型性):特にレンズ光軸方向の長さが(収納時)小さい方が良い(バックパック内での容積を小さくするため)。輪行バッグがあるので、殆どのツーリングでバックパックを背負っているため、ジャージの背中に入れる想定はなし。
・画質:こればかりはサンプル・計測データなどで自分が許せる基準を超えているか否か。例えばEOS 5D Mark II + TS-E 24mm F3.5L IIの画質などは当初から求めていない。
・P.A.S.Mモード、露出補正、RAW現像などの基本機能:言うまでも無し。無いものなんか買わないけど(笑)
・バッテリーの持ち:最近は気にする必要もないでしょう。
・GPS : 本当はあった方が面白いですが、Garminでチャリを走っているので、カメラの時計さえ合わせておけば、Garminの位置データをEXIFに一括埋め込みできるので必須ではないです。そもそもバッグに入れているときにGPS衛星の補足を失い、電源いれてから待つとか(たぶん)面倒な気がする。あるに超したことはないけども。
・SDカード規格系:今更考える必要もなし。
ケース1)Panasonic LUMIX DMC-GX1 + LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.の組み合わせ
ボディ:http://panasonic.jp/dc/gx1/
レンズ:http://panasonic.jp/dc/lens/lumix_g_20.html
参考サイト1(DMC-GX1 @ dpreview) : http://www.dpreview.com/previews/panasonicdmcgx1/
つまり、今使っているGF1のボディをGX1に置き換えるケースです。この単焦点パンケーキレンズG 20mm/F1.7 ASPH.は超優秀です。マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼(他社含む)でこのレンズを使ったことない方は是非使うべきです。ぐっと抜けが良くなり画質が締まります。これと対局なのはソニーのNEX用の16mm単焦点レンズ(SEL16F28)ですね。あのレンズは酷い。NEXシリーズのボディが良いのにあのレンズがどうしようもないので、NEXユーザーはかわいそうだなぁと思います(ユーザーさんごめんなさい)。ZeissのSEL24F18Zは素敵なので、あれを買えば画質面では事足りるのですが、値段と大きさでツーリングには向きません。また、先のブログで紹介したパンケーキズームレンズLUMIX G X VARIO PZ 14-42mmのレンズですが、非常に優秀なレンズだとは思いますが限界はありますね。やはり個人的にはG 20mm F/1.7が一つ頭が飛び出た素晴らしいレンズだと思っています。
一方でGF1も2年半近く経って少し型落ちしてきました。やはりマイクロフォーサーズに1000万画素ですと量子効率が悪く、SNRも(EOSなどに比べて)限界があります。ISO400位からのノイズとそのノイズリダクションによる高周波成分のなまりが顕著で残念な感じです。ツーリングで使う際には、基本屋外なのでISO400まで上げる機会も少ないのですが、最近朝焼けなどの写真を撮っているとやや目立つかなと。
そこで、GX1を少し検討しています。GX1はパナソニックのミラーレス一眼シリーズで高級部類に入るラインの様ですね。GF1に比べて1600万画素に画素数が増えているので、画素ピッチは小さくなっています。同じプロセスでCMOSを作っているのであればGF1の方がピッチ的には有利になりますが、この2年半でエレキもソフトも発展しているのでそれなりに向上しているようです。ISO 12800とかの使用も想定しているようで(私は全く使いませんが)、そちらを充実するために最低感度がISO100からISO160になっています。普段ツーリングではISO100が多いので、低感度時の画質が落ちていないかは少し心配なところです。最近の傾向として高感度ノイズのたたき込みばかりがんばっていて、低感度をおろそかにしているカメラが多く本質を見失っていると思います。
海外の参考レビュー:Photoreview.com.au
参考サイト2:GX1:http://www.photoreview.com.au/Panasonic/reviews/advanced/panasonic-lumix-dmcgx1.aspx
参考サイト3:GF1 : http://www.photoreview.com.au/Panasonic/reviews/advanced/panasonic-lumix-dmcgf1.aspx
この”Full Review”タブを見てみると、ISO別の解像度が計測されていますね。それだけを抜き出してみます。
GF1 (Left) VS GX1 (Right)
(from Photoreview.com.au)
これをみると、GX1では画面の端(Edge)の方まで解像度があがっていますね。しかしISO800以上になるとCenterではGF1の方が上回っています。これをどう見るかは悩ましいところですね。ノイズの粒状感をGX1ではかなり叩いているので見た目は相当に良くなっていますから、そのノイズリダクションを掛けた後でもこの解像度なら良しと言えるのかもしれません。実際に同ページのISO1600などの写真を見るとだいぶ違いますよね。なかなか良いのではと思います。ノイズの粒状感の有無は泥沼議論になるのでやめます。
さて、また話は戻ってLUMIX G 20mm F1.7のパンケーキレンズですが、当然各絞り(F値)によって解像度が違います。いわゆる開放から1~2段絞れっていうやつですね。上記参考サイト3)のFull Reviewタブの”Imatest Resolution vs Lens Aperture”や、
参考サイト4:LUMIX G 20mm Studio Test @ dpreview
このサイトで絞り(F値)に対する解像度を確認できます。これらを見ると画面の中心部では、F2.2でピークに、画面フラットの場合は、F2.8~F4あたりが良さそうですね。いわゆる開放から2段位絞るというありきたりの結果となっています。F4より絞るとマイクロフォーサーズということもありかなり落ちてきますので絞りすぎには注意ですね(基本テクニックですが・・)
ケース1まとめ:
・GX1の仕様を計測データと各種サンプルだけで判断する場合、大きさなども含めGF1からの変更はアリではないかと思う。
・LUMIX G 20mm F1.7の性能は非常に良く、基本はこれを付けっぱなしに。小さいのでパンケーキズームLUMIX G X VARIO PZ 14-42mmもバックパックに忍ばせておいてもいいのかなと。
・その他性能は問題ないでしょう。premiumシリーズらしいですし。レンズも私はあるので、投資は少なくても済みます。
・このケースを新たに行く方は、GX1のパンケーキズームレンズLUMIX G X VARIO PZ 14-42mmセットを買って、必ず一緒にLUMIX G 20mm F/1.7の単焦点パンケーキレンズを買うことをお勧めします。このレンズがあるから、EOSの圧倒的な画質を知っていても使おうと思える。
・(参考)GX1 + 20mm F1.7レンズの場合、ISO100, RAWにして三脚で固定し、被写体をセンターに置いて、F2.2の絞り値でセルフタイマーで撮れば最も高解像度の写真が撮れます(画面中央に被写体がある場合)。また画面全体での風景撮影などでは、F3.5~F4付近で同条件で撮れば最も高解像度の写真が撮れます。三脚はツーリングには持って行けませんから、手振れ無い程度のシャッター速度を確保できるまでISOを下げて撮影することですね。以上、基本カメラの基本テクニック情報でした。
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次回:次期ツーリングカメラを考える。ケース2:Canon PowerShot G1X
次々回:次期ツーリングカメラを考える。ケース3:Fujifilm X-Pro1
未定:次期ツーリングカメラを考える。ケース4:Leica X1
未定:次期ツーリングカメラを考える。ケース5:Ricoh GXR + ???
と別記事に分けます。少なくともOlympux Pen、Penta Q、Nikon 1、Sony NEXは扱いません。NEXは検討の余地ありですが、レンズが・・・。
それにしても読みにくい記事ですみません。今読み直してこれは酷いなぁと思いました(笑)
こんばんは。
また物欲を刺激される連載が始まってしまいます・・
私は一眼からコンパクトまで考えたあげくに LUMIX LX5 を買いました。
画質に拘りたいのですが
携帯性(ジーパン前ポケットにも入りうる)、汎用性(マクロからある程度のズームまで)
軽量コンパクトさで選びました。
バックパックを使っていないのが大きいですね。
GF2 も考えたのですがもう一つでした。
GPS は欲しかったのですけど、同じく Exif埋め込みで良いやと思ったまま面倒で埋め込んでいないので
今だったら Powershot S100 が有力候補になるでしょう (^^;
三脚はゴリラポッドがなかなかおすすめです。
albaさん
LX5良いですよね。LX3を持っていたので、当時は非常に活躍していました。レンズも明るいですし、イメージャーも大きいのでSNRも高く良く写りますよね。あれはツーリングカメラの一つの回答ですよね。
私は、基本バックパックを使うというヘタれなので(笑)、GF1,GX1クラスはとりあえず入ります。たしかに背中には入らないですね^^;
Exif埋め込みも技術的には可能ですが、いざやらないですよね。panoramiaあたりで画像を管理している人は良いのかもしれませんが、このブログのスタイルだと今のところ使うことがないのかなと・・・。
S100は良いですよね。S95を持っていたので、良いカメラだと思います。あれはDPPで現像できますし、イメージャーもレンズも良いですよね。そういえば、GPSついたんですよね。スキがないカメラですよね。
こんばんは
LX1を持っていました。保証期間が終わるとほぼ同じくして壊れて、遠ざかっていたのですが
気に入っていたので再び購入です。リコーのキャップも加工して着けましたよ。
バックパックは夏の暑さや汗を思い出しては思い止まっています。
Deuter の 古いスーパーバイク?を持っていますが、背中の通気性は感じられませんでした(^^;
GPS, Exif 繋がりで CATEYE INOU などが気になってきました。
人と楽しさを共有出来たりもしそうだなと。画質はまぁあれですが。
albaさん
夏は確かに若干群れますね・・・。とはいえ、なんとも山・峠に行くときは輪行バッグなり、着替えなり荷物が多くて(笑)
あとは、サドルバッグを付けたくないという個人的な(くだらない)コダワリが・・・。
Cateye Inou??調べてみますね。
遠出する時は楽しい道具(カメラ)から必要な道具までいっぱいありますものね。
軽量化に反しつつ、出先でみかんや美味しい物を買うかもしれずと運ぶ道具を用意してしまいます(^^
補給食とか、いろいろ持っていて実は結構な荷物を運んでいたりしますよね。特にバックパックだと・・・。私もでかいカメラ積んだりと。まぁ個人のツーリングなので問題はないのですが・・(笑