兼六園と伊右衛門

今、学会で金沢に来ている。今日は兼六園に足を運び、自然と水のすばらしい融合を感じることができた。あれだけの水コントロールを、500年前によくできたものだと感心したが、その瞬間、過去の偉人の方が余程水、自然を長い時間を掛けて観てきており、自分の方がよっぽど無知であると省みた。とにかく自然の中で育ったため、こういう水、自然、空気などが融合し、時間の掛かったものに惹かれてしまう。

もう5年くらいテレビのない生活をしており、ニュースなどは新聞、書籍、インターネットから収集できるものの、CMというものに久しく触れる機会が無かった。私がテレビに触れるのはこういう出張のホテルくらいのものであり、つい真剣にCMを見てしまう。そんなときに流れていたCMでとても素敵なものを見かけた。

サントリー伊右衛門

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サイトに入り、”広告紹介”からCMを見ることができます。

伊右衛門というお茶のCM.寛政2年創業の京都福寿園とコラボレーションしたお茶らしい。自動販売機に売っているお茶だから、お茶としてどの程度か私にはわからない。しかし、CMはとてもいい。宮崎アニメなどの音楽を手がける久石嬢さんが音楽を提供しており、暑い中お茶づくりを熱心に行う男性に、着物の女性が休みを促すというCM.完全にCMディレクターの戦略にはまっているのであろうが、こういうCMはとても心地よく、兼六園で感じたような何とも言えない落ち着きがある。JR東海の”京都”CMも含め、日本の歴史、自然、時間の扱い方、こういうものに最近特に魅せられる。

兼六園と伊右衛門」への6件のフィードバック

  1. オイラも兼六園行った事がある!!
    かなり酔っ払って行ったから覚えてないけど・・・。

  2. 金沢って素敵な街だよね。
    旧くからある資産が発展を阻害してないし、新しい街並みが旧くからある街並みを蝕んでもいなくて、新旧がうまく調和しててるとこおがボクは好き。

    テレビレスな生活、仲間ですね^^
    私も丸2年テレビなし・・・

    テレビのCFが、「動」を強調するのが多いなか、伊右衛門のCFをはじめ緑茶の広告は、「静」や「涼」の世界を凝縮するのが巧いですよね。

  3. adachiさん>

    月桂冠もみてみましたが、素敵なCMですね。
    ずいぶんCMを見ていない間に、すばらしいものと、酷いものの差が広がった感じです(笑

    ぐっさん>

    あの広い庭園で飲むのも気持ちよさそうですね!

    おでちんさん>

    緑茶のCMは各社張り合っているようですね。ほかのものではなくお茶というものだからこそ、売り手も甘えがだせないのですね。切磋琢磨して、商品も含め良いものをつくってほしいです。

  4. サントリー伊右衛門のCMを見ているとなぜか落ち着くのは,バックに流れる音楽とともに「緑」の色が目に入るからなのでしょうか.癒される感じがします.

    少し邪道かもしれませんが,この伊右衛門のボトルを買ってきて,ご飯に注ぎ「冷製茶漬け」にして食べたりしています.夏場はコレです.

    あの「緑」のノレンはある意味奇抜な感じなのですが,しかしながらまわりとうまく調和している・・・.不思議なものです.

  5. papyrusさん>

    緑がポイント。なるほどそうですね。このエントリーにも載せている緑の暖簾のいやされますよね。

    私は伊右衛門のおまけについていた小さな缶を使っています。もともと茶葉が入っていたのですが、なんと35ミリフィルムがすっぽりはいるのですよ。同じく緑でかわいい容器です。

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