もっと直接的で直感的な義援金システムを考える。

現在、非常に多くの団体、機関などで震災に対する義援金を募集・募金しています。
そのような義援金システムももちろん素晴らしいのですが、もっと直接的で直感的な義援金システムを考えてみます。

(1)横軸に被災を受けた全市町村を並べる。軸には、市町村名とその市町村専用ページのURIを記載しクリックして、市町村ページに飛べる。
各市町村のページでは、専用の銀行口座番号、現在の義援金のリアルタイム表示、現在の街の状況の写真+ustreamなどの状況配信、そして皆様の何らかのアピールなどを紹介する。

(2)縦軸には、各市町村の義援金率というような新しい指標を設ける。義援金が必要な額は、町の人口、被害額、状況などによって異なるため縦軸に義援金では一部の市町村に偏る可能性がある。義援金のリアルな額だけではなく、被害額・人口に応じて正規化し、また様々な状況を重み付けした義援金率という値を定義する。この値の算出は難しいのですが、被災が起こると被災額は12兆円とか何らかの値がすぐ出るので、何とかなるのではと考えています。

(3)義援金を送る人々は、グラフを見てへっこんでいる市町村に対して義援金を、直接銀行振込で送ります。(2)の義援金率が各市町村の被害額によって正規化されているなら、へっこんで居るところを見つけて募金すれば、理想的には均等に義援金が直接集まってくるはずです。

(4)送った方には、義援金ポイント?なりの何らかのインセンティブポイントを与え、また義援金を送った街の復興状況を、専用ページの現状配信データなどで確認できるようにします。

<本システムのポイント>

・旧来の募金による義援金システムももちろん素晴らしいとはおもいますが、世界中に一瞬で送金(銀行振込)ができる時代です。直接最小行政単位の市町村に振り込んだ方がよっぽど中間マージンがなくて済みます

・震災増税が今後あるかと思いますが、今の政府に一度招集されたら、仕事が遅くて、更に途中で搾取されて末端の家庭に届く額が目に見えています。おそらく子供手当と同様に各家庭12000円とかになりそうなイメージです。もちろん、本システムで100万円とかになるとは思いませんが、せっかくの気持ちのこもった義援金を、中間搾取されるのは避けたいです。決して、募金・義援金を集めている団体は無償で働くべきと言っているわけではありません。一瞬で送金できる時代に、募集して、集めて、いろいろいろいろ機関を通って、分配するという行程が無駄だと言っているのです。人が介せばコストが掛かるのは当たり前なので、その行程自体をショートカットしたいという意図です。

・最小行政単位の市町村の専用口座に(皆が見える形で)義援金が直接入ってくるわけですから、各家庭への支援、地元の建設屋、電気工事屋などに仕事が行くのではないかと。国に一度お金が集まると利権のあるゼネコンなどにお金が流れそうな気がしています。その為、なんとか現地の業者さんに仕事が行かないかな?という意味も込めています。一方で市町村単位であっても、義援金を全家庭に分配するのか、街復興業種に使うのかで揉めそうですね・・・。一方でその揉め事は、旧来の募金システムでも同じ問題を抱えています。

・義援金を送る側も、どこで使われたか分からないシステムよりは、自分の意志で、”へっこんでいる”市町村に直接送金できて、また専用ページを見れば、現在の復旧状態が配信されている(はず)ので、”義援金をおくりがい”があるのかなと。

・芸能人、著名人、有名人などの義援金募集の活動は、”私がはじめたこのプロジェクトに募金してください”じゃなくて、このシステムにアクセスして下さいと訴えてもらいます。団体によっては、”この活動で出た利益の一部を義援金に回します”という日本語表現のうまい団体もいますし。

まぁ、理想論でございました。

もっと直接的で直感的な義援金システムを考える。」への6件のフィードバック

  1. 足の具合はいかがですか?
    このアイデアいいですよね。少なくとも必要なところにどの程度必要な額が行っているのか不明な現在の
    システムよりもずっといいですよね。へんな搾取もないですし。
    街角に立っている怪しい(真摯にやっている人たちには失礼ですが)人や訪問してきて募金を募る人達には
    とても募金しようなどという気にはならないですからね。

  2. C階段さん

    足、痛いです・・・。特に歩行時の下り階段で毎回ピクっと・・。早く治さないと・・。

    このアイデアは理想論かもしれませんが、どこぞの中間マージンに搾取されるよりは透明性もあって、直接的で良いのかなと思っています。

    秋葉で募金箱を抱えていたひとがいました。その箱は、過去の震災の名前の文字が・・・。もしかしたら本当に真摯にやっているのかもしれませんが、まったく現地に届く気がしません。

  3. 私いつも思うのですが 義援金って 本当に要るところにきちっと渡っているのかなーと。神戸の時でも全部でいくら
    応援してもらって いくら市民に配布したのか?? 最終決算が曖昧でした。 

    今回の東北震災では県とか市の数も物凄く多く そして県単位でも被害状況が全く違います。 
    お金の配分が不公平にならないかと心配です。

    今回の災害に対しての義援金を送る人(殆どがそうですが)もあるし、又中には自分の出身した県とか市に直接
    送りたい人もあると思います。

    今回は今までに無いくらいの義援金が集まっているそうなので 皆さんに平等に有効に使って欲しいものです。

  4. ukule-Hさん

    神戸の時もやはりそうだったのですね。
    赤十字から、全テレビ各局、街の募金、有名人の私設募金。みなさん素晴らしいのですが、なにせ不透明過ぎます。
    少なくとも送金だけは、直接行いたいですよね。

    今回に被災額は、募金だけではまかなえないでしょうから、少なくともその募金は途中で搾取されないように祈るばかりです。

  5. わたしもこれ賛成です。ほんとに、「宮城県」って口座があったりした方がずっと効率的だし、募金のしがいもあるというもの。
    神戸の友人も自宅が倒壊し、補助がでたというのですが、十数万円だったと。
    そ・そんなもん?どっかで誰かが設けてない?って印象でした・・・。

  6. 今回宮城県が特に酷い被害を受けていますよね。

    なんとか現地の人に届くようなシステムになってほしいですよね。

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