日本の宇宙探査機”はやぶさ”

地球から離れて,地球以外の惑星(水星,金星,火星,木星,土星,など)や彗星,小惑星などを探査することを,深宇宙探査(しんうちゅうたんさ)という.この分野はNASA JPL(ジェット推進研究所)が圧倒的に有名(ボイジャー(土星,天王星,海王星),パイオニア(木星),カッシーニ(土星),スピリット(火星ローバー)など)だが,日本も負けてはない!

日本の宇宙機関であるJAXA(Japan Aerospace Exploration Agency): 独立行政法人宇宙航空研究開発機構は,はやぶさとよばれる宇宙探査機を開発し,2003年5月9日に打上げています.はやぶさのミッションは,”イトカワ”と呼ばれる直径約360mの小惑星[*1]までイオンエンジンという最新鋭の宇宙機用エンジンを使って近づき,なんとその小惑星にタッチダウンして土を採取し,また地球まで戻ってくるというとんでもないもの.2年以上イオンエンジンを吹き続け,既に小惑星イトカワに到着しています.その小惑星にタッチダウンして土の採取を明日(or 明後日)行います.小惑星から土を持って帰ってくるのはもちろん世界初.世界中から注目されています!(日本のマスコミはあまりとりあげていないけど・・・)

興味のある方は,JAXAの太陽探査のページ(はやぶさ)をご覧ください.

タッチダウンのCGもあります.

また,今日のはやぶさなどで最新情報が参照できます.

このはやぶさのプロジェクトマネージャーである川口先生は,我々の衛星開発でも非常にお世話になっており,プロの立場から,厳しい目で設計の甘さなどを指摘して頂いています.ウチのラボのOBも二人川口研究室で仕事をされている関係で,このはやぶさのミッションはとても親近感があり,注目しています.みなさんも,是非注目してみてください.

地球から2億8000万キロ離れ,光の速度でも16分掛かる距離で,日本が作ったはやぶさが無事土を採取してくれることを願っています.

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JAXA小惑星探査機はやぶさが撮影した小惑星”イトカワ” 2005/11/15撮影
提供:独立行政法人宇宙航空研究開発機構

*1: 小惑星:太陽系を構成している天体のうち,地球・火星などの惑星ではなく,太陽のような恒星でもなく,ハレー彗星のような彗星ではない,小さな天体.太陽系には1万個以上見つかっている.

日本の宇宙探査機”はやぶさ”」への2件のフィードバック

  1. 「はやぶさ」のミッションが無事成功して、地球に帰ってくるのが楽しみです。
    「Muses-Sea」という名前はどなたがつけたのでしょうね?なかなか面白いセンスの持ち主だと思います。

  2. yoschiさん>

    おお,コメントありがとうございます.
    中須賀研はTVにでるそうな?楽しみにしております.
    Muses-Seaは同じことを感じました.センスいいですよね.何とか成功してほしいものです.

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