映画「最後の忠臣蔵」を見てきました。
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/chushingura/main.html
2010年劇場で見た37作目にして、素晴らしい”邦画”に出会いました。2010年の邦画では1番だと思いました。2010年は(も)駄作が多かったため、邦画好きとしてはほっとしているところです(笑)。キャッチフレーズに”誰もが知っている忠臣蔵・・・”とありましたが、そういえばよく知らなかったのでwikipediaで確認してから見に行きました。結果として、事前知識は一般的な忠臣蔵の知識のみで十分です。(もちろん大石さんの事を知っていれば、もっと感情移入して見られるかもしれません)
さて映画の感想ですが、
1)役所広司さん、佐藤浩市さんの演技が格別に素晴らしかったです。”ダイワハウチュ”なんてやっておりますが、役所さんやはり凄いですね。日本には良い俳優さんがいるなと改めて思いました。この二人の演技は格別で本当に凄いの一言です。”悪人”の樹木希林さんと同様、すごい存在感でした。
2)映像(表現)が綺麗:時代背景がそうなのであたりまえですが、美しい”和”の映像です。”和”の表現と、そのカメラワーク、構図など本当に美しい映像に仕上がっています。滅多に見ないエンドロールを最後までみたのもエンドロールの映像もとても綺麗だったからです。まぁ、実家の風景にそっくりというのがあるかもしれません。
3)(ロリコンだといわれようとも)桜庭ななみさんは本当に美しかった。他の演技を見たことがないのですが、おそらく上記の美しい和の映像をバックに、綺麗な着物、演出含めて”美しかった”のだと思います。和の美しさを改めて感じさせてくれました。おそらくこの映画は桜庭さんをいろいろな意味で良い方向に向かわせるのではないでしょうか。
4)”嫁入り”というのは半端なことじゃねーぞ、と感じた:ある方の嫁入りのシーンがあるのですが、現代の結婚式の様に、式場に私服で入って、バックルームで二人一緒に着替えて、なんていうものではありません。家からちゃんと白無垢をきて、火をたいて、みんなで見送って、まさしく嫁”入り”するわけです。この嫁入りという言葉は簡単には使えないなという荘厳なものを感じました。
5)(おまけ)おそらく海外の映画賞を狙っているのでしょうね。人形浄瑠璃の表現を、明示的にいれていまして、日本の文化たるものこんなもんじゃい的な演出が目立ちます。ちょっとそのあたりがひっかかりましたが、まぁ、これで賞が取れるならいいでしょう。ちょうど北野監督のHANABIの風車みたいな演出です。
こんなわけで、とても綺麗で素敵な映画でした。
今晩は、朔実です。
25日は田村正和版の忠臣蔵があります。ぜひ見てくださいね。
忠臣蔵好きじゃなかったらごめんなさい ヾ(゚д゚;) スッ、スマソ
そういえば、今日昼間にその番組の宣伝をしておりました。
こちらも俳優も含めちゃんと作っていそうな番組ですね!