6月にテレビを買って以来、割とテレビっ子(完全に死語であるが・・)である。基本的に、BS-iの世界遺産と、BS日テレのトラベリクスを主に見ているが、最近は”のだめカンタービレ”というドラマを見ている。クラシックが死ぬほど好きな私にとって、このドラマによってクラシック人口が増えるのはとても嬉しい。”のだめカンタービレ”では、クラシック沼にハマる代表格とも言える、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番や、ブラームスの交響曲第1番を使い何とも上手い戦略である。初めて聞いた方はどういう印象を持たれるかわからないが、クラシック好きからすれば、この2曲はまず外せない”初歩”の曲であり、もちろん今聞いても全身ビリビリ金縛りである。特にブラームス1番の4楽章は、ホルンによる美しい旋律の部分があり聞いた者を必ず酔わせる。この部分は、ロベルトシューマンの奥さん(クララ・シューマン)への愛を表しているとされて、クララへの誕生日の手紙に、”Hoch auf’m Berg, tief im Tal, grüß ich dich viel tausendmal”(「高い山や、深い谷から、あなたに何千回も挨拶しよう」)という歌詞がついているそうである(参考:交響曲第1番 (ブラームス) – Wikipedia)
ただ、残念なのはやはり学生が演奏(?)しているという設定からか、ブラームスの交響曲第1番は弦の厚みなどちょっとモノ足りず、身構えて聞いている私としては何とも内なる感情を放出できないまま演奏が終わってしまった。しかも第一ヴァイオリン役の師匠であり世界的なヴァイオリニストという役者(外人)は、そのイマイチな演奏後ブラボーとかいっていたからやはりドラマである。もしブラームスの第1番に全身ビリビリきていしまった方がいたらオススメの演奏があるので紹介する。ただ、クラシック好きの連中の”オススメ”ほどうざいものはない。かなり主観的、偏見的、独断的が多く(笑)、ブラ1を聞きたいけど、何でもいいやという位のセンスであればいかがですか?的な弱気なオススメとしておく(内心は100%絶対オススメだが)
オススメする演奏は、ドイツに生まれフランスで育った指揮者シャルル・ミュンシュ – Charles Munch, Karl Münch)が、1968年にパリ管弦楽団で演奏したブラームス第1番である。
ブラームス:交響曲第1番 ミュンシュ(シャルル) (指揮, アーティスト), パリ管弦楽団 (演奏)
最強である。最高である。仕事をしながら聞き始めてみても第4楽章のころには、明らかに手元はストップしており、その最高・最上の演奏に全ての神経が奪われる。私は高校の時にこの演奏に出会い、最初に思った感想が、”この曲・この演奏を聴かずに死んでいく人は不幸だ”と(笑)。完全に主観的な表現ではあるが、実はこのミュンシュ、パリ管の演奏は評論家の中でも評価は極めて高く、宮下の戯言だけではおさまらない素晴らしい演奏である。逆にいうとクラシックマニアに言わせると”ベタ”だねとさくっと言われる演奏である(笑
のだめをきっかけにブラームスに目覚めてしまった人は、ミュンシュ、パリ管の演奏を聴いてどっぷりハマッてくだされ。
P.S. 他にオススメのブラ1ありましたら是非教えてください。かなりの演奏を聴いていますが、まだまだ素晴らしい演奏はあるはずです!
あなたって人は・・・なんにでも詳しいのですね。脱帽。
私は15年間ピアノを習っていたのでクラシックは好きですが、
誰の何がどうだとかはさーっぱりわかりません。
名前聞いたことあるくらい。
だって、この小さな手には、どの名曲もうまく弾きこなせませんでした。
(和音で4音以上になると一音抜いてとかしか届かず・涙)
・・・といいつつ、練習しなかったのがそもそもの要因。笑
ちょこさん>
いえいえ、私はかじった程度でして全然詳しくはありません。ただ、この曲、演奏は主観的ではありますが素晴らしい演奏です!
私もピアノはやっていますが、身長の割に手が小さい!リストみたいにあり得ない曲などは全く届きません・・。
私も今になってもっとちゃんとピアノやっていればと後悔していますので、近々また練習を再開するつもりです。
(*_*)
直己さんが「のだめ」見てるなんてかんなり意外デス...
himesama☆さん>
のだめはクラシック好きなので普通に見ております。なかなかおもしろいです!himesama☆さんもみているのですか?
一時に比べ、最近のドラマって単純になりましたね。韓流の影響ですか?少し前の日本のドラマって衝撃的な問題を扱ったものとか多かったのですが、韓流のベタ系に少し日本も戻ったという感じでしょうか?