このブログでも何度か紹介されている宇宙ステーション(正確には,国際宇宙ステーション[International Space Station: ISS])が,今日の夕方東京上空を通過していきました.
地上から350kmの高さで地球をぐるぐる回っている宇宙ステーションは,なんと肉眼で見ることができます.下の写真は30秒開きっぱなしで撮った写真です.光の線が見えていますが,これが宇宙ステーションの軌跡です.
国際宇宙ステーション (クリックすると拡大)
EF24-70mm F2.8L USM, RAW, ISO100, 30sec, F8
*写真の下に移っているのは,我々の衛星(CUTE-I)用のアンテナです.今回,宇宙ステーションを探しやすいように,アンテナを宇宙ステーションの方向に向かせました.30秒開きっぱなしなので,このようにぶれたような写真になっています.よく見ると左上の方にはカシオペアが見えています.普通の星はこのように止まって見えていますから,30秒でいかに宇宙ステーションが進んでいるかわかるかと思います.
国際宇宙ステーションは世界16カ国が協力して建設しているもっとも大きな宇宙にある人工物.最終的には50mプールくらいの大きさになる予定です.宇宙ステーションですから,当然人間が中で生活しています(常時2,3人).つまり人間は宇宙に行っていない日はなくなったということですね.現在の宇宙ステーションは,下の様な形をしています.この写真は,前回野口さんが搭乗したスペースシャトルから撮影した写真です.上に大きな羽のような太陽電池パネルが見えますでしょうか?このパネルで電気を発電して中の生活に使っているのですが,このパネルが光を良く反射し,その光が肉眼で地上から見えるのです.
現在の国際宇宙ステーションの形(STS-114)
時速28000キロで地球を回っていますので,すごいスピードで東京を通過していきました.また,興味がある人は連絡してください.次に見える時間,方向,見方などを教えます.とても綺麗ですよ!
関連エントリー:2004/08/20: 国際宇宙ステーションの写真撮影に成功 ( The International Space Station)
すんごい!
肉眼で見えるなんて知らなかった。
是非次のチャンスを教えて下さい。
東京からでもずいぶん綺麗に見えますよ!