さて、精霊棚の準備ができたので(参考:お盆の精霊棚準備過程。)、お盆さん(ご先祖さんを呼びに)お墓参りにみんなで出かけます。
いわゆる迎え盆ですね。ちなみに8月13日と決まっています
実家がお世話になっている真言宗のお寺。屋根をふき替えたばかりです。
これもお寺の一つの建物(名前忘れた)。急坂の階段を何十段か上って上がります。100数年経っているのでそろそろ修復だそうです。
(ウチのお墓の写真を公開するのは一応やめておいて)。お墓の前で去年実家で採れた藁を焚いてお線香をつけます。
実家の方ではこの時に、”盆さん、盆さん、この灯(あかり)でお出でなすってよー♪”と皆で歌います。
ここから、数十人にいるご先祖さんを、お墓参りに来たみんなで分担して家まで背負ってゆきます。
お寺にある六地蔵さんにもお線香を。ご先祖さんが背中に乗って来ていますので、これで家に帰ります。
全く写真をちゃんと撮っていないので、焼けた後なのですが、家について、家の入り口でも同じように藁を焚いて、同じように歌います。
ちゃんとお墓から家に着いてきているか、再度火を灯して呼ぶわけですね。
この後、精霊棚に皆でお線香を上げて、ご先祖さんを家に呼びます。これでお盆さんがお出でになったわけです。16日の送り盆までお盆さん(ご先祖さん)には家でゆっくりしてもらいます。
さて、私は諸事情により8月16日の送り盆は立ち会えませんでした。上記とは逆の順番で同じことを行い、お盆さんをお墓に送って行きます。
前記事で紹介した、茄子で作った牛に現世のいろいろな物を載せて送っていくわけですね。
藁を焚くときは、”盆さん、盆さん、この灯(あかり)でお帰りなすってよー”と、歌います。
私は毎年このようなお盆を過ごしているのですが、時代が変わりつつある今、経験されたことがない方も多いかもしれませんね。
お盆は、お盆さんが来ることだけではなく、本家に親戚達が集まり、近況などを酒でも飲みながら話あっている機会もとても大切で、お盆さんたちも子孫達の反映、成長を楽しみに見ているのでしょうね。こういう文化は大切にしたいものです。