以下の記事ですが,無事成功しました!東工大でもXI-Vからの電波を受信しました.おめでとうございます!
東京大学中須賀研究室の超小型衛星XI-V(サイ・ファイブ)がまもなく宇宙に打ち上げられます(2005年10月27日打上予定).ウチラ東工大にとって,東大中須賀研は最大・最強のライバル(と私は思ってる).2003年6月30日に競い合って,切磋琢磨しあって開発した東大XI-IV(サイ・フォー)と東工大CUTE-Iは,同じロケットに搭載されて宇宙に打ち上がりました.打上から現在に至るまで2年以上,二つの衛星は元気に動いています.中須賀研は,我々の次期衛星Cute-1.7 + APDより先に2機目の衛星XI-Vを打ち上げます.XI-Vでは,XI-IVよりも高解像度撮影や,連続撮影などの追加ミッションを掲げています.
CubeSatとは,10cm立方,1kgの超小型衛星の規格で,そのサイズに衛星機能を詰め込んで,世界中の大学・宇宙機関が自由に設計し,開発を進めています.そのCubeSatが提唱されてから実際に開発し,打上げて,しっかりと宇宙で動いたのは上記の東大・東工大の2台のみです.この2年間の間も他の国のCubesatが上がることはなかったので,XI-Vはいわば3台目のCubesatとなります.XI-Vの打上にご注目ください.この大学生たちの衛星開発奮闘の記録を,川島レイさんというとても素敵な方が「キューブサット物語~超小型手作り衛星,宇宙へ」と題して書かれています.もしご興味があれば,そちらもご覧になってください.
今回の打上にあたり,Cubesatが今宇宙のどこにいるのかな?というウェブページを作っておきました.興味があればみてみてくださいね!XI-Vは,打ち上がるまでロケットのあるロシア・プレセツク宇宙センターに表示しておきます.衛星をクリックすると各種情報が表示されます.
Cubesats Realtime Position System
URI: http://gsas.mes.titech.ac.jp/c1rcp/cubesats.jsp
上の画像をクリックしてください.
*このウェブログの右上にあるようにみなさんのウェブページにも簡単に貼り付ける(リアルタイムで更新されます)ことができるので,希望の方は連絡してください.
うわぁ~!楽しみ・・・☆なんか一ヶ月前に延期になってからあっという間に打ち上げですね。うぅ(ノ_<。)
(衛星製作に関して何の苦労もしていない私が言うのもなんですが。w)
上の、リアルタイムの貼り付け面白いですね~。これ、見やすい上に便利です。
クリックしてみましたが表示された数字の意味がよくわかりませんー
勉強不足ですね 出直します
あっこちゃん>
いよいよですね!楽しみです~.まぁ,彼らの事ですから心配していないですが,ここはちゃんと動くように祈りましょう!衛星のマップは,気軽に見られて便利でしょ?^^)v 拡大とかするとあっこちゃんの家もみつかるかもよ?(笑
ヤスさん>
どうもです~.失礼いたしました.日本語表記を追記いたしました.海外の方のためにこれらのシステムは全部英語で作っているのですが,それではあかんですね.今後日本語も併記いたします!ご指摘ありがとうございます~
宮下さんこんにちは。
他国はCubesatをこれまで実際に開発してきたものの、打ち上げるには至っていないということなんでしょうか?
それとも、そもそも全然開発が進んでいないのでしょうか。
Dairaさん>
こんにちは!すっかり秋めいてきましたね.
海外は,NASAなども含め50を越える宇宙機関,大学が開発に着手しています.その後プロジェクトは様々な結果を迎えています.まず,大学などの場合学生の卒業などで,プロジェクト自体が途中消滅したケースも少なくなく,最初に手を挙げた大学が多いにもかかわらずなかなか上がってこないのはこの結果が多かったのではないか?と思っています.
実は,東大・東工大が打ち上げたロケットには,カナダの大学,デンマークの2大学のCubesatも搭載されていました.しかしロケットから切り離し後,動いたCubeSatは日本の2大学だけでした.明日打ち上がるロケットにも東大の他,他国の2,3個のCubesatが搭載されている様ですので,その動きにも注目です!
追記:
たぶん,抵抗1本から買える秋葉原の存在はかなり大きいと思います.人員確保が難しい以上に,開発に断念というケースは少なくない気がしてきました.あとは気合いですね.
情報ありがとうございます。
気合は互角でも、秋葉原までの距離では、東大が有利ですね。笑
確かに学生中心のプロジェクトであれば、5年も10年もかけて持続的に一つのことを発展させていくというのは難しそう、という印象を持ちました。
dairaさん>
そうなんですよ.東大生はちゃりんこで秋葉原に行けるのでその点はかなり有利です.dairaさんも経験ありますか?(笑)宇宙というキーワードがなければ,この長期プロジェクトは成立していないかと思います.もちろん単位とか個人の研究とは関係ないものなので,時間分割も相当大変です.