素晴らしい写真「時をこえて」

明治安田生命の「時をこえて」というCMが放送されている。小田和正さんの楽曲「たしかなこと」に載せて、人々の日常を写した素敵な写真が何枚か紹介されるCMである。あまりに素敵な写真が多くて、プロの作品かな?と思っていたところ、このCMのウェブを見てみると、写真コンテスト[MY HAPPINESS フォトコンテスト]で選ばれた素敵な写真を公開しているとのこと。フォトコンテストは今年で3回目らしく46000点もの作品から選ばれた写真のようだ。まず、このCMをご存じない方は今年、去年、一昨年全てのCMがウェブで見られるのでご覧になってほしい。音楽も素晴らしく、可能であれば音楽付きでご覧になっていただきたい。

明治安田生命「時をこえて」2006年度放送分(現在のCM)
明治安田生命「時をこえて」2005年度放送分
明治安田生命「時をこえて」2004年度放送分

主催者のコメントを引用すると

2006年度に放映の作品は、2006年1~3月に開催された、第3回「MY HAPPINESS」フォトコンテストの応募作品約46,000点の中から選ばれた入賞作品などから制作しました。
本当の「しあわせ」は、特別なことではなく、自分たちの日常生活の中や、すぐそばにいる人の何気ないしぐさや笑顔の中にあるということを、ふと気づかせてくれる、そんな作品になっています。

ここで紹介されている写真を見ると、私が普段撮っている写真がはっきりいってバカバカしくなる。エンジニアの端くれとしての性か、私は写真をカメラという機械が好きという点で扱っていることが多い。最高性能のレンズ、最高性能のカメラ、そして最高解像度が出るセッティング、撮り方で綺麗な地球(風景)を撮ることに興味を持ち写真を撮っていた。しかし、CMの演出のうまさももちろんあるが、ここで紹介されている写真を見ると、いわゆるピンぼけ,露出ミス、手ぶれ、明らかに解像度の悪い写真など、私が普段毛嫌いしている点を多くの写真が有していた。しかし写っている人々の表情とその瞬間はあまりに素晴らしく、吸い込まれる写真ばかりである。4万点をこえる作品からの抜粋であるから本当に素敵な表情の写真のみ選定されるとは思うが、実家に戻れば両親がバカチョンカメラで撮った何気ない写真も”同じような”写真は多いと思う.私の普段の写真の撮り方が,型にハマり過ぎて,こういう素晴らしい場面に出くわしたときに素直に撮れないのではないかという不安になる.そういう意味で数キロになる重いカメラを持ち歩くことは,更にフットワークを重くしこういう写真から遠ざかるのではないかと考えされられる.とはいってもカメラいじりは楽しいので,あまり肩をはらず良いなと思った時に素直にシャッターが切れるように,更におまけとして解像度も完璧なように写真を撮っていきたい.