復興に関わる仕事に一時的に転職を認めるような制度を考える。

(全くこの分野は知識もなく素人なので、とんちんかんな内容かもしれません)

現地の復興、特に土木、建築、電気、ガス、通信インフラなどの事業は、平常時に比べて圧倒的に作業量が多いのではないかと推測されます。一方でニュースでは、漁師はもちろん、工場が津波で流され仕事を失った(しばらく休止)というニュースも数多く聞かれます。

この話を聞いてぱっと思い出したのは、江戸東京博物館にある”江戸時代の仕事リスト”の部分です。江戸東京博物館で一番面白いところだと私は思っています。江戸は当時から世界最大級の人口の多い街でした。こんな狭い都市に4000万人近くが住んでいたわけですが、そんな人たちが一体どんな仕事をして生計を立てていた、いやむしろ”食いつないでいたか”という興味が沸いてきます。博物館には、当時の仕事のリストと、今の日本人でも大好きな人気職業ランキング(職業番付:当時の物)などが展示されています。その仕事を見ると、極めて細かいところまで仕事があります。トイレの回収はもちろん、足袋の修理、傘の修理、風車屋などとにかく細かいのです。百貨店で各ブロックで売っている物は、それぞれ1職業として存在していました。現代の我々から見れば、こんな細かい仕事をよくやるなぁとか考えがちですが、あのリストを見ると、”何とか生活をしていくためにどんな細かいこともやった”ということが容易に想像できます。

今回の津波は、土地の境界など関係なく押し流してしまいました。この際に、何か国の制度(法律?)で、震災前の職業の境界を越えて一時的に、復興に関わる仕事に就くようなものは実現できないでしょうか。何かそんなシステムを行政が整備してあげれば、本来印刷屋だけど、復興の半年間は道路復興で給料が振り込まれるような仕組みです。増税なり、国債なりで国は復興にお金を出すわけですから、そのお金が特定の建築・土木・通信・電気などのインフラ事業者だけではなく、一時的でも”現時点で本業を直ぐに再開できない方”に給料としてお支払いしながら復興を加速させる様にはならないのでしょうか。この有事に、本来の天職の垣根を越えた復興の為の臨時転職制度みたいなものがあれば、良いのかなと思った次第です。

何せ行政なんぞ素人で、既にやっているかもしれないし、そんな簡単なものじゃないのかもしれませんし、そもそも被災者の方にとっては、別の仕事をするなんて余計なお世話だと思われるかもしれませんが、目の前にある復興という圧倒的な仕事量(需要)に、一時的には、直ぐには、仕事が再稼働できない人々(しかし収入は得なくてはならない)が制度面でマッチするようなアプローチがあればいいのかなと。一方で、そんな制度を決めているウチに日本の圧倒的な建築スピードで、業者さんがあっと言う間にインフラは戻しちゃうのかもしれませんけど。

あと、復興に使う大量の木材ですが、この際、杉とヒノキをがっつり伐採しましょう。花粉症も軽減するかもしれません。日本の国有林はもうちょっと伐採しても問題なかったはずです(と、国産木材にこだわっている親戚大工が言っていた)。知人にも花粉症がいるのですが、明らかにこの時期は生産性が落ちていてかわいそうなので、国全体でみればかなりに被害かと思っています。

東日本大震災に関わる復興が1日でも早く進みますように祈るばかりです。

 

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