Jean-Yves Thibaudet ピアノ・リサイタル@紀尾井ホール

仕事と仕事の合間に、叔母さんとピアノのコンサートに行ってきた。先日行ったのと同じ、四谷近くにある紀尾井ホール。今回のピアニストは、フランス人のジャン=イヴ・ティボーデ(Jean-Yves Thibaudet)というイケメンの男性ピアニストだった。何度かこのブログでも書いているように最近のピアニストには大変疎く、全く知らないピアニストであった。しかし多くの若い女性がスタンディング・オヴェーションで迎えていたところを見るとおそらく有名なピアニストなのであろうと思う。

曲目は
・ドビュッシー 前奏曲集第2集 Claude Debussy : Preludes Book2
・シューマン アラベスク Robert Schumann : Arabesque
・シューマン 交響的練習曲 Robert Schumann : Symphonic Etude
アンコール
・シューラ・チェルカスキーの若い頃の曲
・ショパン 夜想曲 Op.9-2
・サティ ジムノペディ

という曲目であった。先日の時も思ったが、やはり紀尾井ホールは響きが良くない。私の耳が減衰しているのかもしれないが、どうも生の臨場感が薄い。とりあえずホールの響きはおいておいて、肝心の演奏であるが大きな体からは想像できないほど、繊細な音を表現できるピアニストだと思った。交響的練習曲なんかは、かなり強い音の部分があるが、そのあたりはもちろん力強く、最後のジムノペディなんかは、本当に消えてしまいそうな、それでいて不安定ではない綺麗なピアニッシモなども豊かに表現していた。

会議を途中で抜け出し、2時間だけ聞いてまた戻るというバタバタなコンサートであったが、やはり生のピアノを聞くのはとてもリラックスでき、無理してでも行って良かった。また、最近家のオーディオをいろいろ調整しているが、ライブを聴くと、家のセッティングが過剰になっているのではないかと考えさせられた。もしかしたら響きがイマイチと感じたのも、家の音響を攻めすぎているのかもしれないなと思った。そういう意味でも今夜のコンサートは収穫が多かった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です