NASA(National Aeronautics & Space Administration)は、数多くの研究所、センターがある。その1つにNASA GSFC(Goddard Space Flight Center):ゴダードスペースフライトセンターというのがある。最初にロケットを作ったゴダード(その時にはNASAは存在していない)の功績を讃えて名付けられたセンターである。
GSFCのウェブに、毎日宇宙に関する写真を公開しているページがある。
NASA GSFC APOD(Astronomy Picture of the Day)である。
このAPODに、少し前ニュースで話題になった最新の太陽系の惑星図が載っていた。極めて綺麗な図であり、惑星の大きさが分かるので是非ご覧になってほしい。
Image coutesy of NASA GSFC APOD, IAU
*クリックするとAPODにリンクします。その中の図を更にクリックすると拡大した図を見ることができます。
仮に人類が木星、土星あたりで生息していたら、まだ大航海時代は終わっておらず、星を一周した人類などいないかもしれない。そういう意味で、人類レベルで星の環境を破壊できるくらいの大きさである地球がちょうど良いのかもしれない。もっとも”人類レベル”という考えかたが地球感覚であり、木星に生物がいたら、身長が100mくらいあるかもしれない。
こうやって綺麗に整列している惑星を見ると、よくもまあ美しい軌道を描いて回っているなあと感心するが、実はそうではない。ただこう偶然綺麗な軌道に”回っていると見なせる”時間に我々が生きているだけなのだ。あと数十億年たてば、この太陽系のバランスは崩れてしまう。この美しい隊列は、コマで言えばまだ回転が速くて軸が安定している状態である。宇宙の歴史から見れば安定なんてものは少なく、我々の時間など、どんな不安定なものでも安定だと見なせるほどの短い時間に生きている。
地球の洞窟にある鍾乳洞のつららが1mm伸びるのに約9年。鍾乳洞に垂れる水滴が作る壮大な形の先っちょに「私達が生まれてやっと3mmたらず伸びた」ことを知っただけでも時空を飛べるのに、惑星の回転までを思うと…改めて壮大さに驚くよね。
今回の太陽系の新しい定義に多少衝撃はあったけど、それも「人」の作った定義。そんなことは抜いたって、ただただ宇宙への想いは馳せるばかりです。
図を見る限り,木星から急に大きくなっていますが,これは何か規則性なものがあるのでしょうか.もう一つ太陽系と同じような惑星系があるとして,もし木星と同じような軌道を持つ星はやはりあのように巨大なものになるのでしょうか・・・.いや,たまたまなのかな.